コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- なるやん、時々へたつん。【シリアス編進行中】
- 日時: 2016/01/04 11:34
- 名前: 彼方 (ID: dzyZ6unJ)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=38844
この小説はナルシスト×ヤンデレの2人の、よく分からないイチャイチャ(?)物語と、主人公×ツンデレのラブコメです……読めば分かります!!←
とか言ってますけど、なるやんの部分少なめです←
どっちかというと、へたつん、時々なるやんですw というか、その四人以外のラブコメも多めです←
気が向いた時に更新するので、更新止まったら「あ、この作者飽きたんだな…」とでも思っといてくださいw
≪2014.12/30執筆開始≫
+゜*。:゜+.゜目次+゜*。:゜+.゜
キャラ紹介>>01
オリキャラ応募用紙>>07
プロローグ1「なるへた」
>>02>>03>>04
プロローグ2「やんつん」
>>05>>06
第1話 「俺じゃ釣り合わないから」
>>10>>11>>12>>13>>14
第2話「鈍感恋模様」
>>17>>18>>21>>24
第3話「君とスポーツバッグ」
>>25>>28>>29>>30>>31
第4話「転校生トライアングル」
>>32>>33>>34>>35>>38
第5話「きっと恋は変わってく」
>>43>>44>>45>>46>>47>>50
第6話「恋心に変わった日」
>>51>>54>>55>>56>>57>>58>>59
第7話「首吊りなんかじゃ救われない」
>>61>>62>>63>>64>>65
第8話「あっかんべをあの日のように」
>>66
《祝、参照1000超え 2015.12/30》>>60
゜・†。+゜お客様゜・†。+゜
椎名さん >>08>>15すごい良いキャラありがとうございます!!!ヾ(*´▽`*)ノ
春音>>19>>26>>40ボクっ娘&可愛い系男子キャラありがとΣb( `・ω・´)グッ
むむさん>>22ハイキュー良いですよね(((
四之神綾芽さん>>36ハイキュー好きがいてうれしいです!!(そこじゃない)
正義さん>>39マトモなキャラありがとうございます!!アレンジしがいが(((((
てるてる522>>48>>52久しぶり&ありがとう!!…φ(・ω・*)
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- Re: なるやん、時々へたつん。【オリキャラ募集!!】 ( No.28 )
- 日時: 2015/02/13 10:30
- 名前: 彼方 (ID: v2BiiJyf)
こちらへどうぞ、と通された席は、窓際の席だった。三階だからか、けっこう景色がきれいだった。
今日は晴れてんなあ。雲が真っ白で、数えるほどしか「ちょっと、聞いてんの!?」
「ごめんなさい聞いてませんでした」
こういう時は素直に謝るに限る。きっと俺の正直さを評価して、あまり桃音も怒らないはずだ「はあっ?何で聞いてないのよっ!?」
すごい剣幕で怒られた。おかしい。おかしいな。絶対おかしい。
「まことに申し訳ありませんでした」
「はあ……。まあいいけど」
あっさり許してくれた。あれ?桃音らしくないな。
「ねえ、今なんか失礼なこと考えてなかった?」
「滅相もございません」
やけに勘がいいな、くそっ。
「あと一個店行くからね!」
「え?どこ?」
「い、いいでしょどこでもっ!!」
やけに慌てた様子で桃音が言う。……何だかなー。
「……ん、了解」
「お待たせしました。海鮮ドリアと完熟トマトのハヤシライスでございます」
