コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

ゲーマー勇者と7人の村人
日時: 2014/10/24 22:57
名前: アリコン魔王 (ID: NLcS5gZX)
参照: http://arikonnmaou

どうもはじめまして。アリコン魔王です。友達の勧めでここにデータ化しようと思いました。文章を書くのは初めてでめちゃくちゃ部分があるからもしれません←おいおい載せるのかよ
それでは書いていきます。



序章 プロローグ?何それ?

カタカタカタ・・・
暗い部屋にキーボードの音が響く
キーボードを叩いているのは一人の少年だ
少年の耳にはマイク付きのイヤホン。いわゆる、オペレーターだ。周りにはゴミが散乱している。
カタカタカタ・・・カタ
「ふーぅ。やっと終わった。今の時間は・・・」
少年はオペレーターを外し、時計を見る。
「やっべ!もう8時じゃねぇか。初日から遅刻なんてゴメンだぜ。」
椅子から立ち上がり、制服に手を掛ける。
少年は今日から高校一年生になるのだ。
「将吾。いつまで寝てるの!」
下からは母さんの怒鳴り声が聞こえる。
「いま準備してるよ」
「どうせ、ゲームしてたんでしょ?」
「ゲームしてるって分かってんだったら寝てるの?なんて聞くな」
「念のためよ」
こんなやりとりをしてる間に将吾は制服に着替え終え、パンを口に詰め込め、自転車に股がり、学校へ向かう。
少年の名は三上将吾。しつこいようだが今日から高校一年生になる、自称ゲーマーだ。

Page:1 2 3 4 5 6 7 8



Re: ゲーマー勇者と7人の村人 ( No.18 )
日時: 2015/01/25 03:24
名前: アリコン魔王 (ID: 9/mZECQN)
参照: http://arikonnmaou

遅くなってすみません。いろいろありましたのでと言っても言い訳をもできませんけど。また更新が遅くなるかもしれませんがこれから宜しくお願いします。アドバイスなどあればどしどしコメントヨロシクです

Re: ゲーマー勇者と7人の村人 ( No.19 )
日時: 2015/02/28 01:26
名前: アリコン魔王 (ID: CjSVzq4t)

第九節 パラレルワールドと現実世界との共通点

パンパン
二発の銃声とともに二人の体は倒れた。周りに血が飛び散る。悲鳴と共に村人たちが広場から逃げていく。
「手が...手がぁぁぁぁあ!!」
「何...が...起きたんだ?」
撃たれたのは将吾達ではなく先程まで余裕を見せていたゴブリンたちの方だった。将吾は状況を理解できずにいた。銃を構えて立っていたゴブリンが今、倒れ呻き声をあげている。
「一体誰が......」
ナナミも目を開けるなり将吾と同じリアクションをとる。
「おい!どうしたんだ!何があったんだ」
もう一体のゴブリンが手のもげたゴブリンに声をかける。このゴブリンに目立った怪我がないが銃弾で受けて怪我のあとが見える。
「お前らがやったのか!許しちゃおけねぇ!」
銃を持ち直すともう一度こちらに向ける。だがその銃の引き金が引かれることはなかった。もう頭がなかったからだ。ゴブリンの頭は綺麗に吹き飛んでいた。
「危ないところだったね。大丈夫?」
「お前は......」
謎の沈黙。誰だっけこいつ。見たことあるようで無いような。
「ちょっとなんでなんのリアクションもしないの?数年ぶりの再開だってのに」
数年ぶり。フードをかぶった人間なんて知り合いにいないぞ。ましてやライフルを片手に持ってる人間なんて知らない。
「もうなんでわからないの!?私よ」
フードを脱ぐとその顔に見覚えがあった。そうこの世界に来る前にあっていたのだ。
「小音だよな?なんでここにいるんだよ?」
「小音?私はコトネよ?」
ちょっと待てよ。この件はどこかであったぞ。そうだ!ナナミとの時だ。だとすると。嫌な考えが頭によぎる。
「その通りよ。将吾が考えていることは正しい」
俺の心を見透かしたようにナナミが後ろから声をかけてくる。
「なら、見せしめを受けた人間は......」
「当然、あなたの世界でも死ぬわよ。突然の心臓発作でね」
デスノ〇トかこの世界は。でもそうならば早く止めないと
「あのさぁ。忘れてない?私の事」
「あ、悪い。すっかり忘れていた。で?なんだっけ?」
「だ・か・ら!数年ぶりにあったのになんでそんなにリアクションが薄いわけ!?」
ぶっちゃけコトネとのことは知らない。まずここに昔に来ていたなんて記憶がない。
「でも、そんなのはどうでもいいの。また会えたんだから今度は逃がさいない。もう離れ離れは嫌だら」
そんなことを言っても俺には帰るところが...
「そうよね。今から勇者の修行だもんね」
正直のところを言うとさっきのは全てコトネがやったことで俺は何もしていない。結局役立たずだった。それならもう......

