コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- RPG!!
- 日時: 2012/11/11 11:32
- 名前: 柏木 幸人 (ID: yci5og17)
私は、
体が弱かった。
そのせいで
小さい頃から
遊ぶことも禁じられ、
部屋で読書していた。
だからだろう。
コミュニケーション能力が
皆無だ・・・
18になり、
やっと元気になった私は、
高校に行きたかった。
入院生活をしていた
私はもちろん、
三年生にはなれなかった・・・
顔も知らない一年生の
クラスに入れられて、
みんなから気を使われて、
肩身が狭かった。
けど
そんな私に、
私の人生を変えた
言葉をくれた人たちがいる。
「お前って、女だろ!」
ここから始まる、
私と、私たちの
ハチャメチャ学園物語。
- Re: RPG!! ( No.1 )
- 日時: 2012/11/13 11:02
- 名前: 柏木 幸人 (ID: kix7MxaA)
【キャラ紹介】
神崎 優太 (18)
容姿 176センチ 白髪の長髪
趣味 読書
性格 おっとり(でもツッコミ)
大宮 海音(17)
容姿162センチ 金髪の短髪
趣味 とくにないが、常に遊んでいる
性格 元気ハツラツ!
李 蓮哉(18)
容姿 178センチ 白髪の長髪
趣味 ゲーム
性格 ・・・中2病
佐々川 奏人(24)
容姿181センチ 茶髪のひとつ縛り
趣味 辞職願の提出
性格 めんどくさがり
- Re: RPG!! ( No.2 )
- 日時: 2012/11/13 07:57
- 名前: 柏木 幸人 (ID: kix7MxaA)
【1時限目!】「RPGって、なんなんだ!」
ここ花咲学園には、
私の目指す獣医師のためのコースがあった。
お金もたくさん必要で、
自宅と病院通いの私には、とうてい夢だと思っていた。
けど、ダメ元でバイトをし、資金調達はできたし、
学園の先生にも、何度か相談した。
奨学金の話も出たけど、
私が将来、学費を返しきるほどの体でいられるか
わからないので、その話は取り消してもらったのだ。
教室へと向かうと、壁のプリントが
目に入った。
部活勧誘のものだ。
私には、なんら関係のないこと・・・
体の弱い私が、部活などできるはずもない。
それに、帰りには必ず病院へ行かなくてはならない。
ギュッと拳を握り締め、
その場から離れた。
「お主」
「え?・・・あ、あぁ、蓮哉さんでしたっけ?」
私に声をかけてくれた、
この白髪の少年は、三年生の李 蓮哉さん。
話したのは、これが初めではない。
この人は次期生徒会長候補で、
なぜか、私がその推薦責任者だから(笑)
突然教室で、
「お主には、我を補佐する役割がある。 我の
右目がそう伝えている・・・くっ、力を使いすぎたか!」
などといい始め、
これ以上なにか言われたら、
こっちがイタくて、仕方なく推薦責任者となったのだ。
でも、なぜ一年生の私に頼むのか、
疑問に思っていたけど。
「とりあえず、我が生徒会長になったときの
学園スローガンを決めたのだ。評価してもらいたい」
「もう決めたんですか!聞かせてください」
「RPGだ」
「はやく聞かせてくださいよ」
「RPGだ」
「前置きなんかいりません」
「いや、だからRPG・・・」
「蓮哉さん、さよなら」
「ま、待つのだ!私を見捨てるのか!?
君の名前は優太であろう!
その名の通り、優しく、太くなければならない!」
「百歩譲って、太くは関係ないです」
こんなのが
生徒会長になったら、どうなるんだろ。
ちょっとだけ楽しみだな〜。なんて!
- Re: RPG!! ( No.3 )
- 日時: 2012/11/13 10:59
- 名前: 柏木 幸人 (ID: kix7MxaA)
【2時限目!】「生徒会役員選挙!」
蓮哉から、わけのわからないスローガンを聞いた
その翌日・・・
「さあ、始まりました!花咲学園生徒会役員選挙!今回はどんなユニークな演説が聞けるか楽しみですね、校長先生」
「あん?ひじき?」
「なにがひじきだ、それならテメェの頭に乗っかってるよ」
(なんなんですか、あの司会と校長は・・・)
こっちは緊張でいっぱいだというのに。
役員候補と、その推薦責任者は既に体育館ステージにのぼっている。
他の候補を見ていると、不安になってきた。
私の推薦する人は、推薦する価値があるのだろうか。
今日も素晴らしい勇者のコスプレに、黒い眼帯、白髪の長い髪は、ワックスで無理矢理上げられて大変なことになっているし・・・
(この人、ワックスなんだと
思ってるのかな)
そんなことを思っていると
、最初の演説が始まった。
候補の人は金髪の男子だ。
(この学園に、風紀はいないのか!)