そう言われ料理を見ると、白い湯気が立っていて、急に腹が減っていることに気付かされた。
いただきます、と手を合わせ、食べようとしていると、桃音がこっちを見ていることに気付いた。
俺何かおかしなことしたか……あ、
「ハヤシライス食いてえの?」
「う、ううんっ!そんなのいらないわよっ!」
そう言いながらも、物欲しげに見ているので、
「遠慮すんなって。ほら」
と言いながらスプーンを差し出した。
「え、ええっ?ちょ、待って「ほら、口開けろ」
少し赤くなりながらも、桃音は素直に口を開けた。しばらく咀嚼して、飲み込むのを待ってから声をかけた。
「どーよ、美味いか?」
桃音は目を逸らしながら、ぼそっと呟いた。
「……うん、ありがと」
「ん。どういたしまして」
「あ、あんたが言うから仕方なく食べてあげただけよっ?」
「はいはい」
そう言いながら、食べ始めると、
「なっ……」
と桃音が絶句した。
「……何だよ。まだ何かあんのか?」
「それっ、あたしが口付けたやつっ……」
あぁ、確かに桃音に一口食わせたけど、別に俺気にしないしなあ。
「ん?あぁ、別にいーよ。桃音なら」
「……っ」
何でか桃音は赤くなって固まってしまった。
「……何だよっ?」
「なっ、何でもないわよ!馬鹿友哉!!」
桃音がテーブルの下でげしげし蹴ってきた。
「いってっ!!んだよ蹴んなよ!」
「この馬鹿友哉っ!バーカバーカ」
結局、俺は始終蹴られながらハヤシライスを食う羽目になった。俺が何したっていうんだ。
- Re: なるやん、時々へたつん。【オリキャラ募集!!】 ( No.29 )
- 日時: 2015/02/13 10:32
- 名前: 彼方 (ID: v2BiiJyf)
食事を終わらせて、会計を済ませようと伝票を見て、財布の中身を見て、少し安心する。……よかった。二人分払っても無くならない程度には金欠じゃない。
「あ、じゃああたしの分は……えーっと……」
と桃音が伝票を確認しようとしていたので、さっと取り上げてレジに並ぶ。
「え、あたしまだお金出してないよ?」
と問いかけてきたので、
「ああ、気にすんなよ。お前今日すげえ金使ってたじゃん。俺が食事代ぐらい払ってやんよ」
と言って代金を支払う。
桃音は驚いて、首を振った。
「い、いいよいいよ。それぐらいあたしだって払えるしっ」
「ファミレスの食事代ぐらい、遠慮すんなよ。どっかのフレンチレストランとかだったらさすがにあれだけどな」
ははっと笑ってこの話題を終わらせて、レジを離れる。
桃音はもごもご何かを言って歩き始めた。
「んで?」
ファミレスを出ながら俺は桃音に尋ねた。
「……何よ」
何故か不機嫌そうに桃音が呟く。
「次どこ行くんだ?」
すると桃音は視線を泳がせながらもごもごと何かを言った。
「……何だよ?」
「な、なんでもないっ!黙って付いてきなさいよね!!」
「お、おう……?」
何か腑に落ちないな。……まあいいか。俺は桃音の言うとおりに黙って付いて行くことにした。
「あれ?ここスポーツ用品店……だよな?」
てっきりまた何ちゃらとかいう洋服のブランド店に行くと思ったが。ちょっと意外だ。
「そうよ。何か文句ある!?」
「へっ?い、いや、ありません……」
何で怒鳴られたんだ、俺、と首を傾ける。
「ほら、さっさと付いてくる!」
「は、はい!」
急かされながら着いた売り場は、スポーツバッグの売り場だった。
スポーツバッグか。確か、桃音もバレー部だったな。だからか。
そういや、俺のバッグボロくなってたっけな。あとで買い替えにこよう。
あー、この桃音が選んでる時間ってほんと暇だなー、とため息を吐きかけたその時、桃音から声が飛んできた。
「友哉っ!色何色か選びなさい!」
「え?何、決まんねえの?」
「いいから早くっ!」
桃音が口をへの字にしながら急かす。
