コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- ハルカムコウ
- 日時: 2012/11/17 23:12
- 名前: promise (ID: hmF5PELO)
- 参照: http://harukamukou.Albart&Leah
クリックしていただき、ありがとうございます!
まず最初に、この物語は小説では無いです。
ずっと前から頭の中にあったこの物語を、なんとか形として記しておきたい。
そして、色んな人に見てもらいたい。
その想いから、このサイトに書き込む事に決めました。
私は、小説を書いた経験も無いし、知識もありません。
私の書き込む物は小説では無く、ただの物語です。
「小説カキコ」に小説では無い物を書き込む事をお許し下さい。
さて、貴方には「絶対に曲げられないもの」とゆうのはありますか?
諦めたく無い事。
やり遂げたい事。
認めたくない事。
「現実」が「無理」だと語っていても、「信じたい」事が貴方にも一つはあるはず。
そんな「不動の想い」が、いつか軌跡を呼ぶ事を信じて。
この物語はその「不動の想い」をテーマにした本格ファンタジーストーリーです。
よく、RPGゲームとかで出てくる様な世界で、主人公達はドラマを生み出します。
この物語には、主人公が2人いて。
2人の紡ぎだす2つの物語が交差して行く…。
僕はその事から、この物語を
「クロスオーバーストーリー」と呼ぶ事にしました。
そして、2つの物語が1つになる時。
物語は、終局へと向かって行きます。
長くなりましたが、予告を終了させていただきます。
皆さんの「想い」が実を結びますように………。
- 序章 EP5「夢の名」 ( No.13 )
- 日時: 2012/06/26 20:41
- 名前: promise (ID: /B3FYnni)
- 参照: http://harukamukou.0.EP5
アルバートはなぜか真っ暗な空間にいた。
アルバート「何だここ……?夢…?」
答えよ……我が声に。
アルバート「は?何だ、誰だ!」
答えよ……我が声に…。
アルバート「さっきから、それしか言ってねーじゃねぇか。
アレバ。我が声に答えよ!
アルバート「……アレバ…?」
すると、前から強風が吹き荒れた。
アルバート「ぐっ!?何だ!くそ!」
その時、前から黒い無数の手がアルバートを拘束した。
アルバート「ぐっ!やめろ!離せ!!」
アルバート「やめろおぉ!」
レア「ふぅわ!?」
すると、レアはハリセンを置いて言った。
レア「わ、分かったよ…やめるよ。」
アルバート「なにを、何する気だったんだ?」
レア「へ?いや、アルバートがいくら呼んだり揺すったりしても起きないから、ハリセンで思いっきり叩いてあげようと…ね。」
アルバート「何、バカな事しようとしてんだよ。」
アルバート「つーか、なんでハリセンが家にあるんだよ」
レア「バカじゃないよ。起きないアルが悪い!」
アルバートは怠そうに、体を起こした。
アルバート「ほら、早く出てけよ。」
レア「ダメ。また、寝ちゃうかもしれないから。ここで見張ってる。」
アルバート「……あそ。」
アルバートは服に手を掛け、脱ぎ始めた。
レア「ふえ!?な、ちょ!何!何?何するの!?」
アルバート「着替えだバカタレ。みりゃわかんだろ?」
すると、レアは顔を真っ赤にして言った。
レア「そ、それならそうと、は、早く言ってよ!!」
レアは、戸を勢い良く閉めた。
アルバートは、窓からさす光を懐かしみながら言った。
アルバート「なんだったんだ…?あの夢。」
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レア「いってきまーす。」
アルバート「いってきます。」
サラ「いってらっしゃーい!気を付けて行ってきてね?」
レア「ねぇ、アル?18歳になったら何したい?」
アルバート「大人にか?そーだな、まずは街の外がどんな所か確かめてみたい」
レア「あはは、そーだよね。気になるよね?」
18歳。
この世界では、18歳が成人と認められる年齢である。
それに加え、この街の掟により未成年が街の外に出る事を許されていない。
アルバート「そういうレアはどうなんだ?大人になったら何したい?」
