コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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Link! 【現在23話】
日時: 2012/09/11 20:26
名前: 零華 (ID: KsKZINaZ)

あらすじ

科学と魔法の発達した世界。
そんな世界のとある魔導士ギルドに所属する最強タッグ アズマとハル(男)には毎回高難易度のちょっと危険な依頼が舞い込んでくる。
そんな二人の元にやってきた、(超)危険な依頼。
二人に降りかかる幾多の依頼を彼らはどう切り抜けるのか!?

目次…

第1話 依頼 >>001-010

第二話 新たな仲間 >>011-016
>>21 

第三話 ニコ・アルベルト >>022-029

第四話 転生 >>030-038

番外編 ゲームをしようよ >>19


コメ貰ったらかえします!
少し遅れるかもしれませんが。

旅行から帰ってきました。更新頑張ります!


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Re: Link! ( No.3 )
日時: 2012/08/09 15:18
名前: 零華 (ID: BwWmaw9W)

ありがとうございます。

まだまだ初心者ですががんばります!

1 依頼 ( No.4 )
日時: 2012/08/23 09:05
名前: 零華 (ID: BwWmaw9W)

「なあ、どうせ来たんだから依頼請けようぜ」
「依頼を聞くだけってさっきもいった」
依頼人の家に着くまでこの論争が続いている。
「えー」
ブーイングでもしてきそうな勢いのアズマにハルが決着を着けようと仕掛ける。
「アズマの理論はせっかく来たのに勿体無いっていうモノだろ、依頼は内容次第で請けるか請けないか決めるもんだ、依頼を聞きに来て、此処まで来た手間が勿体無いから依頼を請けるっていうのは本末転倒だろ」
狙い通りアズマが黙る。勝者はハルだった。
「ハイ、決定。依頼を聞くだけな」
だいたいアズマの魂胆は見えすいている。最近Dランクの依頼を請けていない(と言っても一ヶ月位だけ)から腕試し、とか考えているのが明白だ。
「まあ、方針も決まった事だし中行こうか」
ハルが少し笑いながら提案し、アズマが仏頂面でそれに続く。
依頼人の屋敷は、屋敷と言うより邸宅と言った方がしっくりくる。一目見て金持ちだな、と分かる家だ。
「何かこういう所って敷居が高いな……」
そう言いながらもちゃっかり中へ入る。
どんな金持ちが住んでんだか……
二人でコソコソ話ながら、扉をノックする。
インターフォンは無かった。
「うぉっと……」
アズマが飛び退く、扉が外開きだった、ハルは扉の開く範囲に居なかったので涼しい顔だ。
中から出てきたのは黒服の使用人らしき男だった。
「ご用件、は、何です、か」
妙に言葉が途切れている。まるでロボットだ。
「あの、何処か他の国の方ですか?」
聞いたハルに返ってきた答えがこれだ。
「いえ、ここ、の、国のひと、です」
アズマが怪訝な顔で、
「何で言葉が途切れてんの?」
と、質問する。
「そんな、ことは無い!!、です」
「はぁ……?」
「ご用件、は、何です、か」
「依頼主に会いたいんだが」
「かしこまり、まし、た、私について、来て、下さい」
使用人が律動的な歩調で進む。
「凄く洗練された使用人なんだね」
「こんな使用人をアルバイト感覚で雇うから金持ちって言うのは……」
「しょうがない、それが金持ちの性なんだから」
アズマもハルも依頼人に聞こえないからと言って好き勝手言う。