全てがモノクロになる。音も動きも全てがが消える。時を止めているのだ。
「こんな時のために作っておいてよかった」
ポケットに入っていた二つのボタンを取り出す。一つは今使っている時を止める物。もう一つは現実世界に帰るためのもの。
「ごめんな。俺にはもう無理なんだ。最後はやっぱり逃げちまうんだよな」
そう言っていいるが誰に向けたものなのかは分からない。
「さて戻りますか。親が待ってる」
スイッチを押すと光の扉が出現する。その扉をくぐるとそこには.........


Re: ゲーマー勇者と7人の村人 ( No.20 )
日時: 2015/03/09 00:04
名前: アリコン魔王 (ID: SsVmP61.)

第十節 何も変わらない日常

起きたら俺はベッドの上にいた。パソコンもゴミをそのまま。配置も変わらずあの世界に行く前と何ら変わっていない。窓から光が差し込み、鳥のさえずりが聞こえてくる。窓の外には車や人々が行き来している。
「帰ってこれたんだな」
時計の針は7時30分をさしていた。そろそろ親が起こしに来る時間だ。
「寝たりねぇな。ちょっと寝るか」
再び布団に潜ると目を閉じる。意識がだんだん遠のいて行く感覚。睡眠に付ける。
「おーきーろー」
ドアをぶちあけそのままベッドにダイブする物体が将吾に重くのしかかる。眠りにつこうとしていた将吾はあまりの不意打ちに対応できず
「グッハ......」
腹を抱えて声を漏らした。痛みを与えた相手を見て目だけで訴えかける。
「ごめんね。お兄ちゃん」
申し訳なさそうにこちらを見つめて謝っていた。
可愛いから許せる。
「で、何の用だよ。こっちは眠いんだよ」
そう言いながらもう一度布団の中へと帰っていく。
「ダメだよ!起きてよー。ほらほら。この制服可愛いでしょ?」
確かに可愛いが......
「嫌だ。俺は寝るし、別にお前のことを特別可愛いとは思ってねぇよ」
「お兄ちゃんのいけず!もう知らない」
そう言うなり二つに結った髪を揺らし部屋から出ていっていった。部屋には再び静寂が戻った。
「素直になりたいなぁ」
妹の事を可愛いと思い過ぎてその気持ちを表せなくなっていた。そんなことを肯定してしまえばシスコン決定だからである。それだけは避けたいからだ。
「でも、奈々美の言う通りだな。起きておくか」
正直のところ、昨日の今日で学校に行くには少しばかり体力がない。だから休もうとしていたが可愛い妹からの頼みとあっては将吾も断りづらかったのだ。
「よし、準備していきますか。今日も一日頑張っていくかな」
パラレルワールドのことはもう思い出したくないからだ。だがおさもう思い出すことはないだろう。そんな世界に行くことはもうないからだ。
「高校生活二日目、始めていきますか」

Re: ゲーマー勇者と7人の村人 ( No.21 )
日時: 2015/03/10 00:32
名前: アリコン魔王 (ID: SsVmP61.)

