コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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桜とともに【祝!完結!】
日時: 2016/01/23 19:59
名前: トイプードルマロン (ID: 5prxPZ/h)

はじめまして。初めてなのでいろいろわからないこともありますがよろしくおねがいします。人に自分の小説を見せるのは緊張します。さて、初めての作品は中学生のお話にしようと思います。頑張って書きますね。
☆キャラクター設定☆
立花 たちばなかおる もてるけど彼女はいない男子。
光田 みつだあき   ショートカット。アホ毛が少し気になる。   
照山 紅葉てるやまもみじメガネ男子。結構不愛想。
古里 ふるさとれん  女子高に通っている。サラサラのロングヘア。
笹葉 さら(ささばさら)  秋と同じクラスで、仲がいい。ツインテール。
実はキャラの名前には共通点があります。わかりやすいですが・・・。

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Re: 桜とともに〜sarasideⅡ〜 ( No.58 )
日時: 2015/10/22 17:05
名前: トイプードルマロン ◆GpUAaOdKuo (ID: 0r0WCIJk)


秋ちゃんに告白したものの、返事はノーであった男子。
そんな彼に興味を持ってしまった私は、少しずつ彼の性格を知っていった。
秋ちゃんを目で追ってしまっている姿。
その時は、いつものキザな感じとは違って、少し悔しいような、そんな表情をしていた。
あんな顔もするんだ、なんて思ってみていると、あることに気付いた。
私はどうなの。
私が彼を見る目つきって、あの目と違うといえる?
断言できなかった。
どこがいいとか、そんなことはわからないけれど。
私は…立花のことを、
好きなのかもしれない。

Re: 桜とともに〜29〜 ( No.59 )
日時: 2015/10/25 06:18
名前: トイプードルマロン ◆GpUAaOdKuo (ID: 0r0WCIJk)

久しぶりに本編に戻ります!

「言いたいことって、なに?」
「それはっ…」
まだまだ彼女とは距離があった。
その距離を縮めながら、秋は叫んだ。
「今まで、たくさん叩いたりしてごめん!
八つ当たりとかして、ごめんね!!」

なんだ?いきなり謝ってくるなんて、秋らしくない。
「でも、楽しかった!もみじといれて…。」
「!…俺も、楽しかったよ。」

気付けばもう秋は近くにいた。
「でも、もうさよならしなくちゃいけないんだ。」
「うん、わかってる。」
頷いた秋の目は、濡れていた。

「バイバイ、もみじ。あと…。私が言えることじゃないけど、
あんたの良さを分かってくれる人って、なかなかいないよ。
だから、告白してくれた後輩のこと、大事にしてあげて!」
「……!」

「おいっ!そろそろ戻ってきてくれよー!」
先生が叫んだ声が、背中に聞こえていた。

Re: 桜とともに〜29〜 ( No.60 )
日時: 2015/12/03 16:09
名前: トイプードルマロン ◆GpUAaOdKuo (ID: Mx34GQYU)

「告白してくれた後輩のこと、大事にしてあげて!」
そう叫んだ秋の顔。
彼女の表情は、たぶん一生忘れないだろう。

今日、秋との思い出が詰まった街に、ついにさよならを告げた。
そして、秋とも…。

今まで僕の記憶の中にいた秋が、僕の中から少しずつ消えていく、そんな気がした。もちろん、しばらくは憶えているであろう、ただ…
「忘れる」ってこういうことなんだな、と思う。

僕はそんなことを考えながら、タクシーに乗っていたのだった。
もちろん、タクシーを引き留めてくれた先生には感謝している。
 「僕達」には、その時間が必要だった。
これからも美術部として、がんばらなくちゃいけないな。

来週、あの子にあったらなんて言おうか。
とりあえず、にっこりと笑ってみて、それから…

…僕の話は、もうおしまい。

Re: 桜とともに【参照900超え♪】 ( No.61 )
日時: 2015/11/23 11:59
名前: トイプードルマロン ◆GpUAaOdKuo (ID: Mx34GQYU)


お久しぶりです。来ない間に参照が900超えてました!ビックリ。
更新できない間も見てくださる方がいるのだなあと思いなんだかうれしいような、申し訳ないような…(>_<)

さて、前回でもみじサイドが完結いたしました。なんかしんみりしてますが、
思い描いていた終わり方で私にとっては良かったです(^^)
皆さんはどうでしたか?コメント、感想あったら書いてくださいね。

もみじサイドが終わったということは、このお話も終わりが近づいているということで…。終わりまで読んでいただけたら嬉しいです☆

では、次回をお楽しみに(^_-)-☆

Re: 桜とともに〜30〜 ( No.62 )
日時: 2015/12/13 13:44
名前: トイプードルマロン ◆GpUAaOdKuo (ID: V3xQLAnQ)

「告白してくれた後輩のこと、大事にしてあげて!」
……私が言えることじゃなかった。
  私は紅葉とはもう何も関係ない。
  そう思っていながら口から出た言葉。

伝わったかな。
そう思ったのは一瞬で、気が付けば目から涙が溢れ出した。
やだ、なんで。

さらは何も言わずにそばで立ってくれてた。
「やっぱり好きだったんだね。」
なんて言わずに。

泣いた後に、ふと4月に思ったことを思い出した。
「今年はいい出会いがあるかも」なんて。

その予感があっていたな、と感じた。でも、
出会いは一つだけじゃなかったんだ。


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