コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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    一球入魂[仮]
日時: 2010/11/20 16:24
名前: 亮 ◆ZVFXSUXekg (ID: TtH9.zpr)
参照: 嫌いと好きは、表裏一体。嫌い嫌いも好きのウチ、だよ。





大きく腕を振る、大きく振る。
まるで風を切り裂くように、空間の間を駆け抜けるように。
ボールは真っ直ぐ真っ直ぐ、ど真ん中へと吸い込まれた。



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こんにちは、こんばんわ。
亮と申します^^
ここで書かせていただくのは、久しぶりでも初めてでもないのですが、緊張してますw
スポ根にしたいです、このお話v
汗、涙、友情、そして恋ですよ!!
という訳で、主人公は男の子です。

宜しくお願いします^^



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▽Contents


  Characters  >>


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Re:     一球入魂[仮] ( No.9 )
日時: 2010/11/26 17:56
名前: 月芽麻 (ID: H5up09UV)

初めまして月芽麻と言いますノノ【あ、ツキガオです;;
まさか、こんな所でスポーツコメディに出会うとは。【えっ?
もぅ、最初の入りからとっても楽しかったです。
私的には、水鶏君が…。

コレからも更新頑張ってくださいノノ

Re:     一球入魂[仮] ( No.10 )
日時: 2010/11/27 15:53
名前: 亮 (ID: TtH9.zpr)
参照: まったく、初日から俺を苛立たせるんだね??


*月芽麻サマ

 おおお、初のお客様!!w
 こちらこそ初めまして、そしてコメありがとうございます!!

 やっぱり、スポーツコメディって、此処じゃ浮きますよね・・・^^;
 読んでいただけて光栄ですw
 水鶏ですか!!
 これから活躍すると思いますvv
 毒舌なんですけどねw

 なんか喋りすぎました^^;
 すみませんっ
 頑張るんで、またいらしてくださいなv

 あああ、

Re:     一球入魂[仮] ( No.11 )
日時: 2010/11/27 19:34
名前: 月芽麻 (ID: H5up09UV)

いえいえ、浮いてないですよノノ
私は、こう言う形の話は大好物ですね☆

おぉ、マジですか!?
やったぁ、活躍活躍かつy((黙れコラ。
毒舌?バチコイ、てかその方が…Vv

良ければ、友達希望ですノノ
二次【小説】の方に友達は一応それなりにいるのですがこっちには一人も…。
こんな馬鹿なコメントしか出来ないけどよろしくですノノ
更新頑張ってくださいな★

Re:     一球入魂[仮] ( No.12 )
日時: 2010/11/28 17:14
名前: 亮 (ID: TtH9.zpr)
参照: まったく、初日から俺を苛立たせるんだね??


*月芽麻サマ

 ホントですか!! ありがとうです^^

 毒舌に加えて、ツンデレ要素入れたいですww
 尚は亮もお気に入りなので、とことんえこひいきです((オイ

 亮もです!! 
 二次にならお友達いるんですか、此処では寂しい奴なんですw
 亮もこんな駄文で読みづらくて面白くないですが^^;
 お友達お願いしますーv
 

Re:     一球入魂[仮] ( No.13 )
日時: 2010/12/05 17:56
名前: 亮 (ID: TtH9.zpr)
参照: まったく、初日から俺を苛立たせるんだね??

 003 




 流星荘の部屋割り。学年ごとに別れており、3年が1階、2年が2階、1年が3階となっている。そのため、学年同士の交流はほとんどない。
 2年生のごく僅かな実力者が、1軍として3年に同行するだけで、1年と3年は名前すら曖昧な状態だ。
 それが、代々彗誠高校が取ってきた方針である。


「やっぱさー、先輩に挨拶行ったほうがいいのか
な??」

 涼しい顔で志水颯太が言う。

「どうだろーなー 3年は今留守だろ??」

 茶色い髪を弄りながら、伊東忍は適当に答える。

「俺に言わせりゃ、お前さんが先輩を敬うタイプには見えんけどな??」

 癖のある喋り方で、颯太を挑発する。
 颯太は二段ベッドの下に寝ころんで、ニヤリと口角を上げた。


「俺は大事にするよ。“優秀な先輩”はね」


 妙に、ゾクリ、とする笑顔だった。
 忍は鏡をに体を向けたまま、横目で颯太を見た。
 大きな目と綺麗な栗色の髪の毛。爽やかな顔立ちだ。

——まぁ、可愛い顔して・・・・・・
——腹の中で何考えてるか、分かったもんじゃないなぁ

 忍は、今日からおそらく3年間同じ寮の同じ部屋で暮らす少年に、僅かに恐怖を覚える。それすらも喜びへと変貌させてしまうのが、この伊藤忍という男なのだが。
 忍は、ふっと嗤った。

