コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- ゲーマー勇者と7人の村人
- 日時: 2014/10/24 22:57
- 名前: アリコン魔王 (ID: NLcS5gZX)
- 参照: http://arikonnmaou
どうもはじめまして。アリコン魔王です。友達の勧めでここにデータ化しようと思いました。文章を書くのは初めてでめちゃくちゃ部分があるからもしれません←おいおい載せるのかよ
それでは書いていきます。
序章 プロローグ?何それ?
カタカタカタ・・・
暗い部屋にキーボードの音が響く
キーボードを叩いているのは一人の少年だ
少年の耳にはマイク付きのイヤホン。いわゆる、オペレーターだ。周りにはゴミが散乱している。
カタカタカタ・・・カタ
「ふーぅ。やっと終わった。今の時間は・・・」
少年はオペレーターを外し、時計を見る。
「やっべ!もう8時じゃねぇか。初日から遅刻なんてゴメンだぜ。」
椅子から立ち上がり、制服に手を掛ける。
少年は今日から高校一年生になるのだ。
「将吾。いつまで寝てるの!」
下からは母さんの怒鳴り声が聞こえる。
「いま準備してるよ」
「どうせ、ゲームしてたんでしょ?」
「ゲームしてるって分かってんだったら寝てるの?なんて聞くな」
「念のためよ」
こんなやりとりをしてる間に将吾は制服に着替え終え、パンを口に詰め込め、自転車に股がり、学校へ向かう。
少年の名は三上将吾。しつこいようだが今日から高校一年生になる、自称ゲーマーだ。
- Re: ゲーマー勇者と7人の村人 ( No.23 )
- 日時: 2015/03/12 14:05
- 名前: アリコン魔王 (ID: hujSVxra)
第十三節 これは夢。そしてこれが現実
鳥のさえずりが聞こえる。窓はカーテンで覆われ少しの光も入っては来ないが、カーテンは薄く光っている。日差しは部屋に一切入ってこない。時計は13時をさしている。だが、将吾は慌てる様子もなくパソコンの前に座る。
「今日も始めますか。何しようかな」
マウスを慣れた手つきで動かし素早くゲームを起動する。タイトル画面を飛ばしセーブデータ画面で一番上にあるプレイ時間200時間のデータを選択する。
◇◇◇
あれからどの位たったであろう。起床して始めたゲームをやり終わり椅子にもたれ込み伸びをする。
「はぁもっと強くならないとあの敵を狩るのは難しいか」
誰に言うわけでもなく一人でブツブツと言っている。部屋にはゴミが散乱している。ゴミのおかげで足元は見えなくなっている。パソコンやベッド周りは綺麗になっている。自分が使うところであるからだ。
「ちょっと休憩を挟むか」
ベッド上にあるビニール袋からキャロリーメイトを出し食べ始める。
「それにしてもあんな夢を見たなんてな。欲求不満てやつかな」
《あんな夢》とは高校生活で青春を充実している2ヶ月間の間の自分のことだ。そう全ては自分の理想と妄想だった。人は自分の都合のいい夢を見る。それがない事だとしても。現実は違う。現に将吾は高校にも行かずに家で毎日のようにゲームをするだけだ。当然......
「お兄ちゃん......荷物が届いてたよ......」
用件だけ言うと奈々美は扉を閉める。黒いボックスだけを残し。
「なんだよこれ。俺は通販でこんなものは頼んでいない」
そう言うと箱に近づき送った人の名前、送られた人の名前と住所が書いてわあるがそれ以上のことは書いていない。送られた人にはちゃんと将吾の名前が書かれている。
「まぁなんでもいいか。とりあえず開けてみるか」
箱に貼っていたガムテープをはがすとそのまま開ける。入っていたのはノート、ペンと金属バットと女のコが入っていた。
「な。この子を姿をどこかで見たことがある。俺はどこで」
最近見た夢じゃない。昔だ。昔にこの子に一緒に遊んだことがある。ノイズがかかった記憶。思い出してはいけないと叫んでいるかのように。
「やめた。考えるのはやめた。それよりもこれの返却だな」
「あれ?将吾さん?」
最悪の事態が起きた。女のコが目を覚ましたのだ。しかも、全裸で
「ちょっと服着てよ。服を」
夢とは違い将吾は女性の裸体を見ることができないのだ。
「あの将吾さん。私の願いを聞いてくれませんか?」
「服をきてくれよ。頼むから」
ゴミの山ような部屋の中に叫び声が響く。男の悲しき叫びが。だが少女には届かず......