レア「へ?私?私か……。」
レア「うーん、まだ具体的に決まってないけど。」
レア「そのうち決まるんじゃない?大人になったらしたい事なんて。」
アルバート「そうか。」
レアは、空を見上げて言った。
レア「三年後か……。」
レア「どうなってるんだろ?私たち。」
アルバート「さぁ、未来の事何て分からん。」
アルバート「でも、大事なのは今。そうなんだろ?」
レア「ふふ、そうだね。」
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レア「おはよー。」
リイナ「あ、レア!聞いた?」
レア「何が?」
ダモス「転校生だよ!転校生!」
アルバート「転校生?この時期に珍しいな。」
レア「どんな人?」
ダモス「まだ、あまり分かってないが…。」
ダモス「残念ながら、男だ!」
レアは、苦笑いして言った。
レア「あ、あはは、ダモスは正直だね。」
ダモス「だろ?」
リイナ「褒めてないと思うわ。」
先生「ほら、早く席につけ!転校生を紹介する。」
ガラガラ。
すると、1人のイケメンが入ってきた。
ラーヴァ「ラーヴァ・クラアントです。皆さんとは、仲良くして行きたいと思っていますので、よろしくお願いします。」
レア「わ、凄い綺麗な顔立ち…女の子みたい。」
先生「以後みんな、ラーヴァ君と仲良くするよーに。」
ダモス「何だよ〜!あれ!?」
アルバート「何、でけー声出すな。」
ダモス「転校生だよ!転校生!」
ダモス「あんなイケメン来ちまったら、俺の女性人気を持ってかれちまうよ!」
アルバート「もとからそんな物は無い。安心しろ。」
リイナ「本当。絵に描いたみたいよね。」
レア「さっそく、女の子達に囲まれてるね。」
アルバート「別に、転校生の事情とかどうでもいい。」
アルバート「それより、今日の「護身術」の授業気合いいれてかねーと。」
レア「あれ?今日って護身術の日だっけ?」
護身術。
恐魔から身を守る為に、恐魔と戦う術を学ぶ。
20年前、増え続ける恐魔に対し教育が義務化された。
先生「今日は、バーチャル模擬戦闘を行う。」
バーチャル模擬戦闘。
対象者の意識をコンピュータに転送し、様々な状況を作り出し戦う訓練。
意識とコンピュータが直結してる為。脳が誤った判断をしてしまうので、
多少の痛みは生じるが、外傷は無く。もちろん死ぬ事も無いので、軍の戦闘訓練に利用されている。
先生「えー、では見本として。」
先生「アルバート、ラーヴァ、戦ってみてくれ。」
周りが、騒ぎ出す。
アルバート「ちょっと、待てよ!何で俺とその転校生なんだよ!」
先生「アルバート、お前は護身術に関しては天才的だからな。」
先生「それに、ラーヴァはまだここに来たばかりだからな。実力を知りたい。」
ラーヴァ「はい、いいでしょう。」
生徒「アルバート!男なら腹くくれよ!」
やじがとんでくる。
アルバート「うっせ!ちっ、仕方ねーな。」
先生「よし、じゃあ2人共ここに寝てくれ。」
アルバートとラーヴァは横になった。
先生「転送。」
すると、2人の意識が消えた。
先生「みんな、このモニターを見てくれ。」
モニターには、手に剣を持っているが服装は制服のままの2人が映っていた。
先生「場所は、この学校にしてみた。」
レア「ふわー、凄いね。」
先生「まぁ、意識の中だからな。音は聞こえない。」
先生「今から、アルバートとラーヴァの意識に働きかけて指示を出す。」
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アルバート「ここって、学校の教室か?」
ラーヴァ「そのようだね。」
2人共、今から模擬戦闘を行う。
ルールは、簡単。
ある程度相手にダメージを与えと意識に乱れが生じ、強制的にコンピュータから自分の意識のリンクが解除される。
先に、リンクを解除されたら負けだ。
分かったら、頷いてくれ。
2人は、軽く頷いた。
アルバート「それにしても、大分よくできてるな。」
ラーヴァ「アルバート君?かな。君とは2人で話したかったんだ」
アルバート「はぁ?俺と?変な意味じゃねーよな?」
ラーヴァ「ふふ、まさか。」
開始まで3秒前。
3
2
1
ラーヴァ「久しぶりだね、アレバ。」
アルバート「え……。」
アレバ…どこかで…?
