コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 一球入魂[仮]
- 日時: 2010/11/20 16:24
- 名前: 亮 ◆ZVFXSUXekg (ID: TtH9.zpr)
- 参照: 嫌いと好きは、表裏一体。嫌い嫌いも好きのウチ、だよ。
大きく腕を振る、大きく振る。
まるで風を切り裂くように、空間の間を駆け抜けるように。
ボールは真っ直ぐ真っ直ぐ、ど真ん中へと吸い込まれた。
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こんにちは、こんばんわ。
亮と申します^^
ここで書かせていただくのは、久しぶりでも初めてでもないのですが、緊張してますw
スポ根にしたいです、このお話v
汗、涙、友情、そして恋ですよ!!
という訳で、主人公は男の子です。
宜しくお願いします^^
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▽Contents
Characters >>
- Re: 一球入魂[仮] ( No.4 )
- 日時: 2010/12/05 17:38
- 名前: 亮 (ID: TtH9.zpr)
- 参照: 仲良くなろうな??
001
——なんなんだ、あの部・・・・・・!!!
帰り道、水島海斗は道端の小石を蹴った。
募る苛立ちが抑えきれないらしい。新入部員歓迎会というなの再会で、海斗の気分はすっかり去年の全国中学生大会だ。
「こらこら、やめろよ。海斗」
海斗の肩に手を置きながら、幼い子供に言い聞かせるように、森下光は言う。
「どっかの車とかに当たったら、大変だろー。この前もお前、車に傷つけて怒られてたし」
まるで海斗の心中に気がついて居ないかのような発言だ。自分とは対照的に笑う光に、妙に苛立った。
海斗は肩に置かれた手を振り払った。
「巫山戯んな!! てめぇ何にも感じなかったのかよ?!」
「な、何がだよ」
「何がじゃねぇよ、分かってんだろ!!!」
自分よりも10㎝近く背の高い光の肩を、ドン、と突く。
「おいっ・・・ 何すんだよ??」
光は2,3歩退きながら、海斗の顔を見た。
眉間には、それまでとはまるで違う、悲しみの皺が寄せられている。
「ハハ、何でお前が、そんなに悲しそうな顔すんだよ・・・・・・??」
かく言う光も、それまでとは違う笑顔を浮かべる。眉を歪めて、作った笑顔で海斗を見た。
「てめぇが全く、悔しがったりしねぇからだろうが!!
再会したんだぞ、幸村に、西陵のヤツに!! ヘラヘラ笑ってりゃ良いもんじゃねぇだろーが」
いつもより3割り増しほどに大声を出す海斗に、光は目を見開いた。
脳にフラッシュバックされるのは、全中、準決勝。
「それに光は・・・・・・、お前は、———?!」
「言うな!!!!」
光の震える手のひらが、海斗の口を塞ぐ。
今度は海斗が目を見開いた。
温厚な光の大声は、妙な強制力が有り、海斗はそれ故口を止めた。
「マジ、悪い、言うな」
「・・・———ッチ」
海斗は光から目を逸らし、道を再び、家の方向へ歩き始めた。半歩ほど遅れて、光が続いた。
しばらく無言だった2人だが、光が口を開いた。
「海斗。俺は、平気だからさ・・・・・・、とりあえず、仲良くなろうな??」
海斗は前だけを見る。
「チームメイトになっちまったもんは、しょうがねぇだろ?? チームワークねぇと、甲子園なんか行けねぇよ
明日から特待生は寮に入る訳だし」
光は、自らの拳を握った。
——俺だって、悔しくない訳じゃ、ない。
海斗は俯いて拳を見つめる光を、横目で見ていた。
自虐的な笑みが、見えた。
——グラウンドで言うことが聞かなくなる身体に、なっちまったんだからさ。
****
「昂樹」
必要な荷造りをしていた赤菜昂樹は、振り返った。
「・・・・・・父さん。ノックくらい、しろよ」
呆れた様子でそう言うが、まるで昂樹の声が聞こえていないかのように、父は言葉を紡ぐ。
「明日からか。野球部の寮に入るのは」
「そうだよ。当分は、帰らない」
甲子園常連校の彗誠学院には、寮が存在する。グラウンドのすぐ横に聳える、まだ新しい綺麗な寮だ。
私立で有り、駅から少し離れた場所に有る彗誠学院は、登下校に時間が掛かる。その負担を少しでも軽減し、練習時間を確保するために建てられた施設だ。
だが、そこで生活するのは特待生に選ばれた各学年10名、合計30名と、管理人のみ。充実した設備は、エリートの特権らしい。
昂樹も、明日からはこの赤菜家を後する。
父である、国治は厳しい表情のままだ。
「・・・・・・昂樹。此処からは、逃げ、など許されないぞ」
昂樹は、振り向かず手を動かした。
ため息が聞こえる。
「分かってる、よ」
「自分が偽善者だと言うことを、忘れるな。それから、信頼されないエースがどれ程必要ないか。それを考えろ」
「黙れよ」
昂樹は、精一杯の憎しみを込めて、国治を睨んだ。親子とは思えない程の、重たい沈黙が流れる。
昂樹は、熱くなる目頭に、必死に耐えた。
「1軍総監督である俺に、恥をかかせるなよ」
国治そんな捨て台詞を吐いて、出て行った。
——駄目だ。父さんの目を見ると、駄目だ。
戻って来ないのを確認し、昂樹は滲む涙を拭った。こんなところを、父に見られようものなら、何を言われるか分からない。
悔しさと怒りを感じながら、古い写真を手に取る。
「馬鹿らしい」
写真の中の少年———今では見る影もない、笑顔の昂樹だ。チームメイトに囲まれ、大きな優勝旗を手にしている。
そして、右手には、汚れたグローブ。
——何がそんなに楽しくて、グローブを手にはめる??
