コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 四季廻る俺達【パロ注意】[早すぎるオリキャラ募集]
- 日時: 2015/01/23 19:39
- 名前: ルーミャ (ID: YaNMSBwn)
題名通りです
*メタ注意
メインな登場人物
竜崎 礼夜(りゅうざき れいや)
普通の顔の中学2年。今決めた。無所属。普通。何で主人公ってカッコいい名前にする人が多いのだろう。
荒井 清次(あらい せいじ)
無所属。竜崎のクラスメイト。
廻音 奏太(まわりね そうた)
サッカー部。竜崎の親友。
このような作品が苦手な方はお戻り下さい
- Re: 四季廻る俺達【パロ注意】[早すぎるオリキャラ募集] ( No.51 )
- 日時: 2015/12/25 21:00
- 名前: ルーミャ (ID: rzNp2zLh)
このページは小説ではありません。しかし、読むことをお薦めします。
主「はい、これで修学旅行編は終わりです」
清次「え? 三日目は? 二日目の夜は?」
主「いや、特に記憶ねぇし。それとプライバシーをきっちり守らないと」
清次「しっまらねぇなぁ……それとプライバシー守らないお前が言うかよ。結局、こんな聖夜にこれ書いて、言っていた小説は間に合ったんだろうな?」
主「……ハハッ何の事かな? 知らないね」
清次「お前No.49の後書きを見てこい」
主「いやぁ……一応お話は出来たんですけどね? 色々と許可が欲しいなと」
清次「はぁ? ここお前の小説書くところじゃん」
主「いいから聞く。えー、この小説を見ている皆さん、我々作者一同は」
清次(作者はお前一人だけだろ)
主「ラブコメ展開を考えております!」
清次「……ハアァァ!?」
主「ただ、この小説は皆さんのキャラ投稿、閲覧、パロディで出来ているからこの質問はくだらないと同時に大切な質問なんです」
清次「コメ稼ぎ乙」
主「悪い子にはサンタは来ないぞ」
清次「ていう事はついに俺も恋愛が出来る訳だ。お前の下らないストーリーではあるが」
主「まだ誰かを繋ぐとは言ってはいないよ。
さて、この質問は今日の23:59まで受け付けております。また、YESなコメントが無い限り、そのルートは見えないんじゃないかなー」
清次「……キャラクターを投稿してくださった人には言わなくていいのか?」
主「後々オリキャラを投稿してくださった人が気にくわないと言ったら、全て消させて頂きます」
清次「後の事を考えると面倒臭いんじゃないか?」
主「俺は恋人を作るなんて言っていないよ?」
清次「……え?」
主「さぁて!! 次回は明日の朝位に投稿する、『クリスマス終わったけど、来いよDi●ney、著作権なんて捨てて掛かってこい!』」
清次「おいバカ消されるぞ!」
- Re: 四季廻る俺達【パロ注意】[早すぎるオリキャラ募集] ( No.52 )
- 日時: 2015/12/26 18:38
- 名前: ルーミャ (ID: rzNp2zLh)
さて、今は冬休みのクリスマス。俺達は前回言った例の夢の国に来た。
さてはて、何故ここまで来たのかというと、奏太が誰かから行くことを決めたらしい。
……にしても、人が多すぎないか?
