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*41*
〈拡長編:本編前のキャラトーク!〉
※本編に組み込んだら長くなりそうだったので、拡長編にしました。
今度のストーリーを分かりやすくするための用語などを、キャラがお話します。
それでは、どうぞ。
宇月「ご無沙汰してますメインストーリーの方の夜芽宇月と!」
美祢「同じくメインの世界線の時常美祢だ……って、なんでコイツと一緒なんだ(舌打ち)」
宇月「それはこっちのセリフ。なんでこんな奴と一緒やねん。マジで意味わからへん。って違う違う違う違う、あああああ、まーたボクはいらんことを……」
美祢「え、お前俺と一緒がいいの?」
宇月「ま、まあ、別に? 隣に居ってやってもええかな、とは、その、まあ、はい」
美祢「…………………え、なんか変な虫でも食った?」
宇月「なあ、むうちゃん。美祢が懐いてくれへんのやけど」
(日頃の行いがなあ)
むう「おい美祢、『協力しよう』って言ってたでしょ」
美祢「まだ過去編だろ」
むう「まーたおまえはそうやってメタ発言をする……。そんな子に産んだ思えはないぞ」
美祢「知らねえよ」
むう「本当は好きなくせにぃ」
美祢「好きじゃないし」
むう「尊敬してるくせにぃ」
美祢「してねえって」
むう「はい、ここに取り出しますは時常美祢の日記帳」
美祢「……はっ!? お、おいどこから持って―」
むう「『5月6日 また宇月とうまく話せなかった。本当は一緒にゲームしたいのに』」
美祢「うわああああああああああっ! 返せ、早く返せっ(真っ赤になりながら)」
宇月「………………(同じく真っ赤になって黙り込む)」
美祢「何か喋れよ!」
宇月「は、はいはーい(手を叩いて)。それでは本編前のキャラからの挨拶やってくでぇ」
美祢「はぁ、はぁ。おい、お前今すぐテーブルの角に頭ぶつけて忘れろ」
むう「無理。もう録音しましたので」
美祢「………………………死にたい…………」
(禍「なら我が冥府へ送ってさしあ……、お、おい貴様なにをする、我の手を気安く触るなっ」)
(猿「ここは俺が食い止めるから早く進行しろっ!」)
宇月「えーっと(台本を開く)。『霊能力者について説明せよ』? え、ボクに言うてる?」
むう「(口下手なもので上手く説明できません。お願いします、の視線)」
宇月「……はあ。しゃあない。OK。んじゃ、説明していくで。今回は今後のストーリーにもかかわってくるから、みんなついてきてな」
★宇月さんによる霊能力者講習会★
宇月「霊能力者は主に三つのパターンに分けられる。憑依系・使役系・操術系や」
美祢「なんだそれ」
宇月「詳しく見ていくで~」
【使役系】
・妖怪、幽霊と契約し共に戦う
宇月「まず初めに使役系や。このスタイルが一番多いで。代々続く家柄だと、共闘する怪異も決まっとったりする。最近は自由に選べるようになっとるかな」
美祢「具体的に何人くらいいるんだ?」
宇月「せやなあ。霊能力者が全国に3000人ほどおるから、うーん。6割はこれやな」
むう「へえ。けっこう多いんだね」
宇月「最近知り合った子ぉの一人が使役系やな。あの子、変な性格やけど腕前は確かなんよな……。なにか収穫が得られるかもしれんし、今度コマリちゃんらに会わせてみよかな(小声)」
宇月「みんなに分かるように言い換えるならば、吸血鬼との契約とか、悪魔との契約とかみたいなもん。使役系の霊能力者は、共闘する怪異に対価を支払うで。血液とか、お供え物とか」
美祢「妖怪はどんな奴らなの?」
宇月「一番多いんは、動物の霊。猫、犬、狐、狸なんかは有名やな。こっくりさんってあるやろ? あれで狐の霊がよく出んのは、それだけ扱いやすいって事や」
【操術系】
・自分の特殊能力を使って霊を祓う戦闘スタイル
宇月「お次は操術系。これは全体の3割。ボクのマインドコントロールもこれに当たるな」
むう「特殊能力って、霊能力のこと? 霊能力者は全員能力もってるんじゃないの?」
宇月「それが違うねん。霊能力は、操術系の人しか持ってへん。つまり、霊能力をもって生まれたら、絶対そのチカラを使って戦わんとあかんってことや。使役系や憑依系は、能力とは言わん。『体質』って言い換えられるな」
美祢「だからお前、本編で『こんなチカラいらん』とか言ってたのか」
宇月「あ。一応、霊視とか、乗っ取りの耐性とかはみんな持っとるで~」
むう「こちらは何が有名なんですか、宇月先生」
宇月「人の数だけ術があるから、あんまり把握しとらんけど……。【光の使者】は強いな」
美祢「光の使者?」
宇月「古来より、光には闇を祓う力があるとされとる。よって、光系統の霊能力を持つ霊能力者は、最強と謳(うたう)われがちや」
【憑依系】
・自分の身体に霊を憑依させ、自分の代わりに戦わせる戦闘スタイル
宇月「最後は憑依系や。霊能力者の中ではめちゃくちゃ希少。割合はわずか1割や。やから、憑依体質がわかったら、こちらも強制的に討伐に参加させる決まりや」
むう「霊能力者界隈、めっちゃシビア……」
宇月「あまりに珍しいから、『~様』とか、『~姫』とか呼ばれとる。ボクはそういうのはあんまり好きやないけどな」
美祢「ちなみにお前、憑依系の人に会ったことあるの?」
宇月「京都ではない。こっちに移ってきてからは、二人。一人は上司の篠木さん。でもあの人、いい人過ぎて逆にこっちに様付けするんよ」
むう「篠木さん……今度登場させようか迷ってるけど、宇月さん的にはどう?」
宇月「え、ここで聞くん? あーそうやな、ピンチの時は頼るかもしれんな」
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宇月「ということで、霊能力者のタイプ、わかってもらえたかな?」
美祢「わざわざこんなコーナー作ったってことは、出るんだな? この先、新しい霊能力者が」
むう「さあ、どうでしょう」
美祢「まあ、とりあえず今は禍津日神VS猿太彦・大国主命がバチバチだから、そこをなんとかしねえとな」
宇月「せやな。そこがないと、ボクらのおる未来に繋がらんし。むうちゃん、頼んだで」
むう「まっかせなさい!」
(猿・大「頼む相手こっちだろうが!」)
むう「それでは次回もお楽しみに! 講習会のお相手は作者のむうと、」
美祢「ボディーガード役の時常美祢と、」
宇月「霊能力者の夜芽宇月でした!」
一同「ばいばーい!」
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??「あ~。なっかなか登場出来ねえな。早くカッコいいとこみせてえのに! 推しの配信も我慢して、ずっと待機してんだけどな。あ~~、早く観てえ!」
??「……ねえ、………僕も観たいから、………先、観ないでね……」
??「はいはい。わぁーったよ」
※次回に続く!