コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 気持ち宅配便【完結しましたあああああ!】
- 日時: 2015/09/09 16:04
- 名前: 瀬ノ島 凛音 (ID: geHdv8JL)
こんにちわ。
私のことを知らない方は初めまして。
瀬ノ島凛音っていう駄作者です★ ははは★
今回の小説は
私のおとうt((げふん。
友達の-月波夜桜-さんが原作(詩)書いて、それを私が解釈して小説にするっていう、なんかのプロジェクト(…かっこいいなw)です。
原作は神なのに…私はそれを堕落させてしまうのです…
ごめん…夜桜…
まぁ、次にプロローグ行きます。
※更新遅いです。
そして、この駄作者はコメを貰うとものすごく喜びます(笑
コメ待ってまーす(*^_^*)
ドルァァァァァ(ノ`Д)ノ:・'∵:.┻┻(←関係無いからスルーおkです(笑
- Re: 気持ち宅配便【コメ&感想待ってます☆】 ( No.13 )
- 日時: 2015/04/05 18:54
- 名前: 瀬ノ島 凛音 (ID: dHuJp/ow)
「蒼ー?手紙届いてるわよ。」
その時、俺はまだ寝ていた。
「ほら、起きなさい。てーがーみー!
いつまで寝てるのよ、まったく。」
バッと布団を引きはがされ、俺はようやく目が覚める。
「なんだよ…せっかくの土曜位、ゆっくりさせてくれよ…」
「そんなことより手紙!何回言えば分かるのよ!」
「あー…誰から…?」
「美咲ちゃん。」
その一言で一気に頭が覚醒した。
「み、美咲から!?」
奪い取るように母親の手から手紙を撮り、ビリビリと開封していく。
そんな俺を見て、母親は苦笑しながら俺の部屋を出て行った。
俺と美咲は二人とも携帯を持っていない。
そのため、手紙を送ってくるという行動自体は可笑しくないが…
俺は美咲からの初めての手紙に少なからず興奮していた。
『蒼へ。
蒼がそっちに行ってから、もう一週間経ったね。
蒼がいなくなって寂しいから、手紙を書きました。
予想以上に我慢が出来なくて、少しびっくりしてるよ(笑)
そっちでの生活はもう慣れた?友達出来た?
蒼のことだし、友達なんて一瞬でたくさん作れたよね?(笑)
私は今、なんの部活に入ろうか悩んでるんだ(^^;)
蒼はやっぱり男の子だし、運動部に入るのかな?
…いや、蒼ならめんどくさがって帰宅部とか?(笑)
また会える時は楽しみにしてます。
返事、待ってるね。
美咲より』
寂しい…
…あぁぁぁぁぁ!!
今すぐ美咲に会いてぇぇ!!
——なんて願いはもちろん叶うわけなくて。
…前までは、玄関のドアを開け、ちょっと歩けべ君の家だったのに…
今では会うのを我慢しなければいけない環境になってしまった。
…よし。それより…返事、書こう。
「母さーん!レターセットない?」
**数日後。
俺は無いようを悩みに悩んで、ようやくかけた手紙をポストに入れた。
それが俺たちの文通の始まりだった。
———————————————————————————————
>>まっふー
わわ!
まっふー!
来てくれてありがとう!
更新サボってごめんなさい…(笑)
- Re: 気持ち宅配便【コメ&感想待ってます☆】 ( No.14 )
- 日時: 2015/04/14 15:58
- 名前: 瀬ノ島 凛音 (ID: dHuJp/ow)
「向こうに着いたら連絡するのよ?」
「あぁ。」
時間が過ぎるのは早くて、いつの間にか俺は高校一年生になっていた。
そして今日は…三年お世話になった大阪から、また東京に戻る日…つまり、引っ越しだ。
俺は両親をなんとか説得して、ついに東京へ一人暮らしをする許可を貰えたのだった。
親にも手伝ってもらいながら、荷物をトラックに積んでいると、
「あーおーいー!」
「……!?」
と場違いな程大きい声が完成な住宅街に響き渡った。
俺は持っていた段ボール箱をその場に置き、数十メートル先にいるその声の主の元へ歩いて行った。
「…おい、涼。」
「なに?」
「なに?じゃない。何回大声出すなって言えば分かるんだ…?」
そう。
大声で俺の名前を叫んだ人物は、俺の大阪での友達第一号の涼。
どうやら引っ越しの挨拶をしに来たよう…
「てかさー、宿題分からんから写させてや。」
では無かった。
「はぁぁ!?いや、今!この状況!分かってんの!?引っ越し!忙しい!なう!それに、俺宿題やる必要ないからやってねぇし!」
「え?分かっとるけど…。宿題ムズいしー。俺一人やと出来ひんねん。」
涼はそう言うと、ちょっと間を置いて笑った。
「……なーんってなー。冗談やって!」
「…だよなー。こんなクソ忙しい時に宿題写させろとか…一瞬殺意湧いたよ。」
「…蒼がそーゆーこと言うと、上段に聞こえへんから…止めてくれよ……しかも、めっちゃ良い笑顔やし…」
………………
一瞬俺達の間に沈黙が流れ、次の瞬間、何故か二人とも吹き出してしまった。
「ぶっ」
「はははは!」
「はっはは……はーあ。…もう……会えへんのかなぁ…」
