コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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青春をかけている君たちへ【完結】
日時: 2013/06/24 20:48
名前: みりあ (ID: N.eqDn/h)

ジャンル→学園、ギャグ、青春、ちょっぴり恋愛

ストーリ→蒼空学園そこは今ではめずらしい男子校
そこには4人の生徒会メンバーがいた。
彼らは毎日普通の高校生活をしている。
そんな日常をおくっているちょっぴり切ない
青春ストーリー

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居眠り禁止 ( No.7 )
日時: 2013/03/31 11:32
名前: みりあ (ID: lDRmYQrD)


「あー…暇だな…」


伶太は1人で生徒会室にいた。


第6話:居眠り禁止


放課後いつもは4人生徒会室で仕事をしたり
時には遊んでみたりダラダラしたりして
放課後を過ごしている。
だが今日は3人が用事でまだ来ていない。


「しかし…今日に限って誰もあいてないなんて。」


伶太はいつも放課後は生徒会の仕事もするが
他校の女子にメール、電話をしては遊んだりしている。
もちろん皆とは付き合っていない。
しかも伶太は女子の名前、性格、趣味を
全ては把握しており今まで間違った事がはない。


「あーあー…暇だな…」


伶太はソファに寝転んだ。
天井を見ていたら眠気がおそってきて
伶太はいつの間にか夢の中にへと入っていた。


その後伶太が目を覚ますと3人が来ていて
だけど誰も目を合わせようとはしなかった。
伶太は違和感に気づき自分を見てみると
遊斗がこないだ買ったゲームの女の子が着ていた
制服を自分が着ていた。


それから生徒会室では居眠り禁止になった。

プールの前に、地獄のシャワー ( No.8 )
日時: 2013/03/31 16:18
名前: みりあ (ID: lDRmYQrD)


「今年もきたか…よし…やってやる」


その一言で決心した。


第7話:プールの前に。地獄のシャワー


「真!頑張って!」
「…出来るよ大丈夫一瞬だから。」
「お前は今年も…いい加減にしなよ去年あれほど練習したのに。」


「うるさい!お前らだって苦手じゃねぇーか!」



蒼空学園では毎年プールの授業があり
もちろん全員参加で休んだものには補講がある。
ただプールに入るだけなら皆喜んで入るのだが
シャワーに問題があるのだ。



「ギャー!あつ!熱い!!」



そうシャワーから何がででくるのか分からないのだ。
普通なら水がでてくるはずなのだが
校長がそれは面白くないからと
改造してしまったのだ。
しかも毎年何がでてくるのか分からない。
皆はそれを地獄のシャワーと呼んでいる。


「やっぱ俺嫌だ!」
「熱湯か…去年は何だったっけ?」
「去年は確か…泥水、ペンキ、スライムだったかな?」
「ここはお笑いの世界じゃないのにな…校長は何か考えてるんだか。」
「まっスリルがあっていいんじゃない?」


駆はそう楽しそうに答える。
しかしスリルというもので片付けてはいけない。
今ここは地獄となっているのだ。


まわりを見渡せば男子達は倒れていた。
熱湯をあびているものスライムに何かよく分からない液体をあびていた。


「なぁ…今年酷くねぇーか?」
「俺…帰りたい…」
「でもここでやるのが男って感じしない?」
「駆ここで男を見せたって女子にはモテないよ。」


とりあえず4人はこの場から逃げ出したい気持ちでいっぱい。
そして一歩踏み出したのは真だった。


「駆の言う事が本当なら俺はここで男をみせる。」


「真…カッコいい…」
「…暑さで頭やられたのか…ついでに駆あれは駄目なお手本だから。」
「真…最後まで地味だったが楽しかったよ。」


散々な言われようだがそれも真には聞こえていない。
そして真はシャワーの蛇口をひねった。



「あれ…?俺…プール…って…あれ?」


目を覚ますとそこは保健室だった。
外をみればもう夕方で日も沈もうとしていた。


「あっ!気づいたよ!」


駆の声に気づきふりかえると3人が保健室にいた。



「あれ…俺…なんで?」
「真大丈夫?」
「何が…?」
「いやあれは歴史に残る勢いだったね。」
「…真…お疲れ」
「は?だから…何が?ちゃんと説明しろよ!」



こうして今年もプールの授業が終わったのであった。

席替えで祈る ( No.9 )
日時: 2013/03/31 16:38
名前: みりあ (ID: lDRmYQrD)



