コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 一球入魂[仮]
- 日時: 2010/11/20 16:24
- 名前: 亮 ◆ZVFXSUXekg (ID: TtH9.zpr)
- 参照: 嫌いと好きは、表裏一体。嫌い嫌いも好きのウチ、だよ。
大きく腕を振る、大きく振る。
まるで風を切り裂くように、空間の間を駆け抜けるように。
ボールは真っ直ぐ真っ直ぐ、ど真ん中へと吸い込まれた。
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こんにちは、こんばんわ。
亮と申します^^
ここで書かせていただくのは、久しぶりでも初めてでもないのですが、緊張してますw
スポ根にしたいです、このお話v
汗、涙、友情、そして恋ですよ!!
という訳で、主人公は男の子です。
宜しくお願いします^^
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▽Contents
Characters >>
- Re: 一球入魂[仮] ( No.29 )
- 日時: 2010/12/21 15:14
- 名前: 亮 ◆D0x3gjOu9s (ID: TtH9.zpr)
- 参照: 生まれる前からずっと一緒。
*粕魅ちゃん
ですよねですよね!!!
吾郎の子供っぽい笑顔に救われますww←
時折見せる真剣さも素敵です!!
ありゃ、そうなのですか?! 残念ですね;;
それじゃ、アニメの方見てみますっ・・・って言っても受験生なので、中々ですが;;
- Re: 一球入魂[仮] ( No.30 )
- 日時: 2010/12/30 10:36
- 名前: 亮 ◆D0x3gjOu9s (ID: TtH9.zpr)
- 参照: 忘れたとは言わせない、絶対にね。
005
「おっそーい、皆」
甲高い、少女の声がグラウンドに響く。制服でグラウンドに向かう10人は、一斉にパッと顔を上げた。
そこには、自分たちも支給された彗誠野球部のジャージを身に纏った女子生徒がいる。胸元の、“S”と“I”を重ねたマークがその印だ。少女は腰に手をあて、不満げな表情で立っていた。
「何だぁ??あの女」
「さぁ・・・・・・ 監督、とかじゃないよな。何かの漫画じゃあるまいし。誰だろうな」
海斗の問いに、光が呑気な返答をする。もっとも、何も解決しない返答なのだが。
その声が聞こえていたのか、隣にいる荒木が、パンパン、と手を叩いた。
「はいはい、皆急いで!! お嬢さんがご機嫌斜めになってるからさ」
巫山戯たその台詞に、誰もが眉を歪める。
「だから、誰だって訊いてるんだよ。そこの煩い人は」
「名前くらい覚えろやクソボケ」
「煩い人の名前は覚えない主義なんだ」
「どんな主義だ!!!」
尚の冷静かつ海斗を馬鹿にした発言を発端に、2人の口喧嘩が始まる。
やはり、荒木の手を叩く音がそれを止めた。昂樹は、この音には妙な威力がある気がした。
「はいはい、静かに。そんじゃ、紹介するね」
少女は、一歩前に出た。
「彗誠高校野球部マネージャー、海堂美風。よろしくね??」
サラッと靡く緑に輝く黒髪が少女の美しさを引き立てる。白い肌と細い腕、その華奢な体に、大きい瞳。まるで少女漫画の主人公をそのまま引っ張り出したような、何処か浮世離れした印象の少女。見た目に関しては申し分なく、その声も高く愛らしいモノだった。
美風は口角をきゅっと上げる。
「これから3年間、あたしが貴方たちの生活をサポートしてあげる。専属のマネージャーだから、何でも言いつけてくれて構わないわよ。ま・皆と同じ、彗誠の1年生って事には変わりないんだけどね??」
「ね??」、と皆に笑顔を振りまく。
尚はため息をつき、海斗は珍しく納得した表情をする。光は相変わらず、歓迎の意を込めて微笑んでいた。
美風は急に大きな声を出した。
「あぁ!!」
「?! 何だよ?!」
海斗が疑問をそのまま声に出すが、そんなものは目にも耳にも入っていない模様。美風は部員の間を切り抜け、1番後ろにいる人物の胸ぐらを掴んだ。
「え、」
部員全員の視線が集中する中、赤菜昂樹はとまどいの声を出した。
