コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

神より生まれし花 【お知らせあり】
日時: 2012/06/03 21:55
名前: フレイア ◆7a0DWnSAWk (ID: Ouicm1PF)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=11828

初めまして!!フレイアです。

『神より生まれし花‐真実は何処に…‐』をクリックしていただき、ありがとうございます!!


*過去編を複雑・ファジーに移行しました。
 参照のほうとなっています!

*えーどうも忘れ去られているようなので言います。

「コ メ く だ さ い!!!」

作者、意外とさびしがり屋なんですよ!? 今までずーっと隠してましたが。←言ってないだけだろ
というわけで、応援・激励大歓迎! コメントをください!!よろしくお願いします!

*おしらせ。

只今更新停止中です、すみません……orz

【企画一覧!】
*参照…1000突破しましたああぁぁ!!企画開始します!!
短編専用オリキャラ募集中!!(今回は、一人1つでお願いします。)
竜族の方は、地・水・火・風から選択してください。
竜族のハーフでもかまいません。

<募集用紙>>>127

とあるコーナーにて(長いので略。)質問・リクエスト募集開始です!

こんなノロマ更新の作者でもいいって方!
ぜひ書いてください!!(短編については遅くなると思いますが…。)

投稿していただいたオリキャラを投入可能です!
だれも来ていないです!お願いします!

お待ちしています!!
募集用紙は→>>100

*キャラ主様による短編も募集してみます!
募集用紙…>>145

<頂いたキャラ絵>>>132(矛燕…長月様より)
         >>139(矛燕&雪…長月様より)


<目次> >>113 (移行しました。)

*頂いたオリキャラ >>38

*旅をする者たち >>86


*ホワルンとシェリーナのしゃべくりコーナー
第0回>>39
第1回>>54 >>99
第2回>>114(参照900突破記念!)
第3回>>144

クリスマス企画…>>134
質問コーナー>>140

<序章:はじまり>

——ここは、神によって新たに創造された世界。

名をウィシュール。

ウィシュールは、始めは荒廃した土地であったものの、大雨が降り、微生物が生まれ……

どこよりも美しい世界になった。

神は、二人の少年少女をその世界に放った。


二人は、仲良く、幸せに時を過ごした。




     闇が、覆うまで…………


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30



Re: 神より生まれし花 質問・リク受け付けてます! ( No.108 )
日時: 2011/10/12 20:54
名前: フレイア ◆7a0DWnSAWk (ID: m9ehVpjx)
参照: 数日で復活!

—続きから。

青の波動が広がって、町全体を包み込む。

なんだかすがすがしい気分だ…。
これが、結界なんだな。

「……よし。これで大方大丈夫のはずだ。」

ミトさんがそう言うのと同時に、周囲にいた町の人たちは歓声を上げた。

闇禍は跡形もなく消え去り、潮風が吹き抜け、青空が広がっていた。




「…で、なんでそんな家の影に隠れているんだ?騎咲良(キサラ)?」


歓声をあげている町の人たちに対し、ひっそりとした場所に身を潜め、
本を片手にこっちを見た少年だ。

少年ってわりにはスーツ着てるがな。


「ん?………あぁ、なんだムエンか。」

「なんだその情けないリアクションは…。」

「いや、生憎、おれはああいう賑やかなのは苦手なんだ。」

「賑やかってほどでもないような気はするがな?
ていうかなんで来たんだ?体は大丈夫なのかよ?」

「質問多いな。」

「先輩の質問には答えるべきだぞ!な!」

「…1歳違いなだけじゃないか。

…一つは、長官の命令だから。」

「…他には?」

「それだけ。」


…。
一つだけじゃねぇか!!!


「それより、ムエン。伊吹(イブキ)さん…見なかったか?」

「あぁ…、噴水のところだな。」

「…連れてきて。」


何で俺がだよ!自分でいけ!

「………。」

本に集中している…くそ、俺、舐められてるのか…?


引き受けてしまったのは仕方が無いので、イブキさんのところに急ぐ。


「お…ムエンだな。どうした?」


赤黒い髪に濁ったような黒い瞳で、黒いジャケットを着ている俺より年上の中級魔法師のイブキさんだ。

けど、確か、イブキさんは上級に匹敵するって噂が立ってたな。

「えと、キサラにイブキさんを連れてきてほしいって頼まれて…。」

「僕とキサラの任務のことだな…。分かったよ。」


じゃあ、と手を振り、その場を後にするイブキさん。

俺も皆と合流した。









—町長 ミトの家

「皆!今日はよく頑張ってくれたわね!町長の私も鼻が高いわ!!

