コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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Random every day!! 更新ストップ
日時: 2010/10/06 16:43
名前: 勿忘草 (ID: TtH9.zpr)

                 




 
                 Random every day!!

          行き当たりばったりな毎日、過ごしてみませんか??




更新はストップ中です




【Contents】

 >>001 ご挨拶

 >>003 Prologue

 >>009 竜南中学校3年E組の皆さん。
 >>011 その他、竜南中学校の皆さん。
 >>033 竜南中学校の先生たち。

 >>012 000 不穏な、お願いのような命令

 >>022 001 遅刻、遅刻ー!!!・・・・・・って、なんでアンタはそんなに呑気なんですか。
 >>025 002 ごめんなさいって、言わなきゃ駄目? 
 >>028 003 気がつけば喧嘩は始まっている。
 >>037 004 風紀委員は部活も真面目に。
 >>039 005 喧嘩にもルールは必要です。
 >>043 006 凸凹コンビ、ちょっとだけ気が合う。

 ANOTHER STORY >>046 000 初めまして

 【修学旅行編!!】
 >>050 007 先生、冗談のようなそんなミスはいけませんよ
 >>056 008 苦し紛れと気まぐれは天敵  







それでは、どうぞごゆっくりv

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Re: Random every day!! ( No.35 )
日時: 2010/08/21 13:50
名前: 勿忘草 ◆A2rpxnFQ.g (ID: TtH9.zpr)

>あすサマ

 こんにちはです^^
 そして初めまして!!

 ありがとうございますーvv
 上手だなんて、そんなこと全然ないですよぅ;;
 
 全然構わないですよーb

Re: Random every day!! ( No.36 )
日時: 2010/08/21 13:52
名前: 勿忘草 ◆A2rpxnFQ.g (ID: TtH9.zpr)

>皆様

 >>028 003話、保留取りましたー^^
 
 よろしければどうぞ!! 

Re: Random every day!! ( No.37 )
日時: 2010/08/24 13:33
名前: 勿忘草 ◆A2rpxnFQ.g (ID: TtH9.zpr)

 

 004 風紀委員は部活も真面目に。




3年E組の教室を出て、廊下を渡って北館へ。
中館、南館、東館と在る、大きな竜南中だが、取り分け此の北館が、1番古い。
その北館の、階段を上り右へ曲がると、そこには郁奈の居場所が在る。

郁奈は、第2美術室の前にいる。
トビラには、幾つもの“ようこそ美術部へ!!”という勧誘のポスター。
その効果は薄く、年々、入部者は減っているとか。
郁奈はトビラを開いた。


「お!! 郁ぅぅぅぅう!!」


飛び付いてくる、ツインテールの少女。
郁奈は押し倒された。

「・・・・・・、重いんですが」
「郁!! 久しぶり、なんか久しぶりだよね!!」
「部活がなかったからね、春休み開けてから」
「そだね!!」

このハイテンションな少女、薮内和紀だ。
男の子の様な名前だが、一応女の子。

「カズ、いい加減中に入れて」

カズ、それが彼女の愛称。

「あ、メンゴ」

和紀は笑いながら郁奈の上から移動する。
教室と同じように並べられた机。
もっぱら、部員はその後ろのスペースで、自由に絵を描いたり、コンクール用のを描いたりしている。

「あ、絵書いてたんだ」
「うん、海賊王」
「あ、そ」

郁奈は半ばあきれ顔で返事をする。
和紀は、自由に描いていたようだ。
前に有る紙を見ると、某漫画の海賊達が。

(上手いな、そっくり)
「いつ見ても上手いねぇ」

郁奈は思ったことをそのまま声に出す。
和紀はニコリ、と笑って。


「愛故です」


と、一言。

「あ、そう」

郁奈はまたしてもあきれ顔。
いつものことだ。


薮内和紀は、大の漫画好き。
特に少年漫画を溺愛していて、週刊ジャンプはバイブルらしい。
標準よりもワンサイズ小さい彼女は、有紗とはまた別の意味で愛されキャラ。
郁奈も、和紀に頼まれればなんとなく引き受けてしまう。
だからと言って、「二次元に連れて行って」と頼まれても、聞いてあげられないのだが。



