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陰陽師-紫鶴
日時: 2015/11/14 21:22
名前: 星飯 緋奈 (ID: uLBjsRTH)

こんにちは〜、星飯緋奈です。
今回は、平安に手を出しました。前回は姫様中心でしたが、今回は違いますよ〜♪
では、設定です!

夜造 紫鶴【やづくりのしづる】(主人公)
夜造家の末弟。陰陽寮に出仕する。
圧倒的な才を持っていて、そのおかげか人に忌まれる存在となってしまった。現在は、夜造家本邸ではなく、月子の家に住んでいる。

白宮 月子【しらみやのつきこ】
霊力が非常に強い姫。白宮家の次女。彼女の霊力に惹かれてやってくる妖を白宮家の本邸に寄せ付けないように、彼女は別邸に住まい、紫鶴を自分付きの陰陽師として同じ邸に住まわせている。

白宮 雫【しらみやのしずく】
月子の姉。入内しており、何くれと紫鶴を呼びつけて、月子をからかうなど、わかりにくいが月子を気にかける。内裏での名は『梨壺の女御』

藤原 悠次【ふじわらのゆうし】
殿上人藤原義晴の次男。家は長男である志蓮にまかせ、自分は陰陽道の道に進んだ。

紫雲 【しうん】
月子に使える女童(めのわらわ)
紫鶴を兄のように慕っており、兄様と呼んでいる。元は身分が低かったが、月子の意思によって、白宮家の姫として扱われている。

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Re: 陰陽師-紫鶴 ( No.15 )
日時: 2015/12/16 20:55
名前: 詩織 (ID: /BuoBgkT)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=39374

>> 星飯緋奈さん

こんばんは!はじめまして。

いつも楽しませてもらっている詩織と申します。

私も平安もの大好きです。
題名に惹かれて読み始めましたが、もう、設定の時点ですっごくワクワクしました!
設定だけでもう物語を読んだ気になるくらい(笑)そのくらい面白そう!って思いました。

雰囲気がすごく感じられて、入り込んでしまいます。

鈴蘭は何を思っているのでしょうね。紫鶴と月子の関係も微笑ましいです。楽しみにしていますので、続きがんばってくださいね。(^^)

今はファンタジーを書いていますが、私もいつか時代物が書けたら楽しそうだな〜と思ってしまいました。

Re: 陰陽師-紫鶴 ( No.16 )
日時: 2015/12/20 06:33
名前: 星飯 緋奈 (ID: uLBjsRTH)

詩織さん。コメントありがとうございます!
私には勿体無いお言葉ばかりで…やる気出ました!執筆作業頑張ります_φ(・_・

Re: 陰陽師-紫鶴 ( No.17 )
日時: 2015/12/25 20:28
名前: 星飯 緋奈 (ID: uLBjsRTH)

月子の合図で、紫鶴はす、と居住まいを正した。目を閉じて、あたりの空気を感じとる。
(穢れは…ないみたいだな。それにしても、清涼な空気だ。一体、どうやって…)
「紫鶴。何かわかったかしら?」
「あぁ。まず、ここの空気は一切穢れがない。むしろ、清々しい空気だ。梨壺の空気に触れた事はないけれど、ここまで清々しいなら、別になにかしなくてもいい。だけど、中宮様には、なにかが張り付いているんだ。それを祓わなければ、中宮様の病は治らない」
苦虫を噛み潰したような顔をした紫鶴は、合わせからするりと人形(ヒトガタ)を取り出した。
「申し訳ありませんが、筆と墨を貸してはいただけないでしょうか」
「いいでしょう…鈴蘭、そこの文机ごと、紫鶴殿に差し上げて」
「はい」
鈴蘭は、墨と筆がのった文机を、紫鶴のそばへ持っていった。紫鶴は、彼女にありがとうといって、人形(ヒトガタ)にさらさらと雫の名を書き付け、心に渡した。
「これに、中宮様の息を三回ほど吹きかけてください。そうすれば、これが病の形代となり、中宮様の容体は良くなるはずです」
「かしこまりました」
心は、紫鶴に見えないように注意を払いながら、几帳をずらし、張台の中へ入っていった。

Re: 陰陽師-紫鶴 ( No.18 )
日時: 2016/01/03 13:34
名前: 星飯 緋奈 (ID: uLBjsRTH)

「紫鶴様」
「あぁ、鈴蘭殿。如何致しましたか?」
「いえ…少し、お疲れのご様子だったので。大丈夫かな、と…」
少しだけ頬を赤らめて、鈴蘭は問うた。紫鶴はそれに大丈夫ですと答えて、文机に向き直った。未だに心は出てこない。ならば、その間に梨壺の空気を探ればいいのだ。
また新たに式を作る料紙を懐から取り出して、筆でさらさらと文字を書き付ける。書き終わると、紫鶴は月子と鈴蘭に断りを入れて、小さく神詞(かじり)を唱えた。
するとそれは、白く美しい鳥に姿を変えて、紫鶴の手の中から飛び立った。
「今の術は…」
「さぁ、私も詳しく聞いたことはないけれど、式を作る為の術だった筈よ。何をしてるのか、私にはさっぱり分からないのだけれどね」
「そうなのですか」
小さな声で呟いた鈴蘭に説明したのは、月子だった。月子はちょっと悪戯な笑みを浮かべて、こういった。
「ねぇ、鈴蘭。紫鶴が気になるのでしょう?」
と…

Re: 陰陽師-紫鶴 ( No.19 )
日時: 2016/02/12 22:00
名前: 星飯 緋奈 (ID: uLBjsRTH)

処変わって南四条邸では、紫雲が屋敷の主人の代わりとなっていた。紫雲は、月子の世話係の様に振舞っているが、実際は白宮家の養女である。紫雲は引き取って貰ったことに対する恩を返そうと、白宮家の本邸からこの南四条邸に移る事になった月子について行くことにしたのだ。
『主の代わりと言っても、南四条にはあまり人が来ることがないわ。偶に、大内裏から使者が来るくらいだもの。だから、気負わずにいつも通り過ごしてね』
月子はそう言って、紫雲が兄様と慕う紫鶴、雑色の静斗、牛飼い童の直成を伴って屋敷を出て行った。見舞いとはいえ、内裏に上がっている雫に会うことなど、滅多にないであろう。雫と月子の父(紫雲の義父でもある)の容態も芳しくないと聞く。月子がこの南四条邸に帰ってくるのは、早くても明日、遅くて三日後だろう。
「紫雲?」
「…あぁ、御免なさい、恵斗。少し、考え込んでいたわ。やっぱり、主の代わりは難しいわ」
「そっか…ねぇ、紫雲。主の代わりっていう事だけじゃないよね、悩み事。僕でいいなら、相談に乗るよ?」
紫雲に声をかけたのは、屋敷に使える恵斗という少年だった。恵斗は、白宮の本邸で下働きをしていたのだが、友達のいなかった紫雲を慮った月子によって選び出された子供である。月子について南四条邸に行く事になった紫雲についてくる形とはなったものの、月子は恵斗の事を可愛がり、紫雲と出来るだけ一緒にいられるよう配慮してくれた。
二人とも未だ幼いけれど、もう少し大人になったら二人の中に芽生える気持ちに気づくだろう。そう、《恋》という気持ちに。


久々更新の上に内容が意味不明で申し訳ありません-_-


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