「それじゃあ今から席替えするから1人ずつクジをひいて俺に言って下さい。」


第8話:席替えで祈る


男子達は1人ずつ立ち上がりクジをひいていく。
月毎になると席替えをするようにしている。
1人ずつひいていくなか4人だけは違った。


なぜか目をつぶり両手を合わせて震えながら祈っていた。
しかも尋常じゃない震え。



「待てお前ら席替えだそんなに震える必要ないぞ。」


先ほどクジをひいてと言った男子が呆れたように言った。
すると4人は1人ずつ口をひらきこう言った。


「うるせ…俺の人生…いや…明日を生きる為にかかってんだよ…」
「神様…もしいるのであれば…前にいる…誰だっけ?伊藤…いや…
郷田?まぁなんでもいいや…なんであんな奴に彼女いるんだろう別れろ。」
「彼女?なんで三次元の女なんて…ガサツだし言葉遣い悪いし…
それに比べて二次元の女の子は優しくて上品でそして華麗だ。」
「てめぇ…遊斗三次元の女の子の魅力が分からないなんて可哀想すぎる後で嫌っていうほど教えてやるよとりあえず田中死ね。」


真以外言ってる事はバラバラ。
もはや席替えなんて関係なかった。



「いいから早くひけ!ちなみに俺は斉藤だ!」


すると4人は一斉に顔をあげた。


「斉藤お前は何も分かってねぇーよ…席替えだ!やっぱり
いい席がいいだろう!あと彼女と別れろ!」
「そうだよ!真の言うとおり!俺だっていい席とってチョコレート食べたい!あと彼女と別れろ。」
「そうだなやっぱり席は大事だいい席をとってゲームをしたい漫画を読みたいあと斉藤…お前は三次元の女に興味があるなんて頭がおかしい
俺が二次元のよさを教えてあげるよ。」
「遊斗…お前は何も分かってない二次元の女の子は触れない
だけど三次元は触れる!そう感触があるんだあと斉藤その彼女
たしか…梨花ちゃんだ言ってたよ「性格は文句ないんだけどちょっと真面目すぎるんだよね」って。」



「お前ら席替えに対しての気持ちは分かっただから早く
クジをひいてくれ!あと何故俺は悪口を言われなければならないんだ!」



「「「「暇つぶし。」」」」



斉藤は床に座り込み泣いた。
そして他のクラスの男子は「斉藤…よく頑張った…」とオーラをおくった。


そして4人の席が決まった。
4人の席は一番後ろの左はしの方だ。
ちなみに前から真、駆その後ろに遊斗、伶太。
そして真の前に斉藤がきてしまった。



「「「「よろしく斉藤」」」」



そしてしばらく斉藤は学校を欠席した。

タイムカプセル ( No.10 )
日時: 2013/03/31 16:47
名前: みりあ (ID: lDRmYQrD)



「皆との思い出か…いいかも」



第9話:タイムカプセル


「あのさ皆でタイムカプセル埋めない?」
「タイムカプセル…?いきなりだな。」
「まぁ…駆はいつも唐突だからね。」
「そうだよだから真諦めるしかないよ。」


それにしても突然だった。
いつもくだらない事ばっかり思いつくくせに
今日も凄い事を言いはじめた。
だけど今日の駆はいつもと違っていた。


「今日読んだ漫画で皆でタイムカプセルを埋めて
それをまた10年後とかに掘り出したいねっていうのを読んだんだ
それで俺達もタイムカプセルを埋めて10年後とかに
掘り出して懐かしいなって言いたいなって。」


