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【閲覧数2100突破記念★特別編】
こんにちは、こんばんは。作者のむうです。
次回の更新は一月ですと言っていたのですが、私実は現在メンタル絶不調で療養してまして。
その一つに手の震え……って言うのがあるんですよね。
なので、長いお話を書けなくて。
リハビリで少しずつ、短い文章から書いていきたいなと思っています。
今回の特別編は、台本形式になります。
地の文じゃなくてごめんなさい。
二次創作版の『ろくきせ』を知っている方は、馴染みのある書き方かな。
よって、本編は一旦置いといて、特別編を書きます。
ご了承くださいませ。それでは行ってみましょう。
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〈特別編★○○しないと出られない部屋〉
美祢「作者に『この部屋でステイしといて』って言われたんだが」
コマリ「しかも私とトキ兄だけ。こいとちゃんや宇月さんはいないし……」
~トキマリペア in白い部屋~
美祢「だだっ広い部屋だな。ドアは正面に一つだけか。出られたりするのかな」
コマリ「わ、私見てくるっ(ドアの近くへ駆け寄って)」
コマリ「(カチャカチャ)ダメだ、鍵がかかってる」
美祢「つまり、閉じ込められたってことか!?」
コマリ「そうみたい。でもなんで、むうちゃんがそんなことを?」
美祢「分からねえ。分からねえが作者は、いつも妙な行動をとる。キャラの仲を勝手に引き裂いたり、カップルを爆誕させたり、敵キャラを乱入させたり、やけに複雑な設定作ったり」
コマリ「納得」
美祢「つまり今回も作者のおふざけによるものと見られる。……ったく」
コマリ「おふざけって言っても、どうすればいいんだろう。ど、ドア蹴ってみる?」
美祢「やめとけコマリ。お前の足が折れる」
コマリ「でも、だって……」
~コマリ、くるりと部屋を見回して~
コマリ「? トキ兄、壁に張り紙がしてあるよっ」
美祢「ん? ほんとだ。なになに」
【○○しないと出られない部屋】
コマリ・美祢「○○しないと出られない部屋ぁ??」
コマリ「えーっと。『アナウンスが流れるので、それに従ってお題をクリアしてください。全問クリアできれば、ドアが開きます。せいぜい頑張ってください』だって」
美祢「はぁ!?」
コマリ「あ、最後の行に『むうより』って書いてある。ご丁寧に似顔絵まで」
美祢「あいつ、いったい何を考えてるんだ? お題ってなんだよ」
コマリ「し、知らないよ私に聞かれてもっ」
~ピロン(アナウンス)~
[お題其の1。手をつながないと出られない部屋]
美祢「は? 手?」
アナウンス「制限時間―二分以内に手をつないでください。クリアすれば、部屋の鍵を差し上げます。さあ早くいちゃつきなさい。タイマーぽち」
コマリ「ちょっ。やばい、タイマーの音してる。始まってるよ!」
美祢「いちゃつくって……。(チラリとコマリを見る)」
コマリ「ま、まあ手をつなぐくらいは何とかできそうだよねっ。はいっ(右手を差し出す)」
美祢「お、おいコマリ!?」
コマリ「やだなー、トキ兄。いくら私でも手くらい洗ってるよ」
美祢「いや、そういうことじゃなくて」
コマリ「トキ兄、早くしないとクリアできないよ。さっさと終わらせて帰ろうよ」
美祢「(うぉおおおお、こいつマジか? なんで平気そうなんだよ! 天然なのか!?)」
コマリ「とーきーにーいー(不満そうに口を尖らす)」
美祢「だぁああああ、もう! ……ん」
~美祢、コマリの右手を取り、指を絡ませる~
