コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- Youthは輝いている。
- 日時: 2016/06/28 19:07
- 名前: ラニ (ID: vfLh5g7F)
キミと一緒にいるだけで楽しくて幸せで
キミといると心と体がポカポカして
僕は
青春の真っ只中でキミに恋している。
私は
初めまして!ラニと申します!
初投稿です。
なので、温かく見守ってもらえると嬉しいです。
それと主に、恋愛・青春ものを書いています。苦手という方も、そうではない方も少しでも読んでくだされば嬉しい限りです!
これからよろしくお願いします!!m(._.)m
**登場人物**
ー女子♪ー
紫門 亜萌(さいもん あも)
花木 小夜(はなき さよ)
鳥井 優雨(とりい ゆう)
ー男子☆ー
羽澤 カイ(はねさわ かい)
島田 春兎(しまだ はると)
爽河 真 (そうが しん)
- Re: Youthは輝いている。 ( No.22 )
- 日時: 2016/07/08 20:58
- 名前: ラニ (ID: vfLh5g7F)
ーキスよりハグ派?ハグより手を繋ぐ派?
手を繋ぐよりキス派?〜亜萌編〜ー
「キスよりハグか、ハグより手か、手よりキスか?」
小夜が亜萌にそう質問してきた。
「そうそう、放課後までに考えといて!みんなにもこの質問はしてあるから〜」
「じゃ、よろしく〜」と一言言って亜萌に手を振りながら何処かへ行ってしまった。
「…決められるかな?」
今まで特にそこまで考えていなかったなと思う。というか、考えるほど好きになった人に出会っていなかったからだろう。
「…私は一緒にいられるだけで」
ほんとに?
それだけでいいの…?
「……あ、欲が…」
またやってしまった、と自分の頭を机の上にゴンッとぶつける。
カイの事を好きだと気づいて以来なぜか欲が出てしまうのだ。頭がボーッとしたりもする。
もっと知りたいとか、手をつなぎたいとか、二人で一緒にいる時に時間が止まってほしいとか…
「思うだけなら…いいよね……?」
何度もそう思った。けど、繰り返す思いはどんどん募ってしまって。
「全部したい…。カイとなら手をつなぐことも、バグも、キスも、それ以上のことも………カイなら私の全部あげる……」
「…亜萌?何言ってるの…?」
「…!カイ!?」
メガネがない。いつもより目が見えてみえるのはメガネがないせい?
それ以前に、心の声を私は口にしてたの?!
亜萌の目が回っている。そんな様子をカイはクスリッ、と笑った。
「いや、なに独り言言ってたのかな〜って思って」
「ひ、独り言…」
その独り言(漏れてしまっていた心の声)の内容は聞こえていなかったらしい。それを聞いて亜萌は胸をなでおろす。
「ちょっと小夜の質問にどう答えようか悩んでて」
「ああー。あのキスよりハグか、ハグより手か、手よりキスかのやつでしょ?」
うん、と亜萌は首を縦に振った。
「か、カイはどう答えるつもりなの…?」
「え」
少し驚いたように口を開けたが、少しの間、口を手で隠して考えているようだった。
「……言わなきゃいけない?」
言いたくないのかな、と思った。好きだと気づく前なら「言いたくなきゃ言わなくていいよ」と言っていたのだろうけれど今はどうしても聞きたい。
でも、
「言いたくなきゃ言わなくていいよ」
言ってしまった。
バカ亜萌!なんで言わないのーー!!