「お願いです。願いを」
「わかったから服を着て。お願いだから」
「勇者になってください」
将吾の行動が止まる。《勇者になってください》これは夢で見たモノに似ている。つまりこれは......
「正夢、なのか」
聞こえていませんでしたか?と女の子が近づいてくる。当然全裸でだ。だがいまそんなことは関係ない。問題はもっと別にあったんのだ。夢オチをしてしまった夢が現実になったというのか。
「ならなってやる。夢のつづきなら。俺がやってやる。勇者ってやつに」
夢で見た将吾とは全く別人だ。そうこれは自分が怖気付いて戦えなかった、将吾のよわさを変えたくてくれたチャンスだと考えていたから。このとき将吾は知らなかった。この軽い言がこのあと自分の首を絞めていくことになるとわ。
- Re: ゲーマー勇者と7人の村人 ( No.24 )
- 日時: 2015/03/12 17:02
- 名前: アリコン魔王 (ID: hujSVxra)
第十四節 全裸の少女とアホな勇者
「さぁてそろそろクエストでも来るかな」
椅子に座り鼻歌を歌っている。箱の全裸少女はまだ起きていない。押そうとするならば今だが将吾は全裸が苦手のため手を出すこともできない。なんとも残念な男だ。
「............」
することもなくなり部屋から声が消える。夢ではパラレルワールドから来たナナミ連れていってもらっていた。だが今はどうだろう。ナナミではなく誰かもわからない全裸の少女だ。寝てしまい起きる様子もない。三つあるアイテムも何に使えるかわからない。つまり少女が起きなければ何も出来ない何もわからないのだ。
「はぁすることも無いというのも暇なもんだな。外も暗くなったみたいだしそろそろ飯でも食いますか」
箱に目を向け
「この子のもいるからな」
扉を開き階段を下りる。リビングには誰居らずテーブルの上には昼ごはんと見られる炒飯がおいてある。それを電子レンジに入れ1分間に設定をするとスタートする。
「あの子のをこのチャーハンにして俺は何を食べるか」
引き出しの中からカップラーメンを取り出し保温されているお湯を注ぐ。電子レンジを使い温め終わった炒飯とカップラーメンをおぼんに乗せ階段を上り部屋に入る。すると箱から女の子が顔を出してこちらを見ている。目を輝かせよだれがたれている。
「なんだ。やっぱり腹が減ってたんだな。ほら食えよ」
炒飯を差し出すと少女はカップラーメンを奪い取り一気に啜った。全裸なのは変わらないが。
「物好きだな。チャーハンを食べないなんてな。という俺はラーメンが好きだからな」
炒飯を食べながら独り言をブツブツと言っていた。
◇◇◇
「美味しかった。ねぇおかわり無い?」
「なぁ全裸なのはどうかできないのか」
手で顔を覆い隠し、下を向いている。
「ねぇねぇねぇおかわり〜♪」
そんなことはお構いなくに将吾の体を揺すっている。体を密着されているため胸を感触が伝わってきて顔が熱くなる。
「ほんとに服を着てよ......」
「それなら服頂戴よ」
力を入れて再び抱きついてくる少女。顔をもっと赤らめる将吾。
◇◇◇
「あんまり可愛くない」
「そんなの妹に言ってくれよ」
奈々美の部屋から拝借した服を少女に着せると少女は不満を全開にする。服だけではなく下着を拝借したのは置いておいて。
「それでは君は誰なの?勇者になってってどういうこと?」
将吾はわかっていたがあえて聞いていた。夢どおりに進めるためには必要な手順だからだ。
「私はあなたの妹だよ?奈々美って子は義妹だよ。わたし達は昔に離婚してバラバラになった兄弟なの」
「......え?」
パラレルワールドから来たのって言うのかと思えばまさかのカミングアウト。
妹。どういうことなんだ。離婚もした覚えもない。まさか!これが記憶にノイズが走った原因なのか。
「ねぇねぇ聞いてる?」
「あ......あぁ聞いてるよ」
「嘘ね。だって何か考えてる風な顔してるもん。それくらいわかるよ。私は妹なんだよ」
