コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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    一球入魂[仮]
日時: 2010/11/20 16:24
名前: 亮 ◆ZVFXSUXekg (ID: TtH9.zpr)
参照: 嫌いと好きは、表裏一体。嫌い嫌いも好きのウチ、だよ。





大きく腕を振る、大きく振る。
まるで風を切り裂くように、空間の間を駆け抜けるように。
ボールは真っ直ぐ真っ直ぐ、ど真ん中へと吸い込まれた。



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こんにちは、こんばんわ。
亮と申します^^
ここで書かせていただくのは、久しぶりでも初めてでもないのですが、緊張してますw
スポ根にしたいです、このお話v
汗、涙、友情、そして恋ですよ!!
という訳で、主人公は男の子です。

宜しくお願いします^^



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▽Contents


  Characters  >>


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Re:     一球入魂!!! ( No.1 )
日時: 2010/11/14 12:03
名前: 亮 (ID: TtH9.zpr)
参照:     始まり、始まり。



何処にいる誰でも良い、答えて欲しい。


貴方は、好きな事がありますか??


あんまり悩まなくて良い。
ていうか、悩むくらいなら、今貴方の頭に浮かんでいるそれは、好きな事とは言えないんじゃないかな。
・・・・・・、質問が悪かったな。
それじゃ、こう訊こう。


貴方は、毎日が好きですか??
貴方は、周りの空気が好きですか??


先に言っておく。
はっきり言って、俺は好きじゃない。
全然はっきり言えてないな・・・・・・うん、はっきり言う。
嫌いだ。

それじゃ、もう1つ訊こう。



貴方は、自分が好きですか??



これもはっきり言っておく。


俺は、大ッッッッ嫌いだ。


笑って笑って笑って。
楽しくないのに、だよ??
全く楽しくないのに、笑って笑って、相槌打って、また笑って。
そんなことの繰り返しが作った、“都合の良い自分”。
それが呼ぶ、災い、災い、災い・・・・・・




あぁ、ついでだ。
もう1つ、質問。















貴方は、野球、好きですか??

Re:     一球入魂[仮] ( No.2 )
日時: 2010/12/05 17:35
名前: 亮 (ID: TtH9.zpr)
参照: 俺はね、そうやってね、ウジウジするやつは嫌いだよ。



「はいはい、こんにちは。よく来てくれましたね、1年生諸君!!!」


 パンパン、と手を叩く男性教師。

「いやぁ、今年も強豪シニアやらなんやらから、沢山の優秀な選手がうちの推薦を受けてくれたと聞きました。
 ・・・・・・、と言うわけで、歓迎の証に、ハイ、くす玉割りー!! ほれ、拍手拍手!!」

 言われるがままに、困惑しながらも手を叩き始める生徒たち。男性教師は、ご満悦の表情を浮かべる。

「はい、ジャーン!!」

 男性教師が紐を引っ張る。
 割ったくす玉からは、どう見ても折り紙をちぎっただけの紙吹雪が少量と、墨で殴り書きの“野球部へようこそ”の文字。
 そう、此処は野球部だ。その部室で、新入部生歓迎会が行われている。

「・・・・・・はい。本当の歓迎会はまた後日、先輩の1軍含めてやるからな。今日はこれで勘弁」

 男性教師は、袋にくす玉を入れた。そして、生徒へ向き直る。
 その表情は、少しも真剣みを感じさせないヘラヘラとした笑顔だった。


「自己紹介が遅れました・・・・・・、彗誠高校野球部2軍監督、荒木隼人です。改めまして、ようこそ彗誠高校へ。ようこそ野球部へ」



 野球部。
 監督。
 荒木隼人。
 彗誠高校。

 今荒木の前に立っている生徒は、そんなことを言われなくても承知済みの者ばかりだ。なぜなら此処にいる生徒9名は、此の彗誠学院に野球をするためにやって来た、もしくは野球部のために集められたものばかりなのだから。



「特待生の諸君、ま、仲良くやろうな」



 そう、特待生という、名のもとに。
 生徒達は、一言も口にせず、荒木を見ていた。


「早速、自己紹介でもしてもらおうか??
 誰から良いかなー、とりあえず総務部1位指名、幸村花くんから、かな。 
 あ、自分の名前とポジションだけで良いよ」


 1位指名。
 その一言を聞いただけで、一斉にその幸村花に視線が注がれる。
 此処にいる誰もがお互いのことを把握しているようだ。
 当の本人花は、その視線に笑顔を返した。

「初めまして。幸村です。中学時代はキャッチャーでした」

 線の細い綺麗な、少年だった。とても、汗まみれ砂まみれになって、白球を追いかけるイメージではないが・・・・・・


「指示を聞かない、自分本意野郎は大嫌いなので。そこらへんは考えてくれると嬉しいかな」


 前言撤回、そう思った者も多いだろう。
 凍り付く空気の中で、荒木だけが「おぉ!!」と楽しそうな声を上げた。
 幸村は、発言とは対照的な笑顔を浮かべたまま、その場に座った。

