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俺の隣に神様が居るよな?【駝壱君参上の巻】
日時: 2016/02/11 19:28
名前: ビタミンB2 (ID: d/IlFCIL)

「重大な話があるのだ……」

「なんだよ急に改まって……」

「我の世界を、救ってくれ!」

「いや無理だから!」

英雄少年と、異界の神様の、世界を救う「はずの」冒険譚が、始まる。



こんにちは、ビタミンB2です。新しい小説を書くとなり、緊張しております。あと、中身がギャグ一筋となるので、せめてここだけは真面目に……!

あ、でもコメ大歓迎です! 感想くれると喜びます。コメ返もしっかりします。

拙い文章ですが、暖かい目で、読んで頂けたら嬉しいです!

〜来て下さった方々〜
廻さん
僞露狗さん 
ひろにいさん
夏目 織さん

登場人物 >>5

第一話 窓から乗り込みやがった神様 >>1

第二話 地獄のお偉いさん
 >>22

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Re: 俺の隣に神様が居るよな? ( No.3 )
日時: 2015/10/07 22:50
名前: ビタミンB2 (ID: fOamwJT9)

「ある日我は、我の世界を滅ぼそうとする奴らに気付いた……そして、我の世界の力に限界を感じ、他の世界から、力を持った勇者を連れてくることにしたのだ。もう言いたいことは分かるであろう? 我の世界に、来てくれないか?」
「断る。」
「そうか、わかった。」
「!?」
いやいや、もっと土下座とか、懇願すべきだろ神様。何諦めてるんだよ。
するとカンナギは、俺の心を読んだようににやりと笑った。
「な、何だよ……」
「ふふふ……実は、我の世界が滅ぶまでは猶予があってな。あと短くて十年はあるだろう。」
「じゃあ何で今来たんだよ!」
カンナギが、びしっ、と俺を指差して宣言する。
「十年の間に、お前を説得するためだ!! 世界を救う事をお前が承諾するまで、ここに居座ってやるからな、覚悟しろ!」
「えええ……それは勘弁してくれ……まあいくら頼まれたって世界は救わないけど。」
そうだ。俺はなんと言われようと世界は救わない。めんどくさいから。

Re:俺の隣に神様が居るよな?【第一話】 ( No.4 )
日時: 2015/10/10 23:21
名前: ビタミンB2 (ID: fOamwJT9)

「お前が了承するまで、我が居てやるのだ。悪くないだろう?」
「悪いし! めちゃくちゃ悪いし!」
「まあ安心しろ。我の姿はお前以外には見えない。そういう術をかけてある。」
安心しろ、とは言っているが、凄くうさんくさい。
こんなにうさんくさいのが本当に神様なのか? というか神様でいいのか?
改めて、奴をじっくり観察してみる。
体格は、中二の俺と同じくらい。茶色い猫っ毛、ほんのわずかな垂れ目。白装束よりも、パーカーが似合いそうな顔立ちだ。
「思いっきり現代人じゃねえかッ!」
ちなみに俺は、カンナギより白装束が似合うかもしれない。黒髪黒目だからな。
急に、カンナギの顔が真面目になる。
「それより、我らはこれから同居人になるのだ。互いの事をよく知っておいた方が良いだろう。まず、お前の名はなんという?」
いきなりの展開だ。
「ああ……言ってなかったっけ。」
カンナギ以外でもそうだけど、自分の名前を言う時に、なんとなく気恥ずかしくなるのはどうしてだろう。俺は何故か、窓際まで歩いていき、窓を開けた。何やってんだ。
「……どうしたのだ?」
「いや、なんでもない! ……俺の名前は……葉月だ。」
窓から、五月の風が吹き込んできた。

Re: 俺の隣に神様が居るよな? ( No.5 )
日時: 2016/01/17 21:53
名前: ビタミンB2 (ID: fOamwJT9)

ちょっと人物紹介です。これからも増えます。

古賀 葉月 (コガ ハヅキ)

生まれながらの突っ込み体質を持つ14才。大福が大好き。
異世界の英雄の素質があるらしい(?)が、本人はそれを面倒くさがっている。
明るくきっぱりしていて、割とポジティブな性格。

