コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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婚約者候補とシェアハウス!?
日時: 2017/06/05 12:43
名前: ユイ (ID: QUK6VU.N)

いきなり現れた素敵な婚約者〜♪…とか、

イケメンたちと同居生活〜♪とか。

漫画とか小説とか乙女ゲームとかでよくありがちな設定。

現実的に考えて絶対ありえない!って、思ってた私が。


婚約者候補たちとシェアハウスって、どういうことですか!?



☆逆ハーレム、乙女ゲームっぽいジャンルに入るので、苦手な方はご遠慮ください☆


☆ちなみに名前をユイから豆猫に変更しました☆

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Re: 婚約者候補とシェアハウス!? ( No.38 )
日時: 2018/07/11 04:08
名前: 豆猫 (ID: gb3QXpQ1)

立山桜さん、コメントありがとうございます!こんな私でいいならぜひ友達にならせていただきます!
正直文章力はまだまだですけどね……(笑)
これからもちょくちょくコメントもらえると嬉しいです♪

Re: 婚約者候補とシェアハウス!? ( No.39 )
日時: 2016/07/09 20:22
名前: まりも (ID: e4eFs5.Z)

ありがとうございます皆様!
猫を主題に小説書いてたんだけど全く分からなかったので!
教えてもらった分ストーリーに付け足します!
首を半年分長くして待っててくださいませませ!

Re: タチの悪いおネエ系オトナ男子 ( No.40 )
日時: 2018/07/11 04:09
名前: 豆猫 (ID: gb3QXpQ1)

「あ、花音ちゃんも来た。これで全員そろったわね」

慰織先輩が下りた後、数分が経過してから階段を下りて下に行くと、既にみんなは集まっている。

各々がさっきまでよりも親しげに話してる姿が目に入ってきて、なんだかほっとした。

これなら、みんなで仲良くしていけそう。

私は空いている日向さんの隣へ移動した。日向さんは、隣に並んだ私と目を合わせると、ニコッと笑う。

「どう、部屋は?気に入った?」

「あ、はい、まぁ……。なんというか、乙女チックすぎてちょっと、とも思うんですけど……」

「あら、いいじゃない。女の子なんだから」

「あ、あはは……」

それは、自分は女じゃないから羨ましい、みたいな意味なんだろうか。ソッチ系の人と関わるのはおろか、今まで出会ったことすらないだけに、ボーダーラインが分からない。

どこまで言っていいのか、触れていいのか……。

そんな心象がダダ漏れだったのか、少し困ったように笑ってこう言った。

「そんな変な気を遣わなくてもいいのよ。……っていっても無理な話かしらね」

「まずアタシが変だものね」と付け加える日向さんに、私は慌てて首を横に振った。

「いやあの、そういう事じゃなくって!ほら私って空気読めないし馬鹿だし、よく余計なこと言っちゃったりズケズケ踏み込みすぎちゃったりするんですよ!だから日向さんにも不快感を与えないようにと思って……」

必死に、噛みそうになりながらまくしたてると、日向さんの表情がふっと和らいだ。

「ふふ、ありがとね、花音ちゃん。ホントに気を遣わないでいいのよ?普通に接してくれたら、それが一番」

「はい、わかりました!じゃあこれからはそうします!」

「元気ね、花音ちゃんは。それじゃ、案内していくわね。みんなもついてきてね」

後ろの男性陣にも声をかけ、歩き出した日向さんに並んで私も歩き出す。
パッと後ろを振り返ると、色とりどりの髪の男子勢もちゃんとついてきている。

それぞれの表情を見る限り、もうだいぶ日向さんの喋り方……というより、日向さんという存在自体に慣れてきたらしい。それは私も同じだけど。

つくづく人間の適応能力っていうのはすごいなぁ……。さっきまでみんなしてあんなに戸惑ってたのに。

「ここまでが全部、あなたたちが使ってるのと同じタイプの個室ね。全部で50部屋あるわ」

「うわ、50……」

桁外れな数字を思わず口に出して繰り返す。後ろの男子勢からも同じような雰囲気がうかがえた。
けど、これにもだいぶ慣れてしまったせいか、もしくは男子勢はみんなセレブだからそこまで驚かないのか……。とにかく、そのリアクションもだんだん薄れていっているように感じた。