スタート!
- Re: 刹那 ( No.14 )
- 日時: 2012/06/26 22:40
- 名前: 刹那 (ID: /B3FYnni)
アルバートの夢に出てきた、無数の手、謎の転校生。
続きが気になってしかたないです(*^▽^*)
- Re:刹那 ( No.15 )
- 日時: 2012/06/26 22:51
- 名前: promise (ID: .1vW5oTT)
- 参照: http://harukamukou.0.EP5
毎度コメントありがとうございます(*^_^*)
続きも頑張って書きます(*^o^*)
- 序章 EP6「終夏の風」 ( No.16 )
- 日時: 2012/07/03 21:35
- 名前: promise (ID: FX8aUA2f)
- 参照: http://harukamukou.0.EP6
ラーヴァ「あれ?アルバート君、動きが鈍ってるよ?大丈夫?」
アルバート「く、アレバ……夢で出て来たやつ…、なんでお前が知っている!?」
ラーヴァ「さぁ?勘?」
アルバート「ふざけんな!」
アルバートは、剣をおもいっきり振り下ろした。
ラルバは、避けて距離をとった。
アルバート「お前……!一体俺の何を知っている!?」
ラーヴァ「んー、少なくとも君よりは知っているね。」
アルバート「何!?」
ラルバ「君は、記憶が無くなる前の記憶が多すぎるからね、全部一気に思い出したら死んじゃうよ?」
アルバート「くっ!、記憶喪失の事まで!」
アルバート「一体、何がどうなってんだよ!?」
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ダモス「なんだ、転校生やるじゃねーか。」
リイナ「そうね、少なくともあんたよりは強いわ。」
ダモス「はっきり言ってくれるなよ。」
レアは、アルバートを指さして言った。
レア「なんだか、アルの様子おかしくない?」
リイナ「そうね、何だかいつものアルバート君じゃないわね。」
先生は、モニターをみて頭をかいていた。
先生「うーん。」
レア「どうしたんですか?」
先生「アルバートの意識のリンクが乱れ過ぎてる。」
レア「え!?」
ダモス「え、じゃあアルバートはこのままじゃ……。」
先生「負けるだろうな。」
先生「外傷は、ほとんど無いが……大方、勝負に熱が入ってしまったんだろう」
先生「戦場では、冷静さを欠いた者は生き残れん。当然だ。」
違う、アルはそんな勝負事に冷静さを失う人じゃない…。
いつだって、アルは平常心のはずなのに…。
レアは、アルバートとラーヴァが口を動かしているのをみた。
レア「何か……話してる……?」
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アルバート「おおお!」
アルバートは、大きくラーヴァを吹き飛ばした。
ラーヴァはそのまま窓を突き破り、三階から落下した。
アルバートはそれに追い打ちをかけるように三階からとびおり、ラーヴァをじめんに叩き落とした。
アルバート「教えろ!アレバって何だ!お前は、俺の何を知っている!?」
ラーヴァ「教えたところで、君は受け入れることはできないだろうね、とゆうか信じようともしないだろうね。」
アルバート「ちっ!何なんだよ!」
ラルバ「よし、確信は得られたし。遊びはお終いにしようか。」
アルバート「確信……?」
そこから、アルバートの意識が途絶えた。
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アルバート「ん……。」
アルバートが目を覚ますと、そこは保健室だった。
レア「アル!大丈夫!?」
アルバート「レア?俺は、一体…。」
ダモス「勝負の最中にお前のリンクが切れたんだよ。」
リイナ「負けたって事。」
アルバート「そうか、俺は負けたのか。」
ダモス「まったく、らしくねーな。勝負に熱くなり過ぎてリンクが切れちまうなんてよ。」
リイナ「なんだか、アルバート君らしくなかったわ?」
アルバートは、少し苦笑しながら言った。
アルバート「はは、悪い。ちょっと熱くなり過ぎたみたいだな、はは…。」
レア「本当に……?」
アル「は?」
レア「アルは、そんな勝負事に熱くなるような性格だったっけ?」
アルバート「俺だって負けたく無い時だってある。」
レア「嘘、やる前はあんなにやる気無かったくせに。」
アルバート「ラーヴァがあんなに、強いとは思って無かったからだ。」
レア「……何か、言われたの?」
アルバート「……………。」