「うっ......」
頭に痛みが走る。記憶の奥にある古い記憶
『お兄ちゃんのことなら何でもわかるよ』
「お前はアスタロトなのか......」
「そうだよ。なんであった時に言ってくれなかったの?」
「わからない。でも君のことを妹だとはわからない」
わからない?違う。全てが嘘に思える。何故なんだ。夢も嘘だったのか......
「そうだ。お兄ちゃん。王女が呼んでたのをすっかり忘れてた」
「忘れてたのかよ」
「えへへ」
記憶の事は王女様に聞くことにするとしてとりあえずはその王女様とやらに聞くか。
まだ将吾は知らなかった。自分の記憶がおかしくなったこともこの世界もあの夢も勇者のホントの訳も
- Re: ゲーマー勇者と7人の村人 ( No.25 )
- 日時: 2015/03/13 22:14
- 名前: アリコン魔王 (ID: hujSVxra)
第十五節 この世界はリアルゲーム
「おい、アスタロト。王女ってのはどこにいるんだ?」
家を出るとそこは何も変わらない近所。ビルは立ってるし、家はうじゃうじゃ立ってるし、人も行き来してる。何も変わっていない。
「ちょっと。せっかちだな。もう少しでつくんだからまちなよ」
頬ふくらませ少し怒りを見せるアスタロト。そんな行動も全て可愛く見えるなんてことは将吾は考えていない。ただただ外の暑さにうなだれていただけだ。確かに今は夜だ。だか少し蒸し暑さが残っている。春だというのに関わらず。
「ここですよ。ここ」
アスタロトが指をさす方向にあったのは貴族が住んでいるのではないかと言わんばかりの豪邸があった。近所にこれほど大きい豪邸があるなんてことは将吾でも知らなかった。
「早く!そんな所に立ってないで早く中に入るよ」
門を勝手にかけてアスタロトは玄関の前に立ち将吾に手招きをしている。ここの人間だということがわかる。つまりアスタロトが嘘をつくような人間では無いということだ。
「あ、あぁ今行く」
将吾もあとに続きアスタロトと玄関の扉を開ける。中は明かりがなく真っ暗だった。
「おい!真っ暗で何も見えないぞ」
扉が閉まり数少ない明かりが消える。あたりにはアスタロトもいる様子はなく正真正銘のぼっちになってしまった。
「ここで何をしてるんだ」
暗かった部屋から一変、部屋は明かりを取り戻したかのようにあたりが光り出す。その光は目には眩しく見えた。暗くなっていた部屋から明る部屋に行けばそうなる。
「ここで何をしてるんだと聞いたんだ」
「あ?お前誰?」
「おれはここで姫様の護衛をしている者だ。ここから先は通さない」
急にどこから流れてきているかもわからないBGMが流れ出す。戦闘BGMが。
「なんだなんだ?戦闘が始まったのか!?」
何が起こっているのかもわからず慌てる将吾。だが護衛だとなのる男は手に持っていた槍を将吾に向け放つ。
「覚悟!」
だがその突きは将吾を貫くことはなかった。将吾がその突きより早く動いていたからだ。
「危ないな。今度はこっちの番だ」
そう言うと拳を構え護衛に放つ。放った拳は護衛を壁にめり込ませた。
「な......んだと......」
そこで護衛は光になり消えた。残ったのはゴールドと書かれた袋と持っていた槍だけだ。知らぬ間にBGMも止まっていた。
「なんだったんだ今の......」
「これがこの世界の力だよ」
後ろから先ほどまで一緒にいたアスタロトが声をかけてきた。はぐれていたため心配していたが無事に帰ってきたことに一安心する将吾。それとは別の質問が頭に浮かんだ。
「この世界の力ってどう言う意味だ」
「それはね。ここがリアルゲームの世界だからだよ」
「リアルゲーム......」
つまり将吾がいるのはもう先程までいた世界とはもう無いということだった。
「この後の話は王女に聞いて。私は眠いから寝てくるね」
「じゃあね」といい残すとアスタロトは部屋の奥へと消えていった。不思議な子だと思いながら将吾は王女様のいる重たい扉を開く......