「次の人、どうぞ」

等と、爽やかな声で言ってから。
 荒木はそれに答え、「遠慮無く」と名簿に目をやった。

「それじゃ、こっからは順不同な。・・・・・・錦織仁くんー」
「はい!!」

 次に立ったのは、いかにも高校球児、と言ったような色黒短髪の少年だった。その黒さ故、ニカッと笑った時に見える歯が、余計に白く見える。

「錦織です、サードやってました!!」

 仁は荒木と同じように、屈託のない笑顔を浮かべている。
 否、荒木の場合、何か企んでいるような笑み、といえるのかもしれないが。
 仁は更に続けた。

「適当に、仲良くやろうぜ」
「誰が君と」
「む、なんだよ??」

 粋なり飛び込んできた挑発に、仁は不満そうに、むっと頬を膨らませる。視線の先には、仁とは対照的な色の白い少年がいた。

「お、水鶏くん・・・・・・ んじゃ君、次どうぞ」
「特に話すことはない」
「そう言わずに。名前とポジション、ね??」

 ふぅ、と長いため息をついて、水鶏という少年は立ち上がった。酷く不機嫌そうな表情のまま、口を開く。

「水鶏尚、ショート」

 それだけ言うと、すっとその場に座ってしまった。

「うわ、ホントにそんだけかい」

 荒木が茶化すようにそういうと、尚は教師に対する態度とは思えないような鋭い目つきで睨む。
 荒木もため息をついた。

「ほんじゃお次、誰がいっかなー・・・・・・ んじゃ、白鳥くん」

 背の高い少年が、立つ。
 だが、その高い背とは対照的に何処か気の弱そうな印象がある。

「えと、白鳥隆太、です。ポジションは、ライトでした」

 尚とは違った意味で、口数少なく、座ってしまった。

「そんなに緊張しなくても良いんじゃないかな。隆太」
「え、」

 クスクスと笑いながら、花が隆太に呼びかける。
 隆太はきょとんと花を見た。

「や、でも」
「大丈夫だよ。此処だと、君よりボール飛ばす人が居るようにも見えないしね??」
「んだとコラてめぇら!!!」

 何処からともなく、足が飛んでくる。

「痛た?!」

 その足は、隆太の頭にヒットする。それとほぼ同時に、花の鋭い眼力が飛ぶ。

「水島君、だね。久しぶり」
「そのスカした顔が気に入らねんだよ、喧嘩売ってんのか?!」
「そーゆーつもりはないよ?? 何でそんなに怒ってるの??」
「ちょ、やめなよぉ」
「てめぇ、忘れたのか、去年の全中をぉぉお!!!」

 3人、否、2人が言い合いを続ける。
 別の場所でいがみ合っていた仁と尚も、ピタリとやめてしまった。

「おいおい、仲良くしよーぜって言ったばかりだろーよ。止めろ、海斗」

 隆太とは違う印象の長身の少年が、花の胸ぐらを掴んでいた海斗の首根っこをぴっぱる。

「あ”?! 何すんだよ光!!」

 海斗は不満そうに大声を上げた。猫を思わせる、小さな八重歯が特徴的だ。

「悪いな、幸村。 コイツまだ去年の全中でお前のリードに負けたの根に持ってんだよ」
「構わないよ。どう足掻いたって、勝ったのは俺だからね」
「ハハハ、頼もしいな」

 海斗が猫ならば、光は犬、と言った印象だ。
 まだ花を睨み続ける海斗を片手に、幸村には人懐こい笑顔を浮かべている。

「俺は森下光。ポジションはセンターな。あ、それとコイツは水島海斗、セカンド」

 光はもう1度、よろしく、と頭を下げた。
 騒ぎを止めようと腰を浮かせた荒木は、再び腰を下ろす。
 意外にも、調教生の有るヤツがいるらしい。

「一気に済んだなー んじゃ、次は志水君行こうか??」

 ふぅ、と小さなため息が聞こえた。

「志水颯太。ライトでした。 ま、皆喧嘩も良いけどさ」

 爽やかで整った、まだ中学生の面影を残す顔立ちの颯太は、不機嫌そうな顔をする。


「俺はさ、甲子園行きたいんだよね。
 だから、そうやって揉めて自滅されると困んの。適当に、仲良くやろうよ」


 言っていることと、表情が、全く一致していない。
 仲良くやろう、そう言う割には、彼の表情からはそう言う気が見られない。完全に、他を見下している。




「さんせーい」




 男子にしては、高い、中性的な声が聞こえてきた。
 その声の主はヒラリと細く白い腕を挙げ、同意を示している。

「誰だ??」

 疑問が声となり、おもわず仁が言う。此処まで、わざわざ自己紹介などしなくとも、お互いの名前くらいは把握していた。誰もが面倒だと思いながら、名乗っていたのだ。
 だが、この少年だけは、見たことがなかった。





