コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

Link! 【現在23話】
日時: 2012/09/11 20:26
名前: 零華 (ID: KsKZINaZ)

あらすじ

科学と魔法の発達した世界。
そんな世界のとある魔導士ギルドに所属する最強タッグ アズマとハル(男)には毎回高難易度のちょっと危険な依頼が舞い込んでくる。
そんな二人の元にやってきた、(超)危険な依頼。
二人に降りかかる幾多の依頼を彼らはどう切り抜けるのか!?

目次…

第1話 依頼 >>001-010

第二話 新たな仲間 >>011-016
>>21 

第三話 ニコ・アルベルト >>022-029

第四話 転生 >>030-038

番外編 ゲームをしようよ >>19


コメ貰ったらかえします!
少し遅れるかもしれませんが。

旅行から帰ってきました。更新頑張ります!


Page:1 2 3 4 5 6 7 8



Re: Link! コメ返します! ( No.8 )
日時: 2012/08/15 15:14
名前: 志帆 ◆wa2f.aihh2 (ID: fQl/VR.0)



初めまして! 
科学と魔法が発達した世界が面白そうだなと思い読ませていただきました^^
とても面白いです。コメディでは珍しい戦闘シーンが光って見えました。

魔導士とはいかなる者かギルドの仕組みなんかが気になります!
応援しています、執筆頑張ってください!


Re: Link! コメ返します! ( No.9 )
日時: 2012/08/22 15:25
名前: 麗華 (ID: BwWmaw9W)

コメントありがとうございます!
旅行先から執筆しているのでコメが遅れると思いますがすいません



二人で話し合った結果、依頼に行くのは明日になった。そのまま二人で寮に帰る。
ギルド加入者はほとんど寮生活である。その方が家賃節約になるし、すぐギルドに行くことができる。ちなみに寮の部屋は二人部屋で、アズマとハルも同じ部屋にぶちこまれている。
自分達の部屋に入って一段落すると、依頼の話になった。
「まず依頼にどれぐらいの時間がかかるか分かんないから明日の朝から出発した方がいいだろうな……」
「何か持ってく?」
「相手は戦争用の機械だ。並みの破壊力じゃ壊せない。対戦車ミサイル位じゃ消えないかもな」
対戦車ミサイル撃って破壊されない機械というのもどうかとおもうが、今日の使用人AIを見た後ではそんな考えにならざるを得ない。
まあ機械に効くものだな……
「まあ相手はAIとはいえだだの機械だ。なんとかなるだろう」
しかし、実際にはなんとかならなかったのである。


次の日、アズマとハルはギルドの前に立っていた。これから空間輸送魔法で研究施設まで移動するのである。空間移動魔法はかなり上位の魔法だが、二人ともいまでは難なく使いこなせる。

ちなみに二人の魔法は、

アズマは雷の魔法に、Linkと呼ばれる特殊能力、さらに魔力を操る能力を使える。
Linkとは: 物体吸収魔法 物体を一時的に体内に取り込むことで物体に応じた特殊能力が使用可能になる魔法

ハルは炎の魔法と風の魔法、後異空間に物体を保存しておける魔法の三種類が使える。

「よし、行こうか」
二人で研究施設にワープした。

一瞬のうちに二人は研究施設の前に着いた。

そして今に至る。

Re: Link! コメ返します! ( No.10 )
日時: 2012/08/23 09:09
名前: 麗華 (ID: BwWmaw9W)

