コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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ESPガールアドベンチャー【祝☆参照200越え!嬉しいです】
日時: 2013/08/22 11:00
名前: 岡井香 (ID: c7NU3l3g)

初めに。

初めまして、岡井香(おかいかおる)です。
中1です。
アニメにどっぷりはまってます。
お世辞にも良いと言われる小説は書けませんが、精いっぱい頑張りますのでどうかよろしくお願いします。






Ⅰ旅の始まりは
>>1 >>2 >>4 >>5 >>10 >>11 >>12 >>13 >>14 >>15 >>16

Ⅱ街の中で
>>18 >>19 >>20 >>21

Ⅲ旅の途中で
>>22 >>23 >>27 >>28 >>30

Ⅳある街にて
>>31 >>32 >>33 >>34 >>38

〈雑談編〉
>>35

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ESPガールアドベンチャー ( No.21 )
日時: 2013/04/08 15:12
名前: 岡井香 (ID: og1NzBie)


私達は今まで、セントシティにいた。だが、追っ手に居場所がばれているならここにいる意味もない。他の街へ行こう。ということになった。
「それに奴らの居場所も探らなければならない」
「そだねー。何処に行こうか、次」
「そうだな。今まで仕入れてきた情報では、奴らは東国にいると行っていたから…」
「あっ、ねぇ、此処は?」
「人の話を聞け。そこは南国だろうが」
私たちは、アリスの店の奥で地図を床に広げ向かい合いながら次なる目的地を決める。
「そういえば、お前、家はどうなんだ?」
「家?」
「ああ。…家族とか。」
ああと、私は言った。そういや忘れてた。
「今さらすぎない?もう、十日は一緒にいるのに。」
ルナは無言で続きを促す。
「心配ないよ。あの組織は大人は狙わないんでしょ。他の組織は知らないけど。」
「ああ。最近は、あいつらが仕切っているから他のやつらは手出しできないらしい。…だが、私の問の答えになっていない。」
「んー?そう?まあ、心配いらないよ。あいつらはあいつらで何とかするだろーし。」
「仲が悪いのか?」
「んー?じゃなくて、子供に無関心なだけー。」
「問題だろ」
「んー?」
本当にどうでもいいのだ。
「そんな事より、次どこ行こうか?そっちの方が重要だよ。」
ルナはため息をつき、返事をする
「そうか…東国の辺りに行きたいな。そうだな…ここなんてどうだ?」
そこは、極東の倭成実(わなみ)という黒い髪に黒い瞳を持っている倭拿の民(わなのたみ)という民族が住んでいる国だった。
「いいんじゃない?てゆうか、何処から仕入れてくるのよ、そんな情報。」
「まあ、色々とな。」
肩をすくめながらルナは答えた。
いつもそうだ。
ルナは自分のことに関しては、すぐはぐらかす。そんなルナの態度に、苛々しないわけではない。しかし、聞けないような雰囲気をいつも漂わせているおかげでいつもわからず終いだ。
「じゃあ、行こうか。」
「ああ」
ルナが珍しく笑い、言った。
「倭成実へ。」

ESPガールアドベンチャー ( No.22 )
日時: 2013/07/26 01:52
名前: 岡井香 (ID: c7NU3l3g)

Ⅲ旅の途中で

ここで一つ、話したいことがある。
少し前に遡る。私とルナが再会したあとのことだ。

「やばいよねぇ…」
すっかり帰る時間が遅くなってしまった。
「絶対困っているよねぇ…」
昼間よりは暑さが和らいだが、未だにムシムシしている。あせばんで背中にくっついているワンピースが、すごく気になる。
入りにくく、玄関の前でうろうろしているといきなりドアが開き凄い形相のアリスが顔を出した。
「あっ…ただいま…じゃなくて…アリス…ごっ、ごめん…なさい…」
いきなりで驚き口がうまく回らなく頭も真っ白になった。
重い沈黙に耐えられず、黙っているアリスを見上げる。
そこには、涙を目にいっぱいためたアリスが居た。
「えっ…えっ!」
「…馬鹿!心配したじゃないのっ!馬車にでもひかれたのかと…ぐすっ…思ったじゃない…」
「あ…ごめんなさい…」
まさかここで泣かれるとは思わず、対応に困る。
「あっ、アリス…怒ってる?」
「当たり前じゃない、馬鹿っ!」
「…ごめんなさい…」
ぶっちゃけ言って、今まで親にこんな風にされたことがないためどう答えればいいかわからない。母親に至っては、怒られたことすらないが。
とりあえず店に入り、アリスをなだめる。
その間アリスはずっと、馬鹿っ馬鹿っと言っていた。
私にとって嬉しくもあり、また胸が痛む。
アリスにここまで、心配をかけてしまった…ああ、でもアリスを見ていると…
私は考えを頭から振り払うように、頭を振った。

どうして。

頭の中で問う声が聞こえる。

やめろ、考えるな。

もう一つ、聞こえる。どちらも私の声だった。

どうしてあの子は。

やめろ。考えても答えはでない。

どうして、私の親友は。


私の前から消えたの?


