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野球に恋した少女 【参照300突破!感謝です☆】
日時: 2013/10/05 19:08
名前: 凛璃 (ID: 4pC6k30f)

    

   『ここで選手の交代をお知らせします。七番、・・・に代わりまして、代打──』

    「厳姫宮ぁ!?」「誰だよそれ!!」「ノーアウト満塁の逆転サヨナラのチャンスなんだぞ!」

場内がざわめいた。無理も無い。ベンチから出てきたのは、聞いたこともない、そして────

     
       「じょ・・・、女子!?」


     九回ウラ、逆転サヨナラのチャンスでブーイングに包まれながら打席に立ったその少女の打球は──────





    『───伸びて、伸びて、入るか!?    ────・・・入ったああぁ!!サヨナラ満塁ホームランです!!!!』



   

    ───────これが、後に数々の伝説を作っていく、プロ野球史上初の女子プレイヤー、





    厳姫宮彩花─────いつくひめのみや あやか───────の、

    



       伝説の幕開けだった。

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Re: 野球に恋した少女 【追っても無駄だと思っていたのに。】 ( No.12 )
日時: 2013/05/30 17:30
名前: 凛璃 (ID: 3nikXZtz)


 日が傾いてきた頃。木下は、借りていたバットを返そうと周りを見渡している彩 花に声をかけた。
 「あ、いいよ。それ俺に渡して」
 「あ、はい」
 彩花は木下にバットを渡した。
 「今日はおつかれ。・・・正直、ここまでと思わなかった」
 「ありがとうございます」
 
 そう笑って答える彩花はとても純粋そうで、ならばなおさら─────
 「ちょっと話してもいいかな」
 聞きつつ、木下はグラウンドに腰を下ろした。それを見て彩花も同じ様にする。
 夕日に照らされたグラウンドの芝生は金色に輝いている。
 直接肌に触れる芝生はさらさらとして心地がいい。

 「野球、好きなんだよね?なら、なんで今までやってなかったの?」
 そう聞かれ、彩花は少し俯いた後、言った。
 「───────自分で言うのも変なんですけど。・・・私の家、いわゆる『良家』なんです」


 ********************************
 すいません、変なところなんですが用事があるのでこの辺で。。。
 
 また更新します!

Re: 野球に恋した少女 【追っても無駄だと思っていたのに。】 ( No.13 )
日時: 2013/05/31 18:48
名前: 凛璃 (ID: 3nikXZtz)

 良家、という言葉に木下は記憶をたどる。確かこの地域では代々続く一族だ。
 「それで、何をするにも『厳姫宮の』でくくられて。内容よりも、まず家柄を見られるんです」
 そう話す彩花はとても理知的で、

 この子にその状況はつらかっただろうなぁと思わせる。

 能力がないのに家柄で買い被られるのも辛いだろう。でもそれよりも、能力があっても自分自身よりも家柄を重視される───────

 彩花の面影には、そんな今までの不本意な苦しみが感じられた。
 「野球やりたい、って言っても『女の子なんだから』って。そんなのばっかり」

Re: 野球に恋した少女 【あなたを追いかけます。】 ( No.14 )
日時: 2013/06/02 14:09
名前: 凛璃 (ID: R/0A/CXj)

 「そんなとき、城田さんのインタビューをみたんです」
 城田智弘は、今年で13年目を迎えるこのチームの選手だ。元はピッチャーだっ たが、プロ入り5年目で大ケガを負い野手へ転向。そこから血のにじむような努 力を重ね、今では球界でも屈指の打撃センスの持ち主と呼ばれている。
 
 ただ、若い女子に特別人気のあるタイプではないんだけどな・・・
 木下は少し意外な思いで聞いた。

 彩花はまっすぐと前を見て、言った。
 「結果が、全てです ───って」

 ──────その、言葉は、
 
 彩花にとってどれだけ大きな意味を持つものだったのか。
 自分の現状とは正反対のその言葉。

 サヨナラのランナーを二塁に置いた状況での城田の打席。抜けたと思われた打球は、相手の好守によりライナーになったのだった。

Re: 野球に恋した少女 【あなたを追いかけます。】 ( No.15 )
日時: 2013/06/02 22:25
名前: 凛璃 (ID: n/98eUHM)

 試合後、記者に「惜しい打球でしたね」と言われた城田は、

   結果が、全てです。

 ただそれだけを言ったのだった。

Re: 野球に恋した少女 【あなたを追いかけます。】 ( No.16 )
日時: 2013/06/03 01:33
名前: 星茄 (ID: nQ72gOzB)

こんにちは。
星茄といいます。
私も野球が好きで「空に向かって」という小説を書いています。
私と凜璃さんとは少し違う目線で、でも女の子が球界に入るとこは共通点で・・・
この小説が投稿されていくのを楽しみにしています。


実は私、今さっき「女の子がプロ野球界に入る」というのをテーマにした小説を書こうと思って掲示板を見たんです。
そしたら「野球に恋した少女」を見つけました。
中身を見ると、私が書こうと思っていたプロ野球を題材にした内容でした。

もし凜璃さんが嫌と言うなら構いません。

でももし良ければ、私もプロ野球を題材にした小説を書かせてもらえませんか?

パクリと思われても仕方ありませんが、どうかよろしくお願いします。


ちなみに、私は大阪住ですが千葉ロッテファンです(笑)


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