コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- ジャムのように甘く優しい恋物語【番外編募集!】
- 日時: 2015/06/14 08:28
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
おいしそうなキャラの名前に定評があるモンブラン博士です(笑)初の恋愛物を書くことにしました。
まだまだ未熟だとは思いますが、精いっぱい書きますので、応援よろしくお願いします!
お客様
五線譜P(紗悠)さん 高坂桜さん
ねむねこさん 蛍光灯さん
妖怪カルピス男さん愛欄さん
かぼちゃさん雪兎さん
甘楽さん 風死さん
高坂桜さんひよこさん
イフリートさん 朝色さん
意地悪マジシャンさん 姫鎖蘭さん
金目鯛さん
登場人物紹介>>19
読者様投稿キャラ紹介>>48
キャラのイメージ声優>>45
番外編>>67
プロローグ>>3
第1回>>4第16回>>35
第2回>>5第17回>>36
第3回>>6第18回>>37
第4回>>9第19回>>38
第5回>>10第20回>>49
第6回>>11
第7回>>14
第8回>>15第21回>>77
第9回>>18第22回>>78
第10回>>20第23回>>81
第11回>>23第24回>>84
第12回>>28
第13回>>29
第14回>>30
第15回>>31
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- Re: ジャムのように甘く優しい恋物語 ( No.2 )
- 日時: 2014/09/29 07:33
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
五線譜P(紗悠)さんへ
コメントありがとうございます!わかりました、読みに行きます!
恋愛物は初めてですので、いろいろアドバイスお願いしますね。
- Re: ジャムのように甘く優しい恋物語 ( No.3 )
- 日時: 2014/09/29 11:39
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
ラグside
僕には好きな人がいる
けれどもその恋は、決して叶わないだろう
彼女の心臓には血が流れているけれど
僕は電気で生きている
彼女は誕生日を迎える度に大人に近づいていくけれど
僕は歳をとることができない
あなたと同じ人間だったなら、僕はどれほど幸せだろうか
もしも、僕のご主人様が願いを叶えてくださるのだとしたら
迷わず人間にしてほしいと願うだろう
ご主人様は僕が人間になることに反対するだろうけれど
それでも僕は人間になりたい
僕は外見は人間そっくりで、心もちゃんとあるけれど
機械生命体であり、人間じゃない
生きてはいるけれど、心もあるけれど、僕の体の中は機械でできている
それが、僕と彼女の唯一の違い
どんなに彼女を愛していても
人間じゃないから、告白する勇気がない
ねえ、神様、ロボットは人間に恋をしてもいいのですか?
- Re: ジャムのように甘く優しい恋物語 ( No.4 )
- 日時: 2014/10/05 20:45
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
スターside
「ご主人様、おはようございます!」
リンゴのように赤い頬、チョコレートのテンパリングにように、ツヤのある茶色い髪、宝石のエメラルドのように大きくつぶらでキラキラと輝く翡翠色の瞳、そして白いモーニングのコントラストがよく似合う、私の家の執事の少年、ランス=アームストロングくんこと、通称ラグくんは、今日も元気いっぱいで私に微笑んだ。
「ああ、おはようラグくん」
私は朝の挨拶をした後、彼に促され、席に座る。
今日の朝のメニューは、スクランブルエッグにベーコンにトマト、それから苺ジャムを塗ったこんがりときつね色に焼けたトーストの、イングリッシュブレックファーストだ。傍には牛乳が並々と注がれたコップが置いてあり、彼のさりげない気づかいを感じる。
私が彼の作った愛のこもった優しい味の朝食に舌鼓を打っていると、元気いっぱいの足音と共に、私のたったひとりの愛娘のハニーが降りてきた。彼女は、金髪碧眼の大変可愛らしい容姿をしているために、学校でも人気があるらしい。
嬉しいことではあるが、誘拐されたらどうしようという不安は消えない。
「おはようハニー!」
「おはよう、パパ。わぁーっ、今日はイギリスの朝ごはんだね!ラグくん、ありがとう!」
ハニーはそう言って、むぎゅっとラグくんを抱きしめる。
うん、朝からいい目の保養になった。
抱きしめられた彼は、耳まで真っ赤になってドギマギしていた。
彼はそういうところもまた、可愛らしい。
ご飯を食べ終わったハニーは、学校へ行く準備をして、学校へ向かった。