第十一節 異世界からの電波と転校生

あの出来事から数分がたった今、将吾は学校の校門前にいた。いや、呼び止められていたの方が正確である。
「あの......そろそろ通してもらえないでしょうか......」
校門前に止められてもう10分がたとうとしている。なぜ止められているのかそれは......
「いや、問題児。それはダメだな。ここを通りたいなら私の名前を呼べてからだ」
「問題児って俺なんかしました?」
昨日、つまり入学式当日の初めてのHRのことだ。少しばかり記憶が曖昧なのだ。それはパラレルワールドの出来事のインパクトが大きいのもあるが、記憶がすっぽり抜けている、そう感じているからだ。当然、先生の名前は知らないし生徒の半分すらも理解していない。だからこそ先生のこの質問は将吾には無謀なのだ。
「あの遅刻してしまうんですけど。そろそろ通してくれませんか」
「遅刻と先生の名前を言うのはどっちが大切だ?」
「そんなの遅刻に決まっているじゃないですか」
そこで我に返る。
よく考えるだ、将吾よ。先生がなぜ自分の名前を言わせようとしているのかを。そう言う事か!先生は可愛がって欲しいんだ。それこそ幼......
「誰が幼女みたいに可愛がって欲しいんだ?」
記憶のどこかでデジャブが起こった。これは昨日見た......

◇◇◇

起きるとそこは見知らぬ天井だった。頬が痛い。叩かれたような痛みだ。でも右腕が暖かいな誰か添い寝でもしてくれてるのかな?首を右に傾けるがそれを途中でやめる。
あれ?この子誰?
右からは吐息が聞こえる。とても心地よさそうに寝ている。そう、右腕の暖かみはその少女のものからだ。目を疑ってしまう光景だ。気を失ったと思ったらベッドの上で少女に添い寝されているのだから
起きる前に俺がこの部屋から出よう。その方がいい。絶対に
そっと右腕を少女から引き剥がすとベッドの上から降りる。
よし、ここまでは大丈夫だな。後はこのまま誰にもバレずにこの部屋から出ていくだけだ。
その時だ。部屋の扉が開いた。いたのは......
「将吾!昨日はよくも逃げてくれたわね!」
この時ほど自分の運を呪ったことはないだろう。謎の少女から助かったと思うと次に待ち構えていたのは雨の中図書室で出会った魔法使いさんだからだ。
「や、やぁ小音。元気にしてる?」
両者は向き合ったままどちらも動いていない。いや、動けないのだ。将吾は恐怖から。小音は驚きから。驚くのも無理はない。叱りに来た少年がベッドの上に少女を寝かしているのだから。常識人なら思うだろう......
「変......い」
「え?」
「この......変態!!!」
その言葉と同時に将吾は窓から逃走していた。あの場に残っていたら今度は殺されかねだいろうと考えたからだ。中庭に出て靴箱まで全力で走っていく。後ろを振り向かずただ真っすぐに走っていった。

◇◇◇

それから何が起きることもなく午後からの授業を受け、名も知らぬ先生の行うHRを受ける。している時に睨まれていたのは置いておいて。靴箱で靴を履き替え自転車に乗り帰宅する。午前のことが嘘かのように午後は何もなかった。
「一体なんだってんだ。あの女の子といい、小音といい、誰だか知らぬ先生といい。今日は災難だったぜ。昨日、今日だけで疲れが溜まってくるわ」
そんな言葉は空気と消え自分以外の誰に届くことのない独り言になった。

◇◇◇

眠りにつくのが怖かった。またパラレルワールドに行くんじゃないかと。疲れが溜まっている将吾にはすぐにでも寝て疲れを癒したいと考えていたが体が眠らない。脳が拒絶する。そんな感覚に陥っていた。
「ゲームをして気を落ち着かせよう」
結果この結論に到達した。だが、気が落ち着くことはなく当然......
「よっしゃ!ここで......攻めて攻めて攻めて!よし。まずは一勝」
こういう事になる。するとどうなるか......
「はぁ。いやーいい汗かいた。今は何時かな?やべ!もう八時じゃねぇか。遅刻する」
学校の時間に間に合わなくなる。オールしかことに気がつかず、遅刻ギリギリになってしまう。ゲーマーあるあるだ。