いや、当然夢の国は沢山客が来るけど、そういう意味ではない。今回俺達は三人だけではなく、それに次いで合計9人もいる。
メンバーは俺、奏太、清次、綾さん、鉤科さん、志筑さんまでは普通。可笑しくないメンバーだ。しかし、何故残りの3人はいるのだろう。しかも、残りの二人は愛紲さん、とその似ている人である。さらにもう一人は熊の抱き枕まで持っている。どうせなら夢の国産にしろよではない。何故抱き枕なんだ? これはかなり異形なメンバーだ。
綾「さて、今日は皆で楽しんじゃおうか!」
礼夜「……別にいいですけど、流石に全員同じアトラクションは無理じゃないですか? 時間的にも」
綾「んー? それもそうね。だったらグッチョッパーして、メンバー決めようかしら、メンバーは三人ずつね」
グッチョッパーとは、初耳だな。あれか。グットッパーで別れましょってやつか。
一分後、メンバーが決まり別行動となる。関係ないけど、最近メタイ事しか書かれていない気がする。
俺のグループは、鉤科さんと佐上という人だ。
礼夜「あー、どこ行きます? 俺は特に決めていないんで好きなところで良いですよ?」
鉤科「……ファンタジーランド」
礼夜「……佐上ちゃんも、これでいいのかな?」
佐上は、無言でコクコクと頷くと、俺達はファンタジーランドへと行った。
一方奏太達は……。
綾「さぁて、まず最初はカリブの海賊行きましょう!」
奏太「……あいよ」
愛紲「はーい」
綾「流石に朝っぱらからであって待ち時間はそんなに掛からないようね。急がなくちゃ間に合わないわよ!」
清次「立花さん、何処に行きます? 俺的にはビッグサンダーマウンテンがいいんですけどね」
愛李「そんなところを選ぶなんて、紳士の名にもおけませんわ! 普通ならもっと可憐な所を選ぶのが基本ですの!」
清次「あんたにゃ聞いてねぇよ! 俺は、立花さんと話していたんだ!」
立花「二人とも落ち着いて、どうせだし最初はアリスのティーカップなんてどう?」
清次「流石立花さん! 俺も賛成です!」
愛李「……ま、最初はこういったものが当たりまえですの」
ファンタジーランドへ来たのはいいんだが、どれから乗るか。
鉤科「……イッツスモールワールド」
イッツスモールワールド。それは小さな地球を舟に乗って回るアトラクションである。すぐに入れる所や和やかである事から人気はそこそこある場所だ。そういえば何処かでピノキオがいるなんて聞いたような……。
そんな事をほっといて、ボートにのる。俺が右端、佐上が真ん中、鉤科さんが左端となった。
早速始まったが、いきなり隣から声が掛かった。
佐上「ねぇ」
それは非常にか細い声であった。
礼夜「ん……? どうかしたか?」
佐上「ちょっと、お喋りしたいなって」
礼夜「……いいけど、できるだけ小さく話せよ」
佐上「うん」
佐上は熊の抱き枕をきゅっと握り絞めると同時にボリュームをきゅっと小さくした。
礼夜「んで? 何を話すんだ?」
佐上「……どうしたら皆と話せるの?」
これはまた重い質問を。どう話すか説明を考えていると、
佐上「……何か話そうと考えていると、いつの間にか皆どっか行っちゃってて、いつも俺だけ一人きり。だから先輩が羨ましくて、どうやったらそんなに楽しく話せるのかなって」
眠たげな赤い瞳が俺を映す。
ここで俺が取った行動は、
礼夜「お前男だったの!? ていうか、中学生だったのか!?」
佐上「……え」
いつもの突っ込み。相も変わらない俺がやって来た事。別に我慢出来なかった訳ではない。当然わざとだ。いや、少し本音は混じっているけど。だって男は髪にピンつけないだろ普通は。
礼夜「別に、話すのに考える必要はないだろ? 思った事を率直的に言えばいいんだ。何で? 分からない。これはこうだ。何を言いたいか纏めなくていい。やりかけた宿題は適当に投げればいい」
佐上「……」
しばらく彼は呆然としていた。
礼夜「悪いな佐上ちゃん……じゃないか。お前、名前は?」
佐上「要……ちゃん付けはしなくていい」
礼夜「そうか。じゃあ要、今度話す奴と会ったら思い付いた事を何も考えずに言ってみろ。そうすりゃきっと会話が成り立つだろうよ」