「奴は居ないようだ。先へ行こう。」
死始は何処に居るのか…気づいたら後ろにいたなんてオチは絶対に避けたい。そんなことになれば死にかねない。いや、即死だろう。
中はかなり暗い。窓はあるけれど、回りが森ということで、極端に光が少ない。そのせいか、かなり不気味だ。
一つ二つと扉を潜る毎に、暗くなっていくのが分かる。どうやら最深部に近づいてきたようだ。
死始は何処に…
時間がたち、少し焦り始めた頃に、二人は一際大きな扉を見つけた。
「入ってみようか…」
扉を開けると、軋む音がする。
中はドームのようになっている。上に天井が無いせいか比較的明るい。
そして
「あれは…」
奥にある暗闇の中に赤い光が蠢いている。それはまるでルビーのように煌めき、毒々しい光を放つ。
「………奴だ」
B71W 死始が姿を現した。本物の獅子とは似てもつかない金属質の体。吸い込まれてしまいそうな漆黒の色彩。人間の二倍位の背丈がある。更には両脇に機関銃、開いた口にはレーザー銃だ。
「グオォォォォッッ!!」
死始が雄叫びを上げる。
「来るぞ!!」
恐ろしい跳躍力で、強烈なタックルをかまして来た。
それをヒラリと回避し、至近距離で雷を放つ。
しっかりヒットしたはずだが、死始にダメージがあるようには見えない。
「金属だからか…?」
また激しいタックルをかわすと、後に出来た隙にハルが炎を放つ。
これは避けられた。
やはり死始の機動力が高い。人間とは比べ物にならない程。
「それならあれだ、地雷埋めよう」
ハルが物騒な物を数個、空間魔法で取り出してセットした。
これなら効果があるだろう、なにしろ対戦車地雷だからな。
しかし、ダメージとか依然の問題だった。
死始が地雷に足を載せた瞬間、地雷が爆発した。
だが。
死始には当たっていなかった。
爆発した直後、バックステップでかわされていた。
戦争用AIだと言っていたが—
まさか地雷を避けられるなんて。
反則だろ…ハルが呟く声が聞こえた。
確かにあのスピードは反則級だ。
「せっかくの地雷を無駄に出来るかッ!一個何円すると思ってんだ!!」
ハルが強風を巻き起こし、セットしてあった地雷全てが死始に向かって襲いかかった。
いけるか—死始は避けない。
「いける!」
地雷が空中で爆発した。
死始の後部ハッチが開き、ミサイルが発射されていた。そのミサイルに撃ち落とされたのだ。
「…マジで反則」
「これは一筋縄では行かないな」
ハルがもう一度と火を放つが直前でまたもかわさる。
そのとき タタタタタッと、軽い発砲音と共に、両脇に装備されている機関銃の掃射が開始された。
「くっ……」
ハルが風を起こし、銃弾を弾き飛ばす。
あの機関銃をどうにかしないとな…
「ハル!お前あの機関銃溶かすぐらい出来るよな!?」
「出来るけど炎が当たらない!」
「それは俺がどうにかする」
「分かった!」
どうするか分からないが、今はアズマを信じるしかない。
「行くぞ!」
アズマはポケットから得意気に磁石を取り出した。
「Link」
磁石が手の平に吸い込まれてゆく。
「今 我に操られし物よ 万有の力 解き放て 」
アズマの下に魔方陣が現れた。
これで磁力を操れる、と呟いて、呪文を詠唱する。
「惹き付け合う力よ 今その力解放せん! 」
今度は死始の下に紫色の魔方陣が出来る。
死始が磁力で動かなくなった。
「ハル!行け!」
「アシストありがとよ!」
早くやって来れこっちはそろそろ限界だ…これ以上奴を押さえておけない。
「燃えろっ!!」
ハルが放った炎は—当たった。
両脇の機関銃が燃えて…溶け始めた。
——いけるか、このまま死始を溶かせるか。
「無理か」
やはり一筋縄では行かない相手だ。
しかも、同時に磁力が効かなくなってきた。「ガァァァッッッ!!!!」
その雄叫びは悲鳴であり怒りの咆哮だった。死始の口が大きく開いた。
「チャージ開始」
口が蒼白く光る。しかし、使用人の時とは明確な違いが合った。
魔方陣がある。魔方陣は普通魔力を持っている者しか作り出せないはずだ。
それなのに何故……
考えている暇は無かった。
「チャージ完了…」
死始の口から蒼白い弾が打ち出された。それは明らかにアズマを狙っている。
ダメだ、速い。どうする…こうする。
「……魔力解放」
「アズマ!やめろ…」
出来ればこれは使いたくなかった。体中の魔力が手に集まって来るのを感じながら、しっかりと死始を見据える。
死んでたまるかッ!
「魔力放出!!!」
集まった魔力は、紅い球体となって死始に向かう。
その途中、蒼白い弾を打ち消し、開いていた死始の口に入った。
爆発、
そして沈黙。
「終わった…な」
回りには、そこらじゅうに死始のパーツが散らばっている。
「あぁ…もう一歩も動けない…」
アズマはと言えば魔力を使いきって無気力状態である。
「破壊した証拠っと」
ハルが一番大きなパーツを拾い上げ、空間魔法で異次元にしまいこんだ。
「さぁ、帰ろう」
「もう歩けん…」
「おい…だから使うなって言ったのにな」
アズマが渋々の体で歩き始めた。
二人は大きな扉をくぐり抜け、闇の中に入っていった。
そして。
「…………しまった迷った」

Re: Link! コメ返します! ( No.11 )
日時: 2012/08/23 09:14
名前: 麗華 (ID: BwWmaw9W)

それからたっぷり一時間、二人は歩き続けた。それにしても、空間輸送魔法を使えばいいとハルが気付いた時はなかなか悲しくなったが。

そして歩き疲れた二人は依頼人の屋敷へ。
ニコは、前と同じ部屋にいた。
「死始は倒せたか」
「ああ」
ハルが大きなパーツを取り出した。
「これは死始のAIパーツだ」
アズマは
「へえ…」
と言って、『こいつのせいで苦戦したんだな』とボソッとこぼした。
「ほら、報酬だ」
50000Jを無造作に放り投げられ、手の上でお手玉をし、やっとのことでシッカリ金を掴むと、
「金を受け取ったら早く帰れ!」
いきなり怒鳴られ、
何だよ依頼頼んだのあんただろ報酬貰いに来んの当たり前だろ
とか呟きながら、二人はギルドに戻った。