そんな眠れぬ夜を過ごし朝と昼は学校で寝るということを繰り返すこと数日。友達に異変が起きる。
「なぁ将吾。最近悩んでることがあるんだが」
「なんだよ。こっちら眠いんだ。俺の大切な睡眠を奪わないでくれ」
「いや、これはお前にも関わる大事なことなんだ」
「何を言ってるのかさっぱり理解出来ないんですが?」
そう、全く理解できない。俺は眠いしパラレルワールドの事も忘れられない。だからそれ以上に大事なものはない。
「最近変なことはないか?」
机を叩くと勝利は静かな声で言った。今は昼休みだが教室には誰もいない。だからこそ静かに聞こえたのだ。
「変なこと?そうだな毎日魔法使いに追いかけられることくらいかな」
魔法使いは小音のコスプレのことだ。あれから毎日のように追いかけてくる。なんとも執念深い女だ。
「そうか。それは大変なゲームなことだ。俺が聞いているのは現実で起きている変な事だ。ゲームの話は持ち出すな」
肯定したと思えば直ぐに叱られた。何がしたいんだよコイツは。目を閉じ、机に倒れ込む。
「寝るなよ。こっちは真剣なんだ。わかった俺も話すから」
「いや、俺は寝かしてくれるだけでいい。だから寝る。お休み」
「寝るな!いいかよく聞けよ。俺はテレパシーができるようになったんだ!」
「あー電波ちゃんになったんだ。おめでとー」
「もっと気持ちを込めていってくれよ。どうせ言うなら」
眠い人間を無理に起こした上にケチまで付ける。全くうるさい友達である。
「で、それがどうしたんだ?俺が聞いて何かになるのか?」
「だから言っただろ。お前に関係あるって。それはな......」
聞いたとき俺の中にあった記憶が再び鮮明に蘇る。生意気だった自分、銃口向け笑うゴブリン。忘れかけていた記憶を掘り返してしまった。話した内容は全て俺の記憶のままだった。勝利がいうにはこのことはナナミから聞いたという。勝利がナナミを知っているわけが無い。だからこそすぐに信じることができた。
「でもなんで俺なんかに言ったんだ?」
それは......
「俺に一番近い存在だからだ」

◇◇◇

その後のことはあまり覚えていない。正直言うと思い出したくもない。もうパラレルワールドには関わることはないそう思い込んだ。逃げて逃げて逃げて逃げた。そしていつしかパラレルワールドからの電波も途絶えたと勝利は言った。そして学校が始まって1ヶ月と少しがたった時のこと転校生が来た。
「はいはい、静かにしろ。今日は転校生を紹介する」
未だに名前がわからない先生が前でしきっている。低い低い身長で頑張っている。見ていて和む男たちは何人かいるだろう。
「今さっき和むとか思った奴後で呼び出しな」
「「なぜわかった!?」」
それと同時に扉が開く。入ってきた少女は......
「添い寝少女」
立ち上がりいつしか声をあげていた。言っていることは完全に男子と女子を敵に回しただろう。男からは嫉妬、女から冷ややかな視線。周りの目は気にせずマイペースに自己紹介をする少女
「私の名前は桜木爽花です。よろしくお願いします」
その挨拶に男どもは心奪われていた。だからこそ添い寝された将吾は敵視されたのだ。正直言って将吾も一目惚れしていた。このときに青春が始まったと初めて思えたからだ。自分には高嶺の花だとしても。整った顔に人形のように綺麗な金髪。抱きしめると折れそうな細い体。それに似合わぬ大きな胸がギャップ萌えが襲う。破壊力は抜群だった。
「爽花。席はあの失礼極まりない男のとなりだ。嫌ならあいつをどかせる」
「理不尽だ!理不尽過ぎるだろ」
「そう言う事は先生の名前を言えるようになってから言うんだな」
くそ。まだ根に持ってるのかあの先生は。
「別に構いません。添い寝してしまったのは私の事故でもありますから」
ホントだったのかと肩を落とす男子一同。冷ややかな視線はいつしか敵視する視線に変わっていた。ほんと容赦ないな。このクラスは。
「これから宜しくお願いしましゅ」
噛んだことを恥ずかしく思ったのか訂正することなく席に座り込む。顔はりんごのように真っ赤になっていた。可愛い。こんな子が横にいるなんて幸せ者だと思いながら将吾は思った。この子を彼女にしたいと。誰よりも愛せると。
「おれは三上将吾だ。これから宜しくな」
これから俺の青春を楽しむんだ。そう思った時にはもうパラレルワールドの事は忘れていた。今の青春を幸せにするために必死だからだ。

