コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- RPG!!
- 日時: 2012/11/11 11:32
- 名前: 柏木 幸人 (ID: yci5og17)
私は、
体が弱かった。
そのせいで
小さい頃から
遊ぶことも禁じられ、
部屋で読書していた。
だからだろう。
コミュニケーション能力が
皆無だ・・・
18になり、
やっと元気になった私は、
高校に行きたかった。
入院生活をしていた
私はもちろん、
三年生にはなれなかった・・・
顔も知らない一年生の
クラスに入れられて、
みんなから気を使われて、
肩身が狭かった。
けど
そんな私に、
私の人生を変えた
言葉をくれた人たちがいる。
「お前って、女だろ!」
ここから始まる、
私と、私たちの
ハチャメチャ学園物語。
- Re: RPG!! ( No.5 )
- 日時: 2012/11/24 07:21
- 名前: 柏木 幸人 (ID: Lil8/C22)
【4時限目!】「仲間!」
あれから3日だが、私は彼らを避けていたし、
生徒会室には近づきさえしなくなった。
(けれど、少しだけ・・・)
私は余計なことを振り払うように首を振る。
今日も、病院へ行かなくてはならない。
鞄に荷物をいれていくと、声をかけられた。
クラスの男子3人だった。
話したことは、ないけど。
「なんだなんだ〜?もう帰るのかよ」
「今日も、病院なので」
関わりたくないので、早めに教室を出ようと、
鞄を持ったとき。
「神埼は、金持ちなんだろ?ちょっと恵んでくれよ〜」
そう、私を教室の角に追い詰めてきた。
3人共私より身長が高く、筋肉だってある・・・
暴力にだけは発展させたくなかった。
「お金なんてないです、早く退いてください」
「あ?お前の通ってる病院、知ってんだぜ?
診察だけでも、バカ高いんだよな〜」
「だからなんですか?私は・・・」
「いいから!早く出せよ!」
ついには肩に手をかけられ、逃げ場をなくす。
恐怖はない、いつものことだから、
私が歳上で馴染めないから。
今だって、教室にはたくさんのクラスメイトがいるのに、
笑って見てるだけ。
いつの間にか、怒りが込み上げてきた。
「・・・に、しろ」
「なんだって〜?」
「いい加減にしろって言ってるんだよ!!」
初めて見せた私の怒りに、
3人は少し気圧されたようだったが・・・
火に油。
「偉そうに反抗してんじゃねぇよ!!」
「が、はっ」
2人に羽交い締めにされ、
リーダーの男に殴りかかられる。
「ぐっ、お、お前らなんかに、
わ、渡すか、金なんか、はぁ、はぁ・・・」
目には血が流れ落ちてきた。
病気のせいもあり、すぐに体力はなくなる。
あとはただ、殴られるのみ。
薄れ行く意識の中で聞こえた声は・・・
「お前ら、俺と殺るか?」
目が覚めると、保健室にいた。
体は包帯で巻かれ、顔にも絆創膏や、
薬が塗られていた。
そして、ベットの横で心配そうに私を見ていたのは・・・
「大宮・・・海音・・・」
生徒会副会長立候補者である、金髪の2年生。
そっと私の手を握って、一言。
「大丈夫?」
「はい・・・!!い、今は、何時ですか?!」
「12時をちょっと過ぎたとこだよ」
「はぁ・・・病院には間に合いませんでした・・・
って、君は、どうしてここに!」
「優太がなかなか起きないからさ〜」
「・・・ずっと、ここにいてくれたんですか?」
「ばっかだな〜!男の看病なんかしないよ!
さっき来たばっか」
そのあからさまな嘘のつきかたに、
私はクスリと笑ってしまう。
「私が倒れるとき、君の声がしました」
「え?その時間は遊んで・・・」
「間違いなく、大宮海音の、救いの言葉でした。
ありがとう」
「ま、まあ、おお」
照れくさそうに頭をかく海音。
その姿に、私はさっきの想いが溢れてしまいそうになる。
それを吹き飛ばすため、話題を変える。
「1人でこんな時間まで、大丈夫でしたか?」
「は?1人で?」
「は、はい」
そのとき、
首筋に2本の白い腕が・・・
「う、うわあぁぁぁぁぁぁっ」
「お主は我をわすれておるな、まったく無礼な奴だ
大魔王第2の弟子、この・・・」
「れ、蓮哉さん!?」
今度は隣のベットから、盛大なイビキ・・・
「佐々川先生は、先に寝ちゃったみたいだね(笑)」
その瞬間、私の両目から涙がこぼれ落ちた。
「わ、わわ!優太が泣いちゃった!」
「涙など、戦士である私には・・・」
「ぐが〜、ず〜、ぶび〜」
でも、次に笑にかわっていく。
「は、ハハハハ。」
(やっぱり、私が求めていたのは、この空間なんだ)
笑いと涙でぐしゃぐしゃな顔をしても、
誰も笑わなかった。
私は、勇気を振り絞って、口を開いた。
「わ、私、やっぱり、」
「やっぱり?」
「早く言わぬか」
「ズゴゴゴゴ〜(‾q‾)」
「腕章、も、もらっても、・・・いいですか?」
少しの間が空いて、3つのクラッカーが鳴った。
「お主の他に、誰もおらぬよ」
そう、腕章を腕につけてくれた。
きっと私は、この瞬間を、
一生忘れないだろう。
- Re: RPG!! ( No.6 )
- 日時: 2012/11/23 22:38
- 名前: みぃ (ID: REqfEapt)
柏木様へ
初めまして。
この小説面白すぎです!!