「マリア?」
アリスの声で我に返る。
いけない。もう忘れるって決めたのにな。
「どうしたの?マリア?」
アリスの心配顔が私をのぞき込んでくる。
大丈夫。今の私には、アリスがいる。
私は微笑む。
「何でもないよっ!」
「そう?でも悩んでいたら言ってね。これでも私達、友達なんだから。」
「うん…そうだね。」
その一言が、たまらなく嬉しい。

「じゃあ、この前の子にあったのね。」
「うん。」
「良かったじゃない。ずっと気になってたんでしょ?一緒に旅に行けばいいわ。」
「うん…でも…」
「それに、その変な組織をぶっ飛ばせば帰ってくるんでしょ?さんざん迷惑かけられたんだから、仕返ししてきなって!」
「でも、アリスが一人になっちゃう。」
「バカねぇ。私これでも大人よ。待っていられるわよ。」
私たちは、店の閉店後パン屋と繋がっているアリスの家のリビングで向かい合って座った。
一人は寂しい。そんなことは、嫌という程体験した。だからこそ、大切な友達を一人にすることに抵抗を覚える。
「アリス…本当に一人でいいの?」
「だーかーらー、大丈夫だって!それより何よ。あんたさっきから様子が変だよ。何、さっきのことまだ気にしてるの?らしくないねぇ。」
と言い、アリスはくすりと笑う。
私は無性に恥ずかしくなり、椅子とセットで買ったという木目調の机をバンバンたたいた。
「んなわけないしっ!私はただ、アリスが寂しいかなって配慮してあげただけだ。」
「やっさしい。」
アリスがお得意の意地悪な顔で、囃してくる。
「んなっ!別にあんたがどう思おうが私はどうでも良いけど、後でウジウジされると面倒だからであって…」
あれ?なんか聞いたことあるような…
「つまり私に、ウジウジさせたくないのね。可哀想だから。」
私はガタンッと派手な音を立てながら、椅子から立ち上がった。椅子は倒れたと思う。
「ああああんたっ!今の話の何処にそんなこと言ってたのよ!ちゃっ、ちゃんと聞いてなさいよ!」
アリスが含み笑いをしながら言った。
「まあまあ。あとマリア、顔すごいよ。今までない以上に赤い。」
「嘘っ!」
と言いながら私は頬に手を当てる。
「触ってもわからないと思うけど…」
面白くて堪らないという雰囲気で、アリスが私に手鏡を渡す。
そこには、耳まで真っ赤にした私が居た。
ふざけながらも、私は旅に行くことが決まった。

ESPガールアドベンチャー ( No.23 )
日時: 2013/04/21 17:28
名前: 岡井香 (ID: og1NzBie)

2「んあっついっ!」
「うるさい。黙れ。口を開くな。うざい。」
「暑い、暑い、暑いっ!!」
その瞬間、私の頭上に突如水が現れ重力に従って私めがけて降ってきた。
「うわっ、ちょっと!やめっ…ごぼっ…ごめんごめんて!ギブ、ギブッ、死ぬから!…げほっ…窒息死しそうだからやめてっ!」
水は、ピタッと降るのをやめた。上を見上げると、そこには殺人的すぎる程ギラギラ輝いている太陽と雲一つない青空があるだけだった。
私は、ホッと胸をなで下ろし私を殺しかけた相手を睨む。
「ちょっと!殺す気?窒息死とか、私が嫌な死に方ベスト10に入っているのに!狙ってた?狙ってたよね、絶対!」
「お前、大丈夫か?熱で頭やられただろ。言っている意味が全く分からんぞ。」
私は、びちゃびちゃとまるで河童のように歩いた。その姿は周りから見たら、異様だろう。なぜなら、ここには雨は降らないし海もないからだ。濡れるためには、民家の隣にあるタンクのふたを開けて潜らなくてはならない。もちろんそんなことするやつは、いないだろうが。
「なんか…気持ち悪っ」
「どうだ?少しは涼しくなっただろう。お前は暑いしか言わないしな。よけい暑い。」
「じゃあ、何?涼しいとでも言うの?馬鹿じゃあるまいし、この暑さを涼…」
「黙ってろ、阿呆。」
ここは赤道付近の小さな国。私たちは、和修羅に向かうためこの国を通った。だが赤道付近なだけあって、死ぬほど暑い。
「…まあ…目標達成のためにがんばるか…」
私は、たまらなくため息をついた。

「それにしても、やつら、大人しいね。」
「さすがに、黒のタキシードはこの炎天下では死んでしまうから、追跡をやめたんだろう。」
「いや、あり得ないから。ルナも熱で頭やられた?」
「うるさい。」
「いや、そこまでうるさくないと思うんだけど。」
「うるさいものはうるさい。」
「うるさくないもん。」
「いや、うるさい。」
沈黙。
「…やめよう。水掛け論だ。」
「…そうだね、体力が無駄になるし。」
二人は珍しく意見が一致し、黙ることにした。
今のところは、平和な感じだ。この明らかに殺意があるだろう太陽を除けば。こうして私たちは、前へ進む。

ESPガールアドベンチャー ( No.24 )
日時: 2013/04/21 17:28
名前: 岡井香 (ID: og1NzBie)

長らく更新出来なくてすみません。
学校が始まった、などいろいろあるため更新がこのペースでいくと思いますが…それでも読んでくれれば嬉しいです。
色々とすみません。そしてこれからもよろしくお願いします。

Re: ESPガールアドベンチャー【祝☆参照100越え!嬉しいです】 ( No.25 )
日時: 2013/04/21 18:06
名前: ぽちゃりす (ID: WqtRIGcg)

すごくないですか!?
この文章力!!((((゜д゜;))))

素晴らしいですww
アニメ化希望((真顔←


更新頑張ってください(ToT)/~~~


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