「えーっと、じゃあ、この黄色と青のやつかなー……?」
「……このバッグの中でそれが一番?」
やけに慎重な顔で桃音が訊く。
「俺はそれが一番だと思うけど……、あーでも俺の好み言ってもしょうがねえよなあ。うーん……」
「友哉はこれが一番なんでしょっ?」
桃音は友哉は、の部分を強調して言った。
「ん、そうだけど「あっそ」
興味の無さそうな顔で呟くと、桃音はさっさとそのバッグをレジに持っていって、会計を済ませた。
「え、お、おい、桃音はそれでいいのかよ」
俺が慌てて言うと、桃音は不機嫌そうな顔で鼻を鳴らした。
「そんなんあたしの勝手でしょっ?何か文句あるの?」
「え、いや、別に」
いくら興味の無さそうな態度とられても、俺が選んだものを買ってくれるって何か嬉しいな、と思わず顔を緩ませてしまう。
ちょっと変に意識してしまうのはおかしいだろうか。____おかしいな、うん。それに桃音に限ってそんなことないか。変に期待するだけ無駄だな。
- Re: なるやん、時々へたつん。【オリキャラ募集!!】 ( No.30 )
- 日時: 2015/02/13 20:52
- 名前: 彼方 (ID: MGziJzKY)
「……何にやにやしてんの。キモい」
桃音は俺をじとっと睨んだ。
「あ、ああいや、何でもない」
「さっさと帰るわよ、ほらっ」
手を繋がれ、引っ張られる。
桃音から手を繋がれたことに少し驚いて、桃音を見つめ返してしまう。
「何よ」
言うべきなのか迷い、言ったら機嫌が悪くなりそうなので、
「いや、何でも」
とお茶を濁しておいた。
手から桃音の体温が伝わってくる。桃音の手は柔らかくて、女子っていう感じがした。変に緊張するっていうか、ドキドキするっていうか、とにかく多分今俺、動揺してる。
しかし、周りの視線が気になって仕方ない。リア充とでも思われてるんじゃないか。俺は構わないけど……、あれ?構わないってどういう意味だ?俺、まさか、あれ?……混乱してきた。とりあえず考えるのは保留にしとこう。
____それにしても、桃音は何も気にならないんだろうか。そっぽを向いていて、表情が読み取れない。
そうこうするうちにショッピングセンターの外に出た。
繋いだ手を放すのがちょっと名残惜しいなあと思っていると、桃音が不意にピタッと動きを止めた。
繋いだ手と俺の間で視線をうろうろさせて、ひどく動揺したように呟く。
「……い、いつからっ……!?」
何言ってるんだと思いながら俺は言った。
「え?いつからって、スポーツ用品店出た辺りから、だろ?桃音から繋いできたんだろうが」
「へっ!?____待って、あたしから手繋いで、ずっとそのまんまだったのっ?」
「う、うん」
桃音は動きを停止したまま、顔をどんどん赤くしていって、ゆでだこみたいになった。
「お、おい、大丈夫か?ゆでだこみたいになってるけど」
「____っ!?」
無言の叫びを上げて、桃音が手を振りほどいて走り去って行った。
「あー、おい!ちょっと待てよ!」
その言葉に反応したのか、桃音は動きを止め、また走って戻ってきた。
そして、何かを言いたそうな素振りを見せた。
「えーっと、あー……、あのね、そのっ……、うー……」
「……何だよ?」
俺が問いかけると、さっきのゆでだこよりも赤い顔で桃音が何かを差し出してきた。これは……、さっき買ったスポーツバッグ?
- Re: なるやん、時々へたつん。【オリキャラ募集!!】 ( No.31 )
- 日時: 2015/02/14 00:11
- 名前: 彼方 (ID: rBo/LDwv)
「何だよこれ?」
「あげる」
「……は?」
今桃音は「あげる」って言ったのか?俺、耳でもおかしくなったのだろうか。
「あ、あげるって言ってんのよっ!耳悪いの!?」
桃音が買ったスポーツバッグなのに、何でそれを俺に?