「なんども言うように、私はスポーツ漫画の方がスキなの」



郁奈は和紀に言う。
なんだかんだで、郁奈も結構漫画好き。

「ふぅん、僕も好きだけどさぁ、やっぱコレでしょ」

和紀の一人称は、僕。
そう言いながら和紀は、漫画を出して読み始めた。
すると、美術室のトビラが開いた。


「ちっす、」


やって来たのは、2年生の奥山大和。

「あ、」
「越智センパイ、薮内センパイ、来てたんッスか」
「奥山!! 久しぶりぃ」

和紀は嬉しそうな顔をして飛び付く・・・・・・、訳にもいかないので、腕を持ち近くまで引っ張ってきた。
大和は、2人の間の椅子にストン、と座る。

「あれ、部長は?」

部長で在る有紗がいないことに気がつき、大和が尋ねる。
答えたのは、郁奈だった。

「あぁ、なんか委員で決めることがあるってさ。 アイツ、学級委員だから」
「へぇ、センパイらしいッスね」
「だよね」
「あ、越智センパイは、風紀なんスか」

名札に付いているバッチを見て、大和が言う。
郁奈は苦笑。

「え、あ、うん」

ぎこちない郁奈の態度に、大和は首を傾げたが特に気にしていない様子。

——不良と喧嘩して風紀になった、なんて言えない・・・・・・

郁奈は心中で呟く。
秘密事をしている様で、少しだけ息苦しい。


「俺もッス、風紀」


ほら、と大和は可愛い笑顔を見せる。
それに郁奈が、きゅん、となったのは言うまでもない。

「偶然だね、良かった知り合い居て」

胸の高鳴りを誤魔化して、郁奈は微笑む。


整った顔、可愛い笑顔、そして優しい声。
たった1人の後輩は、3年女子が大いに可愛がっている。
テニススクールに通っているが、此の学校に“硬式テニス部”がないため、美術部にやって来たのだ。
郁奈達(特に和紀)は、テニス部がないことに凄く感謝している。


「俺も良かったです。 クラスの風紀の女子、全然知らない奴なんで」


——こんな顔してたら、やっぱりモテるんだろうなぁ

同じ学年ではないので、詳しいことは知らないが。
郁奈はそう確信している。

——やっぱり、付き合うならこんな人が良い。

こんな風に、気軽に話せる人。
気軽に話せない、強面の人なんてもっての他だ。

——あ、嫌なこと思い出しちゃった。

強面、で思い出す、彼。
茶髪のムカツクアイツ。


「郁?」


和紀に名を呼ばれ、郁奈は我に返る。
完全に、頭の中で今日の出来事がリピートされていた。

「な、何?」
「否、手が止まってたからさ」
「あ、そう、だった?」

和紀が頷く。
郁奈は気を付けよう、とココロに決めた。
あんまり、成夏とのことを知られたくない。
何故かは、解らないが。

——後でしげちゃん、口止めしとこう。

有紗は、今日の一連の出来事を全て知っている。

——すぐペラペラ喋るんだから。

そう思ったのもつかの間。





「聞け!! 今日、郁奈すっごかったんだぞ!!」





トビラの開く大きな音がした。
その場に経っているのは、有紗。
男の子の様な口調で喋る。
いつの間にか、会議とやらは終わっていたらしい。

「何々、」
「何かあったんスか」

2人が食いつく。

——あ、やばい。

口止めする間もない。

「ちょっと待ってしげちゃん!!」

郁奈の叫びは虚しく響く。



「郁奈さぁー、不良に喧嘩売ったんだよ!!」



笑顔の有紗。
嫌味も悪気も、全くない。
だからこそ、攻められないワケで。

「・・・・・・、バカ」

和紀と大和、同時に郁奈の方を振り向く。

「喧嘩? 殴り合い? 殴り合い??」
「すっごいじゃないスか、センパイ」

なんだかすっごい誤解を招いている気がするのは、郁奈だけだろうか。

「否、そーゆー喧嘩じゃなくってさ」
「あの福田にさ、“更正させてやる!!”って啖呵切ったんだよ!!」
「しげちゃんっ」

——アンタはまた、余計なことを!!

そう言いかけると、和紀が飛び付いてきた。
故に、郁奈の言葉はまたしても遮られる。


「それじゃぁ、余計にすごいよー!! ね、聞かせて聞かせて!!」


この笑顔。
この満面の笑みに、郁奈はいつも負けてしまう。

「・・・・・・、そんな、大したことじゃないよ」

そう言い、郁奈は仕方なしに話した。
今日の一連の出来事を。
話し始めれば特に後悔はなく、「これで良かったかも」と思い始めていた。





—————————刹那。





「ふーん、いきなり自慢話たぁ、驚いたよ。 風紀委員」





郁奈は悟る。
武術室は2階で、郁奈は窓際に座っていた筈なのに、後ろから聞こえてきた声。
まだ振り向いてはいないので、顔を確認したワケではないが———、
今窓から部屋を覗いている声の主は、おそらく今自分が1番嫌いな人間だろう、と。


「福田、成夏・・・・・・」


振り向かず、名前だけ呟いた。

「へぇ、声だけで解るんだ? 風紀委員さんよ」
「何で、知ってるの。 私が風紀だって」

郁奈はまだ、成夏の顔を見ようとはしない。
成夏はそれを全く気にしてはいなかった。
そんな光景を驚いているのは、周りの美術部員たちだ。
何か言いたげな表情で大和が成夏を睨んだのを、郁奈は見た。

