コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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気持ち宅配便【完結しましたあああああ!】
日時: 2015/09/09 16:04
名前: 瀬ノ島 凛音 (ID: geHdv8JL)

こんにちわ。
私のことを知らない方は初めまして。
瀬ノ島凛音っていう駄作者です★ ははは★

今回の小説は
私のおとうt((げふん。
友達の-月波夜桜-さんが原作(詩)書いて、それを私が解釈して小説にするっていう、なんかのプロジェクト(…かっこいいなw)です。

原作は神なのに…私はそれを堕落させてしまうのです…
ごめん…夜桜…

まぁ、次にプロローグ行きます。

※更新遅いです。



そして、この駄作者はコメを貰うとものすごく喜びます(笑
コメ待ってまーす(*^_^*)


ドルァァァァァ(ノ`Д)ノ:・'∵:.┻┻(←関係無いからスルーおkです(笑

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Re: 気持ち宅配便 ( No.18 )
日時: 2015/05/27 00:13
名前: 瀬ノ島 凛音 (ID: flKtWf/Q)

一時間目は国語だった。

国語とか……マジ眠くなるし……………

密かに睡魔と闘いながらも、俺はやはりあの子の事を考えていた。

…美咲……。

なんで皆、美咲の名前聞いたら焦ったように逃げるんだろうな…

『あーくん!』

目を閉じると、直ぐに美咲が俺を呼ぶ声が聞こえる。

っていうか、どうやって探そう…
先生に聞いても教えてもらえなかったし…うーん………

適当にぱらぱらと教科書に目を通していると、男の子が女の子の家に来ている絵のページが目に止まった。

「あ、そっか。」

「…なにがそうなんですか?葉山君。」

「…………!?」

急に声かけられて、ビックリしながら正面を見ると、直ぐ目の前に国語の教師が。

「…はぁ。ちゃんと授業、聞いてくださいね。」

「は、はい……すみません……」

先生は少し笑って、それ以上何も言わなかった。

…うぉー!優しー…!
って、そうじゃなくて!
そうだよ!美咲の言えに直接行けばいいんだよ!

そう思った時と同時に。

迷惑だろうか…?

という疑問も。

で、でも、おばさんにも挨拶したいし…迷惑じゃないよな、うん。

と自分をそう思い込ませて、俺は放課後に美咲の言えに行くことにした。

Re: 気持ち宅配便 ( No.19 )
日時: 2015/06/10 01:26
名前: 瀬ノ島 凛音 (ID: fOamwJT9)

「…………は?」


——そして冒頭だ。
…説明が長くなって悪い。
とにかく俺は、絶句していた。
それ以外の表現が見つからない……

「マジかよ…」

その理由は。

「…家が……ねぇ…………」

そう。
久々に元俺の家と美咲の家に行ってみたが……そこには家など無く、広い広い空地があるだけだった。

「美咲……」

家が無くなってるなんて…思いもしなかった……
新しい住所…分かんねぇ…
…実は俺が大阪に引っ越してきてから直ぐに始まった文通は、月日と一緒にだんだん手紙の数が減り、そのまま文通は途絶えてしまっていた。
だから住所が分からないのだ。

「…とりあえず…帰るしかないか……」

**未だ家が無くなっていたショックから立ち直れていないまま、俺はフラフラと新しい家に帰った。

Re: 気持ち宅配便 ( No.20 )
日時: 2015/06/16 14:46
名前: 瀬ノ島 凛音 (ID: Lay1j2X4)