——何が嬉しくて、ボールを追いかける??
——何処にたどり着けば、俺は、俺は————
くしゃ、と写真を握る。
あの日の笑顔に、皺が入る。
「俺は、どうすれば、野球辞められんだよ・・・・・・」
昂樹は再び、鞄に必要なものを詰め始める。
自分の意志とは逆に、動く体。
本当は今すぐにでも、鞄をひっくり返し、この家から飛び出してしまいたいのに。
国治の厳しい顔が脳裏に浮かぶ。
——いつでもそうだ。
——俺の体をいつも、思っていることと逆だ。
野球なんて、大嫌いなのに。
——いつでも俺の足は、グラウンドに向かうんだ。
「畜生、」
小さく呟いて、丸めた紙をゴミ箱へ放る。しわくちゃに自分の笑顔も、ゴミ箱へ放った。
- Re: 一球入魂[仮] ( No.5 )
- 日時: 2010/11/20 16:21
- 名前: 亮 (ID: TtH9.zpr)
- 参照: 仲良くなろうな??
あとがき
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
今回は、グラウンドの薔薇・幸村花くんと気弱な大型犬・白鳥隆太くんです^^
隆「え、1話暗っ?!」
花「なんだか、俺が凄く悪者みたいに思えるよ・・・??」
黒いオーラが見えますが、ほっときましょう!!
まずは自己紹介ですv
隆「えと、白鳥隆太です、リュウタ、ですよ!!12月25日生まれです。A型です」
花「幸村花、3月3日生まれでB型。女の子みたいだけど、違うからね??w」
はい、サンキューですb
花「1話目なのに、俺たちは出演してないね、どういうことかな」
隆「心外です・・・」
今回はっていうか、これから少しの間、キャラの説明交えながら進めるんだよぅ;;
花「・・・・・・で、俺の扱いがあんなに酷いもはどうして??」
あのね、そんなに睨まれると、亮凄く怖いです。
別にそういう訳じゃないんだよ!!
亮なりに、考えた末、「花は黒で」みたいなv
花「風の噂で聞いたんだけどさ、主人公未定らしいね」
話が変わったぞ?!
その微笑み辞めろ!!
花「ねぇ、隆太。主人公には俺が相応しいと思うんだけど、どうかな」
隆「え、え、えと」
花「どうかな^^」
隆「え、」
花「どうかな^^」
隆「いいと、思う、思います!!」
おぉい?!
勝手に話が?!
てか隆太めっちゃ誘導・・・
花「それじゃ、次回から俺g—————」
強制終了です!!!
花が主人公なんて、身が持たない・・・
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
お付き合いありがとうございました^^
花は黒いです。
隆太も隠れ黒です。
黒が多いです。
- Re: 一球入魂[仮] ( No.6 )
- 日時: 2010/12/05 17:42
- 名前: 亮 (ID: TtH9.zpr)
- 参照: まったく、初日から俺を苛立たせるんだね??