「なんでって、さっきお前が言っただろ、そこの奴に」

そこの奴、とは和紀のことだろう。
郁奈は大きくため息を付く。

「暇人だね、1度此処から逃げていった癖に、放課後になって戻って来るなんて」

精一杯の、皮肉。

「授業中と放課後とじゃ、違うんだよ。 分かんねぇか」

それをあっさりと避けて、呆れたように言う成夏。
呆れてるのは、こっちだ。

「さっぱり解らない、解りたくもない」
「訳の分かんねぇ部活なんかに、熱くなってる奴らを見るのは、楽しいぜ?」
「悪趣味」

最低限の言葉で、郁奈は成夏に返す。
さっさと帰れ!!、ココロでそう叫びながら。

「お前ら美術部なんか、ただの能なしの集まりだろ」
「アンタらより、マシだと思う」

今すぐに振り向いて、憎たらしい頬を引っぱたいてらろうか。
そう思ったが、顔も見たくない、という思いが勝ったようだ。
郁奈は背を向けたまま。



「そんなんでも、真面目にやるんだよなぁ、優等生の風紀委員はな」



そのまま、朝と同じように2階の窓から飛び降りた。
一体、何をしに来たのか。
行ったことを確認し、郁奈はようやく振り返る。
そして、あっかんべーとした。
部員たちに向き直ると、反応はそれぞれ。

「すご、郁」
「ありがと。 ・・・・・・あんまり、嬉しくないけど」

苦笑して言葉を返す。

「なんか、意外ッス。 越智センパイ」
「自分でも、思うよ」
「なんか、郁奈の真の力——ってカンジだよな!!」

底抜けの有紗の明るい声と共に、トビラが開く音。


「何、なんか、あったの?」


セミロングの黒い髪。
落ち着いた声の主、三宅弥が立っていた。

「弥ちゃん」

郁奈が名前を呼ぶと、ニコリ、と笑って見せた。
これで、美術部全員。
少ない少ない、部員たち。
決して、成夏の言うように“ただの能なしの集まり”なんかではない。
大切な、郁奈の仲間、居場所。

「福田が来てさ、郁に余計なこと言ったの」

和紀が説明する。

「なんでまた、」

弥は、納得していない様。

「また、言うよ、弥ちゃん」

郁奈は笑ってそう言った。



——こうなったら、トコトンだ。







——絶対、福田を授業中に学校の自分の席に座らせてやる。

Re: Random every day!! ( No.38 )
日時: 2010/08/24 13:34
名前: 勿忘草 ◆A2rpxnFQ.g (ID: TtH9.zpr)

>皆様
 
 >>37 004話保留取りましたー^^

Re: Random every day!! ( No.39 )
日時: 2010/08/29 12:06
名前: 勿忘草 ◆A2rpxnFQ.g (ID: TtH9.zpr)

 

 005 喧嘩にもルールは必要です。




福田成夏の、越智郁奈への奇襲から1日。
翌日の朝、決意を胸に郁奈は家を出て、現在校門の前。
今日の作戦。
というよりも、目標?



—————宣戦布告。



喧嘩を売った=宣戦布告、とは限らないと思う。
いつの間にか始まっていた喧嘩。
それでは、何時どっちが勝ったか、が解らない。
だから、今日開始線を引く。
正々堂々、勝敗を決めようじゃないか。


「おはよぅ、郁奈」


校門の前に仁王立ちをしていると、有紗に声を掛けられた。

「教室入らないのか??」

有紗は、相変わらずの男言葉。

「うん、ちょっとね。今日は大事な儀式するの」
「はぁ?」
「しげちゃんには、全然関係ないからさ、先に教室で遊んでてよ」
「否、“儀式”とか言われたら、気になるだろ」

まったく話の読めていない有紗を、無理矢理説得して、教室へ追いやる。
再び門へ戻ってくると、和紀や弥、大和と出くわした。
有紗と同じような反応を、それぞれ取ったが、同じように先に行って貰う。


時刻は、8時25分。


さすがに、校門を通る者が少なくなっている。
門を通る者は皆、遅刻した、という表情で後者へ向かう。
郁奈は待っていた。
福田成夏を。

——遅刻は、絶対にしない。

それは、譲れません。

——だけど、宣戦布告をしなくちゃ。

それも、譲れない。

1分1秒が、長く長く感じられる。
8時27分。
視力の良くない郁奈にも、はっきりと解った。
奇麗な明るい茶色に染まった髪に、乱れた制服。


——福田だ。



「福田成夏——!!!」



思わず、フルネームで叫ぶ。
ビクッと、身体を強ばらせたのが確認できた。
どうやら、先生か何かかと思った様。

「もう27分だっつーの、遅刻するよ!!」
「・・・・・・ッチ、風紀委員か」
「風紀委員じゃありませんー、越智郁奈っていう名前が在りますー」
「相変わらずムカツク野郎だな、この野郎」