次の日。

「はぁ…」

俺は自分の席でため息をついていた。

「おっはよー!蒼っ!」

俺の席にとてとて…っとやってきたのは翔也。
そんな元気な翔也とは別に、俺はまたため息をつく。

「はあ………あ…おはよう…」

「って、どーした?元気無くねぇか?」

俺は翔也のその問いには答えず、代わりにまたまたため息をつく。

「何があったんだ?相談相手位なら出来るよー?」

翔也はそう言いながら、ものすごく心配そうに俺を見てきた。

心配かけたら悪いよな……

翔也と出会ってまだ二日も経っていないが、俺は既に翔也に心を許しつつあった。

…まあ、話す位ならいいか。

「えっと…」

俺が意を決して美咲の事を話そうとした時、ちょうどHRの開始を知らせるチャイムが鳴った。

「あ、チャイム鳴っちゃった。それじゃ、また後で!」

「…あ……おう………」

…せっかく言おうとしたところだったのに……
まあ、またアイツが効いてきたらでいいや。

長々を話す担任の話を適当に聞き流しながら、俺は美咲をどうさがそうか悩んでいた。

Re: 気持ち宅配便 ( No.21 )
日時: 2015/06/23 03:42
名前: 瀬ノ島 凛音 (ID: RlxFuCMR)

話すときが来たのは一日の授業が全て終わった放課後だった。
俺は帰宅部の活動をするために、そうそうと帰ろうとしていたところ、翔也が俺の前の席に座った。

「なあなあ、結局どうしたんだ?」

「え?なにが?」

唐突にそう言われ、俺は少しきょとん……としてしまう。

「今日ずっと元気無かったじゃん、蒼。
だから何かあったんだろーなーって思ってたんだけど…聞こうにも時間が無くてさ。」

「ああ…」

美咲の事か。

「実は…さ。」——

Re: 気持ち宅配便 ( No.22 )
日時: 2015/07/04 14:52
名前: 瀬ノ島 凛音 (ID: dY22Nade)

**俺は少し戸惑いながらも、美咲を探していること、家に行ったが無くなっていたこと、もう探す方法が無くなって途方に暮れていたことなどを話した。

「ああ…あの、桜川さんの事か…。…そりゃ、探しても見つからないよ。」

「え?なんで?」

俺が今の翔也の発言の意味を聞き返すと、少し躊躇したものの、一度ため息をついて……観念したように話し出した。

「…黙っててゴメン。実は…さ。
その桜川さんって子……入学して間もないころに…行方不明になったんだ。」

…行方不明って…あの行方不明…?

俺は頭の中で当たり前の事を考えていた為、次の言葉に少し間が開いてしまう。

「……は?い、いや…なに言ってんだよ…お前…。
美咲が…行方不明とか…あるわけないだろ…」

…とにかく信じられなかった。
そんなこと、あるわけないと…信じたかった。
けれど現実は残酷で。
翔也はポケットから取り出した携帯を何やら操作して、その画面を見せてきた。
そこには——

『未だに見つかっていない、行方不明の桜川美咲さん。
目撃情報などの手掛かりが何一つないため、捜索は断念するしかなくなり、現在は警察も動いていない。
事件として扱われているが、この事件は未解決のままである。』

と書かれていた。

「…な?これで分かったろ?
…桜川さんはいなくなったんだよ。でも、祐かいか家出かすら分からないんだって。」

「……」

「悪いけど、俺もそこまで詳しい事は知らないんだ。
だから、ここに書いてあること以外知らない。
多分、他の人も俺と同じくらいだと思うよ。」

何も言えなくなるくらいショックを受けた俺に、気の毒そうな顔をしながら翔也は俺の肩にポンッと手を乗せた。

「警察でも手がかりの一つすら見つけられなかったんだ。正直に言うけど…蒼一人が探したところで…見つからないと思う…。」

その一言に、俺はなぜだか苛立ちを覚え、翔やの手を振り払って怒鳴りつけてしまった。

「……っんなことねぇよ!そもそもアイツは…っ…美咲は!俺に黙っていなくなったりしねぇ!」

いきなり大きい声を出したため、他の人に迷惑がかかるかと思ったが、教室内を見て見ると俺達以外誰もいなかった。
俺の言葉を聞いた翔也は少し悲しそうな顔をしたものの、小さな声で反論してくる。

「…でも……実際黙って、いなくなってるじゃん…」

「………っ……!」

正論を言われた俺は、直ぐに言葉に詰まる。
そんな俺を見た翔也は、何も言わずに窓の外を見始めた。


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