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作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 111ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON2 ウマ娘 オールスター 多重クロス
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*71*
たくっちスノーは何が聞こえても、どんな目を向けられても気にせずスケジュール通りトレーニングを勧める
シンボリルドルフ
(確かに彼に言わせれば、昔のトレーナー君はとても許されるべきではない存在かもしれない)
シンボリルドルフ
(だが………)
たくっちスノーが次の科目を始めようとした時、珍しくリトルココンの方から話しかけてきた
リトルココン
「ちょっと野良レースに付き合ってくれる?」
たくっちスノー
「ああ、ルドルフさんもちょうど長距離練習するから一緒に……」
リトルココン
「…………」
シンボリルドルフ
「トレーナー君、彼女は私を誘ってるわけではないみたいだ」
たくっちスノー
「え?………それって」
たくっちスノー
「俺と!?」
………
ウマ娘のレースは基本的に芝で行われる。
しかしコースによってはダートを走るものもある 例えば阪神レース場の1600mの右回り、芝の2000mでは ウマ娘達が走りやすいように芝の部分が綺麗に刈られているため、土が見えている。
たくっちスノー
「念の為聞いとくけどお前、ダート得意だっけ?」
リトルココン
「別に、この辺りで1番近いのがダートだっただけだから」
たくっちスノー
「まあなんでもいいか、3週!3周だけ走ろうぜ」
リトルココンとたくっちスノーはスタート上から一斉に飛び出して行く
たくっちスノー
(…………ああ、やっぱり走るのはいい)
たくっちスノー
(なんか嫌なことがあっても、誰が見ていても走ってる時は何もかも忘れられる)
たくっちスノー
「おっしゃ、ラストスパート行くぞ!!」
たくっちスノー
(と、言いたいが……そろそろ『差し』で来るよな!!)
残り600m、最後の直線にさしかかろうとした所で、後ろにいたはずのリトルコの気配が消えうせた。
たくっちスノー
「あれ?」
たくっちスノー
「どっかに隠れた?どこだよ!」
たくっちスノー
「おい、嘘だろ!?」
たくっちスノーがよそ見をしている間に、既に追い抜かされていた
たくっちスノー
「畜生!待ちやがれ!!」
たくっちスノーも慌てて追いかけていくが……少なくとも、これで1周目は負けた。