コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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ESPガールアドベンチャー【祝☆参照200越え!嬉しいです】
日時: 2013/08/22 11:00
名前: 岡井香 (ID: c7NU3l3g)

初めに。

初めまして、岡井香(おかいかおる)です。
中1です。
アニメにどっぷりはまってます。
お世辞にも良いと言われる小説は書けませんが、精いっぱい頑張りますのでどうかよろしくお願いします。






Ⅰ旅の始まりは
>>1 >>2 >>4 >>5 >>10 >>11 >>12 >>13 >>14 >>15 >>16

Ⅱ街の中で
>>18 >>19 >>20 >>21

Ⅲ旅の途中で
>>22 >>23 >>27 >>28 >>30

Ⅳある街にて
>>31 >>32 >>33 >>34 >>38

〈雑談編〉
>>35

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ESPガールアドベンチャー ( No.26 )
日時: 2013/04/23 17:07
名前: 岡井香 (ID: og1NzBie)

ぽちゃりす様

コメント、ありがとうございます!!
コメント貰えただけでも奇跡なのに、素晴らしいお言葉ありがとうございます!
なんか、恥ずかしくなってきました…こんな作品が、褒められるなんて…(泣)
こっ、こんな作品ですが……これからも、読んでくだされば光栄です(-∧-)合掌・・・

ESPガールアドベンチャー ( No.27 )
日時: 2013/05/02 21:36
名前: 岡井香 (ID: og1NzBie)


アリスは焦っていた。
もう三週間もマリアから手紙が来ない。確かに、必ず一週間に一度手紙を送れとかは言ってないので来なくてもおかしくはない。しかし今まで、新しい国や地域に着いた頃は必ず手紙が来たし、一週間に一度は手紙が来た。その手紙のおかげで、彼女たちの様子や居場所が分かるのに…
こなかったらそれ以前だ。
郵便屋が店の前に止まると、仕事もそっちのけでマリアからの手紙がないかと聞く。
周りの人は、
「きっと寂しいのね。可哀想に…」
と同情してくる。しかし、アリスにとってはそんなことはどうでもよかった。
一人なのはいつも通り。
ただいまって言っても反応がないのもいつも通り。
独りに慣れすぎて、彼女は寂しいという感情を忘れてしまっていた。だから、アリスは何も感じない。

それがマリアの知らない本当のアリスの姿だった。

ESPガールアドベンチャー ( No.28 )
日時: 2013/05/12 17:35
名前: 岡井香 (ID: og1NzBie)


ある宿場にて。
一室でマリアは手紙を書いていた。
因みに、宿代はルナが家を出るときに持ってきたというお金で払った。しかし、極力宿は使わないことにしている。
ここの宿は、異国なだけあって私たちにとっては珍しいものがたくさんあった。
洋服かけと申し訳程度の机が一つ、簡易ベットが二つある殺風景な部屋。
マリアは靴を脱ぎ早速手紙を書き始めた。
ルナも後から入ってくる。
「何をしているんだ?」
「マリアに手紙書いてる。」
「そんなついてすぐ、書かなくても大丈夫だろ?」
「駄目だよ。あのくそ暑い赤道線越えの時は、郵便すらない田舎だったから送れなかったんだもん。三週間も音信不通は心配すると思って。」
「まあ、確かにな。郵便すらないのは、さすがに驚いた。奴らも、すっかりなりをひそめていたし。」
「邪魔が入んなくて良かったよ。あんなとこでは戦いたくなかった。」
「む。確かにそれは同感だ。」
湿気が少ないからなあ、水が集めにくいだろうなあとかぼやいているルナを、私は完全無視し手紙を書く。
アリス、心配してるかなぁ。
ああ、でもなんだか、気にしてなさそうだな…
それはちょっと悲しいな…