そこまで続いた茶色い扉の横にある、白い扉の前で止まったままの日向さんがそこを指して言う。

「んで、ここが洗面所とお風呂ね。ちなみに男女分かれてるわけじゃないから、気をつけて」

その言葉に、すぐ後ろにいた赤毛猿が反応した。

「マジか。覗くんじゃねえぞ、貧乳」

「はぁ!?何が悲しくて私がアンタなんかの入浴を覗かなきゃいけないのよ!そっちこそ覗かないでよね!」

「っは、そんな貧相な体に用はねぇよ」

「はぁぁ!?」

「はーいそこまで。崚馬君、女の子に対する接し方がなってないわよ」

赤毛猿の方に向き直って言い争っていると、日向さんが仲裁に入る。オトナでありソッチ系の人でもある日向さんに言われると、さすがの赤毛猿も口を噤んだ。

「花音ちゃんも、もうちょっと綺麗にスルーできるようにならなくちゃ」

「う。はい……」

「でもそれよりも崚馬君。あんまり花音ちゃんに失礼なことばっかり言うんなら……」

日向さんが、赤毛猿の肩を掴んで、その耳元でなにかをボソボソと呟く。

すると赤毛猿は、ビクッと体を震わせた。そして次の瞬間、耳を抑えて後ろに後ずさる。

「な、な……」

そして顔を真っ青にして滑稽なほどに狼狽する赤毛猿。一体どうしたというのか。

私以外のみんなの視線も、赤毛猿と日向さんの方へ集まっていた。そんな中、日向さんは涼やかな顔で、余裕気な笑みを浮かべてみせていた。

「さ、崚馬君もわかったみたいだし、奥へ行きましょうか」

「……あの、日向さん、えっと、……なんて言ったんですか?」

赤毛猿がもの凄い怯えてるんですけど。その様子が似合わな過ぎて逆に怖いんですけど、あの猿。

一体何を言ったらあんなことになるんだろう。日向さんをじっと見上げていると、その笑みが意地悪さを孕む。

「うふふ、ヒ、ミ、ツ♪魔法の言葉を使っただけよ」

「はぁ……。魔法の……」

それが何なのかが聞きたかったんだけどなぁ。そうすれば赤毛猿の弱みを握れたかもしれないのに。

無意識のうちに口を尖らせる。不満があるときの私の癖だ。

すると、日向さんは私のその唇をふにっとつまみ、顔を覗き込んできた。

「!」

イケメンに顔を覗き込まれることにはまだ耐性がない私は、ドギマギして目を瞬かせる。が、そんな私にはお構いなしな日向さん。

「私にしか使えない言葉なのよ。この言葉を使いたいなら、もっと大人の女にならなくちゃ。あんな馬鹿なことはスル—できるような、オトナにね」

「んんん……」

唇をつままれているせいで、喋れない。日向さんは、さっき赤毛猿にしたように、私の耳元に顔を寄せる。

「……大人の女に、してやろうか?俺が」

「!!!」

低く囁かれた声と、一変した口調に、体が硬直する。目を見開いたままでいると、耳元から顔を話した日向さんがクスッと笑う。

「な〜んてね。さっき崚馬君にも似たようなニュアンスのこと、言ってあげたのよ。わかった?」

元に戻った声でそう言って、私の唇から手を離した。

「な、な……」

解放された口からは、言葉にならない情けない声だけが漏れた。

「あら、崚馬君とおんなじ反応ね」

「っか、からかうのもほどほどにしてくださいっ!」

心臓が持たないから!基本何でも美形にやられたらダメージ数割増しだから!!

必死に訴えかけても、日向さんはクスクスと余裕気に笑い続けるだけ。

「ふふ、からかうだけで済めばいいんだけどね。本気にさせないように気をつけてね?」

「なっ!」

「うふふ、花音ちゃんってホント可愛い」

「ななっ、何言ってるんですか!!」

「ちょっと、そこのお二人さん、みんないるとこでイチャイチャするのやめなーい?」

「!」

横から要君に言われてハッとする。そうだ今みんないるのに……!

バッと目線を移すと、じっと見つめている数名と、気まずそうに目を逸らしている数名。
……それぞれのメンツはご想像にお任せします。

「あら、見られちゃってたみたいね」

尚も余裕気な日向さんは、まるで人ごとのように、何なら楽しそうな声でそう言った。

当然そんな余裕なんてかけらも持ち合わせていない私はというと。

「っ〜〜〜〜〜!」

顔を真っ赤にして、声にならない悲鳴を上げた。




ああもう、オトナって、おネエ男子って、ホントたち悪い!!


Re: 婚約者候補とシェアハウス!?[テスト終了、更新再開!] ( No.41 )
日時: 2016/07/10 09:07
名前: 立山桜 (ID: ???)  

