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ナントカ三術将 玩虹術士の迷宮(完結)
作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 63ページ)
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*57*

【最終話】
「帰還」


ジーン
「私も1人の術士として、研究者として………玩虹術士を名乗る貴方は興味深く思いますよ」スコーン

チモッチャ
「それはそれは」


ジーン
「なので、私はあえて単刀直入に言わせてもらいます」



ジーン
「___なんで、時空犯罪者になんてなったんですか?」

チモッチャ
「…………」

チモッチャ
「気になりますか?」

ジーン
「ええ、個人的にも……」


チモッチャ
「あれは10年も前の………」

ジーン
「おっと」スコーン

チモッチャ
「えっ」

たくっちスノー
「1点」

ジーン
「回想や入り浸りは結構です、私の質問に答えるだけでいい」


ジーン
「…………それだけでいいんです、ゲームに集中してくれないと私も楽しめません」

チモッチャ
「それは………失礼した」


ジーン
「まず………貴方はなんでこの迷宮を作ったのですか?」

チモッチャ
「それは………」

チモッチャ
「おもちゃを作るのが」


チモッチャ
「おもちゃで喜ぶ姿が」


チモッチャ
「おもちゃで遊ぶのが」


チモッチャ
「何よりも楽しいことだと知っているから」

チモッチャ
「そして、私には魔法が使えた………だから、魔法で迷宮と玩具を作り、この空間を作り上げたのです」


ジーン
「………好き、ですか…………」

ジーン
「まぁ確かに、魔族の我々からしても新鮮な気持ちで遊ぶことは出来ましたよ………」

チモッチャ
「別種族についても検討を入れておきます」

ジーン
「………では、次に………そうですねぇ」

ジーン
「貴方は元々、どんな存在だったのですか」



チモッチャ
「私?私は………もう、忘れました」

チモッチャ
「ここに来るまで、色々ありましたので」

ジーン
「そうでしたか………何年続けています?」

チモッチャ
「いつからでしょう」

チモッチャ
「竹とんぼ………駒回し……やじろべえ」

チモッチャ
「私が作る玩具も、人々は次第に関心を示さなくなった」

チモッチャ
「興味本位で触るものも居ましたが………出来ることは、新しいおもちゃを作ること」

チモッチャ
「時代に合わせた玩具を………」

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