コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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*ブランカ・ボニート・メニーナ【お久しぶりです汗12/22】
日時: 2016/12/24 15:54
名前: りあむ* (ID: .pUthb6u)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=40277

*ブランカ・ボニート・メニーナ〜交わした約束〜


こんにちは、皆さん。りあむです。はじめまして。

題名……! 気になりますか。 『可愛い白い少女』だとか、『美しい白い少女』だとか。
お話の人物を比喩した言葉かもしれません。

もう少しで本編です。それではこちらへ────────


*注意書き〜attention〜

◆( ´ ▽ ` )ノ<何だかウザめの語り部はいかがだったでしょうか? 黒歴史まちがいないですね! 『うっわ』て思った方ごごごめんなさい(⌒-⌒; )
◇( ´ ▽ ` )ノ<実は違う名前で違う小説も書いているので、いつかバレるかもしれません。もしバレた際は、海のように広い御心で、この作者のことはお忘れください。(バレましたbyりあむ)
◆お目汚しかもしれません。
◇不定期更新です。放置もするかもしれません。なるべく続けられるように頑張ります。(しましたね!!初犯済み!!ごめんなさい!!byりあむ12/22)
◆荒らし等、悪意のある書き込みはお辞めください。
◇誤字、脱字等ございましたらお叱りください。

◆以上の点が了解という、神のごとき御心をお持ちのお客様、なにとぞよろしくお願いします。


*お知らせ〜notice〜

・1/23 執筆スタート >>0
・1/23 目次設立! >>1
・1/24 文の前にスペースができました。(字下げ)
・1/24 ついでに題名も見やすくしました。
・1/28 参照が100を突破いたしました! ありがとうございます!
・2/21 参照が200を突破いたしました! ありがとうございます!
・3/2 目次の前の紹介文的なものを削除しました。すみますん。
・3/8 参照が300を突破いたしました! ありがとうございます!
・3/23 参照が400を突破いたしました! ありがとうございます!
・3/24 暴露ぉおおおお(という割にはどうでもいい暴露) >>34
・3/24 トリップつけてみました。
・3/28 参照が500を突破いたしました! ありがとうございます!
・12/22 参照が1000を突破しておりました……! 作者不在の間であってもご訪問くださいました皆様、感謝してもしきれません……! ありがとうございます!


*お客様〜customer〜【*代表作を載せます。ご希望がありましたら、お申し付けください*】

◆夏目 織 様 ……『記念すべき一人目のお客様です! 丁寧なご感想をいただきました! ありがとうございます!』【***】
◇まかろん 様 ……『素晴らしい嗅覚を駆使し、ありえない速度でこの小説を嗅ぎつけて下さった焼き菓子さんです! 明るいご感想にいつも笑顔にさせていただいています! ありがとうございます!』【***】
◆のれり 様 ……『まかろんに釣られていつの間にか乗り込んでいらっしゃっていた方です! 可愛い女の子が出てきたときの感想にはいつも楽しませていただいています! ありがとうございます!』【***】
◇こん 様 ……『柔らかくて優しい印象を受ける方です! 嬉しくて身悶えるようなコメントをいただきました! ありがとうございます!』【***】
◆累 様 ……『丁寧で綺麗な印象を受ける方です! 素敵すぎる温かいコメントをいただきました! ありがとうございます!』【***】


ふつつかな私で御座いますが、どうぞよろしくお願いします。
※URLはもう一つの執筆作品『*家出神さんと、男子美術部。』


12/24 りあむ*.

