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憑きもん!~こんな日常疲れます~【更新停止】
作者: むう  (総ページ数: 78ページ)
関連タグ: コメディ ラブコメ 妖怪幽霊 学園 未完結作品 現代ファンタジー 
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*41*

 〈拡長編:本編前のキャラトーク!〉
 ※本編に組み込んだら長くなりそうだったので、拡長編にしました。
 今度のストーリーを分かりやすくするための用語などを、キャラがお話します。
 それでは、どうぞ。

 宇月「ご無沙汰してますメインストーリーの方の夜芽宇月と!」
 美祢「同じくメインの世界線の時常美祢だ……って、なんでコイツと一緒なんだ(舌打ち)」
 宇月「それはこっちのセリフ。なんでこんな奴と一緒やねん。マジで意味わからへん。って違う違う違う違う、あああああ、まーたボクはいらんことを……」

 美祢「え、お前俺と一緒がいいの?」
 宇月「ま、まあ、別に? 隣に居ってやってもええかな、とは、その、まあ、はい」
 美祢「…………………え、なんか変な虫でも食った?」
 宇月「なあ、むうちゃん。美祢が懐いてくれへんのやけど」
 
 (日頃の行いがなあ)

 むう「おい美祢、『協力しよう』って言ってたでしょ」
 美祢「まだ過去編だろ」
 むう「まーたおまえはそうやってメタ発言をする……。そんな子に産んだ思えはないぞ」
 美祢「知らねえよ」

 むう「本当は好きなくせにぃ」
 美祢「好きじゃないし」
 むう「尊敬してるくせにぃ」
 美祢「してねえって」

 むう「はい、ここに取り出しますは時常美祢の日記帳」
 美祢「……はっ!? お、おいどこから持って―」
 むう「『5月6日 また宇月とうまく話せなかった。本当は一緒にゲームしたいのに』」
 美祢「うわああああああああああっ! 返せ、早く返せっ(真っ赤になりながら)」
 宇月「………………(同じく真っ赤になって黙り込む)」 
 美祢「何か喋れよ!」 
 

 宇月「は、はいはーい(手を叩いて)。それでは本編前のキャラからの挨拶やってくでぇ」
 美祢「はぁ、はぁ。おい、お前今すぐテーブルの角に頭ぶつけて忘れろ」
 むう「無理。もう録音しましたので」
 美祢「………………………死にたい…………」


 (禍「なら我が冥府へ送ってさしあ……、お、おい貴様なにをする、我の手を気安く触るなっ」)
 (猿「ここは俺が食い止めるから早く進行しろっ!」)


 宇月「えーっと(台本を開く)。『霊能力者について説明せよ』? え、ボクに言うてる?」
 むう「(口下手なもので上手く説明できません。お願いします、の視線)」
 宇月「……はあ。しゃあない。OK。んじゃ、説明していくで。今回は今後のストーリーにもかかわってくるから、みんなついてきてな」


  ★宇月さんによる霊能力者講習会★

 宇月「霊能力者は主に三つのパターンに分けられる。憑依系・使役系・操術系や」
 美祢「なんだそれ」
 宇月「詳しく見ていくで~」

 【使役系】
 ・妖怪、幽霊と契約し共に戦う

 宇月「まず初めに使役系や。このスタイルが一番多いで。代々続く家柄だと、共闘する怪異も決まっとったりする。最近は自由に選べるようになっとるかな」
 美祢「具体的に何人くらいいるんだ?」
 宇月「せやなあ。霊能力者が全国に3000人ほどおるから、うーん。6割はこれやな」
 むう「へえ。けっこう多いんだね」

 宇月「最近知り合った子ぉの一人が使役系やな。あの子、変な性格やけど腕前は確かなんよな……。なにか収穫が得られるかもしれんし、今度コマリちゃんらに会わせてみよかな(小声)」

 宇月「みんなに分かるように言い換えるならば、吸血鬼との契約とか、悪魔との契約とかみたいなもん。使役系の霊能力者は、共闘する怪異に対価を支払うで。血液とか、お供え物とか」
 美祢「妖怪はどんな奴らなの?」
 宇月「一番多いんは、動物の霊。猫、犬、狐、狸なんかは有名やな。こっくりさんってあるやろ? あれで狐の霊がよく出んのは、それだけ扱いやすいって事や」

 【操術系】
 ・自分の特殊能力を使って霊を祓う戦闘スタイル

 宇月「お次は操術系。これは全体の3割。ボクのマインドコントロールもこれに当たるな」
 むう「特殊能力って、霊能力のこと? 霊能力者は全員能力もってるんじゃないの?」
 宇月「それが違うねん。霊能力は、操術系の人しか持ってへん。つまり、霊能力をもって生まれたら、絶対そのチカラを使って戦わんとあかんってことや。使役系や憑依系は、能力とは言わん。『体質』って言い換えられるな」

 美祢「だからお前、本編で『こんなチカラいらん』とか言ってたのか」
 宇月「あ。一応、霊視とか、乗っ取りの耐性とかはみんな持っとるで~」

 むう「こちらは何が有名なんですか、宇月先生」
 宇月「人の数だけ術があるから、あんまり把握しとらんけど……。【光の使者】は強いな」
 美祢「光の使者?」
 宇月「古来より、光には闇を祓う力があるとされとる。よって、光系統の霊能力を持つ霊能力者は、最強と謳(うたう)われがちや」


 【憑依系】
 ・自分の身体に霊を憑依させ、自分の代わりに戦わせる戦闘スタイル

 宇月「最後は憑依系や。霊能力者の中ではめちゃくちゃ希少。割合はわずか1割や。やから、憑依体質がわかったら、こちらも強制的に討伐に参加させる決まりや」
 むう「霊能力者界隈、めっちゃシビア……」
 宇月「あまりに珍しいから、『~様』とか、『~姫』とか呼ばれとる。ボクはそういうのはあんまり好きやないけどな」

 美祢「ちなみにお前、憑依系の人に会ったことあるの?」
 宇月「京都ではない。こっちに移ってきてからは、二人。一人は上司の篠木さん。でもあの人、いい人過ぎて逆にこっちに様付けするんよ」

 むう「篠木さん……今度登場させようか迷ってるけど、宇月さん的にはどう?」
 宇月「え、ここで聞くん? あーそうやな、ピンチの時は頼るかもしれんな」


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 宇月「ということで、霊能力者のタイプ、わかってもらえたかな?」
 美祢「わざわざこんなコーナー作ったってことは、出るんだな? この先、新しい霊能力者が」
 むう「さあ、どうでしょう」

 美祢「まあ、とりあえず今は禍津日神VS猿太彦・大国主命がバチバチだから、そこをなんとかしねえとな」
 宇月「せやな。そこがないと、ボクらのおる未来に繋がらんし。むうちゃん、頼んだで」
 むう「まっかせなさい!」

 (猿・大「頼む相手こっちだろうが!」)

 むう「それでは次回もお楽しみに! 講習会のお相手は作者のむうと、」
 美祢「ボディーガード役の時常美祢と、」
 宇月「霊能力者の夜芽宇月でした!」
 一同「ばいばーい!」


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 ??「あ~。なっかなか登場出来ねえな。早くカッコいいとこみせてえのに! 推しの配信も我慢して、ずっと待機してんだけどな。あ~~、早く観てえ!」
 ??「……ねえ、………僕も観たいから、………先、観ないでね……」
 ??「はいはい。わぁーったよ」


 ※次回に続く!

 

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