会長がかっこいいww
クラスメイトにしたいぐらいです(*ω*)
更新楽しみにしてるんで、頑張ってください!
- Re: RPG!! ( No.7 )
- 日時: 2012/11/24 07:32
- 名前: 柏木 幸人 (ID: Lil8/C22)
みぃさん、コメント
ありがとうございます!!(^-^)v
会長の出番が増えるよう、
頑張ります!(笑)
この休みにドンドン更新するので、
是非、また来てください!(//////)
- Re: RPG!! ( No.9 )
- 日時: 2012/11/24 08:34
- 名前: 柏木 幸人 (ID: Lil8/C22)
【5時限目!】「生徒会のお仕事!」
「神埼、お茶」
「はい」
「優太!遊ぼ!」
「あとでなら」
「神埼、辞職願」
「また校長先生と格闘したいんですか?」
私は昨日の夜、この
花咲学園生徒会副会長に就任した。
なぜ当選できたか不思議なほどのメンバー。
顧問にいたっては、1日中辞職願を求めてくるし…
「まあ、そう焦らずとも良いではないか」
「ちょっとは焦ってください!
あ、なに作ってるんですか〜?ワァ、消ゴムハンコ
・・・・・って、暇をもて余しすぎでしょ!」
そんな私を救うため、海音が
目安箱のことを教えてくれた。
「ここ、全校生徒も多いからさ、きっと
なにか仕事くると思うな!」
「確かに、よし、じゃあ見に行きますか」
会長の蓮哉と目安箱を取りに行った。
目安箱は玄関に置かれていた。
小さいが、持ってみると・・・・
「ふむ・・・既には入っているようだな」
「ですね、それじゃあ早速、あ」
1枚の封筒が、持ち上げたときに中を舞った。
拾い上げると、名前が書かれていないことに気付く。
まあ、匿名希望だろう。
だが、裏を見たとき・・・
「なになに?辞職願・・・・」
「これは、佐々川の仕業だな」
「なんで先生が目安箱に辞職願出してんですか!
どんだけ辞職したいんだ!」
「前に聞いたことがある。僕は、子供の笑顔で
殺意が沸くと・・・」
「そんな教師いちゃいけないでしょ!」
「まあ、そのために校長とは不仲だがな」
「当たり前ですよ、こんな教師とうまく
やれるハズがない!」
「違うんだ、そんな理由じゃない、
佐々川はやってはならないことをしたんだ」
いきなりの蓮哉のシリアス顔につられ、
私も顔の影を濃くする。
蓮哉から語られる、佐々川顧問のしでかした、
やってはならないことを聞くために。
額から汗が出た。
蓮哉も、話すために深呼吸を何度と繰り返している。
次第に緊張していき、拳を握る。
そして、待った。
彼から語られる真実を・・・
「って、長いですよ!
なにこの無駄なシリアスシーン!
無駄に文字数使っちゃってるじゃないですか!」
「そのようだな」
「なら、早く言ってくださいよ」
「わかった。実は・・・」
「実は?」
蓮哉がまた黙り、
私は彼の言葉を待った・・・
「だからこの無駄な間がいらないんですよ!
いちいち入れてくるな!」
「校長先生の飼っていたカタツムリを、
エスカルゴと叫んで食べた」
「まてまてまてまて!そこに間を入れてくださいよ!
とゆか、そんなしょうもないこと!?
佐々川先生もバカだけど!校長もアホでしょ!」
「あれから校長は佐々川に復讐するべく
仕事を積み重ね、経験を積み重ね、遂には
地区の講演会講師に選ばれるようにさえなったのだ」
「普通に成長してる!!
大人として成長してるだけですよ!
趣旨180度変わってますけど・・・」
「若気のいたりだ、
温かく見守ってやろうではないか」
「めっちゃ上から目線ですね(・・;)
まあ、下らないことはいいので、目安箱を早く持って
いきましょう」
「そうだったな、あ、神埼」
「はい?」
「仕事を頼みたいのだ」
私はしばらく考え、片手に持っていた
佐々川先生の辞職願を見た。
「はい、行ってきます」
私は焼却炉へと向かった。
- Re: RPG!! ( No.10 )
- 日時: 2012/11/24 09:45
- 名前: みぃ (ID: eso4ou16)
委員長も面白いけど、
佐々川先生が面白いですw
かたつむりってwwww
エスカルゴってwww
どんだけ食い意地張ってるんですか(笑)
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