「……おっと」
喋っていると、二人で急に止まった使用人にぶつかりそうになった。
使用人がこっちを向く。何かが変だ、妙に無表情。
「………」
「どうしましたか?」
使用人は口を開かない。
「…………」
「あのー」
カパッ! 謎の機械音とともに、使用人の口が開いた。
「なぁ、使用人の口ん中光ってないか?」
ハルにそう指摘されアズマもよく見てみる。
使用人の口に広がる——光。
これって、まさか……
考えるよりも直観が先だった。
「伏せろ!」
叫びながら自分も伏せる。しかしその間も目はしっかり開けたままだった。
使用人の口から蒼白い光線が発射された。光線は見事に二人がさっきまでいた場所を貫ぬいている。後一瞬遅れていたら——考えるだけで恐ろしい。
「ふぅ……ハルも無事だな」
「ああ」
一息入れようかと思った時、
また使用人の口が光始めた。それは何故か。
答えは一つしかない。
「おい!あいつどうするっ!」
ハルが声を張り上げる。
「ニ度目があると思うな!」
アズマが走り出した。
「まて……それなら俺が、」
しかしアズマは聞いてはいなかった。
使用人の顔を問答無用で殴りつける。が、使用人は吹っ飛ぶどころか顔の向きさえ変えない。しかも殴った反動で体勢を崩した。
「こいつ……ハル!金属だ!」
と、使用人もどきがゆっくりとアズマの方を向く。やばい。奴はまだレーザーを撃つ体勢だ……
もはや終わりかと思ったその時、
とてつもない爆発音と共に、使用人が炎上する。一瞬の出来事だった。
そしてその爆風に巻き込まれて吹っ飛ぶ。
「くっ……いって……」
どうやら死だけは免れたようだ。
「アズマ!大丈夫か!」
大丈夫もなにも、
「ハル!お前のせいで俺は死ぬかと思ったぞ!」
恐らくあの爆発はハルが起こしたものだろう。周りは爆風で吹き飛んだ壁やら天井やら。すごいことになっている。
「ああ、ごめんごめん」
「普通あんな至近距離でしかも回りに仲間がいるのに火を放つか!?」
火に巻き込まれなくても爆風で吹っ飛ばされて死にかねない。
「だってあいつ怯ませないとレーザー撃つの止めるか分からないからなぁ」
二人で口喧嘩していると、
「争っている時間はなさそうだ……使用人たちのお出ましだ」
散乱した瓦礫の向こうに10人ほどの使用人が立っている。
その口は——蒼白い。
「コイツらはロボだ。遠慮はいらない」
そう口にするアズマの手に稲妻が閃く。
「邪魔するな。雑魚が」




「ふぅ……」
使用人ロボは、一体残らずに消えた。
文字通り、パーツの1つすら残っていない。アズマなど、さっきの恨みとばかりに、魔法を使って雷を撃ちまくっていた。まるで悪魔だ。
「さあ行こう」
更に散乱した瓦礫を掻き分け、前へ前へと進んでいると、
「何だこりゃ?」
瓦礫の中に、一ヶ所だけ床がすっぽぬけている。
どうやら地下へと続く階段だ。
「行く?」
ハルが窺う。
「行くに決まってるだろ」
アズマがニヤリと笑う。
ギルドでも一位二位を争う冒険好きだ。
聞くまでも無かったな。ハルが笑った。


地下への階段は意外と長く、中が暗いのでハルの出した炎を頼りに進む。
「下に何があると思う」
「定石なら地下牢があって中には死体がゴッソリ……なんて」
そんなことを言って笑っていれたのは地下室に着くまでだった。
扉を見つけて開く。中を早くみようと先にアズマが、その後ろにハルが続く。
と、急にアズマが立ち止まり、ハルが背中に激突した。
「ちょっと…急に止まんないでくれるかな?」
そう言いつつ中を覗いたハルが固まる。
薄暗い地下室には、牢屋、そして死体が累々。
「はは……マジか」
「これは、まさかさっきの使用人に始末された人たちか?」
「かもな」
牢屋の中には死体がかなりの数ある。
「あれって警察手帳じゃないか?」
コンクリートの床に落ちている縦開きの手帳。それは明らかに警察手帳だった。
「どうするよ、これ」
「俺たちは警察じゃないし正義の味方でもない」
「と、いうと?」
「見なかったふりで良いだろ、こういうのに関わるとロクなことにならない。依頼も無くなっちまうしな」
と言って踵を返す。
まあ敵でもないし依頼を達成して報酬もらったら通報でもしてやるか。
誰に聞かせるわけでもなく呟いたアズマに、ハルが、
「まだ請けるとはいってない。聞くだけね」
と言ってまた階段を登り始めた。