「まさか倒されるとは……」

Re: Link! コメ返します! ( No.12 )
日時: 2012/08/19 16:19
名前: 麗華 (ID: BwWmaw9W)

ギルドに帰るといつも通りてんやわんやの大騒ぎだったが、二人が戻ってきたのを一人が見つけると、その後は皆に囲まれた。
皆から、依頼どうだったと迫られハルが答える。
「やっぱ最高ランクは大変だった、少しは疲れた。以上」
「てか依頼こなすだけでも凄いのに依頼終わらせるのも速いよな」
「それはお前達が弱すぎるんだ」
アズマが話に加わる。
「うわっそれは皮肉か!あんた達が強すぎるんだ!」
こんな風にバカな掛け合いをしていると、奥から女性が出てきた。
ギルドの最高権力者であり、自称 「無類の酒好き」であるダリアだ。
「おぉ、マスター!コイツらに何か言ってやってくれよ!」
「そうだ!この二人最高ランクの依頼をバカスカ終わらせてるんだ!」
ダリアは皆の文句を鷹揚に手を振って制す。「まぁまぁ、この二人は我がギルドの二番目として頑張ってるんだからね、だいたい、あんた達が弱すぎるわ」
「えー…マスタぁー………酷い…」
アズマとハルもあらかさまに二位扱いされ複雑な気持になっていると、それが顔に出たらしい。
「なーにあんた達も変な顔しちゃってぇ、ギルドで一番は私に決まってるでしょ」
満面の笑顔で言われ、多少傾いだ。
しかし反論の余地は無く、実際ダリアの方が二人より強い。
一対一なら圧倒的、アズマとハル二人掛かりでもやっと勝負になる位で。ダリアはそれほどの実力者なのだ。
と、言うわけで二人に反論の余地は無いのである。
「そういえばこんな話してる場合じゃないんだった…今日は新人さんが来ているのよ」
あまりない意外なイベントで、皆が盛り上がる。
「で、その新人さんとやらは何処に」
「だから今から連れて来るのよ、せっかちなんだからアズマは」
そういってダリアは奥の部屋に入ってしまった。後には様々な囁き声が残る。大概は、『女なら良いな』とかだ。
そのせいか、ギルドのメンバーは男七割程で女性メンバーが三割程度しかいない。
「はぁ、こんな奴らが仲間なんて情けない」
「そう言うな。やるときはやってくれる仲間だ——この考えには同調できないが」
助け合える、気の許せる最上の仲間だ。こういう考えも、「男だから仕方ない」と許しておく。
しかし、どうやらこんな風に許しておく奴だけじゃないようで、
周りの女性陣の目が氷の様に冷たいという事に気づいた時にはもう遅く、ギルド最強(マスターを除く)の二人に助けを求めるも、
そんなこと知ったこっちゃない反省するんだな。と見放され、失言してしまった集団はがくりと肩を落とした。
「ん、そうだ」
やらなきゃいけないことを思いだし、ある人物に会いに行く。
喧騒の中でその人物を見つけて近寄る。
「なぁクランク、」
「やあアズマ、もう帰ってきたのか」
この男はクランク。ギルド一の物知りで、情報屋。
「ニコという男について調べて欲しい」
「…そんなの調べるまでもない、ニコ・アルベルト 47歳 男 大富豪だ。ちなみに器械を開発する会社の社長だ、表向きは便利な道具を作り出す夢の会社、というキャッチコピーで売っているが裏では対人兵器や武器を作って売っているそうだ。それで金をかなり儲けているらしい。特にAI兵器の開発に力を入れている」
なんでそんなことが頭に入っているのかということは置いておいて、
「後半は知っているな」
「何故だ?」
最初は首を傾げていたが、少しすると、成る程 という顔になる。
「今日の依頼はニコが関係していたのか」
「ああ、そのAIとも戦って来た。ニコにも会ったんだが…」
地下室にあった死体の話をする。
「通報したほうがいいか」
返ってきた答えはノーだった。
「なんで…と聞かれてもこれしか言いようがない…奴は危険だ。政府は愚か、警察にまで奴の部下が忍び込んでいる、通報した所で揉み消される」
「わかった通報は止めよう」
「それよりアズマ、AIのパーツは持ってないか」
急な質問に答えは少し戸惑った。
「ある…けど」
「いいツテがあるんだ。便利な物作ってやるよ」
こう言われたら断る理由も無い。ハルからパーツを受け取りクランクに渡す。
「何日かしたら出来るだろう。渡しに行く」
再度了承し、再びギャラリーの方を向くとマスターが戻ってきた所だった。


Page:1 2 3 4 5 6 7 8



この掲示板は過去ログ化されています。