002
「行ってきます」
「体に気を付けてね、頑張るのよ」
「分かってるよ、それじゃ」
旧家である赤菜家の門を潜り、昂樹は歩き出した。
もちろん、学校へだ。
野球部は入学2日前に1度集められ、前日に入寮するのだ。
重たい荷物を背負っている。
母に「送ろうか??」、と気を遣われたが、なんとなく1人で歩きたい気分だ。
出掛ける時に見えた、国治の厳しい表情が、気になったと言えば気になった。
「・・・・・・気が重いな」
小さく呟く。当然答える者はいないのだが。
昂樹は虚しく、ため息をつく。
——部活のメンバーは、嫌味なヤツ多かったし。
——煩い人も多かったし。
——自信過剰なのもいたな・・・・・・
もう1人のピッチャーが、脳裏に過ぎる。
青崎奏。
白い肌と大きな瞳と、整った唇をニヤリと歪めて笑う奏。その姿は、妙に昂樹の心に焼き付いていた。
——羨ましいね、あんな風なのは。
自分にはない考えを持つもの。いつもはこんなことを考えたことはなかった。
奏は、少し、他と違う気がした。
——だからって、俺と似てるって訳じゃなさそうだな
誰もいない路地で、ふっと苦笑して、重い足を動かした。
****
「おはよーございまーす!!!錦織来ましたよー!!!」
大きな声が、彗誠学園野球部寮・流星荘に響く。
「煩いよ」
隣からは、小さなため息。
「水鶏、お前には元気が足りん!!高校球児だろ、俺ら、甲子園行くんだろー!!!」
「俺は君と甲子園に行く気はないよ。俺は俺の力で行くよ」
「いや、野球は9人でやるもんだろ!!俺がお前と協力して」
「しない」
「えぇ?!」
漫才の様な喧嘩を繰り返す2人。
見かねた荒木が、寮の管理室から昨日と同じヘラヘラとした笑顔のまま、やって来た。
「よぅ、おはよう、元気だねー、錦織くん」
尚の胸ぐらを掴んで、熱く語っていた仁は、パッと手を離す。そして荒木に向き直った。
「おはよーございます!!カントクっ」
「おはようございます」
「ははは、もう部屋決まってるから、中入って」
「うっす!!」
荒木は仁の返事に、ニコリと笑い、寮のドアを開けた。
荒木の案内で、3階へ通される。まだ他のメンバーは来ていないらしく、仁と尚は微妙な距離を保って廊下を歩いた。
「なぁ・・・・・・、上級生はいねぇのかな。俺挨拶したい」
「階が別れているよ。それから、3年生は練習試合へ出掛けてて留守だしね」
「ふぅん、つまんねぇな」
仁はキョロキョロと周りを見る。
浴場は全学年共用の様で、1階に設置してあるのを見た。売店も自販機も、皆でテレビ鑑賞の出来るフロアもあった。
今歩いている廊下は、右も左も部屋ばかりだ。表札には、2人ずつ名前が書いてある。
「お、俺此処だ!!」
仁は自分の名前をみつけ、ドアを開ける。
大きな窓が在り、カーテンを開けるとグラインドが広がっていた。そして、二段ベッド。
「中々良い部屋だな!! 水鶏、お前何処だよ、部屋!!」
尚は表札を、これでもかとど言うほどにじっと眺め、仁の問いに答えない。
「どうしたんだよ、水鶏」
仁は耐えかねて、ひょい、と顔を出し尚の目線の先を見た。尚の暗すぎる視線を感じながら。
「・・・・・・はぁ??」
仁は情けない声を出す。
水鶏はずかずかと大きな足音を立てて、仁の荷物の隣に、自分の荷物を投げおいた。そして、二段ベッドの上に上った。
「此処は、俺の陣地だよ。入ってこないでね」
そう言ったかと思うと、ふい、と目を逸らし、そのまま転んだ。
仁は、呆気に取られていたが、ふと我に戻る。
「おいっ俺も上が良いーーー!!!! 水鶏、下りろ、下りろー!!!! じゃんけんだ、じゃんけんで決めよう!!」
「やだ。煩いよ」
「水鶏ーーーー!!!!」
102室。
錦織仁、水鶏尚、入室。
「お、何か盛り上がってんな」
落ち着いた声が聞こえ、仁はふとドアの外を見る。
「よっ 部屋はもう決まってんのか??」
手を軽く振り、爽やかに挨拶を告げる。
仁がその問いに答えようとした時、大きな声に遮られた。
「光、俺たちゃあっちだ!!!」
「ん、お、おう。悪ぃな」
何が悪かったのか、光はそう良い、おそらく海斗であろう人物の方へ駆け寄る。どうやらあの2人も同じ部屋だったようだ。
そうこうしているうちに、どんどんメンバーが集まっていく。
1番手前の部屋だった、仁達の部屋の前を、昨日顔を合わせた連中達が通って行く。
仁と尚の“二段ベッドの上争い”を見て、
「仲良しさんだね、」
等と、随分空気の読めない台詞を吐く、嫌味な奴も混じっていたが。
****
「えっと、俺は、何処だろ・・・・・・」
赤菜昂樹は、部屋の表札を1つ1つ見ていく。
2人部屋だということは、一目見て理解出来た。問題は、相室の相手だ。
——幸村とか言う奴は嫌だな、個人的に。
——ま、いずれバッテリー組むことになるんだろうけどさ。
多少の不安を抱きながら、廊下を歩く。
仁と尚の部屋が、妙に騒がしく、何かが倒れる音がしたのが、気になったと言えば気になった。
しばらく歩くと、自分の名前が目に入ってきた。
——あ・・・・・・
相手の名前を確認し、ドアを開ける。
もう、入室しているだろうか。
「よっ 赤菜昂樹クン。宜しくね、3年間」
白い肌と大きな瞳と、整った唇をニヤリと歪めて笑う、もう1人のピッチャー。
甲子園出場宣言をして見せた時と、全く同じだ。
「青、崎奏———」
昂樹は思わず、名前を呟いた。
「光栄だよ、もう名前を覚えてくれてるの??」
奏はニコリ、と笑った。彼はいくつ笑顔の種類を知っているのだろうか、そう思えてしまうほど、先程とは違う笑みを浮かべている。
「まぁ、ね」
昂樹は曖昧に答える。此処で「知っていた」と答えるのは、癪だ。
「ベッド、二段なんだ。どっちが良い??
