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作者： メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E （総ページ数： 63ページ）
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＊2＊
【第1話】
「目覚める勇者」
「天夢、目覚めよ、天夢」
「ん………？」
天夢(あむ)と呼ばれた男は、謎の声に呼ばれ目を覚ます
そこは辺り一面、何も見えない真っ黒な空間だった
天夢
「ここは？」
「天夢、これからお前は数多くの困難と、闇と光に遭遇することになる」
天夢
「誰だ………どこから話している？」
「今はまだ分からないことも多いだろう……しかし、いずれお前も理解していく事だろう、この世界と………」
「任天堂戦士の事も」
天夢
「任天堂戦士………？」
「お前にこの世界で生きるための力を与える、必ずや助けとなるだろう」
天夢
「助け？俺は一体何が起きるんだ」
天夢
「せめて、何をすればいいかだけでも教えてくれ」
「…………さぁ、その光を世界に示せ、そして世界を導く白となれ」
天夢
「おい、まだ…………」
天夢の意識は次第に薄れていき…………
…………
天夢
「……………ん」
天夢
「ここは………」
天夢が気が付くと、行ったことも見たことも無い焼け跡に来ていた。
天夢
「………あの声、言うだけ言って俺をこんな所に送ったな…………」
天夢
「というか………俺は何をしていた？」
天夢
「確か、あの声を聞く前に………」
天夢
「いや、今はこの状況を何とかするか」
天夢
「まずはなるべく人間の居そうな場所を探してみるか……なるべく武器も持って行こう」
天夢は近くの焼け跡から石ころと焦げたナイフを取り出し、歩き出す………
…………
歩いて数分、森から抜け出して高いところに出る
天夢
「…………近くに村でもあればと思ったが、やけた後ばかりだ」
天夢
「なんだここ、戦時中にでもタイムスリップしたか？確かそんなドラマあったよな………ん？」
天夢は目の先に黒いフードを着た人影を見る
天夢
「あれは………人、だよな？」
天夢
「いや、この際誰でもいい………ちょっと聞いてみ」
天夢
「いや、この距離は無理だろ………あっ」
【お前にこの世界で生きるための力を与える、必ずや助けとなるだろう】
天夢
「…………いちかばちか！」