佐上「……よく分からない」
こうして、短い地球の旅は終わった。
- Re: 四季廻る俺達【パロ注意】[早すぎるオリキャラ募集] ( No.53 )
- 日時: 2016/02/13 16:41
- 名前: ルーミャ (ID: E1s7fLzP)
さて、あれやこれやで昼となったので、俺達は指定の場所に集まる。
礼夜「……どーしたんすか? そんなに落ち込んで」
奏太「姉貴は、クリスタルパレス・レストランに行きたかったんだけど、何せ時間が無かったからなぁ」
綾「うー、あそこのお店、楽しみにしてたのにー」
あー。でもあそこ、確か結構高かったような気がするんだけど。そこまでして行きたかったのか。
綾「そんなことより、次のメンバー決めましょ! ほれ! グッチョッパーで、わっかれましょ!」
……立ち直りの速さは本当に凄いなぁ。
綾「……お? 一発で決まったわね」
確かに決まったは決まったが、このメンバーって……。
清次「いつもの俺達だな」
……うん。何だろう、コイツらが揃うと変な事しか起きない気しかしない。
結果として、綾さん愛紲さんそしてその人に似た人、鉤科さん要志筑さんと、俺ら三人のメンバーとなった。
立花「よろしくお願いしますね、鉤科さん、佐上ちゃん」
要「……ちゃんづけは余計」
鉤科「……ホーンテッドマンション」
立花「……え? あ、あぁー、私ちょっとそういうのは……」
鉤科「……駄目?」
立花「え、いや……大丈夫です」
要「……」
綾「ありゃ、これは可愛い可愛い瓜二つの女の子が来たねぇ」
愛李「当たり前ですわ! 私と御姉様は一心同体ですの!」
綾「んー、そのいきすぎた愛情もいいね!」
愛紲「ちょ、違うって! ただの双子だから!」
綾「ま、いいか。これはお姉さん、デートプランに本気で考えようかしら、まずはホーンテッドマンションなんてどうかしら?」
礼夜「……どうする? どこ行く?」
奏太「うん。まずはホーンテッドマンションだろ」
清次「そうだな。次はスペースマウンテンで」
礼夜「……はいよ」
こうして、俺達三人、いや九人はホーンテッドマンションに着いてしまった。ホーンテッドマンションは、999の幽霊がなんたらかんたらのマンションで、つまり幽霊がたくさんはしゃいでいるアトラクションだ。
鉤科「……」
立花「ぴゃあぁ!! 怖いですぅ!」
要「う……きつぅ……」
鉤科さんはだんまりしてるなか、ぎゅっと志筑さんは要に身体を寄せ、涙目で叫ぶ。要は顔を真っ赤にして志筑さんから離れようとしていた。
綾「フヒヒ、お姉さんの罠に掛かったわね、ここで小娘二人を美味しく頂こうとしようかしら」
愛李「させませんわ! 御姉様から離れなさい!」
綾「ちょ、いたぁい。そんなにがっつかなくてもいいじゃない。貴方の御姉様が寂し……ちょ、落ちちゃう。私乗り物から落ちちゃうわよ」
愛紲「やめて愛李! あと綾さんも乗らなくていいですから!!」
愛李にぐいぐいと綾さんは押され、どうにか踏ん張る。てか綾さんの顔が微動だに動かない。
清次「シャァ!! こんな幽霊、エクソシスターと言われる俺にかかりゃあ万物除霊に越したこたぁねぇ!!」
奏太「面白い! なら、この霊物満場なこのバッグ、除霊してみやがれ!」
清次「え? このバッグ呪われてんの?」
礼夜「地獄絵図だ……」
このバカ二人は何を言ってるんだ? 日本語を学んで来てほしい。周りからチラチラと迷惑そうに見られていて、とても堪えられるものでは無かった。
礼夜「あぁ……しんどい。次、スペースマウンテンに行くぞ」
奏太「お、そうだな」
礼夜「……言い出しっぺはお前だったよな? ならいかねぇぞ」
奏太「何故そうなる」
清次「チェロス売ってるから買いに行こうぜ」
「ああー!!」
俺達がグチグチ行っていると、ある少女がこちらに駆け寄った。
「見つけました! 運命の三人組!」
礼夜「……はぁ?」
「何がはぁですか! 占いに書いてある事が本当でしたら……貴方達、これから行く先は何処ですか?」
礼夜「いや、何を言って……」