そ、そっちけいの人だったのか!!( ; ゜Д゜)びっくり! ありがとう泣豆猫ちゃん友達になれて嬉しいです! 猫の物語でしたかw 飼うのかと…w お役にたてて嬉しいです。

Re: 閑話的な、つなぎのお話。 ( No.42 )
日時: 2018/07/11 04:11
名前: 豆猫 (ID: gb3QXpQ1)

「はい、ここで最後よ。この部屋は、じゃ〜ん」

「う、わぁ……!」

「広……」

「すごい本……」

横にガラッと開かれたドアの向こうに広がるのは、広い部屋にキレイに並べられた本棚と、そこに並べられた大量の本、というまるで図書館のような景色。

本気で図書館です、といっても通用しそうなほどのその空間に、私、そしてみんなも興奮を抑えられないようだった。

「ここにある本は自由に読んでくれていいし、部屋に持ち帰ってもいいわよ」

「ほんとですか!?」

「ええ、もちろん。ただし……」

日向さんは、さっそく中に入って騒ぐ赤毛猿を目で捉えながら言う。

「万が一損傷や紛失、なんてことがあったら、お仕置きしちゃうわよ」

「!」

本を手にしていた赤毛猿が硬直する。そして、ゆっくりとぎこちない動きで本棚に本を戻した。そのまま、こっちは見ない。

……やばい、愉快すぎる光景だ。

私が一人肩を震わせている横で、日向さんは苦笑した。

「素直というかなんというか……。ちょっとやりすぎちゃったかしらね。必要以上に怯えちゃってるわ」

「いやいや、あれぐらいでちょうどいいですよ。日向さんすごいです」

「花音ちゃん、悪い笑顔を浮かべない。それじゃ、これで解散しましょっか。みんなあとは自由にしてくれていいわ」

日向さんがそう言うと、ほとんどのメンバーは書庫の中に入っていった。
そのまま廊下に残ったのは、私と日向さんと、要君だけ。私はとりあえずトイレに行きたいから、いったん部屋に戻りたい。

「じゃ、アタシは夕食の準備してくるわね」

「あ、私も手伝いましょうか?」

「いや、とりあえず今日はいいわ。部屋に戻るなりしてゆっくりなさい」

「はい、ありがとうございます」

立ち去る日向さんを見送る。すると、横から視線を感じてそっちに目を向けた。

「……要君?どうかした?」

じーっと真顔で見つめられて、居心地が悪くなる。

要君は真剣な顔つきで、口を開いた。

「髪の毛」

「髪?」

「ボサボサだよ?」

「えっ」

私は二つに結んだ髪を触った。確かにほどけてきて乱れているような気がする。

「あ、ホントだ」

「もうゴムがだいぶゆるいんだよ。新しいのある?」

「あ〜、ない、かな」

いや、絶対ない。私そんな備え良くないし。

要君は、ふぅ、と一息ついた。

「うーん、とりあえず部屋戻ってて。あとで行くから」

「? うん……」

そう言って歩き出す要君の後を追うようにして、言われた通り部屋に向かっ
た。

戻った部屋で、トイレを済ませてから鏡を覗き込むと、確かに結構なボサボサ具合だった。

片方のゴムを取ってみると、それも言われた通りゆるくなっていた。

さっき鞄から引き出しにしまったばかりのブラシを取り出して、とりあえずほどいた方の髪の毛をとかす。

すると、コンコンと扉をノックする音がした。

「はーい」

「開けるよ」

ガチャッと開いた扉から顔をのぞかせる要君。

「入っていい?」

「あ、うん。もちろん。どうぞ」

「お邪魔しま〜す」

入ってきた要君の手には、真っ黒で少し大きめのポーチがあった。

そして部屋の中をぐるっと見渡した要君は、苦笑いを浮かべる。

「なんというか、こう……。絵にかいたような部屋って感じ?」

「あ〜、だよね〜。正直場違い感が拭えなくて……」

「? そう?別にいいと思うよ、似合ってて」

「……こいつも眼科医行きか」

「へ?」

この家の男子はなんなんだろうか。みんな目が悪いのか、頭がおかしいのか、それともジェントルマンなのか。

……最後の可能性が一番高そうだな。基本みんな物腰柔らかいし。赤毛猿以外は。

きょとんとしている要君に「なんでもない」と言うと、要君は「そう?ならいいけど」と表情を元に戻して、黒いポーチのファスナーを開けた。

「要君、それなんのポーチ?」

「ん、ヘアセット用って感じかな〜。あ、あった」

中から取り出されたのは、袋に入った状態の新品らしきヘアゴム、2本。開いたポーチの口からは、ピンの入ったケースや折り畳みのくし、他にも小さなビンみたいなものがいくつか見えた。


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