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FNAF.game『END』
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 74ページ)
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ヒルマ
「真夜、こいつらはなんだ」

パープ
「なんだって言われても...精神が勝手に来ただけだよ」

ヒルマ
「奴の音が気に食わない」

ヒルマ
「心臓の音を聞いていると...耳鳴りがするんだ」

アンジェ
「そこまで神経質なの、あんた...」

シンシア
「もう耳潰しなさいよ」

ヒルマ
「やかましい...女というのはお喋りが好きなようで気に食わん」

パープ
「アタシの人間時代の仕事、ロックバンドだったのによく気に入ったわね」

ヒルマ
「...顔と体はいいからな」

アンジェ
「ヨナカさんと同じ事言ってる...」

シンシア
「ある意味お似合いのカップルね」

パープ
「でも来てくれてよかったよヒルマ、別れの挨拶ぐらいしておきたかったからな」

ヒルマ
「何?」

パープ
「時間がないから短めに言うよ、アタシはこれからあんたと会えなくなる」

パープ
「カイムに魂を奪われて、アタシの体は完全にあんたの物になる」

パープ
「ま、悪魔だから殺人鬼としてのあんたが見たいんだろうしな」

ヒルマ
「そうか」

パープ
「ま、そういうわけだからさ」

ヒルマ
「そうか、今まで世話になったな...真夜。」

アンジェ
「ちょっとあんた、それでいいの!?」

ヒルマ
「向こうが見届けに来たんだ、オレはそれに答えるのみ」

パープ
「ヒルマ...出会ってから死ぬまでずっと、世話になったよ」

ヒルマ
「世話...か、オレはお前に何をしたっけか?」

パープ
「えっと...殺し?」

パープ
「全部殺したね」

ヒルマ
「だな」

パープ
「おいヒルマ...いや、パープ!」

ヒルマ
「ん?」

パープ
「あんたはこれから村瀬蛭馬としてじゃなく、パープ・メイドウィン・村瀬として生きていくんだから...」

パープ
「だから約束、これから良いことをしろ、殺しなんてするな」

パープ
「出来る限りでいいからイイヤツになってくれ」

ヒルマ
「.....」

ヒルマ
「悪い、それは無理だ」

パープ
「パープ...!!」

ヒルマ
「まぁ、魂を求めているなら...長話をしている場合でもないだろう」

シンシア
「アンジェ、私達もそろそろ...」

アンジェ
「ごめん、少しだけ待ってくれる?」

シンシア
「少しだけね」


アンジェ
「ねぇ、殺人鬼さん...一つだけ聞かせて」

ヒルマ
「どうした、うるさいのは嫌いだから短めにな」


アンジェ
「松山那雄宏とカイムを...」


アンジェ
「マガイモノを殺す方法を教えて」

ヒルマ
「なんだ、そんな事か...人間じゃなくなるがいいか?」

アンジェ
「もう人間じゃないから」

ヒルマ
「ならいいか、やつらを殺すには...」

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