奏太「これって逆ナンって奴? 俺ら三人いるけど」
清次「これからスペースマウンテン行くんだが、あんたは?」
「ふふ、私は野々 乃埜です! 宜しく御願いします!」
乃埜という人は自慢気にパッつんな前髪をサラリと翻す。
礼夜「いや、聞いてないんだが」
乃埜「と、に、か、く! こうなったら善は急げです! スペースマウンテンへと行きますよ!」
礼夜「て、おい……人の話を聞けって!」
スペースマウンテン。それはとても暗い中、ジェットコースターがとても速く走るアトラクションだ。
前に奏太と清次、後ろに俺と乃埜という人が隣となった。
礼夜「なんで俺だけがこう面倒事を押し付けられなくちゃいけねぇんだよ……」
乃埜「それよりですね! 実は私、カラコンを曜日毎にかえてるんですよ! ほら!」
礼夜「すまん、暗くて見えない。それより、そろそろ動くから」
スペースマウンテンはゆっくりと動き始め、徐々に速くなる。そしてプラネタリウムみたいな空間へと移り、グルグルと回り始める。
気付くと、知らない間に彼女は俺の手を握っていた。しかめっ面をして彼女を見るが、暗くて見えないがゆえに全く気付く気配は無い。
結局手を握られたまま終わってしまった。
乃埜「あー、楽しかった。やっぱりこういうのもいいね」
礼夜「いや、手……」
彼女は気付くと、バッと手を離し、やや赤面しながら咳を込む。
乃埜「今のは、私の幸運と共に恋愛力を高める行動なので、気にしないで下さい」
礼夜「あっそぅ……んで? もう十分だと思うが」
俺は適当にあしらい、問い出す。
乃埜「んー、普通ならこれで十分ですがね、これだけだとただ会ったという事象にしかならないんですよねー」
礼夜「ちなみに、目的とか、そういうのはあんの?」
今度は自信満々にドンと胸を張る。さっきからなんでドヤるんだ……。
乃埜「そりゃもう。なんたって占いには運命の三人組に会うことで幸運度が120%にもなるんですよ? 当たり前じゃないですか!」
礼夜「へぇ……じゃあもう会ったし、ここでさよなら……」
乃埜「いえ、さらにその三人と長く付き合えば、更にこれからの幸運度が上がり続けると書いてありました! これはもう連絡先を聞くしかないです!」
奏太「やっぱり逆ナンじゃないか」
清次「俺はいいんだが、立花さんがなぁ……」
いや、何故二人は平然としているんだ。
礼夜「……それは流石に出来すぎだろう。信じ過ぎじゃねぇか?」
乃埜「間違いありません! さぁ、連絡先を教えて下さい!」
礼夜「……しゃあない。しかし、そうそう会えないと思うぞ?」
乃埜「私は何処でも飛んで来ますよ? はい、連絡先です! ではまた四人でお茶会でも!」
そういってタタッと走って行った。
礼夜「どこでも、ねぇ……」
そういって、チョコレート柄のメモ帳を眺めた。
あ・と・が・き
~一年を振り替えって~
主「あー、もう一年。速いなぁ」
礼夜「せやな」
主「一年という事で、振り替えって読んだけど、最初がぶっ飛んでた事に気付いたよ」
礼夜「むしろ今は落ち着いたよな。てか内容量が変わり過ぎている」
主「いや、最初は面白半分で適当に面白い事書いとけば良いだろと思って書いたんだけどさ、思いの外沢山の人がオリキャラを送ってきてくれてさ。知らない間に本気で書いちゃってたよ」
礼夜「なんだぁ? 気遣ってぶっ飛んだ事が書けないってか? これ、一応ギャグ小説だぞ。投稿してくださったキャラでも酷い扱いさせてナンボだろ」
主「誰もギャグ小説とは言ってねぇよ。確かにパロ注意書いてあるけど。今はその欠片もなく、面白味が欠けてるんじゃないかな。あとそれやったらマジでキレられると思う」
礼夜「あーそうか。まぁ、元々は日常系の小説にする予定だったからな。ぶっ飛んでたが。まぁ、でもたまにはぶっ飛んだ事も書いてみれば? 昔に戻ってさ」
主「検討しよう。さて、明日はバレンタインデーだけど、それよりも重要な事を書こうかと」
礼夜「ん?」
主「この一周年を期に、新たな小説を書こうかと」
礼夜「……はぁ、またか。どのくらい小説掛け持ちしてるか、分かってるよな? あとここで宣伝するのは恒例なのか?」
