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ニコニコRPG(く ) 10年の時を経て(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 106ページ)
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*22*

数分前...

野獣先輩
「お、おいあんたら...」

田所達の前に、三人の男が立ちはだかる

「ひでを倒したか...」

「だがひでは我ら四天王の中でも最弱...」

「そもそもあの人余ってたから取り付けただけですし」

野獣先輩
「いや、余り物かよ...」

アライグマ
「なんなのだこいつら...!?」

K
「四天王..いかにもな幹部格が現れたな」

「久しぶりだな田所、お前ニコニコワールドに帰ってきたんだな」

野獣先輩
「葛城...まぁ、そうなるっすね、あんたらから見て俺は裏切り者ってことになる」

葛城
「オオ?」

野獣先輩
「あるんだろ?第二のカオスが...俺たちはそいつを潰しに来た」

葛城
「カオスを潰す...本気か?」

野獣先輩
「頼まれたもんでね、あんたらとは古い付き合いだけどしょうがないね」

「蓮さん、ひょっとして奴は気付いてないのでは...」

葛城
「いや、どっちでもいいだろ...やることは変わらねぇ」

「ええ...では葛城、ここは任せましたよ」

葛城
「あ、いいっすよ」

「残りの四天王どうします?」

葛城
「ゆうさくとかでいいだろ」

葛城と呼ばれた男以外の四天王は時空の渦に乗り、消えていく

葛城
「そんなわけだ、覚悟はいいか田所」

野獣先輩
「オッス...お願いします」

K
「あいつは強いか?」

野獣先輩
「ええ、うちの知るマガイモノでは指に入るくらい」

トール
「なるほど...」

シュンッ!!

葛城は高速じみた動きでKの背後に回り込む

K
「速い!?」

葛城
「YO!!」ペシィッ!!

トール
「危ない!!」

バッシイイイイイ!!

葛城の振るう木刀を、トールが左手で受け止める

葛城
「俺の木刀を見切ったのか」

トール
「なんて力...貴方、本当に人間ですか!?」

葛城
「人間じゃねぇ、この世界に生を受けた視点でやめたさそんなの」

野獣先輩
「葛城、なんで味方してくれないんだ、カオスはこのニコニコワールドを...あんたらの世界さえも消してしまうかもしれないんだゾ?」

葛城
「それは10年も前の話だろ...分かっていない、10年も俺たちを見捨てたお前には、分かりはしない!」


葛城
「俺の目的はお前を始末することじゃない...」


ミク
「やっぱりあそこに居た!さっきの人!」

K
「初音ミク!」

葛城
「見つけた、初音ミク...あいつを消してコンテンツを終わらせる!」

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