コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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気持ち宅配便【完結しましたあああああ!】
日時: 2015/09/09 16:04
名前: 瀬ノ島 凛音 (ID: geHdv8JL)

こんにちわ。
私のことを知らない方は初めまして。
瀬ノ島凛音っていう駄作者です★ ははは★

今回の小説は
私のおとうt((げふん。
友達の-月波夜桜-さんが原作(詩)書いて、それを私が解釈して小説にするっていう、なんかのプロジェクト(…かっこいいなw)です。

原作は神なのに…私はそれを堕落させてしまうのです…
ごめん…夜桜…

まぁ、次にプロローグ行きます。

※更新遅いです。



そして、この駄作者はコメを貰うとものすごく喜びます(笑
コメ待ってまーす(*^_^*)


ドルァァァァァ(ノ`Д)ノ:・'∵:.┻┻(←関係無いからスルーおkです(笑

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Re: 気持ち宅配便 ( No.28 )
日時: 2015/07/14 16:13
名前: 瀬ノ島 凛音 (ID: 7pn3fhcQ)

**数週間後

ある休日、俺は美咲と『ずっと一緒だよ』と約束した、例の公園に来ていた。

「寒っ………それにしても…この公園ってこんなに小さかったっけ…?」

東響に戻ってきて、既に数週間が経過している。
こちらに戻った日にこの公園を見たが、その時は公園の前を通り過ぎた。
そのため、この公園に入ったのは数年ぶりだ。

「あ、そっか。俺の身長が伸びたから…公園が小さく見えるだけか。」

ここに来た理由は特にない。
もし無理矢理理由をつけるとしたら…美咲との思い出の場所を見たかった。だろう。
とは言っても、やることはない。
ということで俺は昔いつも遊んでいた遊具へと歩いていった。

「…よっと。」

ギー…ギー…

えそんな音を聞きながら、俺はブランコを漕いでいた。

Re: 気持ち宅配便 ( No.29 )
日時: 2015/07/29 15:33
名前: 瀬ノ島 凛音 (ID: Hi/9PYOs)

二分ほど漕いでいただろうか。
俺は…

「うぇ…気持ち悪い…」

…酔っていた。

大きくなるとブランコに酔うようになるのって…なんでだろうな。
昔は数十分間漕ぎ続けていても、全然飽きなかったし、もちろん酔いもしなかったのになぁ…

「やっぱ昔みたいには…いかないか…」

そうブツブツと呟いていると、突如俺の後ろから…

「………おい。」

と、ぶっきらぼうな女性の声が聞こえた。
あぁ、誰かが公園に遊びに来たんだなぁ…と考えた俺は、特に振り返る事なくそのままボーっとしていた。
すると、また少しして…

「……おい!葉山蒼!」

と先ほどと同一人物と思われし女性の声が聞こえた。
今度は名前を思い切り呼ばれたため、ようやく自分が呼ばれていたということに気付く。

「は、はいぃぃ!」

いきなり大声で名前を呼ばれたため、そんな情けない声を出しながら後ろを見ると…
見覚えのあるピンクのエプロンをつけた女性が。
その女性はムスッとした表情を浮かべながら、俺に何かを差し出してきた。

「え?え??」

受け取らずに俺が混乱していると、その個性はますます不機嫌な顔になり、持っているものを無理矢理俺に押し付けてきた。

「確かに渡した。それじゃ、失礼します。」

敬語なのか敬語ではないのか、よく分からない喋り方をしたその人は、そう言って公園から出ようとした。

「あ…あの!すみません!」

「………なんだ?」

思わず俺は女性を引きとめ…
肝心な事を聞いた。

「貴方は一体…?」

その言葉を聞いた相手は、小さなため息をついて…

「あたしは気持ち宅配便の者だ。」

気持ち…宅配便…

「あぁ!!」

それを言われてようやく俺は、数週間前にこじんまりとした雑貨屋で不思議なレターセットを買ったこと、そのレターセットで書いた手紙は相手が何処にいても届くこと、そのレターセットの裏に『気持ち宅配便』というワードが書いてあったことなどを思い出した。
確かに、見覚えがあると思っていたエプロンは、あのお店のエプロンだ。

でも…なんでわざわざそんな人が俺のところに来たんだろう…?

「…もういいでしょうか。次の仕事があるんだけど。」

「あ、はい!わざわざありがとうございました!」

俺がそう言うと、女性は心底めんどくさそうに、

「はぁ…」

と、またため息をついてそのまま何処かへど行ってしまった。

「それより…これ…誰からだ…?」

先ほどの女性から強引に手渡されたのは…可愛らしい封筒に入っている、一通の手紙だった。
とりあえず差出人を確認しようと、裏返してみると、そこには…

『蒼へ。 美咲より。』

と、これまた可愛らしい字で書いてあった。

「……は!?美咲から!?」

いや……うん。いきなりの事で頭の回転が追い付いていなかった。
それより…美咲からって………!

