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カオスcross混屯物語(消失)『完結』
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 108ページ)
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〜クリーニングハウス『うるふ』〜

晴香
「な、何この店………建物は大きいけど手書き感漂う看板と………」

那雄宏
「なんかここだけオーラ違うな」

眞子
「だ、大丈夫なんですかここ」

マクスウェル
「雨宿りにでも使えばいいだろ」

魔理沙
「そうだぜ、こんな雨じゃろくに外も歩けない、許してくれるさ」

ミエル
「そうね」

晴香
「失礼しまーす」

………

クリーニングハウス内

「いらっしゃい」

晴香
「あ、すみません雨宿りしたくて」

「………客じゃないのか」

弘司
「悪かったか?」

「別に、ただ見ての通り大雨、こっちも忙しいから休めるスペースなんて無いだけでな」

早苗
「あーこの人数ですしね………」

那雄宏
「少し減らすか」チャキッ

冴子
「やめなさい」

「あっ、お客様………いらっしゃいませ」

「店長、こいつらは客じゃなくて雨宿りだ」

「ああ………そうだったんですか、雨が止むまでごゆっくりどうぞ」

「おいおい………ま、いいか、こんな天気じゃ外に出すのも嫌になるしな」


「すみません」

「気にするな、俺は『乾巧(いぬいたくみ)』ここのクリーニング屋で働いている、全ての洗濯物を真っ白にすることが俺の夢だ」

那雄宏
「粗末な夢だな」


「これでも精一杯考えた夢なんだよ、立派な夢を持つことがそんなに偉いのかよ」

晴香
「じゃあ松山の夢って何があるの?」

那雄宏
「ドン勝?」

弘司
「それは果たして夢なのか」


「で、こっちが店長のイエイヌ、店長っていうかもうマスコットみたいなものだが」

イエイヌ
「初めまして、このクリーニング店のオーナーをやっています、イエイヌです」

那雄宏
「オーナーなのか店長なのかどっちだよ」


「店はここだけだからどっちでもある」

晴香
「あ、そうなんだ……… 」

イエイヌ
「大きいだけで服を洗うものしかありませんが、ゆっくりしていってください」


「それはどうも」

………

「お前ら、どこから来た?」

那雄宏
「そりゃどこかに決まってんだろ」

晴香
「少なくとも、静岡ではありませんが………」

イエイヌ
「遠いところからわざわざ………」


「人ならざるものを探しに来たのか」

イエイヌ
「え?」

マクスウェル
「なんだ、知っていたのか」


「まあな、そんな奴いるわけがない………いないんだよ、人ならざるものなんてな………」

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