生まれたばかりだと思っていたハニーも、もう中学2年生…来年は受験かあ。
子どもの成長は早いなぁ。
そんなことを思いつつ、私は元気に家を飛び出したハニーを見送った。
さて、私もしばらくしたら、会社に出かけることにしようかな。
- Re: ジャムのように甘く優しい恋物語 ( No.5 )
- 日時: 2014/09/29 11:14
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
ラグside
ハニーお嬢様。
ご主人様のお嬢様であらせられる彼女に、僕はいつの間にか、淡い恋心を抱いていたのです。
初めて会ったときから可愛いなとは思っていましたが、最近は彼女と顔を合わせるだけでもドキドキして、顔が苺のように真っ赤になるのが嫌でもわかります。
主人と執事の恋。
漫画などではよくテーマとして描かれるのですが、現実は結構大変です。
主従関係ですから、なかなか思い通りにいかないことが多かったり、歳の差があったりと、恋愛において何らかの障害はつきものです。
僕の場合、ハニーお嬢様とは同い年ですし、主従関係と言ってもそれほど重いものではなく、ご主人様が僕を家族同然に大切に扱ってくださりますので、それも問題ではありません。
ですが、唯一の問題点は、やはり、僕が人間ではなく、ロボットだ、ということでしょうか。
彼女は人間で、僕はロボット。
そればかりは、どんな魔法を使っても変えられない事実でしょう。
以前、そのことで落ち込んでいた僕に、ご主人様がロボットであるメリットを教えてくれました。彼によると、「歳を取らないことは言い事もある」そうですが、一体どんないいことがあるのでしょうか。僕は今だにその答えを見つけ出すことができていません。
ハニーお嬢様、僕はたとえあなたが僕の思いにお気づきにならなかったとしても、僕はあなたをずっと愛し続けます。
心の中でそう誓って、家のお庭にあるお花の水やりをすることにしました。もし、いつの日か、ハニーお嬢様が僕の思いに気づいてくれたら…
そんなことを考えながら、僕はお花の水やりを終え、家に入ろうとすると、玄関の方でひとりの男の子がニコニコと笑みを浮かべながら立っていました。
「ラグくん、久しぶりだね」
茶色のツヤのある髪にトロンとした半開きの眠そうな瞳、色白の肌に白いシャツに灰色のズボンをはいて、首にヘッドホンをかけた彼は—
「星野くん!」
- Re: ジャムのように甘く優しい恋物語 ( No.6 )
- 日時: 2014/10/05 20:47
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
ラグside
星野天使くんは、僕の一番の友達の男の子です。
天使を自称しており、冷静で物知りかつ優しい、僕の一番の相談相手です。彼は普段、敬語で話すのですが、僕だけには、普通の口調で会話をします。
星野くん曰く「きみとは他人行儀で接したくない」からだそうで…
何はともかく、僕は玄関を開けて彼を通して、紅茶を入れて差し出しました。
彼は少しハスキーな声で「ありがとう」と言った後、一口紅茶を飲んで、僕に微笑みかけました。
「違ったら悪いけど、きみ、今好きな人がいるね」
「えっ…どうしてわかったんですか!?」
「だって、きみは前に会った時よりも、少し動作がオドオドしているんだもの」
星野くんは無口ですが、その分人をじっくりと観察し、的確なアドバイスをしてくれるので、ご主人様も頼りにしているのです。
しかも彼は、困っているというとき、抜群のタイミングで現れるため、彼にはいつも僕たちは感謝しているのです。
僕は少し顔を赤らめながらも、小さくコクリと頷きます。
「好きになった相手は、もしかして、ハニーさんかな?」
またしても彼に的中されたので、僕はただ頷くことしかできません。
この際ですから、彼に相談してみるのもいいかもしれません。
「あの、星野くん。僕、ロボットなのに、人間に恋をしてもいいんでしょうか?」
「もちろんだよ。ロボットでも人間でも、心さえあれば、恋はできるんだよ。これは、天使である僕が言うんだから、間違いはないよ」
彼の優しくもちょっとハスキーな言葉を聞いた僕は、涙で潤んで彼の顔がよく見えなくなりました。
「うう…っ、星野くん、ありがとうございます…今の言葉で勇気が持てました」
「僕は何もしちゃいないよ。でも、喜んでくれたのなら嬉しいな。
じゃあ、僕はこれで。困ったことが起きたら、またきみたちのところにやって来るからね」
彼は紅茶を飲み干し、指を鳴らし、まるで煙のように消えてしまいました。
彼の座っていた場所には、置き土産なのか、白い天使の羽が落ちていました。
星野くん、本当にありがとうございます。
僕は心の中で、彼にもう一度お礼を言いました。
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