カンナギ

異世界の自称神。神様と思えない、今風の少年の姿をしている。
一応神なので、あらゆるものを修復する能力を持っている。だが、破壊することは出来ない。
マイペースで、いつもまわりを振り回すトラブルメーカー。ふわふわふかふかな物に目がない。

クチバ

カンナギの従者。カンナギが幼い頃からずっと一緒だった。落ち葉の様な朱色と黄色の髪、整った顔が印象的。
常にクールであり、カンナギの我が儘に耐えられる柔軟なメンタリティを持つ。主に振り回されるのも常日ごろ、という感じで慣れている。

Re: 俺の隣に神様が居るよな? ( No.6 )
日時: 2015/10/19 00:12
名前: ビタミンB2 (ID: fOamwJT9)

眠い……眠いよう……
最近寝落ちが多くて続けて書けません。すみません……
でもこんな小説読む人居なさそうだし、被害も皆無に等しい!
……ネガティブだかポジティブだか分からない深夜です。

本文↓
「ほう、はづきというのか。よい名前だな。ところで葉月、腹が減った。昼飯はないか?」
あぐらのままで俺に命令する。俺が素直に聞くと思ってんのか?
それにお前神様とはいえひとんちに乗り込んで来やがってご主人様気取りか。殴るぞ。マジで。
「お前にやる昼飯はうちにねえ! どっかに食いに行け!」
「……我が、この世界の金を持っていないと知っていて言っているのか?」
カンナギが、見る間に拗ねていく。腹の鳴る、ぐうぅ、という音もした。
「……食べ物を恵んで貰えないぐらいの好感度とは、神として失格だな……」
あぐらから、膝を抱えて座るモードにチェンジ。さらにいじけてしまった。なんだこいつ扱いづれえ……
また、カンナギの腹が鳴る。
「仮にも一世界の神が、ここで飢え死ぬのか……」
「あーあー分かった! 昼飯用意すればいいんだろ用意すれば!」
すると、いきなりカンナギは笑顔になり、
「物分かりのいい奴だな。流石我の選んだ英雄だ。」
とか言いやがる。さっきの発言を取り消しにしたかったが、一回言ってしまったものは仕方ない。
俺は一つ、溜め息をつく。
「……お前、それなりに働いて貰うからな。覚えとけよ。」
「まあいいから昼飯だ! 早くだぞ!」
もう一度溜め息をつき、部屋を出る。
……昼飯って言っても、何にしようか。
階段を降りながら、とんでもないものを拾ってしまった、と、三度目の溜め息をついた。

Re: 俺の隣に神様が居るよな? ( No.7 )
日時: 2015/11/04 23:48
名前: ビタミンB2 (ID: fOamwJT9)

まっっったくもっておひさです! 皆様!!
真面目に合唱しない人に半ギレしてたらこんな月日が経っていたとは……
これからは書きます!

本文↓

「ふかふか……ふかふかだ……」
「食い物で遊ぶんじゃねえ。」
ぼすぼす、と、あんパンを叩きながら、カンナギは恍惚としている。目の前で手を振っても、反応ナシ。俺は、それを見て気付く。
「お前……もしや、ふわふわふかふかなのが好きなのか?」
答えが返って来ない。俺はため息をつき、自分のさつまパンにかぶりついた。素朴で優しいサツマイモの甘み。もう一度、違う意味で息を吐く。昔から、このパンは好きだ。
「いい加減食ったら? お前。」
「はっ! す、すまん、あまりにもふわふわで……」
「……パンとか食うの初めてだろ。」
「ぱん? これはぱんと言うのか?」
カンナギは、パンすら分からない用だ。どこまで和風な世界からやって来たんだ。
「それではいただく……っ!」
大口を開け、あんパンにかぶりつく。その途端、カンナギは後ろにぶっ倒れた。
「!? うぐっ!」
驚いた拍子に、さつまパンを喉に詰まらせてしまった。必死に胸をグーで連打し、なんとか息が出来るようになる。その間に、カンナギも起き上がっていた。
「ふー……ふふふふふふふふ……」
「マジで怪しいぞその笑い!」
カンナギが、上を向いて呟く。茶色の髪が揺れる。
「もう……もう死んでもいいかもしれない。」
「おい死ぬなっ!」
「はあ……なんてふわふわ度……」
カンナギは顔を戻し、うっとりした表情であんパンを頬張る。
「至高だ……」
「……勝手にやっててくれ。」


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