「ほぉ。レギュラーを乗っ取るとでも言うか??」

 忍は、颯太の表情を窺う。

——さぁ、どー来るかな

 少しの沈黙が流れた。
 颯太は何か考えこむ様に俯いている。

——・・・・・・なんか、悪いこと言ったか??

 それまで自信に満ちた笑みを向けていた颯太の突然の変わりように、忍は少々驚いた。というよりも、少しだけ動揺した。
 沈黙が続く。
 忍は、耐えかねて次の言葉を発しようと息を吸うが———

「これだけは、言っておくよ」

 颯太の声に、遮られる。
 顔を上げた颯太は、やはり生意気に笑っていた。



「無力な、ただ年が上というだけの“先輩”とやらに、2年もヘコヘコする気はないよ」


 笑顔にも、種類がある。
 先日自己紹介の時に会った、錦織仁の笑顔を100%晴れた降水確率0パーセントの青空だとすれば、此処にいる志水颯太の笑顔は、今にも雨が降り出しそうな、淀んだ灰色の空だろう。

——随分、苦しい笑顔だな

 忍は、無表情のまま颯太と向き合う。
 端から見れば、ただの生意気な笑顔。
 だが忍は、もっと深い感情を読み取れた気がした。颯太のその辛辣な言葉と声、それから、目。脳裏に過ぎるのは、自分。

——こりゃぁ・・・・・・

 それまでの巫山戯半分の生意気な台詞とは、訳が違う。

——なんか、あったな。

 忍は少しだけ、自分の“過去”と、目の前の少年を重ねた。



——似た者同士、ね。



****



「良かったよ、隆太と同じ部屋で」

 幸村花の、透き通った優しい声が、乳白色の壁の部屋に響いた。
 各部屋に置いてある花瓶には、既に綺麗な花が挿してあった。

「僕も、良かったよ。他の人達、なんだか怖いし」
「大丈夫だよ、隆太。いつもの事だろう??」

 花は、ニコリと笑う。
 隆太はふいに花から目を離した。

「そう、だね」

 隆太は、少しだけ花から離れた。とはいえ、同じ部屋の中、逃げ場など無い。浴場はない、小さなシャワールームに入る。

——いつも、こうだ。

 隆太は、花が嫌いな訳ではない。むしろ、人としてはスキだ。野球のプレーにも、文句など無い。だが、時折、彼の笑顔をみて悲しくなる。
 隆太は長身な体を精一杯縮こまらせ、シャワールームに腰を下ろした。

————いつものことだろう??

 花の言葉が、妙に耳について離れない。
 確かに、いつものことだ。リトルリーグでも、中学の部活でも、クラブチームでも。花はいつも、誰かから敵視され、敬遠される。巧さ故か、性格故か、それは隆太にも、解らないが。

——ここでも、また、花の力で勝てる。

 隆太は全中を思い出す。
 隆太達が所属していた、西陵中学校野球部は花のリードと隆太の長打で成り立っていたような物だ。

——でも、やっぱり、“僕等”が孤立する。

 西陵野球部に、チームワークは存在しなかった。お陰で、決勝では敗退した。
 城南大附属。
 あのチームには、しっかりとしたチームワークが存在した。

——ピッチャーの赤菜くんだっけ。

 隆太は、ふと過去に思いを巡らせた。

——花のこと、解ってくれればいいな。

 エースでキャプテンで、チームを引っ張っていた彼なら。隆太は僅かに、期待してみる。


「隆太?? 何してるの」


 花の声だ。

「あ、ごめん!!」
「入って良い?? シャワールームって、どんなの??」
「良いよっ」

 花はドアを開け、隆太の隣に座った。

「案外広いな。浴場が無いのが惜しいね」

 花は笑う。

「そうだね」

 隆太は、まだ、素直に笑えずにいた。


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