1 依頼 ( No.5 )
日時: 2012/08/23 09:11
名前: 零華 (ID: BwWmaw9W)

「ここか?」
たどり着いた部屋のドアを開けると、中には依頼主らしき人物が座っている。
「どうやら……」」
ハルが続ける。
「やっと着いたみたいだね」
「おや……ここにこれたということは、H21試作機を倒してきたのか」
H21試作機……
「さっきの使用人もどきのことか」
使用人もどきと言う言葉に依頼主の表情が硬くなる。
「あれは、使用人もどきなどではない。ヒューマノイド、人型のAIの試作機だ」
これで使用人のおかしな喋り方の謎が解けた。
「私はニコだ。ニコ・アルベルト。それにしても、さっきの爆発はお前らだろう、良くあんな瞬時あれに対応出来たな」
「誉め言葉として受け取っておく」
あの火は、ハルが魔法を使ったんだろう。
さて……
「何であんなものを……」
一番疑問に思っていた事を聞いてみた。
「家に置いておくかって?普段もあんな物を作動させておくと思うか?あれは歓迎用だ」
「歓迎って……あんたまさか、」
「君たちが門をくぐったのに気づいて起動した。あれくらい破壊できないなら私の作った 〝B71W 死始″を破壊することは出来ない。」
「は?」
「今回の依頼は、」
俺たちまだ依頼は受けるとはいっていないはずだ、おかしく思っていると、ニコがまた、二人はもう依頼を受けることが決まっているかのような口調で話し始めた。
「私が作ったAI、B71W 死始を破壊するというものだ。死始はライオンのような姿をしている」
「だから……」
「依頼内容に書いてあったはずだ、引き返すことはできないと」
……見落としてた。ハルの方を向くと、案の定
『依頼聞くだけだよねぇ……アズマ』
ハルの冷たい視線がそう言っていることを物語っている。
あーあ、やっちまった。
「B71W 死始は、何故か誤差動を起こした。我が研究私設で暴れている。それを破壊してほしい。報酬は……50000Jでどうだろう」
50000J……アズマとハル二人で分けてもかなりの額だ。報酬だけみるとかなりいい依頼だろう。その分危険も隣り合わせになるだろうが。第一二人はノーリターン、戻ることは出来ない。
「場所は」
「北の森の真ん中あたりだ」
北の森は入ったら出られないと有名な樹海だ。名前こそ森だが、規模が違う。
「わかった。それじゃあ」
依頼内容を聞いたらさっさと踵を返す。
「ちっ、何がノーリターンだ……」

Re: Link! コメ返します! ( No.6 )
日時: 2012/08/10 16:44
名前: ソウル (ID: .uCwXdh9)

こんにちは!

コメありがとうございます!
読みに来ましたよ^^

魔導師ギルドの話ですか。俺こういうの大好きなんです!

戦闘シーンがあり、シリアスな描写になりやすいのに、アズマとハルの会話等で読みやすく面白かったです!

続きが気になります。これは……常連になっちゃいますね。

更新頑張ってください!

Re: Link! コメ返します! ( No.7 )
日時: 2012/08/15 12:35
名前: バチカ (ID: LuHX0g2z)

小説図書館から飛んできました^^
戦闘物はあまり読んだことがないのでわからないことも多いですが使用人もどきがいきなり襲ってきたところからの戦闘シーン、想像の範囲が広かったっす!
面白そうな作品ですね^^


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