俺は、それ以上頭の中でいろいろ考えるのを止めて、急いで手紙の封を開けた。

Re: 気持ち宅配便 ( No.30 )
日時: 2015/08/07 14:20
名前: 瀬ノ島 凛音 (ID: nA9aoCfQ)

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Dear,葉山蒼

久しぶり、蒼。
帰ってきたんだ。そっか。
とりあえず…おかえり。
手紙でじゃなくて、直接言いたかったな…

…蒼はいつも私に優しくしてくれたね。
私が『おはよう!』って言ったら、『おはよう』って…笑顔で返してくれた。
それだけで、本当に嬉しかったよ…

ああ、ごめんね。家があったところ、なんだか工場を作るらしくて、なくなっちゃったんだ。
私の家族は…どこに引っ越したか知らない。
引っ越す前に、私居なくなったからね。

…実はね、私…もうあー君と会えないの。
私はもう、あー君がいる世界の人間じゃないから…
…人間って言うよりは、魂って言った方がいいかしら……?
…もう、十ヶ月くらいになるかな?私がこっちに来てから。
まだ、高校生になって一ヶ月も経って無い頃だった。
ある日の晩、私は海に来てた。
なんだか急に潮風に当たりたくなって…
風に当たろうと思って、崖の方に行ったのがマズかったなぁ。
いきなりすごく大きな風が来て…私は思いっきり飛ばされた。柵なんて、軽々越えた。
私は…崖から海に落ちた。そしてそのまま、息を引き取った。
崖が想像していた以上に、ものすごく高かったのも運が悪かったなぁ。
死因は出血多量とか溺死とか、どれかよく分からないのだけれど…
まだ私の体、見つかってないらしいね。
ちょっと下界を見てきた人が教えてくれたんだ。

それより…あー君、それ本当……?
私の事…好きって……
嘘…じゃないよね。
えっと…ありがとう。
私も…あー君の事が、好き。大好きだよ…
あ、likeじゃないよ?loveの方だよ?(笑)
本当、直接言えないのが残念。
…私、今でもあー君の事を思い出さない日は無い。
でも…思い出すと、胸の奥がキュー…って締め付けられるように痛むの。
それはきっと、この想いを伝えられないまま、こっちに来ちゃったからだと思う…
実際、伝えられた今は苦しくなんてない。
なんていうか…ポッと暖かいって言うか……どう表現したらいいか分からないや(笑)
でもやっぱり、直接言いたかったなぁ…(何回も言うけど(笑))
それだけが心残り。

…私達は、いつも…いつでも一緒だったよね。
でも、私が…あー君になにも言わないまま居なくなった。
ごめんね。
あー君を残して逝っちゃって。
ずっと一緒だと約束したのに…
ごめんね、ごめんね。
そしてお元気で。
貴方の幸せをいつまでも願ってます。
もし…もし、また会えたら…また一緒に、遊んでね。
大好きだよ、あー君。
またね。

From,桜川美咲

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Re: 気持ち宅配便 ( No.31 )
日時: 2015/08/23 18:07
名前: 瀬ノ島 凛音 (ID: EX3Cp7d1)

——気付くと俺は、静かに涙を流していた。
美咲…が……死ん…で…いた…
…もちろんショックだ。
だが、心のどこかで少し察していた自分もいて。
俺は過呼吸になりそうな体を抑えて…深く深く深呼吸をした。
顔は涙でぐちゃぐちゃだ。
だけど、今はそんなことどうでもよくて…
そして、俺は美咲からの手紙を大事に大事に両手で包み込み、これだけを言った。

「…あー君じゃなくて蒼だろ、バカ美咲。」








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貴方は大切な人に言いそびれた事はありませんか?
私達気持ち宅配便は皆さんの言いそびれた事を大切な人へと届けます

例えば相手が遠くへ行ってしまい好きだと言えなかった事
そんな貴方の気持ちを私達が届けます。
さぁ、この手紙に言えなかった事を書いてください
私達は死後の世界でもどこまでも届けます

貴方は言いそびれたことはありませんか
そんな貴方の気持ちを届けます
そう私達は気持ち宅配便、貴方の気持ちをいつでも届けます






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気持ち宅配便 〜fin〜




Re: 気持ち宅配便 ( No.32 )
日時: 2015/08/24 01:06
名前: 咲音@お姉ちゃんlove& ◆DQR3XSYjuU (ID: y36L2xkt)
参照: http://sakine sakura

最後、キュンとした……!
面白かったよお姉ちゃん!


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