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1話 とある優しい国で ( No.2 )
日時: 2016/01/24 09:09
名前: りあむ* (ID: .pUthb6u)

*とある優しい国で 1



 
「あーもう、めんどくせェ」

 真っ黒装束に身を包み、腕を頭の後ろで組む、不機嫌を隠さない青年が王宮から歩いてきます。

 カッカッと音の鳴る、異様に大きな足。ときどき覗く鋭い眼光、左頬にするりと伸びた前髪。それが彼の、トレードマークのようです。

 今日も、どんよりとした雲がかかり、赤月ののぼる、いつもと変わらぬいい天気です。

 その青年は、見るところ、そんな年かさがあるようには見えません。王宮に入れる身分にも見えません。
 王宮に一体なんの用があったのでしょう。

「ったく、王もよ、旧友だからってなんでも頼んでくれるなよ。しかも、次期王様探しダァ? そんな大役をただの友人ごときに頼んでいいのかよ」

 ああ、そうでした。この国の国民は年を取らないのでした。姿も生まれたときのままです。
 この国では、男と女の間から子が産まれるのではなく、皆、国王の一部から生まれるのです。

 ただし、国の中でただひとり、まさにその王となった国民だけ、王になったその瞬間から年を取り始めるのです。

 今日は、そんな王様の亡くなった日。

 この青年は先程、唯一無二の親友の死を、見守ってきたところなのでした。
 
「しかも、心と外見の見合った、自分よりいい王様だって? はっ、都合良すぎだろ」

 青年の周りに誰かの気配はありません。青年はひとりで、宙に向かって喋ります。
 何か煮え切らない想いを、言葉にぶつけるように。

「……外見なんて、関係ねーよ。お前より、いい奴なんて、どこにもいねーよ……」

 ついに青年の足は止まり、空を見上げました。後ろで組んでいた腕も、前に組み替えます。

「…………」

 何も言わない彼は、じっとそのまま、しばらく立ち続けました。
 その腕の下で、静かに、雫が流れていきました。


Re: ブランカ・ボニート・メニーナ〜交わした約束〜 ( No.3 )
日時: 2016/01/23 17:19
名前: 夏目 織 ◆wXeoWvpbbM (ID: UYrr3QoJ)
参照: ちほりん→とらじ、澪羽、*織*→夏目 織、リザ、桜里

初めましてっ…!

題名を見て面白そうと感じたので読ませていただきました!

直訳…可愛い白い少女、美しい白い少女、どちらも可愛らしい題名ですね(*´ `*)

地の文の書き方が上手くて、年を取らないなどの設定などもすごいなぁ…と思いました。

これから物語がどうなっていくのか楽しみです…!

更新、頑張ってください!

またコメントさせていただきます(´∇`)

Dear.夏目 織 様 ( No.4 )
日時: 2016/01/24 08:24
名前: りあむ* (ID: .pUthb6u)

*夏目 織 様へ

こんばんは、はじめましてっ

りあむです! ……知ってましたね、すみません。

先ずはクリック及び、コメントまで誠にありがとう存じます!
本当に嬉しくて、少し画面が滲みました。コメントまで貰えるなんて思ってませんでした。

夏目様のお名前は幾度か目にしておりました!
通りすがりではありますが、人望の厚い方だなと。
恥ずかしながら、まだ拝読させていただいておらず、これからばびゅんと向かう次第です。これ読んで!というイチオシなどがありましたら、ぜひ言ってくださいね!

コメントのお言葉からですが、題名から入っていただける経験はなかなかないので、とても嬉しいです!!
厨二病っぽいかなー(⌒-⌒; )と不安だったのですが、お褒め頂きとても安心しました。
文章の書き方は、今回初めて丁寧なナレーションで書いてみたので私もとても手探り状態でした。上手と言っていただけるなんて、本当に光栄です!
設定は行き当たりばったりだったりするのですが、なんとか回収していきたいです笑

先ずはなんとか滑り出せたようで、よかったです(^^ *)
夏目様のコメントのお言葉により、とても楽しみになってきました笑

どうやら、お返事が長くなってしまうのは私のクセのようですごめんなさい汗
まだまだ名前も出てきていない(汗)状態ですが、これからもよろしくお願いしますっ
コメントありがとうございました!

