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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 58ページ)
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*52*
話を終えたexeは、ゆっくりと立ち上がる
デーリッチ
「....これが、exeの世界。」
たくっちスノー
「人工的に作られたせいで、メイドウィンもいない出来の悪い世界だよ」
後ろを向き、天井を見上げながらexeは話す
Sonic.exe
「デーリッチ、俺はこの選択を後悔していない、付いていかなかったら、こんな風にダラダラも出来ないからな」
デーリッチ
「...今まで色んなハグレを見てきたけど、元の世界に帰りたくないっていうケースは初めてでち、大体は覚えてないことが多いし」
Sonic.exe
「どういうことだ?」
たくっちスノー
「なんでも、長期間ハグレのままでいると元の世界の記憶が薄れていくらしいってさ」
Sonic.exe
「そうかそいつは好都合だ、俺にとっては忘れたい記憶だからな...T、お前が世界流し期間を終えても俺はこの国に滞在させてもらう。」
デーリッチ
「...つまりそれって。」
Sonic.exe
「正式な国民として居座るつもりだ...悪いか?」
デーリッチ
「もちろん大歓迎でち!」
Sonic.exe
「ありがとう...そうそうウズ、そういうわけだからバイトをもう一年ほどは続けれるように頼んで...ウズ?」
ウズは目を閉じていた...話している間に2時間過ぎたのだろう、息を吐きながらexeが後ろを向いたとき...泣き声のようなものが響く
ウズシオーネ
「う...ううう...exeさん...苦労したんですね...」
Sonic.exe
「....お前、まさかシオーネか!?」
exeは驚愕して腰を抜かし椅子へと落ちた、一番知られたくない相手に自身の素性を話してしまったのだ。
デーリッチ
「え、ウズシオーネちゃん、いつのまにでちか!?」
ウズシオーネ
「よくわからないけど、気が付いたら...」
たくっちスノー
「例のウズさんがなんかやってくれたみたいだな」
Sonic.exe
「あいつめ...」
ウズシオーネ
「辛かったんですね...どうして私に相談しなかったんですか、一応上司ですのに!」
Sonic.exe
「お前はあの王様並みのお人好しだから無茶させたくなかったんだよ!」
ウズシオーネ
「で...バイトの件ですけど、そこまでやるのならもう従業員になりませんか?」
Sonic.exe
「...何?俺が従業員に?」
たくっちスノー
「ちょっ、おい!マガイモノ屋はどうすんだよ!」
Sonic.exe
「お前一人でもやってけるだろ」
たくっちスノー
「ファッ!?」
ウズシオーネ
「そういうわけなので、明日から正式に従業員とし..てお仕..事...おね..が...
シオーネはここで力尽きて眠ってしまった。
Sonic.exe
「...はぁ、やれやれ、こいつを銭湯にでも送っておくか、準備あるそうだしな」
たくっちスノー
「あ、そうだexe、自分お腹すいちゃったし夜食で三平くん買ってきてよ」
デーリッチ
「メイドウィンは指定されたものしか食べられないんじゃ?」
たくっちスノー
「夜食はセーフっぽい」
Sonic.exe
「はいはい...三平くんな。」
exeはウズシオーネを連れて外へ出る。
ふと上空を見てみると、綺麗な星空がキラキラと輝いていた、exeの世界では見る余裕すらなかったもの。
どれもこれも、たくっちスノーが導いたからこそ味わえるものばかりだった。
exeは...奴に気づかれないように小声で発した
「ありがとよ....神様。」