コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 彼と私と弟(完結しました。)
- 日時: 2010/05/17 21:29
- 名前: 実姫 (ID: 2vs8PEO6)
あんまり上手く書けないかもしれませんが、読んでいただけたら幸いです。
・荒らし等をしに来た人は今直ぐ回れ右してください。
もしよければコメントしていただけたら嬉しいです。
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プロロ—グ>>1
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第1話 >>7 第16話 >>30
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第10話 >>46
第11話 >>47
第12話 >>48
第13話 >>49
第14話 >>50
第15話 >>51
皆様へ
今まで見ていて下さった方もそうでない方もありがとうございました。
これからはこのおはなしのその後などを書きたいと思ってますが書けたら他の小説も書いて行きたいと思っています。
今まで応援して下さった皆様。本当に感謝しています。
2010・5・17 作者より
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- Re: 彼と私と弟 ( No.15 )
- 日時: 2010/03/25 09:46
- 名前: 実姫 (ID: MQ1NqBYl)
第7話
—不安—
金曜日の学校帰り、帰り道で大樹に会った。
「実咲!返事出た?」
「うん・・・いいよ。付き合ってもいいよ。」
「ホントに!!!やったぁ☆」
大樹はすごく嬉しそうな顔をしていた。
これが嘘だと知らずに・・・。
「じゃあね!」
大樹は私に笑顔で手を振って帰って行った。
私も手を振り返して家へ向かった。
大樹と付き合う・・・
でも・・・私は優平の彼女。
私は・・・どうすればいいの・・・?
大樹を騙す・・・
優平に言われたけど・・・
でも・・・でも・・・
不安でいっぱいだよ優平・・・
私は貴方の彼女でしょう?なのに・・・
貴方の弟と付き合うなんて・・・
できっこないよ・・・
二人と付き合うなんて・・・
嫌だよ・・・
もしも大樹のほうに心が動いてしまったら?
優平の心が私じゃない子のほうに向いたら・・・?
不安で付き合うどころじゃないよ・・・
ねぇ、優平。
貴方は一体どうしたいの・・・・?
- Re: 彼と私と弟 ( No.16 )
- 日時: 2010/03/25 13:41
- 名前: 実姫 (ID: MQ1NqBYl)
第8話
—二人の彼氏—
またやってきた木曜日。
神様って意地悪。こんなに気分の悪い木曜日は無いわ。
大樹と付き合い始めてから優平と一緒に帰っていない。
合唱で話をしたいけれど・・・
「実咲!」
後ろから聞こえたのは大樹の声。
楽屋口でおたおたしていた私を見つけて駐車場から走ってきたらしい。
「大樹・・・。フフッ。可愛い」
私に抱きつく大樹の頭を撫でながら私は後から来た優平を見た。
「またくっついてんのか大樹・・・。」
「五月蠅いなぁ。お兄ちゃんには関係ないでしょ!俺の彼女なんだから!!」
大樹は私に抱きついたまま優平に向かってそう言った。
「・・・。」
優平は「イラッ」と来たのか大樹の頭を叩いてさっさとホールの中へ入ってしまった。
「優平・・・・。」
私は大樹に聞こえないくらいの小さな声で名前を呟いた。
「早く中はいろ!」
大樹は私の手を「グイッ」と引いて中へ入った。
もう一人の彼・・・
大樹は可愛いな・・・
でも優平のほうがいいな。
優しくてちゃんと話聞いてくれて・・・
何より辛い時はちゃんと傍にいてくれる。
彼氏が二人・・・
形だけ恋愛・・・
本物の愛・・・
私はどちらを選べば・・・よいのでしょうか・・・。
- Re: 彼と私と弟 ( No.17 )
- 日時: 2010/03/25 14:11
- 名前: いちご (ID: OtIMiKLW)
全部読みました!あたしだったら弟の方に寄ってしまうかも・・・。不安ですよね(泣)
実咲ちゃん!がんばれ〜(><)ノシ
次の更新も楽しみに待ってます!!!(・V・)^☆
- Re: 彼と私と弟 ( No.18 )
- 日時: 2010/03/25 19:13
- 名前: 実姫 (ID: MQ1NqBYl)
第9話
—学校—
「はぁぁ・・・」
私の唯一安心できる場所。
学校だ。
今はやっとすべての授業が終わり部活中。
と言っても何もやらずにみんなでグダグダするだけだが・・・。
「実咲・・・。」
優平が私の前に来た。そして、
「帰りさ、校舎裏来て。」
と言って去って行った。
(何する気よ・・・また・・。)
☆★☆
部活が終わり帰り・・・
私は言われた通り校舎裏へ行った。
ガバッッッッ!!!
「っ・・・・!!!」
イキナリ後ろから抱きつかれた。
「な・・・何っ?」
「俺・・・。」
抱きついてきたのは優平だった。
少し力が籠っている。
「優平・・・?」
私は優平を呼んでみた
「実咲・・・ヤバいわ俺・・・。」
「えっ?」
「大樹にあげなければよかった・・・。」
「ちょっと・・・優平!?キャ!」
私の世界は一瞬にして変わった。
背中に触れるは冷たいコンクリート。
顔に上にあるのは優平の顔。
体の上には優平。
そう・・・完璧に押し倒された。
「優平・・・?ねぇ・・・。」
「悪い・・・。」
優平は小さくそう呟くと、私を抱きしめた。
(どうしたの?)
そう聞きたかった。でも言えない・・・。
「大樹にあげなければよかったって?」
私がそう聞くと、
「そのままだよ。実咲のこと大事だったのに・・・なんであいつにあげちゃったんだろう。」
「そんな・・・こと・・・。」
「そんな事じゃねぇよ・・・俺に一番大切なものだったのにあのバカに捕られるなんて・・・。」
”ギュ・・・”
優平の手にますます力がこもった。
「い・・・たい・・・。」
私は思わずそう言ってしまった。
体が痛かったから。
「ごめん。」
優平はそう言ってすぐに放してくれた。
「帰ろうか・・・。」
優平はそう言って私に手を差し伸べてくれた。
「うん・・・。」
私はその手を取って、家へと一緒に帰った。
ねぇ優平。
この短い時間の中で優平の気持ち・・・
少しわかった気がするよ。
でも優平が何を考えてるかは分からないよ。
何で大樹と付き合わせたの?
そんなに後悔するならなんで・・・どうして?
そこが知りたいんだよ・・・。
- Re: 彼と私と弟 ( No.19 )
- 日時: 2010/03/27 15:18
- 名前: 実姫 (ID: MQ1NqBYl)
第10話
—好きなのに—
優平の家の前で別れた後、私は1人家に向かっていた。
(どうして優平は私の事を大樹と付き合わせたのだろう。あんなに嫌がるなら付き合わせなければよかったのに・・・。)
私は1人寂しく歩いて帰った。
どうして・・・どうして・・・と何度も問いながら・・・。
私は優平が好きなのに、何にも言えない。
大好きだから言えない。
本当は傍にいて欲しい。
誰のものでもなく私だけのものになって欲しい。
でもそれは叶わないのだろうか?
叶うのだろうか?
神様は知っているのだろうか?
教えて欲しいよ・・・。
貴方は一体何を思って私と大樹をくっ付けたの?
貴方は何を思って私と一緒に帰ってくれるの?
貴方は・・・本当に私を思っているの?
教えて欲しいよ・・・。
神様・・・
貴方は私の恋の行方を知っているのですか?
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