頭の中で意気地なしな自分の頭を叩く。
「〜〜っ」
目を強くつぶる亜萌の姿をカイはまたクスリッ、と笑った。
「放課後に、ね?」
まだ口元を隠している逆の手で亜萌の頭をポンポン、と叩いた。
「!」
頭を優しく叩かれてびっくりした亜萌は、ビクリッ、と肩を怖ばせたがすぐに今自分がどんな状況かわかり、顔を赤らめる。
「もうっ!子供扱いしないで!」
「ハハハッ。はいはい」
まだ頭を撫で続けるカイは笑っていて。
…カイのその笑顔が好き。
「よしよ〜し」
優しく撫でてくれるんだな。
……今のままでも嬉しいし、楽しいし…。
でも…
「や、やめろーー!」
撫でていたカイの手を振り払って座っていた椅子から立ち上がる。
「あーあ、残念」
行き場のない自分の手を腰の横に下ろす。
「私、優雨達探さなきゃいけないから!」
それじゃあ、と教室の扉のほうに足早で歩いていく。
「あ、メガネ。ないほうが私は好きだよ」
「え」
扉の向こうに亜萌は消えた。
「なびく彼女の後ろ髪は僕の心をくすぐる…か」
「あ、小夜!私決まったよ!私はね__」
- Re: Youthは輝いている。 ( No.23 )
- 日時: 2016/07/08 21:50
- 名前: ラニ (ID: vfLh5g7F)
ーキスよりハグ派?ハグより手を繋ぐ派?
手を繋ぐよりキス派?〜カイ編〜ー
「キスよりハグか、ハグより手か、手よりキスか〜…」
先程、小夜にそんなことを聞かれた。放課後に言わなきゃいけないらしいのだけれど。どうも決まりそうにない。
「……亜萌が笑っていてくれる。それだけで僕は幸せなんだけど」
たとえ、亜萌の隣にいるのが自分じゃなくても、亜萌が幸せならそれでいいんだ。
「亜萌の幸せが僕の幸せなんだから」
右手には本を持っていた。
タイトル名は『輝け 青春生達』。亜萌が読んでいるのを知って、思わず買ってしまった本だった。
共通点がほしいとか、キミの見ている景色と同じものを見たいとか、いろいろと理由はあるのだけれど。やはり一番は…。
「無意識…だったんだよなぁ………」
たまたま通りかかった本屋に入って、気付いたらこの本を手にしていて。
「……好きなんだろうな。本当に…」
この気持ちが好きじゃなければ、一体なんなんだ。好きしかありえない。
亜萌が僕を好きじゃなくてもいい。
「……うん。決まった」
- Re: Youthは輝いている。 ( No.24 )
- 日時: 2016/07/21 17:08
- 名前: ラニ (ID: vfLh5g7F)
ーキスよりハグ派?ハグより手を繋ぐ派?
手を繋ぐよりキス派?〜春兎編〜ー
「じゃあ、考えておいてねー!」
「おーうっ」
小夜に考えておいてね、と言われたのはキスよりハグか、ハグより手か、手よりキスかという内容だった。
「…考えるもなにも……まとめられないな」
亜萌となら手もハグも……キス…も
「……キス…」
小夜とあの日、屋上でした会話と小夜の顔を思い出した。彼女は涙で顔を濡らしていた。
「………なんで小夜を思い出すんだよ…」
顔の熱が上がるのがわかる。
「……最初っからわかってる__…」
- Re: Youthは輝いている。 ( No.25 )
- 日時: 2016/07/31 10:08
- 名前: ラニ (ID: KVjZMmLu)
ーキスよりハグ派?ハグより手を繋ぐ派?
手を繋ぐよりキス派?〜小夜編〜ー
「……さすがに春兎に言うのは緊張するなー…」
春兎と一緒に屋上で授業をサボったことを思い出す。
……ふられたんだよな、私…
春兎が亜萌のことを好きということは薄々気づいていた。だけど、好きという気持ちは膨らむばかりで、時々亜萌に嫉妬してしまう自分もいて。もうどうすればいいのかわからないと泣く夜は何回かあった。
ただ、わかっているのは春兎を好きという気持ちだけ。
「………諦められるなら…諦めたい」
……あ…なみ…だが……
「っ…」
決まってる…私はもう決まってるんだよ…? 私は春兎とじゃなきゃダメなの……。
今にも流れてしまいそうな涙をこらえる。
「……決めた」
- Re: Youthは輝いている。 ( No.26 )
- 日時: 2016/08/01 08:53
- 名前: こん (ID: uZAkimhj)
こんにちは。
こん、と申します。
この間は私のホームページに書き込みありがとうございました!
……実は、夏休みの間だけ「私の好きな、あいつ。」の執筆を再開することにいたしました。
あと数日したら夏休みですので、そうしたらラニさんの小説、じっくり拝見させていただきます!