「みなさん、はじめまして!
俺が生徒会副会長に立候補した、大宮海音です!
立候補した理由は・・・」
そこで、全校生徒が静まる。
そう、理由が決め手となるからだ。
私も耳を傾ける。
「理由は・・・・・・」
しかし、さっきまで元気に喋っていた彼から
元気がなくなる。
忘れてしまったのだろうか。
推薦責任者がマイクを奪い、彼の変わりに話す。
「全校生徒を、笑顔にするためです」
自分で言わなかったのが残念だけど、とても
素晴らしい理由だと思った。
檀上から降りてくる彼に、
精一杯の拍手を送る。
そのあと、何人か演説して
私たちの番になった。
李蓮哉の登場の二秒後、体育館に警察官が警備するという・・・
(この人、いったい何してきたんでしょう・・・)
だが、蓮哉は気にしなかった。
「我が生徒会長になる、三年、李蓮哉だ。
理由は他でもない。
我に生徒会長の血が流れているからだ。」
(決めつけないでー!
まだ会長になったわけじゃないですから!
あと生徒会長の血ってなに!?バカ?バカなの!?)
「我はこの学園を、活気ある元気な学園にしたい。」
(あれ、以外に普通の演説・・・)
「そのために掲げるスローガンがこれだ!」
(終わったー!はい、
選挙おつかれさまでした!)
「RPG、ラーメンパッと見たらゴージャス!」
(まだロールプレイングゲームのほうがいいです!)
「理由は、ラーメンは パッと見たらゴージャスだが、よく見てみろ!
チャーシューは脂ギッシュ!
メンマはタケノコだった!
など、様々な不快感が浮かぶ!だから、
パッと見るほうがいいと思いました!」
(後半作文ーーーっ!!)
全校生徒からの拍手もない。
私の推薦文でも、カバーできなかった(涙)
- Re: RPG!! ( No.4 )
- 日時: 2012/11/14 13:44
- 名前: 柏木 幸人 (ID: iKDICmMs)
【3時限目!】「我ら花咲学園生徒会!」
あのクソにも値しない生徒会役員選挙は終わった。
私は、夢でも見ていたに違いない。
あんな選挙、この世のどこにあるんだ・・・
教室に入ると、さっきまでのざわつきが消える。
「神崎さん、まさかあの人の推薦責任者だったなんてね〜」
「あれじゃね?クラスに馴染めないから、目立ちたいんだよ」
「そうかも、アハハッ」
別にいじめをうけているわけではない。
単に、私がクラスに馴染めないだけで、そう、それだけ。
なにせ、18で一年生のクラスにいるのだ。
馴染めるほうがおかしい。
一人で席に向かうと、
教室の扉が開いて、見覚えのある顔が私を呼んだ。
「神崎優太ー!生徒会室に集合なー!」
「えっ?は、はい」
すぐに去っていってしまったが、彼は確か、大宮海音君。
昨日の生徒会副会長に立候補していた・・・
とにかく、私は生徒会室に向かった。
生徒会室からは、聞き覚えのある笑い声が聞こえていた。
ため息混じりに扉を開けると!
「お主、遅いではないか!生徒会長に無礼であろう!」
「きたきたー!よろしくな、優太!」
「誰か、辞職願のプリントもらってきて」
(よくわかんないけど、歓迎されてる?(・・;))
そこにいたのは、
中二病の李蓮哉
生徒会副会長に立候補していた大宮海音
そして、知らない先生だ。
蓮哉が生徒会長の座るはずの椅子に座り、
大宮海音が副会長のつけるはずの腕章をつけて、
知らない先生が顧問用の机にいる・・・
「なに勝手に遊んでるんですか!!ここは・・・」
「神崎優太!お主を、花咲学園生徒会副会長に任命する!」
「これ、優太の腕章な!」
二人がいきなり私を押さえ込み、
腕章を無理矢理つけさせた。
顧問(?)の先生は、まるで上の空だ。
「なにするんですか!遊びなら・・・」
「遊びなものか!
我々は正当なる花咲学園生徒会役員ではないか!」
えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ
「優太、部活やらないんだろ〜?」
その言葉に、ズキン、とくる私。
確かに部活は体のせいでできない。
笑いあっている二人が、なんだか許せなかった。
(部活のできない私だから、
こうやって仕事を押し付けようとしているんですか?!)
私は震える拳を握りしめ。
「断ります 」
と一言残し、生徒会室を出ていった。
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