こんな事で下らない争いしたくないよね。どっかの仲良しさんは、めちゃめちゃにやってたけど」
奏は涼しい顔で言う。
きっと仁と尚のことだろう、と昂樹は思った。
「ちなみにさ、俺は、上が良いかなっ」
奏はそう言い、上を指さした。
昂樹は苦笑を浮かべた。
——結局、自分が上行きたいだけかよ。
遠回しな台詞だが、充分に伝わり、昂樹は上を譲る。そうすれば奏は、軽やかに飛び乗った。多少強引な行動だったが、昂樹は何故か、差ほど嫌ではなかった。
——変な奴。
そう思ったと同時に、奏が上から顔を覗かせた。
「うわっ、何だよ」
「あのさ、赤菜のこと、昂樹って呼んで良い??俺は奏良いからさ」
唐突な言葉。
「え、あぁ、」
昂樹は思わず、曖昧に答える。
それだけで、彼はご満悦の様だ。ニカッと笑って見せた。
「宜しくなっ」
何処か幼さの残る、可愛らしい少年。
これが、昂樹は彼に抱いた、最初の印象だった。
- Re: 一球入魂[仮] ( No.7 )
- 日時: 2010/11/23 17:12
- 名前: 亮 (ID: TtH9.zpr)
- 参照: まったく、初日から俺を苛立たせるんだね??
あげー^^
- Re: 一球入魂[仮] ( No.8 )
- 日時: 2010/11/26 17:04
- 名前: 亮 (ID: TtH9.zpr)
- 参照: まったく、初日から俺を苛立たせるんだね??
あとがき
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
今回は、熱血超純情少年・錦織仁くんとCOOL&マイペース・水鶏尚くんですv
仁「2話目終了しました!!! つか、俺結局上譲ってもらってないんだけどー!!!」
尚「早いもん勝ちって言葉、知らないの??」
仁「むーっ 不 公 平!!」
そこらへんにして、自己紹介してくださいな^^
仁「錦織仁[ジン]だ!! 8月10日生まれ、獅子座のAB型!!」
尚「水鶏尚。6月6日生まれ。血液型は、不明だよ」
仁「・・・・・・何それ」
尚「個人情報は明かさないものだよ」
なんだそれ!!!
尚「俺の勝手だよ」
納得いかないが、良しとしよう!!
仁「何か甘くねぇ?!」
兎に角、今回の感想は??
尚「・・・・・・・・・・・・、別に」
おぉい?!
仁「特に新展もナシ、特に面白いコトない」
尚「ただの駄文だったね」
何か酷い、とてつもなく。
このあとがき書くの、亮の楽しみなんだかからさ!!
何か言ってよっ
尚「・・・・・・・・・・・・・・・ !!」
おぉ?!
尚「次回から、俺が主人k—————————」
主人公ネタ何時まで引っ張るんだ、つかもう大体分かるだろ!!!
仁「わかんねぇ、わかんねぇから俺だ!!」
違う違うっ
もうちょっとよく読めよ!!!
きっと、読んでくれている誰かなら分かるはず!!!
尚「まだ誰にもコメされてn」
煩いですよb
と言うわけで、今回は終了ですー
仁「どんなわけ?!」
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
グダグダすんまそん^^;
本当、好き勝手やって楽しいです、自己満足です、すんまそん^^;
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