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ざくざくアクターズZ!(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 58ページ)
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10~ 20~ 30~ 40~ 50~

*43*

『Sonic.exe』

知る人ぞ知る、究極のマガイモノ。

最近は知名度こそ上がってきたものの、まだ彼の正体を知るものはいなかった。

今回の物語は、そんな彼に視点を当てていく

とはいっても、主役は彼ではないのだが....


....

Sonic.exe
「金がない...」

Sonic.exeは金欠だった。

なんでも屋は報酬を自由にしてしまった為、菓子やゴミばかり押し付けられ、小銭稼ぎにもならなかった。

バイトでもしようと考えたが、ハグレ王国が栄えている今でもハグレは立場が悪く、給料の多い仕事は見つからなかった。

Sonic.exe
「仕方ない...ハグレ王国の奴等に聞いてみるか....」


そんなわけでハグレで一番顔が利くデーリッチの元へ話を伺っていたexe

デーリッチ
「ん、exe?デーリッチに何か用でちか?」

Sonic.exe
「デーリッチ、この王国で人手を求めている店は無いか?」

デーリッチ
「バイトでもするの?」

Sonic.exe
「...まぁ、そうだな、どれだけ大変でもいい、報酬が高い奴を紹介してくれ」

デーリッチ
「そうは言っても、大体皆一人でどうにかなってるし...特に人手が欲しいって人はいなかったような...」

ハグレ王国の国民達はほぼ個人の店を持っているが、求人などのチラシを見なかったので一人でもどうにかなってるのだろう

exeが諦めかけたその時だった

デーリッチ
「...あ!そういえば!」

Sonic.exe
「アテがあるのか?どんな仕事だ。」

デーリッチ
「それは分からないけど...なんか大変そうだったから、手伝ってあげてほしいでち」

Sonic.exe
「頼んだ訳じゃないのか...まったくお人好しな王様だ、で?仕事場所は何処だ?店主の名前は?」

....

【ドンコッコ海岸】

そういったこともあり、exeは海の砂浜を歩いていた。

~回想~

デーリッチ
「名前はウズシオーネちゃん、ウズシオーネちゃんは海の家とホテル『ドナウブルー』とお好み焼き屋を経営してるんで地!」

Sonic.exe
「...おい、まさかたった一人で三件も経営してるのか!?」

デーリッチ
「...多分そうでちね、バイト募集の紙とか見たこと無かったし」

~回想終わり~

Sonic.exe
「....ふふふ」

....exeは内心楽しみだった。

『三件も同時経営しているんだ、給料もそれなりのものだろう』exeはそう考えていたのだ。

exeはどこのバイトをするか考えた、ホテルはデーリッチによると海の中にあると言っていた、exeはカナヅチだったので諦めた。

次にお好み焼き屋、この店はあのたくっちスノーのお気に入りの大明神と、この国一の怪力のニワカマッスルがちょくちょく来ていた為、報酬は期待できないと考えた。


Sonic.exe
「...デーリッチによると、海の家はここらへんか。」

exeは海辺に立っている小さな建物に到着した、引き戸には『氷』と書いてある謎の張り紙が付いていた。

exeは壊さないように念力で引き戸を引いた

Sonic.exe
「....ウズシオーネはいるか?」

「いらっしゃいま...ん?」

Sonic.exe
「ここに居てくれてよかった、海の中を進むのはゴメンだったからな」

exeはレジカウンターにいるウズシオーネの姿を確認した。

...緑色の髪、閉じた目...そして何よりも、八本の足をした軟体生物のような下半身。

ハグレというのは本当に色々いるんだなと、exeは考えた。

Sonic.exe
「この海の家で働かせてほしいのだが」

ウズシオーネ
「え?...そんな事頼みましたっけ?」

Sonic.exe
「いや、あの王様が大変そうだしってさ、俺も金が欲しかったし」

ウズシオーネ
「あの子が....気を使わせちゃいましたかね?」

Sonic.exe
「あいつのお人好しの事は俺よりあんたの方がよくわかってるはずだ、海の家は俺が引き受けるからホテルの仕事を精一杯やってくれ」

ウズシオーネ
「どうもすいません...あ、でも。」

Sonic.exe
「どうした?」

ウズシオーネ
「仕事中は顔を隠せませんか?その顔だとお客様が逃げてしまうので...」

Sonic.exe
「...それもそうか。」

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