さあ、今日はしっかりと食べなさい!よく食べて休養しなさい!

    それじゃ、魔の神討伐隊とシ—ロントの安泰に


           『乾杯!!』」


乾杯!!とミトさんの掛け声と同時に、全員グラスを上げる。

よかった、町が無事で…。



それはそうと、コウメイさんは何処だろうか…。

コウセも見かけてないって言うし…。

まあ、あんな奴だし大丈夫か。



          長い夜の果て、つかの間の平和がもたらされる。

    しかし、すべてはこれから…

Re: 神より生まれし花 キャラ絵・質問・リク・募集中!! ( No.109 )
日時: 2011/10/29 15:28
名前: フレイア ◆7a0DWnSAWk (ID: LqhJqVk8)

<第13話:邪なる者、強き火>

—翌日

ミトさんの家で寝た俺たちは、ルメルから来た援軍の見送りを行っていた。

「じゃあ、またな、みんな。」

笑顔でそういう俺。
でも返ってきたのはいい返事ではなかった。

「余裕ぶっこくんじゃないわよ。まったく…
こんなんじゃ、カイト兄さんに会わせる顔がないわ。」

ミサゴ姉に指摘される。

わかってるんだ、そんなこと…


俺がもっと強ければ。

俺がもっと早くシーロントに到着して、できる限り闇禍を倒していれば…

シーロントの人たちは、もっと怪我をせずに済んだと思う。


でも、これが今の実力。俺の精一杯なんだ。

「……ああ。まだ弱いよ、俺。


でも、だから今回の任務は失敗したくない。

大切な仲間、町の人たちを護れるくらい強くなるって、決めたんだ。


だから…ミサゴ姉さん、俺のこと応援してくれるよな?」


護りたい。みんなを。

ミサゴ姉はフッと笑うと、踵を返した。

そういうときのミサゴ姉は、認めてくれたってことなんだ。
姉さんは理不尽なことが一番嫌いだから…。




「………で、思ったんだけど、これって…なんですか?」

俺はミサゴが乗った謎の生き物に目を向けた。

「薄い緑色の…竜だよね…?」

隣にいたヒナが、驚きのあまり絶句しそうだ。
たぶん竜。されど竜。

でかっ…!

「ああ、それ僕と契約している風竜族の方ですよ。」

後ろからひょこっと現れた、同じ年くらいの男の子。
隣には…女の子だな。

男の子のほうは、白い袴で、手には何か幾何学模様の入ったカードが握られている。

女の子の印象は、長官と少し似ている。
気が強そうで、凛とした面持ちで男の子を見ているが、なんか不機嫌そうな雰囲気もうかがえる。

軍服みたいな服(?)に二丁の銃がチラっと見えた。
赤い髪を腰くらいまで伸ばしてる。

「えっと…」

「あ、僕は最近、中級風魔法師になった邦矢(ホウヤ)って言うんだ。
そして、隣にいるのが、上級火魔法師の朱世(シュセ)だよ。」

「気軽に呼んだら殺すわよ。」

こ、怖すぎじゃねぇか!!

「あ、あぁ、俺はムエン。まぁよろしく。」

「うん…ごめんね、彼女、気が強くて。」

「ホウヤ、あなたのパートナーになってあげてるだけでも感謝しなさいよ。」

「うん…ありがと…。」

なんか大変なコンビだな…(汗)

『あら、ホウヤ。私の紹介を忘れてるわよ。
どうも!風竜のイルシアナでーす!
冒険がしたくて契約したの。』

勝手に自己紹介を始めてるじゃねえか…。
そういや、援軍が来た時、黒い影が通ったけど、あれ…イルシアナさんだったんだ…。

「はいはい!おしゃべりはそこまでよ!!

