コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 俺の隣に神様が居るよな?【駝壱君参上の巻】
- 日時: 2016/02/11 19:28
- 名前: ビタミンB2 (ID: d/IlFCIL)
「重大な話があるのだ……」
「なんだよ急に改まって……」
「我の世界を、救ってくれ!」
「いや無理だから!」
英雄少年と、異界の神様の、世界を救う「はずの」冒険譚が、始まる。
こんにちは、ビタミンB2です。新しい小説を書くとなり、緊張しております。あと、中身がギャグ一筋となるので、せめてここだけは真面目に……!
あ、でもコメ大歓迎です! 感想くれると喜びます。コメ返もしっかりします。
拙い文章ですが、暖かい目で、読んで頂けたら嬉しいです!
〜来て下さった方々〜
廻さん
僞露狗さん
ひろにいさん
夏目 織さん
登場人物 >>5
第一話 窓から乗り込みやがった神様 >>1
第二話 地獄のお偉いさん
>>22
- Re: 俺の隣に神様が居るよな?【駝壱君参上の巻】 ( No.28 )
- 日時: 2016/02/12 00:25
- 名前: 僞露狗 ◆IyL.roxGAw (ID: Qz56zXDk)
うわっほーい!
駝壱くんさっすがーw
( *・ω・)ノ使ってくれてありがとーう!
やっぱり小説おもしろい!!これからも頑張ってねー!
更新fight♪(*´∇`*)
- Re: 俺の隣に神様が居るよな?【駝壱君参上の巻】 ( No.29 )
- 日時: 2016/02/13 18:11
- 名前: ビタミンB2 (ID: d/IlFCIL)
カロくん
ありがとう〜!
オリキャラを動かすときは、いっつも悩みながらだから、こういうコメントはすごく嬉しい。
テストだけど、なるべく頑張るよ!
本文↓
小さな俺を、紫の瞳がじっと見つめる。
俺が無言のままでいると、少年は、俺の頬をつねりあげた。
『ねえ、何か言って。何でもいいから。』
『ほーひて助へてくえたの?』
頬をつままれながらも、俺は迷いなく訊いた。
さっき答えを言ってたじゃねえか、と思ったが、やめた。俺は、まだ小一ぐらいの年齢だ。しょうがないか。
『君は僕のおもちゃだからだよ。こんなところで死なせるわけにはいかないからね?』
『ふうん……?』
『……分かんない?別にいいけど。』
少年はにこっと笑い、俺の頭に手をのせる。
『今から君を元の世界に戻す。記憶は消すけど、別に構わないよね?』
俺は頷いた。白い光が、小さな体を包んでいく。
『またね。』
その声を最後に、鏡の映像は消えた。
「誰だったんだ、あれ……」
「閻魔にも分からないのじゃ。」
鏡をしまい、腕ぐみをする閻魔。幼い外見のせいで似合ってない。横にいたカンナギが、半ば感嘆、半ば妬いているような顔で言う。
「相当の実力者みたいだな。我と並ぶぐらいの。」
「え、お前あんなに強いの……?」
「もちろんだ!」
超意外。
でも、実際あの出来事を俺が覚えていない……記憶を消すことに成功していることからも、能力の高さがわかる。
「しかし、あの頃の閻魔も若かったのう。不届者も捕まえられないとは。今なら、捕まえられそうな気がするのじゃ。」
不敵に笑う閻魔。よいしょ、と立ち上がり、冠を直す。
「どれ、閻魔はこれでおいとまするとしよう。」
「もう戻るのか? 早いのだな。」
「仕事もあるしな。まあ、これからはちょくちょく来るぞ。『名付け親』様がいるからな。」
閻魔は笑い、俺の方に向けて、小さな手を差し出してくる。俺はその手を握った。
「閻魔って名前、気に入ってくれてて良かったよ。またな。」
「ああ、またなのじゃ。」
閻魔は、何度も何度も手を振りながら去っていった。もちろん窓から。
「なんだか、一気に疲れた……」
「まだだぞ! 豆大福も買いに行かなければいけないからな。」
「えぇ……」
- Re: 俺の隣に神様が居るよな?【駝壱君参上の巻】 ( No.30 )
- 日時: 2016/02/20 23:19
- 名前: ビタミンB2 (ID: f/YDIc1r)
ようやくテスト終わりましたー!
でも即日帰ってきた一部教科の結果に愕然としました! まさかの即日!
でも、次のテストはもっと鬼門らしいです。嗚呼絶望なり。
というわけで、更新遅れてすみません!