主「いいじゃん。さて、次に書く新しい小説とは、一人の少女が描く日常系ストーリー、『そんな魔法少女の非日常(仮』。一度書いてみたかったんだよね。次は……三月か、2月の末だと思う」
礼夜「あ、そう。遅いのか速いのかもう分からんな。それよりもう尺がないから、ほれ、一言」
主「こんな安定しない作者ですが、今年も御願いします!」
- Re: 四季廻る俺達【パロ注意】[早すぎるオリキャラ募集] ( No.54 )
- 日時: 2016/03/28 02:02
- 名前: ルーミャ (ID: E1s7fLzP)
主「……あぁ、いい風だ。心地いい」
礼夜「うん、けどさ。もう卒業終わったよ。春だよ? これ今冬のやつだよ?」
主「でも内容は春ですし」
礼夜「季節ズレぱねぇなおい……」
主「すまん」
そして、俺達は沢山遊び、気づけば夜になっていた。
当然集合。
綾「そろそろお疲れかもしれないけど、ビッグイベントの1つ、プロジェクションマッピングを見に行きましょう!」
礼夜「やっぱり皆でですかね?」
綾「いやー。そう言いたいけど私は見晴らしいいとこ見つけちゃったんだよねぇ。誰か私と一緒に行く人いない? 二人まで」
その言葉に誰も反応しなかった。きっと疑っているのだろう。
綾「ひどーい、お姉さん泣いちゃう……てか鉤科、あんたぐらい手を挙げてもいいじゃない!」
鉤科「……のり」
意外とのれる人だった。
綾「うーん、そっかぁ。じゃあ今から適当に呼ぶからその二人は来るように!」
何の罰ゲームだよそれ……。そもそも綾さんと一緒だと煩くてそれどころじゃなさそう。
綾「はーい! 決まりました! じゃあ愛紲君と我が弟は来るように、いい?」
愛李「お待ちなさい! お姉様が行くなら私も行きますわ!」
綾「ごめんねー、罰ゲームだと思ってくれればいいよ」
自覚してたのか……その、すみません。ということで、俺達は何処か見れるところを探した。
綾「うん。ここら辺かな」
奏太「ここでいいのか? にしても遠いな……」
綾「何言ってるのさ、少し遠いくらいが綺麗に見れるものよ」
奏太「へー」
まるで感心していない奏太とはよそに、愛紲はおどけていた。
綾「……ちゃんと伝えなよ」
奏太に分からないように伝えると、すぐにけろっとした。
綾「あ、私飲み物の飲みすぎでトイレしたくなってきた。ちょっと行ってくる」
奏太「いや、そろそろ始まる……」
人の話を無視して、キーンと何処かと言うか多分トイレへ行ってしまった。
奏太「……」
愛紲「……」
しばらくの沈黙。冷たい風が二人の肌を伝った。
愛紲「あの……」
奏太「あー、ありがとうな。こんなところ連れてってくれてよ。本当は二回こきつかってやろうと考えてたが、金も高かったろうし一回で済ます。これで話は終わりだ。もう俺に構わなくていいよ」
愛紲「待って……」
その時、盛大な音が辺り一面を奮わせた。
プロジェクションマッピングが始まったのだ。
シンデレラ城にアニメーションが送られ、時には火が吹いたり、火花が散ったり、その姿はとても言葉に出せないくらい感動的であった。
愛紲「……」
思わず見とれていた。はっとして、すぐに言い直す。
愛紲「好き……」
奏太「……」
愛紲「ボクは、君の事がスキ! だから……付き合って下さい!」
それは、ストレートであった。惜しみのない剛速球。
奏太「……え? 何、マッピング見てて聞こえなかった」
ファウル。ストライクでもヒットでもない、それはファウルであった。
愛紲「え、あの……」
大沸騰。恥ずかしさと女々しさのダブルパンチ。もはや野球だがボクシングだがカップメンに湯を注ぐのだかよく分からなくなってきてしまった。
愛紲「好き、です……」
愛紲は、今にも倒れそうであった。逃げたくなった。しかし足が立ちすくむ。影踏み状態であった。
奏太「うん……無理だ」
プロジェクションマッピングが終わり、最後は夜のパレード、そしてお土産を買う事となった。
綾「……ごめんね、うちのバカが。あ、気にしなくていいよ。あいつ無愛想だから彼女出来ないし、いつでもチャンスあるし」