これから、ミサゴ・ライトニング・ユウカはここで任務があるから残って。

キサラ・イブキはルメルに戻るの。長官からの指令よ。いいわね?」

「わかりました。ってことでムエン、残ることになるわ。」

帰る気満々だったミサゴは、即、イルシアナから降りた。

「分かった。」

短い返事をしたライトニングさんは、ミサゴ姉の隣に並ぶ。

キサラとイブキさんがイルシアナさんの背中に乗ってルメルのほうに向かっていった。


「魔の神討伐隊は、渡すもの渡した後、すぐ次のルーインに向かわせる予定だったけど、私の気が変ったわ。








…ムエン、1日特訓やってみない?」


それは、あまりに唐突で、

あまりにあっさりと言われて、


……どう答えたか分からないまま、ミトさんと特訓に励むことになってしまった。







—魔法都市 ルメル

現在、正午。

シーロントへ向かわせた援軍が帰ってきた。

とはいっても、ミサゴとライトは向こうだが。


私は長官室で、キサラ・イブキ・黄牙(コウガ)・スズク・ミオ・シュセ・ホウヤを集め、
討伐隊とは違う任務を言い渡していた。

それは…

「て、偵察…ですか?」

ミオが信じられないという顔でこちらを見る。

「あぁ、能力…その他力量を考えた結果、このメンバーで行くことにした。」

「で、ですが、私、か、下級で…とても…ち、力には…。」

おどおどしているスズクには、はっきりいって申し訳ないとは思う。

だが、

「悪いな、スズク。だが、お前の魔法は今回の切り札になるはずだ。」

スズクの魔法は無効化。

今回、多くの敵に囲まれた場合でも彼女の力をうまく合わせれば、切り抜けられる。
そう思って入れたのだ。

「だ、大丈夫、かな…」

「大丈夫だよ、スズっち。スズっちの魔法って強力だもん!」

そんなスズクの歳に近いミオを選んで正解だったな。

「が、が、がんばりますっ!!よ、よろしくお願いしま…きゃあっ!」

スズクは、勢いよく頭を下げたと同時に、机にぶつけた。

「いたたた…。」






「今回向かってもらうのは、古代遺跡のアマナス。
あそこは、古くから伝わる神殿だ。
闇の力が強いため、闇禍の発生地ではないかとも言える場所だ。
…実際は違うがな。

今回、そのアマナスについて、調査しようと思う。
危険が高いので、これを持って行くんだ。」

私は、握りこぶしほどの虹色の石をコウガに渡した。

「…これは、結界石ですか?」

コウガは、片方に木の杖を持っている。
もう片方の手で、お手玉みたいに大事な大事な結界石を…

「コウガ、それを落としたらどうなるか分かっているのか(怒)。」

「す、すみません!」

あわてて袋に入れるコウガ。

ったく、ルメルを護る結界石だというのにこいつは…!

大方任務の方法を知らせた後、全員を解散させた。




「いるんだろう、出てこい。」

違和感があった棚の上から、ひょっこり顔を出す子供。

「うけけけ、分かったんだ。すげー。」

「お前は誰だ?ちびすけ。」

「ちびじゃないぜ、ボクは夜忌(ヨキ)。『炎の三つ目霊』って二つ名があるんだ!」

瞳の色が闇色…

「お前は暗黒魔法師か。」

「うーん、正確に言うと、暗黒と火、かな!!強いんだ!」

「…用件はなんだ。」

「あっ、忘れるとこだった。

           じゃあ、始めようか!」



       邪なる霊たちによる、闇の劇場を…!




Re: 神より生まれし花 キャラ絵・質問・リク・募集中!! ( No.110 )
日時: 2011/10/29 18:00
名前: 白月 (ID: P6IPfdWt)

 こんにちは!

 コメントとキャラをいただいた白月という者です。
 いやぁ、設定が面白いですね!タイトルも素敵ですし。
 こんな想像力があればと思います。
 私のタイトルなんだか地味ですしね……設定もありきたりですし。
 
 それはともかく。これからがとっても楽しみです!
 あまり無理をされないように、更新頑張ってください!


 

Re: 神より生まれし花 キャラ絵・質問・リク・募集中!! ( No.111 )
日時: 2011/10/29 22:25
名前: フレイア ◆7a0DWnSAWk (ID: m9ehVpjx)
参照: 久々のコメントにじ—ん…

—白月様へ。

コメントありがとうございます!!

設定とタイトルは唯一、1年間書きつつじっくり考えてしまうところなんですよ。
この小説には力入れています!……語彙力はともかく!

楽しみですか!そう言われてとっても嬉しいです!
はい!喉にスカーフ巻いて、寒さ対策を万全にして、風邪引かないように頑張ります!
…滅多にひかなかったんですが。

よければ質問・リクとかもしてくださいね。

ムエン「まぁ、あんまり来ないかもしれねぇぞ?」

お黙りなさい、主人公君。

更新遅めですが、あたたかく見守ってください!
それでは!