- Re: ゲーマー勇者と7人の村人 ( No.26 )
- 日時: 2015/03/15 00:09
- 名前: アリコン魔王 (ID: ak9ikTR3)
今日の更新は諸事情により出来なくなりましたーすんまっセーん
- Re: ゲーマー勇者と7人の村人 ( No.27 )
- 日時: 2015/03/15 15:56
- 名前: アリコン魔王 (ID: d4UJd1Wm)
第十六節 王女様は妹
重たい扉を開くとその先には中学生ぐらいの歳の少女が大きな椅子、玉座に座っていた。だがその小さな体からは溢れ出るオーラに見覚えがあった。
こ、このオーラは......
「おまえって誰かの妹だったろ」
「女の子にいうセリフではないわね。昔から失礼な兄だとは思っていたけどここまでとはね」
後ろを向いていた少女は初めて顔を見せた。
「一日ぶりかな?お兄ちゃん」
「ちょっと奈々美なんでここにいるんだよ」
「あら?いちゃダメかしら?」
「キャラが変わってるぞ!?」
外見は確かに奈々美だが一日前の奈々美とは明らかに違っていた。マジ一つはこの世界の王女だということ。もう一つは性格だ。敬語は使っていたがここまでの貴族風の敬語ではなかった。驚きを隠せない将吾はその場から立ちさそうとすると......
「どこに行くの?お兄ちゃん」
あっという間に背後を取られる。強さの次元が違う。そう思わされた。
「まだ話は終わってないですよ」
何の抵抗もすることなく倒される。一瞬の出来事に反応することができず拘束された。
「これで少しは話を聞いてくれるかしら?」
「聞かないと言っても話すんだろ」
「わかってるじゃない」
体の自由を奪われ話を聞く以外に道がなくなってしまった。
「そこまで怖がらなくてもいいのよ」
「正直言ってめっちゃ怖いんだけど」
「話を聞いてからにしてね。そうやって思うのわ」
そう言うと奈々美は再び玉座に座りゆっくりと口を動かした。
「私はねここの王女。それはアスタロトから聞いたよね」
「あぁそれは聞いた」
「その他に私は顔を持っているの」
「それはね......」と言った時だった。地震が起きたのだ。
「王女様、敵が攻めてきました」
「それならそれを撃退してきなさい」
「ハッ!!」と兵士たちは外へとかけていった。
「勇者の俺は行かなくていいのか?」
「何を知らないお兄ちゃんがいっても邪魔になるだけだと思うのだけど?」
「それもそうか」
「でもね......お兄ちゃんには他の村人たちの戦い方を見ていて欲しいのよ。ここに送り込まれたお兄ちゃんと同じ時間軸にいた人達の戦い方」
奈々美は微笑むと体の自由が奪われた将吾を引きずって外へと歩いていった
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