本文↓
「豆大福〜♪ もっちもちの豆大福〜♪」
「……なんかイラつく。」
俺の周りを、煽りたてるようにふらふらうろつくカンナギ。にこにこしたその顔は、純粋なもののように見えるが……
「愛しの豆大福だぞ、葉月! もっと喜ばないのか?」
「もうやめろ、やめてくれ。」
……悪意たっぷりだった。
まあ、豆大福が好きなのは本当の事なので否定はしない。が無性にイラつく。こいつが浮遊しているということもあるが。
「我の術はからかいにも効果があるのだな……!」
なんでも、可視化している時意外の状態では、任意で浮遊も出来るらしい。神様のスキルはつくづく凄い。
「安心するのだ、菓子屋では騒がん。ずっと浮いておるぞ。」
「それはそれで気が散るな。」
そう、今は、行きつけの某菓子チェーン店に行く道中。周りに人が居ないから、こうやってカンナギと話せるが。
(もし、人の居る所でカンナギと話したら変人扱いだな……)
『ねぇねぇ、あのひとなんか空にむかってなにかいってるよ?』
『こらアキオ(仮)! 見ちゃいけません!』
……という展開になるに違いない。確信している。
「……なあカンナギ、人が居る所では無言でいてくれるか?」
「合点承知したっ!」
ん? あれ? 意外と素直だ。
……まあ、騒がれるよりいいか。
-10分後-
「……頭がガンガンする。」
「どうした!? 病気か?」
「店ン中でお前がテレパシーで騒ぐからだろが!!」
<なあなあ葉月、あれは何なのだ?>
<あれはうまそうだな、買ってくれると嬉しいぞ!>
<えぇぇぇぇぇぇ!? それを無視するのか!?>
確かに「無言」だ。だが、ずっと頭の中にカンナギの声が響いていた。大音量で。
「まさかテレパシーを使えるとは……お陰で必要ないもの買っちまった。」
袋の中には、豆大福以外にも、きんつば、まんじゅうなど……
「この十数分でお前の好み掴めたぞ。つぶあん系だな?」
「おお、よく分かったな! 凄いぞ!」
満面の笑みで手を叩くカンナギ。なんとも無邪気だ。
…………なんか憎めない。
(不思議だ……)
「さー、帰って和菓子パーティだな!」
しょうがないか、と諦め、家へ向かって一歩踏み出そうとした矢先……
視界が真っ暗になる。
目に何か当てられているようだ。指か?
固まったままでいると、耳に流し込まれるような声が聞こえた。
「……みぃつけた。」
- Re: 俺の隣に神様が居るよな?【駝壱君参上の巻】 ( No.31 )
- 日時: 2016/02/21 06:38
- 名前: 風花 彩花 (ID: /M2Jvana)
初めまして、風花 彩花と申します!
実は僕ビタミンB2様のファンでありまして……
恥ずかしながら最初の方から読ませていただいていました。
それでは更新楽しみにしています!
頑張って下さいね!
- Re: 俺の隣に神様が居るよな?【駝壱君参上の巻】 ( No.32 )
- 日時: 2016/03/01 17:42
- 名前: ビタミンB2 (ID: f/YDIc1r)
風花さんんんんんんんん!
返信遅れて本当に申し訳ございませんっっっ!
ファンとか言って戴けるだけで本当に本当に自分にはもったいないのに……!
はい! 頑張ります!
本文↓
背筋が凍るとは、まさにこのことだ。
「……っ!」
あわてて振り向くと、微笑んでいる白パーカーの美少年。紫色の目が、面白そうに細められている。
あれ、この顔は……
「よーやく見つけたよ、葉月。探した甲斐があったね。」
「お前……誰だ! 名を名乗れ!」
カンナギがつっかかると、少年は冷たく突き放した。
「君にも興味はあるけど、葉月程ではないね。用はないよ、カンナギ」
「なっ……我の名を……!」
口をつぐんでしまうカンナギ。俺の事を心配そうに見ている。俺は黙ったまま、少年と向き合っていた。
「本当、探すの大変だったんだからね? さ、帰ろう帰ろう。和菓子パーティなんでしょ?」
「……ああ。」
少年はふわりと笑い、歩き出した。俺もそれについていく。俺の家が分かるのか、とは聞かない。もう知っているだろう、そんな気がする。
「ちょ……良いのか、葉月!? 得体の知れぬ奴だぞ?」
カンナギが目を丸くして俺に言う。
ああ、こいつは解ってないな。生粋のバカだから、しょうがないか。
「いいんだよ。訊きたいことがあるんだ。」
「訊きたいこと……?」
俺達の会話が聞こえたのか聞こえていないのか、少年は振り向いて笑っている。
「早く〜、僕も和菓子食べたい。」
俺は黙って歩みを速めた。
カンナギは、しばらく困惑していたが、諦めたのか俺におとなしくついてくる。
どうして、このタイミングで……
噂をすれば影がさす、って言うけどな。そのせいか。
右を見ると、少しだけ落ち始めた太陽。
赤いような黄色いような、微妙な色。
……少しだけ、不気味だ。
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