Re: 神より生まれし花 キャラ絵・質問・リク・募集中!! ( No.112 )
日時: 2011/11/10 16:17
名前: フレイア ◆7a0DWnSAWk (ID: cPNADBfY)

<第14話:閑話 瞳に映るは熱き思い>

これは、私がまだ十代の頃…。

1年が経った時だった。
周りでは、主属性が確立し、中には副属性の特徴も出てくる奴がいたりしていた。

私も、その一人。
主属性は火で確実。

…副属性などはないと思っていた。

「では、エンランさん。中級火属性魔法を、見本としてやってみてください。」

下・中級との合同授業では、一人が見本になり、その見本を頼りに各自の魔法をより確かなものにするということが行われる。

「頑張れー!エンランちゃーん!!」

「コウメイ…今は静かに。」

コウメイやカイトは、私と同じ中級であり、中級クラスの中で成績がよい。
そのため、見本となることも多々あった。

私も…その一人だ。

「馬鹿は無視して…。

……いきます。

        フレイム・ロンド!『炎の舞』!!」

桧扇から放たれる、爆炎の渦。
こう言っては何だが、私はこの桧扇から舞い散る炎が好きだ。

炎は私を照らし、暖めてくれる。

しかし、今日はいつもと違った。

暖かみが感じられない…。


「…どういうことだ…?」

だが、先生は成功と判断しており、下級の魔法師たちは歓声をあげている。

私は無言でカイトたちのもとに戻った。



「どうかしたのですか、エンラン。」

表情を悟ったカイトが、心配をかけてくれる。

「…いつもの魔法とは違った。あれは、私の魔法じゃない。」

「そうか?エンランちゃんの魔法はいつでもワイの心にいたたたたっ!?エン、ランちゃ、扇でなぐっ!ら!いっ!だっ!」

「…ばか。」

しばらくの間は、コウメイを桧扇で殴り続けることによって不安を解消させた。

「調子が悪くなる時もありますよ。魔法というのは、変わりやすいものです。
自分の気持ちが急にうれしくなったり、悲しくなったりするのと同じように。」

「あぁ。けれど、このままではろくに火魔法が使えなくなってくるんじゃないかって思うが?」

「そうですね…。エンランも上級候補ですし…。

なら、長官を訪ねてはどうだろうか?
長官も火の魔法師ですし…。

何かいい案をいただけるのでは?」

長官…このルメルを創立させた火の魔法師…。

そうだな…

「わかった、行ってみる。」

「よかった、役に立てて。」

カイトは授業後、気絶と瀕死状態のコウメイを連れていった。


私は、ほかの火魔法も試してみるため、授業後もその場に残っていた。









「…フレイム・クロス・スウィング!『紅の蛇』!!」

いつもは文字通り、紅色の炎を纏った蛇があたり一面を覆う。
得意になってきた上級魔法だったが…


「なんで…こんなにも冷たいんだ…?」

どの魔法も同じだった。
まるで、……そう、氷のように冷たく感じる。

その時だった。


「君の魔法には、心がこもってないんじゃないかな?」

「え…あ、あなたは…!」


澄んだ橙色の瞳に、緋色の髪。
男性にしては、華奢なイメージが持てそうだが、雰囲気からはそうは感じられない。

初代ルメルの長官、上級火魔法師の焔(ホムラ)だった。
まさか、会いに来たのか…?


「ごめんね、せっかく練習していたのに。」

「い、いえ…。」

失敗魔法を見られるのは、あまり良くないが…。

「長官は、なぜここに?」

「散歩だよ。いい加減、大量の書類に飽きてきてね。
そうしたら、僕と同じ、火の魔法を使っている子に出会えたってことだ。

…そういえば、君の名前は?」

「私は、中級火魔法師の焔蘭…です。」

「…そうか、君が上級魔法師候補の…。
僕の焔の字が入っている子だね。会えて嬉しいよ。」

…なぜか私もうれしかった。

あの後、長官はたくさん話をした。

日々の生活や、少しくだらない話…
火の魔法を使うときのこと、長官になった時のこと…。

「君の魔法は、君自身の魔法だ。
僕から見た君の魔法は、…まるで、炎を操りながら舞い踊る天使のようだね。」

「……ありがとうございます。」

長官の言葉は暖かい。
あの言葉は、私の気持ちを包み込んでいった。






長官は、私が上級になってしばらくして、亡くなった。





亡くなった原因は、いろいろ言われているが、
そのとき、私はこう思ったのだ。

…私は、焔長官が好きだったんだということを。


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30



この掲示板は過去ログ化されています。