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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 58ページ)
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*36*
愛するかなちゃん様からのお誘い
たくっちスノーは夜になってもその事で頭がいっぱいだった。
たくっちスノー
「へへへ....」
野獣先輩
「今日のあいつなんかキモくないっすか?」
Sonic.exe
「気持ち悪いというより不気味だな」
たくっちスノー
「知りたいか?なんで自分がご機嫌か知りたいか?ふふふ」
二人
「「全然」」
たくっちスノー
「君達もさぁ、彼女とか作った方がいいよ!フッフゥー!」
二人
(くっそうぜぇ...)
このときのたくっちスノーは完全に調子に乗っていた。
調子に乗ったたくっちスノーほど、面倒なものはない...exeと田所はそう感じていた。
野獣先輩
「でもさ、不思議っすよね」
Sonic.exe
「何がだ?」
野獣先輩
「運動祭とhelp-END事件であいつと大明神は戦い、どちらも大明神にスダボロにされた...よくそんな奴を愛せますね、互いに」
Sonic.exe
「まぁ、あいつ一応作者だからな...好感度の調節なんて容易なんだろ。」
野獣先輩
「まぁそうっすね、あいつのダメっぷりは本来なら生きていけないほどっすからね」
そして翌日、帝都にて。
たくっちスノー
「かなちゃん様どこかなー」
かなちゃん
「おーい、たくっちスノーさん、こっちですよー」
帝都の噴水で大きな物...かなちゃんが手を降っていた、たくっちスノーは急いでかなちゃんの元へ駆け出した
たくっちスノー
「すいません、待ちました?」
かなちゃん
「いえ、それほど...いつもと変わらないんですね、服。」
たくっちスノー
「まあ自分にはボディチェンジがありますからね、来る前に使っても意味ありませんし」
かなちゃん
「ああそうでしたね、まずどこいきます?」
たくっちスノー
「そうっすね...」
「...あっ!会うとは思っていたが!」
たくっちスノー
「なぬっ!?」
聞き覚えのある声を聞き、たくっちスノーは思わず後ろを振り向く、
そこにいたのは、昨日まで一緒に勉強をしていたヅッチーだった。
たくっちスノー
「お前、なんでここに...」
ヅッチー
「ああ大丈夫!別に私はお前の邪魔をしにきたわけじゃないんだ、な、プリシラ?」
プリシラ
「ええ...」
たくっちスノー
「...えっ、そいつがプリシラ!?」
ヅッチーを手を繋いでいる女性が例のプリシラと気付いた。
妖精王国参謀プリシラ。
たくっちスノーはよくプリシラの姿を目撃していたが、彼女はヅッチー含む他の妖精と違い、成長しきった大人の姿をしていたので、彼女が妖精だと思っていなかったのだ。
....よく見るとプリシラの背中にも、妖精特有の羽が付いていた。
プリシラ
「私もヅッチーと帝都に来たわけです」
たくっちスノー
「ふーんそっか、てっきりヅッチーが『そっち系』かと思っていたんだがな」
そんな冗談を口にしたとき、たくっちスノーの首筋に冷たい剣の感触がした...プリシラが剣を向けていた。
プリシラ
「貴方が何をしようと勝手ですが、うちのヅッチーに変なことを覚えさせるのはやめてくれませんか?」
たくっちスノー
「わ、分かったよ...ちょっとしたジョークのつもりだったのに」
プリシラ
「じゃあかなちゃん、またね」
かなちゃん
「はい」
プリシラは剣を降ろすと、ヅッチーの手を握り別のところへと去っていった
たくっちスノー
「あー怖かった....」
かなちゃん
「じゃ、私たちも行きましょうか」
たくっちスノー
「あ、はい!」
プリシラと違い、たくっちスノーは手を握らなかった。
三次元で女と手を繋いだこともないのにこんなことをしても空しいと分かっていたからだ。
そして一方、たくっちスノーの遥か後ろでは、二人組が彼の事を見張っていた
野獣先輩
「なんか俺らストーカーみたいっすね...」
Sonic.exe
「黙れ、Tに気付かれたらどうする?いいか、あいつが女とデートなんてそんな虫の良い話があるはずがない、何かどんでん返しがあるはずだ、いや無いとおかしい」
野獣先輩
「そりゃそうだけどさぁ、何もわざわざ見張らなくたって」
Sonic.exe
「何を言っている?そんなあいつを大笑いしてやるためにこうやって後を付けているんだ、応援しにきたわけではない」
野獣先輩
「exe、あんた本当に良い性格してるよなぁ」