「あのー、離して貰いたいんだけど」
「あんた・・・!!!」
「あの、聞こえてる??」
「あんた何で此処にいんだよ!!!」
「はぁ??」
誰もが耳を疑う、美風の言葉遣い。先程までの気品溢れる女王様タイプな口調ではない。そこらへんのコンビニにたまるギャルか、もしくはそれ以下の口の悪さだ。
そして、昂樹にしか見えていないのだが、鬼の形相。愛らしい姿は何処へやら。
「海堂さん、離して」
落ち着いた声で昂樹は言う。美風はまだ、樹が澄まないようだ。そうこうしているうちに、昂樹の記憶の扉が、1つ1つ開かれていった。
——あ、
——この子、松南シニアの・・・・・・
去年の全国中学生大会野球競技の部、決勝戦。相手ベンチにいた、美少女。
——元気良かったから、よく覚えてるよ。
そうは思ったが、声に出して昔を懐かしむようなムードでも、気分でもなかった。そんな関係でも無かった。また、昂樹が覚えている理由は、それだけじゃない。
「海堂さん、離して」
「嫌よ、“あの時”のこと、朔に謝れって言ってるでしょ?!」
「・・・・・・何度も謝った」
「じゃぁ私に謝って、私はあんたを許してない」
鋭く貫く様な視線の美風と、対象的に無表情な昂樹。薄く、美風の瞳に涙が滲んでいた。
他の部員たちの呆気に取られている表情と、奇妙な物を見るような視線が痛かった。
——泣きたいのは、こっちだよ。
——俺だって、全て失ったんだ。
そう言いたかったが、泣き出しそうな女に言う台詞ではないだろう。昂樹は言葉を呑み込み、自分の胸ぐらを掴む美風の手を取ろうとした。
すると、同じように白く細い腕が、遮った。
「美風ちゃん、やめなよ」
奏だった。
「・・・・・・!!! カナくんっ」
昂樹に対する声とは対照的な、甘える泣き出しそうな声で奏を呼ぶ。そして、飛び付いた。奏の首筋に顔を埋め、啜り泣く。
奏は美風越しに昂樹を見て、ピースをして苦笑した。
「カナくん、カナくんも此処の高校だって知って、すっごく会いたかったんだよぅ」
「うんうん、ごめんね美風ちゃん」
「カナくんんん!!!」
更にぎゅーっと抱きしめる。周りの目線など、お構いなしだ。奏には、困ったように頭を掻く、荒木の姿が見えているのだが。
「・・・・・・何なんだ??あの女」
「さぁ」
「赤菜と青崎と、どうい関係??」
「青崎とはな仲良さそうじゃけど、赤菜とは険悪だな・・・・・・」
海斗、光、颯汰、忍が口々に言う。そんな中、花が言った。
「2人は全中で戦った相手同士だよ」
「はぁ?! マネージャー女だぞ」
「頭が悪いね。彼女は中学時代もマネージャーをやっていた」
海斗は敵と認識している花から情報を得ているので、不本意な表情をしていたが、その他大勢は興味津々の様だ。花に集まり、耳を傾ける。
花は続けた。
「これまで赤菜は全く目立っていないけれど、実績だけならアイツが1番・・・ 全中を制覇した投手だからね。海堂さんはその決勝で敗れた松南のマネージャー。つまりは、敵って訳だね」
花は美風に目を向ける。
「松南の投手、芦谷朔と同じ高校へ行くと思っていたけれど、青崎とも知り合いみたいだね」
「や、知り合いってレベルじゃねェだろ・・・・・・ 完全に付き合ってるとかそういう」
「だな、」
部員の視線の先には、抱きついて泣く美風とそれを宥める奏、困惑する昂樹が目に映る。
「決勝は波乱万丈だったじゃないか。・・・皆、観戦したんだろ??」
花は冷たい声で皆に尋ねる。
全員、それぞれ顔を歪めた。
「一応、な」
「そんなに今日にはなかったけどね」
「俺も一応、じゃな」
「確かにヒヤヒヤしたぜ、あれは」
「良い試合とは言えないね」
「興味ねェ」「(・・・・・・みたくせに)」
口々に言い、険悪なムードを醸し出す。
彼らにとって栄光であるはずの優勝カップは、何の意味ももたない形だけのものとなっている。今まで忘れていた、否、忘れたふりをしていたが、全中決勝はあまりにも残酷な結果だけを残した。
——それよりも気になるのは青崎のほうだ。
——何の結果も肩書きもなく、ここ数年で強豪校になった此の彗誠高校の推薦を受けられるはずがない。何かしらの、結果が必要だ。
——それなのに、俺たちは彼をみたことがない。
——彼は一体、誰なんだ??