「青崎奏、ピッチャーだよ」





 奏は颯太と似た、否、颯太よりも幼さの残る顔立ちだった。大きくクルリとした目と白い肌は、人目見ただけでは女子と勘違いしてしまいそうだ。

「君とは、本当に初めましてみたいだね」

 花が呟いた。

「そうだね、だけど、心配しないで良いよ。俺は君たちの“肩書き”に負ける気はない」

 刹那、全員の顔が強ばる。
 此処にいる全員、自分たちの“肩書き”と言う物にそれぞれ誇りを持っている。


 何処のシニア、何処の中学で、何番を打って何処を守って、何処まで勝ち進んだか。


 それが“肩書き”だ。そんな誇りを、目の前の彼は1つも持っていないという。

「言うね・・・・・・」

 花は顔を顰めた。心中穏やかではない。
 そんな中,仁が大きな声を出した。


「じゃぁ、ピッチャー2人??」


 人差し指の指す先に、まだ一言も発していない少年が1人。

「そうなるんじゃない?? 俺はレフトだし??」

 そう言って立ち上がったのは、見るからに染めている,茶色い髪の少年だ。

「伊藤忍。ま、よろしく頼むわ。 んで??もう1人のピッチャーが、元・城西大附属のエース、赤菜ってワケ??」

 忍は赤菜という少年を指さす。
 部室の壁と一体化するかのように、小さくなって座っていた赤菜昂樹は、ペコリとお辞儀をした。

「監督ー、何で?? 各ポジション、特待生は1人じゃなかったけ??」

 仁が荒木を見る。
 荒木はニッと笑みを浮かべた。

「そうだね、君たちは、1人ずつだよ。だけどね、ピッチャーは特別」

 全員が、きょとん、と荒木を見る。


「彗誠は、一般入部も受け付ける。だけど、大抵レギュラーを取るのは君たち特待生だ。
 失礼な言い方かも知れないけど、良いピッチャーは、一般からの中には滅多にいない。もう分かるね??」


 ふいに、昂樹は奏を見た。
 奏もまた、昂樹を見ている。
 無名の生意気ピッチャーと、無口なのか気弱なのか分からない頼りないピッチャー。ドングリの背比べだ。
 昂樹は今度は、奏にだけお辞儀をした。


「甲子園、行くんでしょ?? この2人のピッチャーをローテーションさせて、勝ち抜くしかないんだよ」


 海斗は、露骨に嫌そうな表情を見せる。光が隣から拳骨を入れた。
 荒木は、名簿を手に椅子から腰を上げる。

「練習は明日からだから。 仲良くやってくれよ」

 部室のドアが、パタン、と閉まる。
 残された10人の間に、微妙を通り越して最悪の空気が漂っていた。





 全員が全員、険悪。
 全員が全員、似た者同士。
 全員が全員、訳あり。





 これが彗誠学院野球部1年の、初対面であった。

Re:     一球入魂[仮] ( No.3 )
日時: 2010/11/15 19:34
名前: 亮 (ID: TtH9.zpr)
参照: 俺はね、そうやってね、ウジウジするやつは嫌いだよ。

作者の趣味で、1話ごとに1回、出演キャラ達にあとがき的なことをしてもらおうと思います^^
最初のウチは、キャラ紹介も兼ねていますのでv
読んでいただければ幸いです。



・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

今回は、部内唯一の協調性の持ち主・森下光くんと牙をむく猫・水島海斗くんですb


光「プロローグをお送りしました!! 俺たちの最悪な歓迎会ですね。何だろうこのグダグダw」

光くんニコニコです^^
とりいあえず、簡単に自己紹介してよv

光「森下光ですよー。読みは普通にヒカルね。7月18日生まれで、O型」
海「水島海斗。カイト、な。B型。8月8日生まれ」

はい、ありがとうーvv

海「つーかさ、グダグダとか以前によぉ、俺気になんだけど」
光「ん?? 何が」
海「あのよ、この話さ、主人公誰」


ギク━━━━━━(゜A゜;)━━━━━━ !!!!!


光「・・・・・・俺、とか??」
海「ねぇだろーが、呆けてんのかてめぇ!!!」
光「ハハハ、じょーだん^^ 作者の亮に訊こうか」


|‾ω‾A;・・・・・・ここでフルの??亮に訊くの??


海「とっとと答えろ!!」
光「決まってなかったりしちゃう??」
海「つーか、タイトルまで[仮]ついてんじゃねーかいい加減にしろよ!!!」


・・・・・・


光「あれ、黙った」
海「主人公誰だよ、早く言えよ。決まってんだろ、おい」


・・・・・・強制終了☆


海「おい———!!!!!」


・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆



グダグダすんまそん。
亮のキャラ掴みやらなんやらの練習も兼ねてるんで、温かい目で見守ってくださいなーv


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