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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 58ページ)
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*41*
たくっちスノー
「....ただいま。」
かなちゃん
「あら、用事は済みましたか?」
たくっちスノー
「はい...ねぇ、かなちゃん様。」
かなちゃん
「ん?」
たくっちスノー
「しつこいかもしれませんが、かなちゃん様が喜んでくれるなら、自分はなんだってやりますから。」
かなちゃん
「...ええ、貴方は本当になんでもやる方です、だからこそ危険でもあるんです。」
たくっちスノー
「はい...自分はまだ『恋心』というものをよく掴めてないので不器用な返答になりますが...」
たくっちスノー
「貴方が望むなら、自分は何でも貴方に与えます、貴方の望むことを設定を振り絞り成功させます」
たくっちスノー
「そういう事は頼まないと分かっていますが、特定の人物を消したり、世界征服なんかも不可能ではありません」
かなちゃん
「貴方の場合、本当に可能ですからねぇ...」
たくっちスノー
「...あと!この姿が不満ならボディチェンジをもっと鍛えます!最終的には24時間なれるぐらいまで努力してますんで!」
たくっちスノー
「貴方のお気に入りのエステルでも、なんでも、かなちゃん様が望むのであれば貴方好みの女にだってなってやります。」
たくっちスノー
「これが恋心...とは違うなーって分かってますけど、これが今の自分の精一杯の気持ちです」
かなちゃん
「...そうですか、成長しましたね、少しは。」
たくっちスノー
「なら、良いですが...」
たくっちスノーは笑顔を見せる。
その顔はニカッと笑う作り笑いではなく、自然に出た本物の笑顔だった。
たくっちスノー
「.....ああ、そうだかなちゃん様、約束してください。」
かなちゃん
「約束?」
たくっちスノー
「....自分を二度殺した貴方はご存知ですが、元々自分は時空を乱した者、元犯罪者です、恨みを持つような相手が、いずれこの世界にやってくる。」
かなちゃん
「ああ、そんな気はしていました...ほら、私って異世界の情報を妖精に伝えるために生まれましたし」
たくっちスノー
「ですので、もし自分の事を聞かれたら無関係と答えてほしいんです、自分のケジメに貴方を巻き込みたくないので」
かなちゃん
「....分かりました。」
こうして、たくっちスノーと大明神に、1つの大きな約束が出来た。
前のたくっちスノーであれば、こんなことはしなかっただろう。
かなちゃん
「で、次どこいきます?」
たくっちスノー
「え、まだどこか行くんですか?」
かなちゃん
「ええそりゃもう、だってまだ15時ですよ?」
たくっちスノー
「それもそうっすね...帝都って何あるのかなぁ...」
たくっちスノーとかなちゃんは再び歩き始める。
相変わらず手は繋がないが。
そして後方では、焼きそばを食べ終えたexeが田所の元へと帰って来た。
野獣先輩
「遅かったっすね...」
Sonic.exe
「....ああ。」
野獣先輩
「どうだったかゾ?」
Sonic.exe
「...この話は墓場まで持っていくと決めた」
野獣先輩
「いや墓場って、あんた死なないやん」
Sonic.exe
「今日はもう撤収だ、何でも屋の仕事を確認するぞ」
野獣先輩
「えっちょ、待てってオイ!」
モデル元が音速ハリネズミなだけあって、exeの全速力はかなり早い、田所はそれを追いかけるのに必死だった。
この後デートがどうなったか、誰もわからない。
かなちゃんは約束を守り続ける
exeは約束を隠し続ける。
いずれ終わるたくっちスノーの『恋愛』を、無事に終わらせるために。
だが少なくとも、彼が『好き』を理解するのにはまだまだ時間が掛かりそうだ