コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 月から来た猫
- 日時: 2016/07/10 10:18
- 名前: 瑞樹 (ID: Lnsp.uM2)
ザー...ザー...
上から降ってくる滴が、傷だらけの体に容赦なく打ちつける。
痛い
痛い
倒れて動かなくなった体を必死に動かそうとする度に激痛が走り、もう動かすことすら諦めてしまった。
このまま僕は、死ぬのだろうか。
___ああ、眠たい。
だんだんとまぶたが落ちていき、完全にまぶたが閉じようとした、その時。
ふいに滴が止み、僕は何者かによって優しく包み込まれた。
「かわいそうに」
浮遊感を感じ、抱き上げられたのだと理解する。
「もう、大丈夫だよ」
優しく、どこか切ない声と共に頭を撫でられる感触に、閉じかけたまぶたを必死に持ち上げた。
声の降ってきた方向に目をむけると、心配と慈悲に満ちた目と、目があう。
へにゃり、と安心させようとするかのように笑う、僕を助けた少女に心臓がどきりとし、顔に熱が集まる錯覚に陥った。
"ありがとう"と、せめて伝えたくて僕は口を開いた。
「にゃあ」
......そうだ、僕は猫だった。
*
初めまして、瑞樹と申します。
小説を書くこと自体、滅多にないので文章が拙くなるかもしれません。ていうか、なります。
更新も、とても遅いです。
それでも、どうか温かい目で見守っていただけると嬉しいです!
コメント大歓迎です。
これからよろしくお願いしますm(_ _)m
- Re: 月から来た猫 ( No.3 )
- 日時: 2016/05/03 06:43
- 名前: 瑞樹 (ID: mextbE/J)
桧 譜出子さん
初めまして。コメントありがとうございます!
まさか、コメントくださる方がいらっしゃるとは、夢にも思いませんでした(笑)
出だしの音、ですか...。
あれは、個人的に、皆がどう解釈するだろーかなーって思いながら入れてみました!
僕的には雨の音って思ってたんですけど、なるほど。確かに波の音もそうですよね...!
新参者同士、お互い頑張りましょう!
これからもよろしくお願いしますo(*゜▽゜*)o
- Re: 月から来た猫 ( No.4 )
- 日時: 2016/05/03 07:46
- 名前: 桧 譜出子 (ID: c.0m5wa/)
そーなんですね!!
あ、良く読んだら「上から降ってくる雫」って書いてある…
おかしいコメントしてしまってすみません(T_T)
自分が思っているイメージと違うことを言われるとビックリしますよね…
- Re: 月から来た猫 ( No.5 )
- 日時: 2016/05/04 18:01
- 名前: 瑞樹 (ID: mextbE/J)
桧 譜出子さん
いえいえ、謝る必要はありませんよ。
小説って、その人の解釈の仕方でその小説の色んな顔が出てくるじゃないですか。
僕、それ結構好きなんですよね。
ぶっちゃけ、解釈とか十人十色ですし...。
そこが、小説のいいところだと、勝手に思ってますけど(笑)
これからも、気づいたこととか、そんなのがあれば遠慮なくコメントくださいね!
- Re: 月から来た猫 ( No.6 )
- 日時: 2016/05/04 18:05
- 名前: 瑞樹 (ID: mextbE/J)
_____XX年前
フォルトゥーナ王国に、1人の王子が誕生しました。
その日は国中が王子の誕生を心から祝福し、三日三晩お祭り騒ぎが続きました。
王子は、年を重ねるにつれ美しい容姿に育ち、絶世の美貌と聡明な頭脳を兼ね備えた少年へと成長していきました。
彼は、月人の数え方で10歳になった頃、幼馴染のステッラに連れられ初めて城をこっそり抜け出しました。
ステッラに連れられ辿り着いた場所は、最も星空が綺麗に見ることができるクレーターでした。
二人はクレーターに腰掛け、暗闇が広がる空を見上げました。
そこには、彼が1番好きな惑星の「チキュウ」が堂々と浮かんでいました。
彼は、自分達が住む月より大きく、青くて所々白い靄がかかった綺麗な「チキュウ」という惑星に強く心惹かれていたのです。
「僕、大きくなったらあの星に行ってみたいんだ!」
王子は目を輝かせながらステッラに言いました。
「それはいい考えね、チェーロ。私も、行ってみたいわ」
ステッラは、目を伏せて俯きました。
王子は、そんなステッラを見ても何も言いませんでした。
なぜなら、彼等はわかっていたのです。
自分達のその願いが、叶うことはないことを。
- Re: 月から来た猫 ( No.7 )
- 日時: 2016/05/04 22:01
- 名前: 桧 譜出子 (ID: WqtRIGcg)
瑞樹さん、ありがとうございます!!
確かに小説の良い所はそこかも…
じゃあ早速、一つ。
瑞樹さんの小説は行間がしっかりとられていて、とっても読み易いですよね!!
その読み易さがとっても好きです(^^)/
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