アルバート「気にすんな。」
レア「でも!あんな顔したアルは私、初めてみた!」
アルバート「っせーな!!てめーには関係無いだろ!!いちいち首突っ込んでくんな!!」
アルバートは、珍しく声を荒げて言った。
レア「………っ!」
リイナ「レア!」
レアは、保健室を飛び出して行った。
リイナ「アルバート君!今日のあんたやっぱりおかしい!」
リイナは、レアを追いかけて出て行った。
ダモス「…ラーヴァとは初対面だろ?初対面の奴に酷い事言われたって、気にすんなよ。な?」
アルバート「……てけ……。」
ダモス「え?」
アルバート「お前も、出てけ。」
ダモス「……………分かった。」
ダモスも保健室を出て行き、アルバート一人になった。
アルバート「ラーヴァ……あいつは一体なんなんだ……!」
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夏も終わりに近づき。
冷たい風が吹いてきた日の出来事だった。
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- 序章 EP7「そんな顔しないで…」 ( No.17 )
- 日時: 2012/07/03 21:43
- 名前: promise (ID: uY/SLz6f)
- 参照: http://harukamukou.0.EP7
あれから、一週間が経ち。
夏服から、冬服へと衣替えの季節になった。
リイナ「どう?アルバート君の様子。」
レア「ううん、ほとんど話してなくて、ずっと何か考えてる感じ……。」
ダモス「学校にいる時と変わらないって訳か。」
レア「話し聞きたいけど、無視されるし。サラさんの言葉も聞いてくれなくて」
リイナ「そっか……。」
レアは、頭に手を当てて言った。
レア「アルがずっとこのままなのはやだよ。」
ダモス「ラーヴァ…か…。」
リイナ「おそらく、原因はラーヴァ君だよね。」
ダモス「でも、話してみたら人に酷い事言う様な奴じゃなかったな。」
リイナ「そう、普通の人以上に優しい人だった。」
ダモス「でも、それが逆に不気味っていうか。」
リイナ「レア。じゃあ、自分で確かめたら?」
レア「へ?」
リイナ「ラーヴァ君に、直接聞いてみたら?」
レア「ええ!?でも、私…アルやダモス君以外の男の人と話すときょどっちゃうし……。」
しかし、レアはすぐに言い直した。
レア「……うん、確かにそれしか方法が無いしね。」
レア「勇気……ださなきゃ…!」
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その日の放課後。
レアは、ラーヴァを探し出した。
レア「ねぇ、ラーヴァ君知らない?」
女子生徒A「ん、そういえば屋上に行くの見た気がする。」
女子生徒B「え!?なになに?告白!?」
レア「ひえ!?ち、ち、ちが、違うって!そんなわけないじゃん!」
女子生徒B「あはは!レアってば動揺しすぎー!」
女子生徒A「レアには、アルバート君がいるもんね。」
レア「アル!?ちがっ!アルとは、た、ただの幼馴染!」
女子生徒B「でも、アルバート君もラーヴァ君に負けないくらいイケメンだよね!」
女子生徒A「そーそー!ラーヴァ君は爽やかでいいけど、アルバート君はクールでいいよねー!」
女子生徒B「いいなーレアは、あんなイケメンと一緒に暮らしてるなんてさー!」
女子生徒A「アルバート君に、襲われそうになった時って無いの?」
レアは、酷く赤面して言った。
レア「お、おそっ!な、にゃ、な!い!無いよ!あ、るわけない、無いじゃん!!」
女子生徒A「レア、可愛いー!どんだけ動揺してんの?」
女子生徒B「アルバート君も勿体無いねー、こんな可愛い子が近くにいるのに…。」
レア「わ、私!屋上行かないと!じゃ、じゃーね!」
レアは、歩き方がおかしくなりながらも屋上に行った。
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レアは、熱くなった顔を手で扇いだ。
レア「ふぅー、やっと落ち着いた…。」
レア「えっと、何しにきたんだっけ?」
レア「あ!そうだった。ラーヴァ君に…。」
レアは、屋上の扉をちょっと開けて覗いた。
情報通り、ラーヴァは屋上から空を見ていた。
レア「ふぅー、よし!」
レアはラーヴァに向かって歩きだし、話し掛けようとした時だった。
ラーヴァ「美しい……。」
レア「へ…?」
ラーヴァ「ここからの景色は、実に美しいね。」
レア(いきなり、何言ってるんだろ?)