急に笑いを止め、今度は少し泣きそうな顔をする涼に俺は、あぁ、やっぱりこいつはいい奴だなぁ。と改めて考えていた。
「そんなこと、あるわけないだろう?離れたって、俺達は親友だぜ!」
「そう…やな!住む場所が遠い位、俺らの友情には関係ないよな!」
「そうそう。いつもの調子、戻ってきたじゃん。やっぱりお前は元気じゃねぇと。元気だけが取り柄の奴に元気取ったら、何も残らねぇよ。」
「げ、元気だけが取り柄ちゃうし!ほら、他にも取り柄あるやろ!?なんか言ってや!」
「あー……えーっと……………ゴメン。」
「酷い!」
いつものように軽口を叩きあっていると、何時の間にか母親が引っ越しの荷物を全部運んでいてくれた。
「蒼?そろそろ駅行かないと、間に合わないんじゃない?」
「あっ!」
確かに時計を見ると、そろそろ駅に行かないと乗る筈の電車に乗り遅れそうだった。
何時の間にか荷物の乗っているトラックは出発して、いなくなってるし…
「そろそろ行かないと。…またな、涼。」
「うん。また会おうな!メールも電話も絶対するから!」
「あぁ!」
涼は最後に俺にニコッと笑顔を見せてから方向転換し、タッタッタッ…と走って行く。
…最後の言葉が少し涙声だったのは気のせいだろうか。
「それじゃ。」
「はいはい、いってらっしゃい。」
「…いってきます!」
母親にも挨拶して、俺は以上な程少ない荷物を持って駅に向かった。
- Re: 気持ち宅配便【コメ&感想待ってます☆】 ( No.15 )
- 日時: 2015/04/23 13:59
- 名前: 瀬ノ島 凛音 (ID: X9/3/8Rv)
「…ぅはぁぁー………」
東響に着き、心境に向かう途中、いろいろと懐かしさを感じる物に出会った。
ちなみに新居は少し小さい、こじんまりとしたアパート。
新しい高校にも近いし、俺にとってはかなり好条件のアパートだ。
流石に前住んでた家には住めないが、新しい言えと前の言えは近かった。
そのため、向かっている最中に懐かしい景色が次々に。
「……ぁ…」
俺はある公園に目を奪われた。
「ここって…確か…」
…美咲とずっと一緒にいようと約束した公園。
今の季節は冬の為、木々は真っ白な雪を頭から被っている。
「懐かしいな…」
俺が転入する高校は、前に手紙で美咲が通っていると言っていた学校。
特に行きたい学校が無かった俺は、また美咲と一緒に過ごしたいために美咲が通っているという学校に転入したのだ。
…結構転入試験難しかったな……
ふと腕時計を見ると、想像以上に時間が経っていた。
「うぉ!?早く家行って荷物片づけなきゃじゃん!」
- Re: 気持ち宅配便【コメ&感想待ってます☆】 ( No.16 )
- 日時: 2015/04/25 02:57
- 名前: 瀬ノ島 凛音 (ID: X9/3/8Rv)
あぁぁぁぁぁぁぁ…
やべぇぇぇ…心拍数ハンパねぇ……
今日は東京の学校への転入日だ。
まぁ、言うまでもなく俺は緊張している。
…新しいとこに飛び込むって、二回目とはいえ慣れねぇや…
「——転校生を紹介します。入って。」
どぅるぉあ!?おぅおぅ…
呼ばれた俺は、一度深呼吸をして…心の仲を切り替えた。
パンパンッ
目を閉じ頬を叩いて、次の瞬間目を開いた俺はキッチリ心の仲で切り替えを終えていた。
おっし、行こう。
ガラッ
教室のドアを開け、緊張しながらも供託の方へ歩いて行く。
…うはぁ…皆がめっちゃ俺の事見てる…
すごい視線を我慢して、なんとか教卓の前に立っている先生の隣に並んで立つ。
「自己紹介をどうぞ。」
「はい。えーっと…葉山蒼です。よろしくお願いしますっ!」
そう言ってぺこりとお辞儀をすると、教室のいろんな場所から『よろしく〜』という声が飛んできた。
…なんか、良い雰囲気のクラスだな。
「じゃあ、あそこの空いている席に座ってね。」
「あ、はい。」
未だに感じる視線に耐えながら俺は指定された、窓際の一番後ろの席に座る。
「え−っと…今日の予定は——」
長々とした先生の話を簡単に受け流しながら、俺はクラスの皆をこっそり見ていた。
…美咲…やっぱり同じクラスじゃねぇか…
この高校は結構生徒数が多いため、もちろんその分クラスの数も多い。
…まぁ…そんなに上手く同じクラスにはなれねぇよなぁ…
しかし心の仲には少しだけ期待していた自分がいて。
俺は落胆の色を隠せてなかったと思う。
…いや、絶対に隠せていなかった。
「——…なぁ!」
「……!!」
頭でいろいろ考えていたためか、休み時間に入った事に気付かなかった。
そして周りを見ると、俺の机を囲む形でクラスメートが続々と。
「転校してきていきなりシカトかよ〜。」
「あ、ゴメン!ちょっと考え事しててさ。」
「いや、別にいいけどさ。それより、どこから来たんだ?」
「大阪だ。」
「大阪?それにしては標準語じゃない?」
「あぁ、俺さ、元々ここに住んでたんだよな。
三年前に大阪に引っ越して…で、戻ってきた。」
「へぇ〜!」
「そうなんだ!」
こんな風に複数の人間を相手にするのは二度目だからか、俺は皆の質問にスムーズに答えていく。
「やっぱ大阪に住んでたからか?