今日はトコトン、口喧嘩で仕返ししようと思っていたのだ。

「野郎じゃないです、女の子です」
「平手打ち打つ女がいるかよ」
「しげちゃんは常にグーパンチです」

なんだか今日は、郁奈が優勢。
朝は弱いようだ、福田成夏。

「ところで、さ」

郁奈は不敵な笑みを浮かべる。

「なんだ」

不機嫌そうな成夏。
正反対に、ニコニコしている郁奈。
そして、そんな表情とは裏腹な行動。
背伸びをしたかと思うと、成夏の額に思いっきりデコピンをたたき込む。

「?! 痛ッ 何だ、お前」
「———宣戦布告」
「はぁ?!」
「私、ちゃんとルール考えてきたの」

10㎝以上背に差があるであろう2人だが、郁奈の賢明な背伸びのお陰で、目線がピッタリ。

「ルール、だと?」
「ほら、喧嘩にもルールっていると思って」

不良で在るなら、まず考えないことだ。
やっぱり郁奈は真面目な部類なのだろう、と成夏は思う。
だが、真面目部類では在るが——、確実に今までの“ただの真面目”とは違う。



「私がアンタを、教室のアンタの席に1日座らせたら、私の勝ちね」



「はぁ?」

郁奈の不敵な笑みは、そのまま。
それまでピッタリ合っていた視線が、急に下へ下がる。
背伸びを止めたようだ。

「それがルール。 カンタンでしょ」

それだけ言うと、昨日と同じように成夏の手首を掴む。

「今日からスタートだよ」
「テメぇ、離せ!!」
「嫌」




「遅刻、しちゃうでしょーが!!」




呆気に取られ、気がつけば教室。
気がつけば、あろう事か、HMに普通に出ていた。
極々自然に、森川の話を黙って聞いている自分が情けなくなり、口を開く成夏。

「おい」

成夏は郁奈を呼ぶ。
郁奈は、吃驚した様に目を見開いていた。

「何?」
「さっき、ルールとか何とか言ってたが・・・・・・、勝った方には、何かあんだろーが」
「へ?」
「何か、景品がいるだろっつってんだよ、バカ」

そこまで考えていないかった、と言う間抜け面をしてみせる郁奈。
動物に例えると、———ラッコ?


「・・・・・・ラッコ」


その小さな呟きを、郁奈が聞き逃す筈もなく。

「ラッコ、て何」

冷めた表情で訊く。

「今日からお前、ラッコだ」
「はぁ?!」
 「ラッコ、俺の分の宿題しろ」
  「ちょ、待て、何それ、ラッコ?!」
「ラッコ煩ぇ」
   「おいコラ待てこの、毛玉」
「・・・・・・、誰が毛玉だラッコ」
     「お前が毛玉だ、毛玉」

——何コイツ?!

急に、成夏は郁奈を“ラッコ”と呼び始める。
その由来が何かなんて、知るよしもない郁奈は、腹いせに“毛玉”と呼ぶことにした。
由来は勿論、成夏の髪の毛だ。
昨日家で見た毛玉に、そっくり。


「黙れ、成夏、越智」


森川の声で我に返り、いつもの大人しい郁奈になる。
それを不思議な動物でも見るような瞳で見る、成夏。
なんだか、胸の奥がざわつくのを感じていた。

——面白ぇよ、ラッコ。



「決めとく」



郁奈は今度は小声で言葉を紡ぐ。

「あ?」

此方の声は、さっきと同じ。

「喧嘩の景品、考えとく」
「下らねぇモンだったら、殺すぞ」

——その後埋めるの??

そう訊こうと思ったが、口に出せば本当に埋められそうな気がして言わなかった。



さぁ、引かれた。
開始線は、引かれた。
此処から始まるのは、喧嘩だけじゃないかもしれない。



——————



「始業式から、もうすぐ一週間ですね」

兼田優衣子は、コーヒーカップを森川の机に置きながらいう。

「あぁ、そうですね。どうかしましたか??」
「とぼけちゃって。本当は分かってらっしゃる癖に」
「ははは、何でもお見通しッスね。兼田せんせ」

森川は、ふぅ、とため息を溢す。
そして、口角を上げる。

「上出来、じゃないですか??2日続けて、HMに参加してましたよ、成夏」

兼田は少し、驚いた、という表情をしてみせる。

「へぇ・・・・・・、彼女頑張ってますね」

コーヒーを一口飲む。
森川は機嫌良くに言った。



「郁奈は・・・・・・、普通のコとは違いますから」



兼田は、その時、少しだけ違和感を感じたのだが———、結局それが何なのか解らなかった。


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