美祢「あったかいな、お前の手(ぬぉおおおお、何話せばいいんだ。だ、大丈夫だよな? 気持ち悪いって思われてないよな? 怖えええええええ!!)」
コマリ「う、うん。杏里からもよく言われる(う、なんか恥ずかしくなってきた。手つないだことは今までに何度かあるけど、いざやるってなったらちょっと……)」
アナウンス「ブッブー。誰が普通に手をつなげって言いましたか?」
美祢「――――――は?」
アナウンス「こういうのは恋人つなぎがセオリーでしょう」
美祢「知らねえよ。 なんだよそれ!」
アナウンス「最近はシリアス展開多めでラブを書けていなかった。そもそも私が恋愛経験が乏しいから中々筆が進まなかった。でも今なら書ける気がするんだ。シチュエーションに頼れば書ける気がするんだ!」
美祢「すっげえ嬉々として喋るなコイツ。うぜえ」
コマリ「トキ兄が心の底から呆れてる……」
アナウンス「無駄口をたたいていいのかい?、あと30秒だぜ?」
コマリ・美祢「!!」
コマリ「ど、どうしようトキ兄っ」
美祢「(なんで俺らが作者の嗜好に付き合わねえといけねえんだよ! あああ、このままじっとする訳にもいかねえし、時間は過ぎるし。緊張で汗ヤバいしっ!)」
アナウンス「あと20秒。ほらほらー、早くうー」
コマリ「トキ兄、急がないと閉じ込められちゃ………わっ」
~キュッ~
コマリ「…………え、その、トキ兄?(ゆっくりと美祢を見る)ぐむっ」
美祢「こっち見んな馬鹿(コマリの顔を右手で覆って)」
コマリ「ちょ、ちょっと! やめてよ前見えな」
~コマリはそこで言葉を切る。美祢の顔がリンゴのように赤い~
コマリ「(耳まで真っ赤だ。手をつなぐだけなのに。そういやボディタッチ苦手だったっけ)」
美祢「~~~~っ。お、おいこれでいいかっ?(天井を見上げ)」
アナウンス「尊、じゃなかった。おめでとう!レベル1クリアです!」
コマリ「今何か言いかけてなかった?」
アナウンス「作者っていいなって思ったら、本音が」
美祢「お前にはオブラートに包むって概念がないのか?」
アナウンス「ということで、部屋の鍵を開けましょう!」
コマリ「やった! どっかから鍵が出てくるのかな? (きょろきょろ)」
~ウィ――――ン。(ドアが横にスライドされる)~
コマリ「あ、あれ、自動で開いた。ど、ドアノブついてるのに横に滑った」
アナウンス「あ、これオートロックなのよ」
美祢「じゃあなんでドアノブついてんだよ……」
アナウンス「設計ミs、じゃなかった。カムフラージュ用。 密室じゃなきゃ意味がないからね。決して業者がアホで組み立てミスったって話じゃないの!」
美祢「おーおーおー、全部言っていくな。そんな奴に委託するなよ」
アナウンス「ところで君らはいつまでお手手をつないでいるのかい?」
美祢「えっ? っっ!!(バッと手を放し、目をそらす)」
コマリ「あはは、トキ兄挙動不審すぎー」
美祢「……うるせー! とっとと次行くぞっ。早く帰ってイベランしたい。昨日徹夜でチーム編成してたんだよこんなことに時間取られてたまるか」
アナウンス「ゲーム何やってんの」
美祢「フォ〇ナ!!」
~美祢、逃げるように部屋の外へ~
コマリ「むうちゃん、さては書くの楽しくなってきてない? 昔の書き方が書きやすすぎてニヤニヤしてるでしょ」
アナウンス「なぜバレたs、じゃなかった。さあコマリちゃん、君も美祢の跡を追いなさい。私はトキマリのイチャイチャを見れてテンション爆上がりしたから」
コマリ「全てを曝け出すね!? わ、わかった。じゃあまた後でねっ(タタタッ。扉の奥へ)」
アナウンス「ふっ。てえてえな!」
コマリ「何も隠し通せてないよ!!」
※次回に続く!