ラーヴァ「でもね、僕はこの景色よりも美しい景色を知ってる。」
ラーヴァ「君達の知らない景色だよ。」
ラーヴァ「僕は、もう一度その景色を作り出したいんだ。」
ラーヴァ「君は、レアさんだね。よくアルバート君と一緒にいる。」
レア「へ?は、はい!あの、はい!そうです!私がレアです!!」
何やってんだ!!私!
ラーヴァ「あはは、そう緊張しなくても。まず落ち着こうか。」
レア「は、い。ごめんなさい…。」
レアは、大きく深呼吸した。
レア「あの、もう大丈夫です。」
ラーヴァ「そうか、何だか質問したげな表情だけど何か用かい?」
レア「あ…の。」
レアは、勇気を出して言った。
レア「あの、一週間前にアルと…アルバート君と戦いした時…アルバート君に何か酷い事を言いませんでしたか?」
ラーヴァは、しばらく沈黙して言った。
ラーヴァ「……どうして、そう思うんだい?」
レア「あなたと闘ってから、アルの様子がおかしいんです。」
ラーヴァ「………………。」
ラーヴァ「ただ、僕はね。確かめなくてはいけなかったんだよ。」
ラーヴァ「アレバかどうかをね。」
レア「…アレバ…?」
ラーヴァ「アルバート君はね、アレバだったよ。」
ラーヴァ「容姿、記憶が無い事、アレバという言葉への異常反応。」
ラーヴァ「以上の事をふまえて、アルバート君はアレバなんだよ。」
レア「アレバ…って、まさかアルが記憶喪失する前の名前?」
ラーヴァ「そういう事だよ。」
レア「でも、アルとラーヴァ君は同じ年じゃないですか?」
ラーヴァ「あはは、違うよ?」
ラーヴァ「アルバート君の方がずっと年上だよ?」
レア「な、なに言って……!」
アルバート「レア!!」
レア「アル!?」
アルバートは、レアの手を掴み引っ張っり、ラーヴァを残して出て行った。
レア「ふぁ!?ちょ!な、何!?離して!」
アルバート「家帰ってもお前がいなくて、まさかと思ってくれば!」
アルバート「関わるなって言っただろ!!」
レア「でも……。」
アルバート「何も知らない癖に、俺の事なんだ!関わるな!いいな!?」
レア「でも、アルが…アルがあんな顔ずっとしてるから……。」
レアの目には、涙が溜まっていた。
レア「やだよ…、そんなアルの顔、見たくないよ…。」
目に溜まった涙が、一つ流れた。
レア「お願いだから、そんな顔しないで。元のアルに戻ってよ。」
アルバート「……レア……。」
アルバート「別に、ラーヴァに酷い言葉言われたわけじゃない。」
アルバート「だから、もうこの事は終わりにするから。」
アルバート「心配させて悪かった。俺はもう、大丈夫だから。」
アルバートは、笑顔を見せた。
レアを安心させるための、普段見せない精一杯の笑顔を。
レア「アル……。」
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そうだ、悩んでばかりじゃ駄目だ。
心配する奴がいる。
傷付く奴がいる。
泣く奴がいる。
いつか、誰かが言ってたな。
過去なんて、関係無い。
大事なのは、今だって。
俺も、そう思う事にしよう。
悩むのは、終いだ。
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ラーヴァ「明後日か、満月の日は……。」
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