愛紲「いいですよ別に。そんな気はしてたから……チャンスをくれてありがとう。ごめんなさい」
綾「……こちらこそ」
綾「……今は二人きりだし言いたい事、叫んでいいのよ?」
愛紲「……今の綾さん、普段とは違いますね」
綾「うーん。私もあいつにはいつか乙女心や異性として見ることを覚えて欲しいのよ。そろそろ弟離れもしないといけないし……辛いけどね」
そう言って愛紲の頭を撫でた。それは暖かく、懐かしく感じられる手。
愛紲「……うぅ、ぅぐ。……ぐす。悔しいです……ぐゃ……じぃ……あぁ……あぁ……!!」
愛紲は泣きながら、綾の股に顔を押し付ける。嗚咽が込み上げては漏れる。涙が綾のジーパンを濡らす。それでも綾は、ただ微笑み、撫でるだけであった。
綾「よしよし。正直な子はお姉さん、大好きよ? 大丈夫。たった一回、数万回なんて大したことないから」
礼夜「……で、その腫れは?」
奏太「さぁな。いきなり姉貴にぶん殴られて元の場所に帰れって。理不尽だよなぁ」
清次「……うわ、怖い」
パレードが終わったにも関わらず、二人は姿すら見せなかった。そろそろ帰らなければいけないのに。
礼夜「……先にお土産でも買うか」
礼夜「おい! 何で虫チョコねぇんだよ! あれはあっても可笑しくないだろ!」
奏太「あれ普通に売ってると思ってんのか!? どんな専門店だよ! お前の一般常識を疑うわ!」
立花「ねぇ清次君、このマフラー、良いと思うんだけどー」
清次「あ、でしたら自分が持ちますよ! 幾らですか?」
要「……煩い」
鉤科「……今度のバレンタインはこれかしら」
愛李「むむ! これはカップル用マフラー! これを御姉様と一緒に……フヒヒ」
やはり煩くなるのは予想出来ていた。
その後綾さん達と無事合流する事が出来、そのまま帰る事となった。
以来、それが俺達最後の中学生活の思い出となった。
俺達はこれから違う行き先を進む。別にもう会えない訳ではないが、俺達は違う未来を歩く。乃埜には悪いが、それでも満足ではあった。はずだった……。
礼夜「……」
清次「……」
奏太「……」
嘘だろ。こいつらと同じ高校か……。
何だろう、足枷と言うか、何かヤバイのではないだろうか、俺達。
無事全員合格し、卒業式も終え、こうして俺達はしばらく顔を合わせなかった。
しかし、俺達の人生は、まだこれからだ。
四季廻る俺達 第一部 完
そして、四季廻る俺達 high school 因みに頭もhigh school 始動。
オマケっぽい
バレンタイン
清次「うおおおおおおおおキターーーーーー!! 立花さんの手作りチョコォォォ!!」
礼夜「あれ、それ市販で売ってた……」
清次「ハァ?」
礼夜「す、すまん。冗談が過ぎた」
雛祭り
奏太「雛壇って放って置くと嫁に行き遅れるらしい」
礼夜「俺ら関係ないじゃん」
奏太「そうだな」
礼夜「……ところでこのチョコ」グシャア
卒業式
奏太「ヒャッハー!!」
清次「キタコレェ!!」
礼夜「……」
礼夜「……世紀末」
どうもルーミャです。終わらせました。無理矢理。
でも終わらないんですけどね。終わりが無いのがまた終わり……。これは一生続くな。
正月ネタ、やりたかったなーとか。色々惜しいです。
さて、遂に中学編が終わった。早いなぁ。そして新たにハイスクールですよ奥さん。これを最初から見てる人も、これからみるかたも、応援して下さると助かります。
因みに高校編は原点に近くするかと考えてます。最近シリアス続きだったからね。
これからも皆さんに苦笑いして頂ければ幸いです。それでは。
- Re: 四季廻る俺達【パロ注意】[早すぎるオリキャラ募集] ( No.55 )
- 日時: 2016/03/28 02:15
- 名前: ルーミャ (ID: E1s7fLzP)
あ、忘れましたが、新しいスレに書きます。
でもたまに中学一年など、幼少期のネタを思い付いたらここで書くかもしれません。
一番の原因はパスワード忘れた事です。すみません。
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