Re: ゲーマー勇者と7人の村人 ( No.22 )
日時: 2015/03/11 00:38
名前: アリコン魔王 (ID: WjAAkDuu)

第十二節 ゲームと青春。両立は難しい

転校生、爽花がクラスに来て数週間がたった。あっという間にクラスに馴染むともうアイドル的存在なっていた。それもそうだろう。あれほど可愛い女の子はいないだろう。
「なぁいいのかよ。早くしないと誰かに取られるぞ」
「な、何がだよ。勝利君の言っていることが理解できないな?」
「相変わらず嘘が下手だな」
いま昼休みの教室。将吾や勝利だけでなくいろんな人が教室にいる。爽花は女の子に囲まれながら昼食をとっている。女子に警戒し男子たちは少し距離をとっている。
「う、嘘じゃないし。一目ぼれなんてしてないから」
「ベタな奴だな」
焼きそばパンを食べながら勝利は飽きれていた。もう数週間がたったのにこれと言った進展がないということに呆れていた。そこも将吾の取り柄だが......
「じゃあ今日は一緒に帰れよ。そのまま告れ」
「嫌だから......」
勝利は将吾の口を塞ぎ
「わかったな?」
飛びっきりの笑顔を見せた。相手には恐怖でしかない。
「......わかったよ」
それを聞くと勝利は席に着くと再び焼きそばパンを食べだした。

◇◇◇

ここは夕日が差し込む教室。そこには二人の影があった。一人は細く小さい影。一人は大きさはないがどこにでもいるような平均な影。
「日直の仕事ご苦労様です」
「いや、爽花が手伝ってくれたからだよ。こっちこそありがとう」
黒板を消し終わると日誌を書く。その隣で爽花が立って笑っている。他の男子が羨ましがる光景だろう。クラスのアイドルと一緒に入れていだけで。
「日直は俺なんだから先に帰っていればよかったのによ」
「いえ、少しでもお手伝いができることがあるならやりたいだけです」
「なんか俺したか?」
「学校の案内をしてくれました」
「たったそれだけのことでか?」
「はい」
たわいの無い会話を交わしながら日誌を書いていく。
──今日も異常なし──

「それじゃあ俺帰るから」
「私も一緒にいいですか?」

ちょっと待って。何このシチュエーション。こっちが誘う前に誘われたんだけど

「別にいいが」
「それでは行きましょう」

ちょっとちょっと。腕に捕まらないでぇ。頭が真っ白になるから。

「どうしたんですか?腕捕まってはダメでしたか?」
「いや、うん。そうなんだけど......こう、何と言うか手を繋ぐくらいなら」
「え?手ですか?それなら手を繋ぎましょうか」

なぜ腕を掴むのは良くて手を繋ぐのはここまで恥ずがしがるの?可愛すぎるだろ。

夕日染まる廊下。歩く影が二つ。男と女の影。どこかぎこちなく、それでいて確かな気持ちを感じる。
──愛を──
おれは爽花に恋をして。そして彼女にしたいと思っている。それは紛れもなくホントの気持ち。だから俺は選ばなくてはならない。
ゲームと青春のどちらかを
俺はその時どちらを選ぶのか......




はい、どうもアリコン魔王です。ここ最近やっと更新ができています。更新ペースが遅れていたのは申し訳ありませんでした。ここでお詫び申し上げます。つきましてはここから毎日更新しようかと思っております。三月中は学校の程が春休みに入っておりまして毎日暇を持て余しておりますので。更新ペースが遅れていた分ここから挽回していこうかと考えております。これからもよろしくお願いします。


Page:1 2 3 4 5 6 7 8



この掲示板は過去ログ化されています。