「だが、本当に三週間も大人しかたったことなんてあったか?本当に諦めたのか…?」
手紙を書き終え、送るために風を集めているときだった。
「あり得ないっつたの誰?」
「私だ。」
「あれ…う、うん。意外に素直だね。お前だろ、とか言うのかと思った。」
「私はそこまで無責任か?」
「違った?」
「…もう、いい。」
「怒ってる?」
「……」
それ、と私は窓に向けて手紙を投げる。
落下するはずが、私が操作する風によって天高くヘ舞う。あとは、風が送ってくれる。
「落ちないのか、それ。」
私は天を舞っている手紙を見つめながら答えた。
「平気よ。」
「郵便を使えばいいじゃないか。」
「こっちの方が早い。」
「便利だな。」
ルナは苦笑しながら言った。
「さてと…」
私は、見飽きたといわんばかりに振り返りルナと向き合う。
「真面目な話、あとどれくらいで着くの?」
「ここは、ゴールドシティ。まんまだが、金がたくさん埋まっていてな…」
「うん、わかった。うんちくは後で聞くから。てゆうか、キャラが変わってるよ?」
「…目的地までは歩いて約一月くらい離れている。」
「そうか…じゃあさ、少しここにとどまってみない?観光気分でさ。」
「時間の無駄だ。それに、『じゃあさ』では繋がんないぞ。」
ルナが、全身で呆れたポーズを取る。
「だって、今までたくさんの国を通過したけど…本当に『通過』じゃない!それじゃ面白くないのっ!」
「面白い面白くないなどの問題じゃ、ないんだ。」
「例え旅でも、景色を楽しまなくちゃ無駄よ。それこそ時間の浪費よ。」
「む。お前の意見には一理ある。しかしだな…」
「でしょ?じゃっ、けってーい。」
「おい、こら。人の話を聞け。」
「んー?なにー?」
早速出かける用意をしている私を見て、ルナは盛大にため息をついた。
「わかったよ。今回だけだからな。」
「わーい。」
「…」
今まで呆れていたルナだったが…
ふっと、笑うと
「…まぁ、たまにはいいか…」と、呟いた。私は、玄関の前で立ち止まり振り返ると元気よく叫んだ。
「ほら、早くー。置いていくよ。」
「ああ、わかった。少し待ってくれ。」
開け放していた窓から、心地良い風が吹いてきた。

ESPガールアドベンチャー ( No.29 )
日時: 2013/06/02 02:44
名前: 岡井香 (ID: og1NzBie)

2週間ちょい放置していたすみません!
言い訳させてもらうと、中間試験2週間前だったからです。
やっと終わりました。
定期試験が終わった次の日程幸せな日はありません!(もちろん、成績やら何やらは無関係ですよ?)
脱線してしまいました…。
えっと、試験が終わったので、更新していきたいと思います。
改めて、すみませんでした。
これからもよろしくお願いします。

ESPガールアドベンチャー ( No.30 )
日時: 2013/08/19 17:30
名前: 岡井香 (ID: c7NU3l3g)

5「うわーっ!きれーい。」
「もう少し静かにしろ。騒がしい。」
「うはー。こんなきれいな景色初めて見た。」
小高い丘の上。町を一望できる。ルナのうんちくでは、最近は開発が活発らしいが自然は残されているらしい。
ただ、たくさんの住宅や店と森の…開発都市と自然のギャップが少し可笑しかったが、これはこれでありと思う。
「開発都市にしては、高いビルが少ないね。」
「そこまでな技術がないんだと。」
「ふーん。」
手短な椅子を見つけ、座ることにした。
木がさわさわと揺れる。
ルナがため息をつく。
「何?どうしたの?」
「いや。」
ルナは珍しく、クスリと笑った。
本当、笑うとかわいいんだけどなぁ。
「出会ったときと同じ感じだなって。」
「あー…うん、そうだね。」
「確か、人が声を掛けたら攻撃してきて…」
「わぁーーっ!もうやめて!反省してるからっ!」
本音を言うとルナの怒り顔より、そのあとのルナの説教が一番怖いのだが。
このまま何もなく着いちゃうのかな、目的地に。
少し強くなってきた風を、全身で感じながら私はふと思った。
別に何か起こってほしい訳じゃないが、何もないとつまらないと言うか…
「はあ…」
もっと漫画的なことを望んでいたのだが、人生そううまくなっていないようだ。
風が強く吹いた。その拍子に、髪を束ねていたリボンがほどけて飛んでいってしまった。
「あっ!」
私が立ち上がり、急いで取りに行く。
しかしリボンは、ふよふよ空を泳いでいる。だんだん高くなっていく。
「…もうっ!」
私は風の動きを変えて、リボンをこちらに持ってきた。
ぽとん。
足元に、無事着地。
私はため息をつきつつ、しゃがみ込んで拾う。
「よかった、よかった。」
顔を上げた瞬間、私の視界の隅に一人の女性が立っていた。
私は彼女に顔を向ける。
彼女は私ではなく、その後ろに視線を向けていた。そこにはルナが立っている。
「…ひ…り…ルナ」何か呟く。
風は、なぜか凪いでいた。


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