1話 とある優しい国で ( No.5 )
日時: 2016/01/24 09:07
名前: りあむ* (ID: .pUthb6u)

*とある優しい国で 2



 
 先王が亡くなってから、2年が経ちました。今日は、2年前の先王が亡くなった日ちょうどです。
 今日も、どんよりとてもいい天気です。

 あの青年は、2年前から姿は全く変わらないまま、丘の上の先王のお墓の前にいます。先王は、藤色の花が好きな方でした。青年は、王の部屋からも見えた、中庭で摘んだ小ぶりの花を、墓の前に供えます。

「じゃあ、そろそろ行ってくっかな」

 先王の死の知らせは国中に広がり、国民に大きなショックを与えました。しかし、やがて受け入れられなかった死も、国民たちに浸透してゆきました。

 青年も、2年の間にその国の幹部となりました。
 先王の死からしばらくすると次の王の話も表に出るようになり、2年もすると、様々な次期国王候補の情報が青年の元に集まりました。
 この国では、全ての国民が国王の子であり、国王になる資格があるのです。

「セタ・セオトラント様。ご出発のお時間です」
「ああ。もう行く……」

 青年もといセタ様は、次期国王候補の情報を元に、次期国王を決める旅に今日、出発することに決めました。
 そのために、先王の、王としての最後のお別れをしに来たのでした。

「セタ様。本当に誰も付けずに、おひとりで行かれるのですか」

 セタ様の良き友人にあられます、ヨーンス様が、セタ様を心配なさっています。
 セタ様は、いかにも次期国王探し、という体で行くのではなく、旅人を装い、リアルな候補たちに触れ、その上で見極めたいとお考えなのでした。

「まぁな。それに、あいつの遺言のおかげで、今年は異常に候補が少ないらしいし」

 やれやれと首を振ったセタ様は、少しだけ寂しそうに笑いました。
 ヨーンス様は、了解したというように軽く頷きましたが、顔は強張ったままです。

「いつでも援助いたします。気をつけて、無事に国王をお連れ帰ってください」
「すまない。頼む。俺が留守の間の国のことも。つーかお前、出発の前くらい、他人行儀やめろよ」
「いえ、あぁ……そうだな。……といっても何を言えば……まぁ、またな。……僕のことは心配しなくていい」
「ふっ、おい、他に言うことねーのかよ」

 セタ様は、荷物を背負いなおし、墓前から立ち上がりました。
 東の彼方から、からからと冷たい風が吹いてきて、セタ様たちの服の裾をはためかせました。

「まずは東に行こうかな」
「ここは西の端なのだから、何処に行くにも東だろう」
「そりゃそうだな」

 口調は軽いお二人ですが、どことなく不安そうな面持ちでいらっしゃいます。
 国は広いようで狭いのですから、旅なんてきっとすぐ終わってしまいますのに。

 ですが、冒険には危険がつきものだと、身に染みて解っているふたりなのでしょう。
 暫く見つめ合い、親友の姿をかたく目に焼き付けようとしています。

 親友を失ってしまう苦しみを、二度と味わいたくないのでしょう。もう、二度と。

「じゃあ、行ってくっわ。またな」
「……お気をつけて。必ずまた会おう」
「おう」


1話 とある優しい国で ( No.6 )
日時: 2016/01/25 11:00
名前: りあむ* (ID: .pUthb6u)

*とある優しい国で 王の遺言




 醜い。



 それが、この国に課せられた、運命です。

 どれだけ心が清らかで、どれだけ人に優しく手を差し伸べることができても、この国の住民は、皆、怪物。
 頭や手足は異様に大きかったり、身体の随所にはあってはならないものがあったりする。醜い彼らは、満足に微笑むことすら出来なかったのです。

 隣国からはいつも、親愛の握手ではなく、冷徹な討伐隊が差し向けられます。

 それでも国民は、挫けませんでした。

 清き心を忘れず、万人に等しく優しい王を慕い、慎ましやかに暮らしてきました。

 とある国の内情を憂える王は、王になってから八度目の討伐隊が来たとき、ついに決心なされました。
 こんな王が立つ国のままでは、民がかわいそうでならない。次期国王は、隣国との和解をはかることのできる者にしよう、と。

『身も、心も清らかな、民にも、そして隣国にも慕われる、愛らしい者を。自分より、もっと良い王になれる者に、次期国王を任せよう』────と。



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