コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 月から来た猫
- 日時： 2016/07/10 10:18
- 名前： 瑞樹 （ID: Lnsp.uM2）
ザー...ザー...
上から降ってくる滴が、傷だらけの体に容赦なく打ちつける。
痛い
痛い
倒れて動かなくなった体を必死に動かそうとする度に激痛が走り、もう動かすことすら諦めてしまった。
このまま僕は、死ぬのだろうか。
___ああ、眠たい。
だんだんとまぶたが落ちていき、完全にまぶたが閉じようとした、その時。
ふいに滴が止み、僕は何者かによって優しく包み込まれた。
「かわいそうに」
浮遊感を感じ、抱き上げられたのだと理解する。
「もう、大丈夫だよ」
優しく、どこか切ない声と共に頭を撫でられる感触に、閉じかけたまぶたを必死に持ち上げた。
声の降ってきた方向に目をむけると、心配と慈悲に満ちた目と、目があう。
へにゃり、と安心させようとするかのように笑う、僕を助けた少女に心臓がどきりとし、顔に熱が集まる錯覚に陥った。
＂ありがとう＂と、せめて伝えたくて僕は口を開いた。
「にゃあ」
......そうだ、僕は猫だった。
＊
初めまして、瑞樹と申します。
小説を書くこと自体、滅多にないので文章が拙くなるかもしれません。ていうか、なります。
更新も、とても遅いです。
それでも、どうか温かい目で見守っていただけると嬉しいです！
コメント大歓迎です。
これからよろしくお願いしますm(_ _)m
- Re: 月から来た猫 ( No.8 )
- 日時： 2016/05/05 13:41
- 名前： 瑞樹 （ID: mextbE/J）
桧 譜出子 さん
読み易い、ですか。ありがとうございます！
僕は、行間ないと読めない派なんで開けていたんですけど、それを読み易いと思ってくださる方がいて本当に嬉しいです！
あと遅くなりましたが今度、譜出子さんの作品にコメントしに伺いますね(*´艸`*)
- Re: 月から来た猫 ( No.9 )
- 日時： 2016/05/05 14:01
- 名前： 瑞樹 （ID: mextbE/J）
願いが叶わないことには理由が二つありました。
一つ目に、月人の体では、他の星で生活することが理論上不可能だということ。
そして、二つ目は彼等の立ち位置が関係していました。
王子であるチェーロは、いずれ王様になり、国民を色々なことから守らなければならない。
幼馴染であり、王子と直接会うことが許されているステッラは、王様直属の部下を父に持つので、いずれ跡を継ぎ王様を支えていかなければならない。
そんな二人には、月で一生暮らしていく義務が発生し、到底他の星に行くことは出来ないのです。
しかしながら、そんなことはわかっていても、王子とステッラはそう望まずにはいられませんでした。
二人ともフォルトゥーナ王国が大好きでしたが、将来有望な二人は、周りから期待という名の重圧に、今にも押し潰されそうになっていました。
そして、身を守り耐える事がとても辛いと感じ、ここから逃げ出したいと常日頃から強く思っていたのです。
「ステッラ。もし、チキュウに行くことが出来るのならば、その時は僕と一緒に来てくれないかな」
「ええ、喜んで。チェーロと一緒ならどこへでもついてゆきますわ」
二人は手を固く握りあい、そしてゆっくり手を離しました。
「そろそろ、帰ろう。母様に見つからないうちに」
「そうね。女王様を心配させるのは良くないですわ。
それでは、帰りましょうか」
二人は名残惜しそうにその場を後にしました。
その５年後のことです。
フォルトゥーナ王国が最大の危機に直面した時に使用される『方舟』が作動し、チェーロ＂だけ＂を乗せて地球へと旅立っていきました。
二人で行こうという願いは、ついに叶いませんでした。
チェーロが方舟の窓から最後に見たフォルトゥーナ王国には、真っ赤な世界がどこまでも広がっていました。
- Re: 月から来た猫 ( No.10 )
- 日時： 2016/05/05 14:10
- 名前： 桧 譜出子 （ID: WqtRIGcg）
瑞樹さん、こんにちは!!
そんなそんな〜。大したこと言ってないですよ〜＼(^o^)／
コメントの事いつでもどうぞ！
待ってます♪
- Re: 月から来た猫 ( No.11 )
- 日時： 2016/05/05 22:16
- 名前： てるてる522 ◆9dE6w2yW3o （ID: lKhy8GBa）
- 参照： http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
こんばんはー!!^^
前から題名が凄く気になってて、閲覧をしたのですがコメントしようとしてもなかなか……勇気が出ずに──。
漸く「やろう!!」と思ったので、コメントさせて下さい<(_ _)>
最初のPrologue(?)の文章から凄く惹き付けられました//(*´艸｀*)
とても自分自身猫が好きなので……(笑)
小説を書く事自体滅多に無いと、書かれて居ましたが凄くレベルが高くて綺麗な文だと思います♪
此れからも頑張って下さい〜ｗ
陰ながら応援してます。
byてるてる522
- Re: 月から来た猫 ( No.12 )
- 日時： 2016/05/07 08:27
- 名前： 瑞樹 （ID: mextbE/J）
桧 譜出子 さん
大したこと言ってますよ。
私にとって譜出子さんのコメントは貴重な意見です！
時間があればまた譜出子さんの作品に伺いますね！
てるてる５２２ さん
初めまして！コメントありがとうございます。
題名ですか！題名は、結構頭捻って考えたものなんで、そう言ってくださると嬉しいです。
猫、お好きなんですね！僕もです(*´艸`*)
なるべく綺麗に仕上がるように頑張ってたので、その言葉は本当に嬉しいです。嬉しさが天井突き破りますよ（笑）
頑張りますので、これからもよろしくお願いします！
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