真面目に言う駆に3人は顔を見合わせうなずいた。


「しかたねぇーなやるかタイムカプセル。」
「俺も楽しそうだしね。」
「そうと決まったら埋める場所決めないとね。」


「皆有難う…でも埋める場所は決まってるんだ
後は何を埋めるかは明日までに考えて持ってきてね。」


「「「りょーかい。」」」



そして次の日4人は裏山にいた。
そこの裏山は1本の大きな桜の木があった。


「ここに埋めるのか?」
「うん!この桜の木が綺麗だなって思って昨日ここに埋めよって思ったんだ。」
「確かに俺もよく見るけどホント綺麗だよね。」
「それより早く埋めようよ日がくれるよ。」


伶太の言葉に皆持ってきた物を入れていく。


「よし!こんなもんかな」


最後に駆が土をかけて終わった。


「さぁーて帰るかー!」
「そうだね…ゲームしたい…」
「ホント遊斗はそればっか。」
「皆待ってよー!」


そして4人の思い出はまた刻まれていくのでした。

ケンカだケンカだ ( No.11 )
日時: 2013/04/21 15:38
名前: みりあ (ID: lDRmYQrD)

その光景は俺にとっては初めてだった。



第10話:ケンカだケンカだ



いつもの生徒会室は皆で仕事してソファに寝転んで
ダラダラしたり、遊んだり、くだらない会話をする。
だけど今日は違った。
周りにはプリント、ノート、文房具が床に散らばっていた。
もちろん泥棒が入った訳でもイタズラでもない。
真と伶太が投げ合ったのだ。
そう2人は喧嘩をしたのだ。
喧嘩の理由は数分前に遡る



いつも通り皆で生徒会室に向かうはずだった。
だけど伶太の姿がなく1人の男子に聞くと「確か急いで教室を出て行ったよ。」と言われたので仕方なく3人で行く事にした。
だが前までつくと微かに声が聞こえてきた。
最初は聞こえずらかったが次第にはっきりと聞こえはじめた。


「伶太〜!何時になったら付き合ってくれるの?」
「理沙…言ったろ?俺は付き合う気はないって。」
「どうして?私はこんなに愛しているのに。」
「俺は皆のものだからそれに皆の事が大好きだから
もちろん理沙の事も特別に思ってるよ。」
「もう伶太ったらそういえば伶太って佐藤君と幼馴染なんでしょ?」
「あぁそうだよそれがどうかしたの?」
「佐藤君もモテるの?」
「アイツ?真は「地味」で何の取り得もないからな小さい時は
よく泣いて俺の所にきてたよ。」



そう伶太が言った瞬間真はドアをあけて
伶太に殴りかかっていた。
急いで女の子をかえして俺と遊斗でとめたが
その後も物を投げあったりして今にいたる。



「…お前…いい加減にしろよ…いつもいつも女ばっか連れてよ…
いつか痛い目みるぞ。」
「俺が?おかしい事言うねそれなら真もやってみればいいじゃん
俺がモテるから羨ましいんだろう?そうだよね真には絶対出来ないもんね。」
「なんだと!?俺はお前みたいにチャラチャラしてねぇーんだよ
俺はお前みたいに女、女言ってるほど頭いかれてねぇーよ。」
「いかれてる?俺が?真はいつまでもそうだよホントは臆病なくせに
いつまでも鈴奈の事引きずってんの?」
「…その名前を言うんじゃねぇーよ!ちっ…もういいお前何か知るか」



