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ざくざくアクターズZ!(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 58ページ)
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*56*

ある日の事だった....

ベル
「...ふぅ。」

ハグレ王国の道具屋ベルが、黙々と回復薬を作っていた...薬を作れるのはここだとベルとローズマリーのみであった為、生産が追い付かないのだ。

ニワカマッスル
「よぅベル、何か疲れてるみたいだが」

ベル
「あ、マッスルさん...」

Sonic.exe
「まぁ無理もないだろう、薬局が出来てからは傷薬が飛ぶように売れはじめたからな」

こたつドラゴン
「でもまぁ、体壊しちゃまずいじゃん?まだ若いんだし時にはゆっくりしないと」

Sonic.exe
「ほぼ年中コタツに引きこもってる奴には言われたくないだろうな」

ベル
「ははは...」

獣人、竜人、そしてマガイモノ。

異なる種族が笑い合って話し合える所は、あらゆる時空を探し回っても中々無いだろう。

...しかし。


マーロウ
「....」

一人の獣人が、ベル達を無言で睨んでいた。

彼はマーロウ、召喚士が召喚を規制された原因でもある、この世界で最大規模のハグレ戦争の生き残りだ。

顔は怖いが、普段は、穏やかで心優しい性格をしているのだが....?

しばらくした後、マーロウはこちらに気付いたのかそそくさと去っていった

Sonic.exe
「....マッスル、彼は」

ニワカマッスル
「ああ、マーロウさんだよ、ハグレ戦争の生き残り。」

Sonic.exe
「...何故か俺たちを睨んでるみたいだが?」

こたつドラゴン
「あー、そういやベルってさ、マーロウさんの義娘のボーイフレンドかと誤解されたことあったよね」

ベル
「あの時は本当に怖かったです...」

ニワカマッスル
「そうそう、いわゆる『お前に娘はやらん!』ってタイプの奴でさ...けど誤解は解いたはずなんだがなぁ...」

Sonic.exe
「一体何が原因だ...?」

ベル
「うーん、この間はあんなに喜んでたのに...」

Sonic.exe
「そうなのか?」

こたつドラゴン
「うん、exeやTが来る前の事なんだけどさ...マーロウさんの娘、クウェウリね、ここだとパン屋やってるの」

ニワカマッスル
「で、そのパン屋が帝都の雑誌に載ったことがあって、そんなだから客がむっちゃ来てな、あの人自分の事のように喜んでたんだぜ。」

Sonic.exe
「なるほど...確かに変だな、Tに調べてもらうか」

ベル
「お、お願いします...あの人、本気で睨んでて...夜眠れなくなっちゃう」

こたつドラゴン
「あの人、その気になれば一人で巨人を蹴散らしそうだもんね」

ニワカマッスル
「冗談に思えないからやめてくれよ...」


...

マガイモノ屋に戻ると、真っ黒焦げになった二人がいた...

いや、田所は元から真っ黒なのだが

Sonic.exe
「何やってんだお前ら」

野獣先輩
「こっちが聞きてぇゾ」

たくっちスノー
「青い狼みたいな奴に突然落雷を...」

Sonic.exe
「....マーロウか。」

たくっちスノー
「...はぁ?」

exeはさっきの出来事を二人に話す

たくっちスノーは情報を設定という形でメモにしてまとめた。

たくっちスノー
「...なるほどなぁ、さっきの話と繁盛したパン屋、そして娘...これらを繋ぎ会わせるとしたら...」

野獣先輩
「不純な思いで娘に近づこうとする奴はパパがぶっ倒しちゃうぞーって感じっすかね」

Sonic.exe
「なるほどな..繁盛してクウェウリの名が知れ渡り男が寄り付くようになったと...」

たくっちスノー
「ま、仮説だけどな」

野獣先輩
「そうなると襲われた俺たちはクウェウリのボーイフレンド疑惑を持たれたわけか」

たくっちスノー
「ざっけんなー!!自分はかなちゃん様一筋だってのー!!」

Sonic.exe
「だがこのままでは他の男達の命が危険だ、バトルオブマーロウが始まってしまう」

たくっちスノー
「確かにマが付くけどバトルオブマーロウなんて曲ねーよ」

Sonic.exe
「奴は戦争の生き残りだ、戦闘では勝ち目がない」

野獣先輩
「じゃ、俺達はクウェウリの事全然興味ないアピールすれば良いのか?」

Sonic.exe
「それはそれで加減を間違えたら殺されかねんな」

たくっちスノー
「なんでお父さんってこんなめんどくさいのかなぁ!?」

....頭を悩ませるマガイモノ三人衆。

一方その頃、ベルは....

ベル
「...はぁ。」

ジーナ
「最近ため息吐きっぱなしじゃん、何かあったのかい?」

ベルの経営する道具屋は遺跡内にあり、その隣で経営されているのが...ジーナの鍛冶屋だった。

ベル
「実は..最近のマーロウさんが怖くて..」

ジーナ
「あの人が怖いのはいつもの事じゃないか?」

ベル
「駄目ですよ、気にしてるんですから...でも、いつもよりずっと怖くて..」

ジーナ
「と言うと?」

ベル
「ほら、前にクウェウリさんのパン屋が雑誌に載ってお客さんが沢山来たじゃないですか...あれ以来男に狙われるようになっちゃったらしくて...」

ジーナ
「なるほど、まぁ単なる過保護な父親さ、すぐに収まるよ。」

ベル
「だと良いですけど...」





ジーナ
「あ、そうそう、最近うちのアルフレッドが女と会ってるって噂なんだけど何か知らないかい?」

ベル
「え...?聞いたことないかも」

ジーナ
「そ、ならいいか、仕事するよ仕事。」

ベル
「は、はい...」

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