「忘れたなんて言わせない、絶対よ」
美風の鋭い声が響く。昂樹は寂しげな瞳をしていた。
「忘れてなんか、いないよ」
小さくそう言ったが、もう美風の耳には入らない。振り向かずに、荒木の隣へ歩いた。
荒木はそんな様子を見つめ、ふぅ、と1つため息をつく。
「驚かせてごめんねー それじゃ、本題に入るよ。今日はお知らせがあったんだ」
全員が監督へ目を向ける。真面目な瞳に対して、荒木のはあまりにもヘラヘラと飄々とした、緊張感のない視線だが。ニコニコ笑い、プリントを1枚差し出す。
「はい」
「・・・・・・なんだ??」
「始めに集まって貰った時、言ったよね??歓迎会は後日、先輩も含めてやるって」
「はぁ」
目をパチパチとする、仁。荒木は上機嫌だ。
「彗誠野球部は基本、3年生と2年少数が1軍、2年残りと1年が2軍なんだ。主に3年生が試合出るから、他の学校みたいに“スーパールーキー”とかって1年がレギュラーに抜擢されることはない。寮も部屋も練習場所も変わってくるし、1軍は遠征も多いから、3年と1年はほとんど交流がないことは知っているよね??」
荒木はペラペラと自信の知識を喋る。それから、相槌を打つヒマを与えず、続けた。
「だけど、2年生とは、練習場所が一緒だ。だから、親善試合」
ニコリと笑って、プリントを1人1人に渡す。
「これ・・・・・・??」
「あ、2年生レギュラーの手書きだから、大事にしてあげて。彼ら、君たちとの親善試合楽しみにしてるんだから」
「はぁ?!」
“彗誠高校野球部へようこそ!! 楽しみましょう親善試合”
と、カラフルに書かれている。だが、汚い。
「なんだこれ、今週の、日曜・・・・・・っ?!」
海斗が大きな声を出す。
「そう、日曜日」
荒木はやはり、上機嫌だ。
「この試合には、1軍やその監督も見に来るよ。気合い入れて頑張ってね」
- Re: 一球入魂[仮] ( No.31 )
- 日時: 2010/12/21 16:17
- 名前: 月芽麻 (ID: 7YMMeDcM)
女子マネ来たァァ!!((黙れ
いや、もう想像だけでいけるかも。いろいろと…【変態?
主人公空気なのか!?
まぁ、まわり濃いもんね?【え?何がとはいってませにょ?
更新頑張ってねノノ陰で勉強しながら応援してますぜ★
- Re: 一球入魂[仮] ( No.32 )
- 日時: 2010/12/21 19:18
- 名前: 粕魅 ◆Dq9zTDROkE (ID: OYLS3/iM)
- 参照: 雨はいつか止むのでしょうか?
亮様
そうですねwでも吾郎はムキになりやすい所が多いですよねw
ボクは、劇場番メジャー『友情の1球』が好きでしたね。
まあ、小学生の頃は、野球部に入ろうと思ってたんですよwそれほど、メジャーが大好きだったんですw
それと、マネージャー来ましたね。かっこいいマネジャーでとても頼もしい...。鈴木綾音(漢字忘れました)より、頼もしそうですねw
- Re: 一球入魂[仮] ( No.33 )
- 日時: 2010/12/21 21:46
- 名前: 亮 ◆D0x3gjOu9s (ID: TtH9.zpr)
- 参照: 生まれる前からずっと一緒。
*月芽麻サマ
お久しぶりですw
女子マネですよ、女子マネ!!
亮も色々と想像膨らませてたのしいですw←
空気ですね・・・ 可愛そうな程にw
1番喋ってないの、主人公なんじゃないでしょうか^^;
周りが煩くて大変なんですがねw(特に海斗とかw
頑張りますー!! って、亮もいい加減勉強しなきゃなんですがww
*粕魅ちゃん
ムキになって危ない事しちゃうところには、正直ハラハラしますw
劇場版は見に行けませんでした(涙 でも、小説板読んで泣きましたww
家族愛がすごいですよね^^
えっと、粕魅ちゃんなんて呼ばせて貰ってますが、女性の方であってますよね??ww
野球って単語で、ちょっと気になりました←
マネージャーです!!!
亮1番のお気に入りキャラですww←
綾音ちゃんよりも美保ちゃんタイプ目指してますww
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