コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- ひとびと
- 日時: 2013/02/18 22:01
- 名前: 音羽 (ID: 2h.XZX4O)
こちらでは初めまして。
こんにちはおはようございますこんばんわ。
今回こちらでは、「私」が一人旅をして、という内容です。
「私」は私ではありません。
駄作ですが、よかったら目を通してやってくださいませ。
そして、二次小説紙の所で、銀魂の夢小説も書いております。
そちらもよかったらどうぞ——。
というわけで、更新などすごく低いですが、
よろしくお願いします。
第一章 〜レスティリア王国にて〜
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第二十一話>>30
- Re: ひとびと ( No.5 )
- 日時: 2012/10/10 21:28
- 名前: 音羽 (ID: LZNmYCgd)
第四話
「探してほしい人、ですか? 私は別に探偵ではないですよ?」
そんな私に構わず、ヒナさんは笑みを浮かべて言った。
「ええ。わかっています。見かけたらでいいんです。私と同じ顔をした女の子を見つけたら、“ヒナとカナはあそこにいます”とだけ伝えてくださいませんか?」
……そんなこと言われてもなー……。
「私からもお願いします。探してください」
…………カナさん。
「その方、お名前なんていうんですか?」
仕方ない。探すか。
「ワオン、と言います。顔はさっきも言ったとおり、私とそっくりです」
ワオン、さん、ね。はい。
ふむふむとうなずきながら、残ったスープを飲み干した。
- Re: ひとびと ( No.6 )
- 日時: 2012/10/10 21:28
- 名前: 音羽 (ID: LZNmYCgd)
第五話
翌朝、
「泊めていただいて、ありがとうございました」
「いえいえ。とても楽しかったです。また機会があったら顔を出してくださいな。楽しみにしています」
カナさんがにっこり笑って言った。
するとそこにヒナさんが。
「本当にすみません変なことを頼んでしまって……」
心底申し訳なさそうに口を開く。
「いえー。でも、そのワオンさんって、この国にいらっしゃるんですか?」
きき忘れたことをふと口に出すと、ヒナさんははっきりと言い切った。
「ええ。ワオンは絶対にこの国にいます。というよりも、この国から出ることはできません」
この国から出ることができない?どういうこっちゃそれは。
ちょっとしたもやもやを抱えつつ、2人の家を後にした。
- Re: ひとびと ( No.7 )
- 日時: 2012/10/10 21:29
- 名前: 音羽 (ID: LZNmYCgd)
第六話
さて。
あの2人の家を出てから半日。無事森を抜けて小さな町へとたどり着いた私は、ぶらぶらと漂っていた。
「ちょっと、そこのお嬢さん」
はい?
「絵を描かせていただけませんか?」
振り返ると、活発そうな女の人が微笑んでいました。
「は?絵?」
「はい。そうです。お金はいただきません。むしろ必要ならお払いしますよ。モデル料として。どうですか?」
「お金くれるんですか?」
私ガメツ!!
女の人は嫌な顔一つせずににっこり笑って、
「はい。ぜひ描かせてくださいな」
まあ、時間もあるし。お金もらえるんなら、いいか。
…………私ガメツ!
女の人は、アビーニャと名乗り、絵の勉強をしていると話した。
- Re: ひとびと ( No.8 )
- 日時: 2012/10/10 21:31
- 名前: 音羽 (ID: LZNmYCgd)
第七話
「アビーニャさん……でしたよね」
「はい。なんでしょう?あ、動かないで」
黙って描かれているのも退屈なので、話しかけてみる。
「おいくつですか?」
「私ですか?わたしは、えーと……今年17になりますね」
「17?若いんですね。20くらいかと思いました」
なんか大人っぽいし。ショートカットすごく似合ってる。
「ありがとうございます」
「あ、どうも」
「旅人さんはおいくつ?」
……私?私は……。
「ごめんなさい、覚えていないんです」
いくつなんだったっけ?
- Re: ひとびと ( No.9 )
- 日時: 2012/10/10 21:32
- 名前: 音羽 (ID: LZNmYCgd)
第八話
「はい、できました」
しばらくしてアビーニャさんが差し出した画用紙には、黒い髪の長い女の子が描かれていた。
「これ、私……?」
「そうですよ——貴女ってほんとお綺麗だから」
あ、どうも……。
「それじゃぁ、私はこれで。旅人さん、この国を楽しんでね。あ、そうだ」
そういって彼女の差し出したのは、小さなメモ。
「もし今夜泊まるとこがないんだったら、ここの宿を訪ねるといいですよ。母娘二人でやっているんですけどね。安いし、サービスもいいし。
なによりご飯がおいしいですよ。私の紹介だって言ったらいいと思います」
一気にまくしたてる。
……行くとこないし、寄ってみようかな。
「ありがとうございます。助かりました。あの、絵って、どうしますか?」
「ああ……私が持っていていいですか?お金は払います」
どうぞどうぞ。
お金をもらって、私はアビーニャさんと別れた。
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