そう言って真は出ていってまった。
取り残された3人は気まずい雰囲気だけが残った。


「俺も…今日は帰るよ。」


伶太も帰ってしまった。
駆が追いかけようとしたが遊斗がそれを止めた。


「駆…今はそっとしておこう。」
「だけど…!」
「今の俺達が何言っても2人に油を注ぐだけだよ。」
「…分かった…」



だけどしばらく2人は生徒会室には来なかった。
教室でも顔をみようともしない。
そして今日で一週間が経とうとしていた。



「いつまで喧嘩してるんだろう。」
「さぁ…気がすむまでやらせてあげようよ。」
「だけどこのまま2人が戻ってこなかったら。」
「駆は心配しすぎだよ。」


「大変だ!斑川!伊波!」


息をきらしながら斉藤が入ってきた



「どうしたの?」


「佐藤と伊坂が…殴り合いしてる」


「…行こう遊斗…」
「駆…分かった。」


そして2人が中庭につくと2人がまた言い合いをしていた。
もう殴りあった後なのだろう2人の頬が腫れていた。


「てめぇ…いい加減にしろよ!いつまでも何も言わない気かよ。」
「自分だっていつまでも黙ってる気?」



「2人ともそこまで。」


2人の間に駆が入ってきた。


「いつまでもそうやって言ってる気?とりあえず落ち着きなよ
過去の事は俺には分からないけどでももうそれは終わった事なんだでしょ?後悔はあるかもしれないけど…それを受け止めて
次はちゃんとしたらいいんじゃない?」
「あと伶太!伶太だってあの言い方はないよ
それに女の子と遊ぶのは勝手だけど連れてくるのはダメ!分かった?」


駆の言葉に2人は呆然としていた。
すると今度は遊斗がきた。


「駆の言うとおりだよ2人ともとりあえず生徒会室に戻ろう
話はそれからだよ。



生徒会室に戻った4人はとりあえず座った。
そして真が先に口をひらいた。


「俺…中学の時彼女がいたんだ…名前を鈴奈って言って
同い年だった1年の時から一緒でいつも俺と鈴奈と伶太の3人でいた
俺達は仲がよくて何でも話せた…だけど…鈴奈は病気だったんだ…
ガンだったよ…俺最後まで気づかなくて…」
「…その後鈴奈ちゃんは…?」
「ガンが全身に移転して……卒業する前日に死んだよ…
悔しかった…俺は何もしてあげれなかった…どうして鈴奈は俺に何も言わなかったんだって…」

「ごめん…真…俺言ってない事がある。」
「え…?」
「鈴奈は黙っておいてって言われたんだけど…ある日俺が病院に行った時言われたんだ。」



「ねぇ…伶太…真には言わないでくれる?」
「何を?」
「私がガンでもうすぐ死ぬって事。」
「どうして?真は鈴奈の彼氏だろ?なら…」
「真…真面目で一生懸命でだけど不器用で人の為なら
自分を犠牲にしてでもやるでしょ?私ね…真には最後まで
笑ってほしいの悲しい顔…みたくないの…だけど…これだけは伝えておいてくれる?」
「何?」



「私は生涯誰よりも佐藤真を愛してますって
あと生まれ変わってもまた絶対会おうねって。」




「ごめん…真…ずっと言えなかった…俺はずっと真が
羨ましかったんだ…1人の事をずっと思って生きてる
真が…俺は…ただ逃げてるだけなんだ…怖いんだ…
誰かに必要とされなくなるんじゃないって。」


すると真は立ち上がり伶太の頭を思いっきり殴った。
突然の事でびっくりした伶太は言葉が出なかった。


「お前…何が1人だ?必要とされない?怖い?馬鹿言うな!
お前はこの蒼空学園の生徒会会計の伊坂伶太!そして俺の一生の
友達であり仲間だろ!駆も遊斗も皆仲間だ!」
「そうだよ伶太…伶太は1人じゃない俺達がいるじゃないか。」
「伶太がいないと俺寂しいよ。」
「…皆有難う…」


伶太は立ち上がり真に頭を下げた。


「ごめん…真…俺…」
「あやまんなよ…お互い様だろ…俺も言い過ぎた。」



「じゃあじゃあ仲直りの握手しようー!」



そうしてまたいつもの生徒会が戻ったのでした。


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