異常なくらい、会話上手いな。初めての人に対しても簡単に質問の答え返してくるし。」
「そうか?確かに大阪って会話上手いイメージあるよな。」
「分かる分かるー。それで、葉山君って……——」
- Re: 気持ち宅配便【コメ&感想待ってます☆】 ( No.17 )
- 日時: 2015/05/20 03:30
- 名前: 瀬ノ島 凛音 (ID: Jfez6y0e)
クラスメートの質問攻めをなんとか躱し、俺は廊下に出た。
目的はもちろん美咲を探すためだ。
「おーい!葉山!」
どうやって探そうかと悩んでいると、後ろから俺を呼ぶ声が。
振り返ってみると、同じクラスの男子生徒だった。
「おぉ……あー…えーっと…」
なんていう名前だったっけ…?
と必死に名前を思い出そうとしていたのが伝わったのか、その男子生徒が少し笑いながら、
「あぁ、自己紹介してなかったな。俺の名前は中澤翔也。気軽に翔也って呼んでくれ。」
と言った。
「分かった…翔也。俺の事も蒼でいいぞ。」
「りょーかい。で?どした?急いで廊下出たくせに、なんか悩んでるし。」
「………あー…実は…」
**正直あまり美咲の事を他の人に言いたくなかったが、一人では探せないと思った俺は翔也に美咲の事を言った。
「幼馴染とまた一緒にいたいからこの学校に来た…ねぇ。ふむふむ。…一途だな。」
「ばっ!そんなんじゃ…ねぇよ。」
「はは、顔真っ赤だぞ〜?それで、その幼馴染ちゃんの名前は?」
「あ、えっと、桜川美咲。」
美咲の名前を出すと、今までヘラヘラ笑っていた翔也の表情が一変し、急に真顔になった。
「………桜川美咲って…あの……」
「ん?翔也、美咲の事知ってんの?」
「…いや、なんでもない。…あ、俺次移動だった。ゴメン、行かなきゃだわ。」
そう言って翔也はタッタッタッ…と教室へ走って行った。
…なんで美咲の名前出した途端に顔色変えて教室行ったんだろう?
「…まぁ、いいか。」
それより、どうやって探すかだよなぁ…
…んー…あ、そうだ。先生に聞いてみたらいいんじゃないか?
いや、なんで今まで気づかなかったんだよ、俺。
先生に聞いたら直ぐ分かるじゃん。
辺りを見回すと、老化の少し先に中年の男の教師を見つけて、話しかけた。
「あの。」
「ん?君は?」
「あ、今日からD組に転入した、葉山蒼です。」
「あぁ、君が転校生の葉山君か。私は社会科担当の大西だ。…で、どうしたんだい?」
「実は、桜川美咲という女生徒を探していて…先生はどのクラスか分かりますか?」
「桜川…美咲…」
…まただ。
大西先生は翔也と同じように、美咲の名前を出した途端表情をガラッと変えた。
「…どうしました?」
「いや…あぁ、もうすぐチャイムが鳴りますね。早く教室に戻りなさい。」
そう言って、先生はそそくさとどこかへ行ってしまった。
「…なんで皆、美咲の名前聞いた途端に逃げるようにどっか行くんだろう……?」
キーンコーンカーンコーン…
その時、ちょうど始業を知らせるチャイムが鳴った。
「うお!?…とにかく教室戻ろ。」
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