「えっと……、何で?」
「き、今日一日、荷物持ちさせたお礼と、その…………」
「ん?」
促すと、桃音は半分逆ギレするように言った。
「今日は、その、あんたの誕生日でしょっ?まさか自分の誕生日なのに忘れてたのっ!?馬鹿じゃないのッ!?」
「……え?ホントにっ?」
「ホントだけどっ?何か文句あるっ!?」
「え、つまりこれ、俺の誕生日プレゼント?……すっげえ嬉しい」
俺は思わず満面の笑みを浮かべてしまう。
親にプレゼントもらう歳じゃないし、望にはまあ、もらうはずもなく、奈々架には俺の誕生日なはずなのに望より小さい手作りケーキもらうだけだし、毎年学校の女子からは恐らく人違いか望に近付くためであろうプレゼントしかもらわないから、正直ものすごく嬉しい。
「俺のスポーツバッグ、中学から使ってるからボロボロになってたんだよなー。いっつも買わなきゃなーって思ってたけどめんどくさくてそのまんま使ってたからすっげえちょうどいいわ」
「……んなん知ってるし、だからスポーツバッグにしたんでしょ」
桃音が何かを言ったが、風の音で聞こえず、
「なに?何か言ったか?」
と聞き返したが、
「何でもないっ!」
と言われてしまい、俺は内心首を傾げた。
「ありがとな、桃音!!」
桃音はむすっとしながらそれでも嬉しそうに口を緩めた。
「……どういたしまして」
今までの不機嫌そうな顔のギャップで余計そう見えるのだろうか、その笑顔がすごく可愛く思えた。
「桃音さあ、笑ってた方が絶対いいだろ」
「え?そ、そう?」
意外そうに桃音が尋ねる。
「だってさ、お前笑うとめちゃくちゃ可愛いじゃん」
すると桃音は、怒りなのか別の何かなのか、顔をまた真っ赤にして膝蹴りを食らわせてきた。
「いってえっ!い、今の怒るとこじゃないよな!?俺褒めたんだけど!?」
「うっさいわね、黙って蹴り食らっときなさいよ!」
「理不尽すぎるだろ!」
「そんなん知るかっ!このサボリ魔!」
「はあ?俺サボリ魔じゃ____あー……、サボリ魔だわ俺」
「ホントよ!部活いっつも隙あらばサボってっ。あたしがバッグ買ってあげたんだから、部活ちゃんと来なさいよっ?!」
「あーはいはい善処します」
「絶対だからね!」
「考えとく」
「体調不良と特別な用事以外でサボったらそのバッグの代金請求するから!!」
「え!?せっかく誕生日プレゼントだと思って嬉しかったのに!」
「だーかーらー、部活サボんなきゃいいのよ!分かった!?返事ははい!」
「は、はい!」
桃音と俺は、いつも通りのやり取りをして笑い合った。
今日、今までで一番良かった誕生日かもしれない、なんて思った俺だった。
- Re: なるやん、時々へたつん。【オリキャラ募集!!】 ( No.32 )
- 日時: 2015/12/31 00:16
- 名前: 彼方 (ID: dzyZ6unJ)
第4話「転校生トライアングル」
「おっはよーう!お前、珍しく遅いじゃん。いつもだったらわざわざ早めに来て学校で寝てんのに。どしたの?」
望が不思議そうに尋ねてくる。
「ん?ああ、教科書とか部Tとか色々新しいバックに詰め直してたら遅くなった」
「新しいバック?おお、友哉のバッグが新品になってる!なになに、買ったのー?」
望は驚いたように笑った。
「いや、もらった」
「うっそお!友哉にバッグくれるやつなんていたんだ!奇跡的だねえ!」
望が心底驚いたように目を見張る。失礼なやつだな。まあ俺自身もそう思ったから気にしないが。
「うん、それ俺も思った」
「や、そこは否定しようよっ?」
望は呆れ顔をつくった。そんなこと言われても。
「いやだって、俺もすげーびっくりしたし。……それにしても何か、やけに教室ざわついてね?」
思い出したように望は、
「あ、そーそー」
と言った。
「何かねー、オレらのクラスに転校生くるらしいよー。噂じゃ、金髪碧眼のハーフの女子とか何とか」
「へえ!ハーフかあ。そういや、前中学にハーフの女子いたな」
ふと、俺が思い出して呟くと、ぱっと表情を明るくして望が頷いた。
「うんうん、いたいたー!ボクって言ってるけっこう変わった可愛い子ね。懐かしいなあ」
俺が中学二年の時、そのハーフの日本人離れした美少女が、いきなり俺と望のクラスに転校してきて驚いた記憶がある。しかも日本語ペラペラで更に驚いた気がする。
確かイギリス生まれ、福岡育ちのやつで、英語と博多弁を混ぜて訳わかんない喋り方してたっけ。天然バカで変わったやつだったけど、愛嬌があって人気者だったな、あいつ。
確か琴って名前で、俺たちはあいつのこと……、
「「ことりんって呼んでたよな!」」
二人で見事にハモった。俺と望は思わず吹き出してしまい、ひとしきりげらげら笑ってから、望がにやつきながら言った。
「転校生ってもしかして、ことりんだったりして。なーんてね」
「だったらすごいな」
俺もにやにやしながら返した。
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