コメディ・ライト小説(新)

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少女と海猫の少しだけ変わった日常
日時: 2019/04/10 17:41
名前: 空巫女 (ID: z.RkMVmt)

ある郷には、“獣人”という、人化ができる生き物がいる。

このお話は、人間界で暮らす猫の獣人、“海猫”と、海猫と共に暮らす独り暮らしの高校生の少女、“白鳥千影”。
そしてその仲間達が送る、普通の人間の日常とは少しだけ変わった日常。



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こんにちは。はじめましての方ははじめまして。空巫女です

当作の略名は海日です。

各話サブタイトルリスト兼目次 >>24

4/8
あらすじ的な何かを変更しました

4/10
>>6 の#EX1のキャラクター紹介の紅実の部分に、“ツンデレ”という記述がありますが、もう今ツンすらないですね。
設定を変更しようと思って、修正のパスワードを打ち込んでも、間違ってるになって、修正ができないです...
その為、紅実の性格は葵達と接していくうちに、ツンが消えたと脳内補充願います。

#18 たいかいにむけて 吹奏楽編 ( No.20 )
日時: 2019/03/12 09:47
名前: 空巫女 (ID: pNKCfY7m)

<#18 たいかいにむけて 吹奏楽編>

<<海猫side>>

夏休み。私達吹奏楽部は、夏の県大会に向けてほぼ毎日練習していた。
「海猫、打楽器の運搬手伝ってあげて!海猫の楽器はこっちで運んどくから!」
「了解です!」
今日は体育館で練習するので、音楽室から楽器を体育館に運んでいる。
私は同じホルンパートの先輩に指示を出される。
獣人である私は人間より身体能力が高い為、重い楽器を運ぶのに適役なのだ。
重いグロッケン (解りやすくいうと鉄琴)も私にかかれば比較的楽に持つことが可能だったりする。
私は移動スピードもそれなりにあるので、何度も体育館と音楽室の間を往復する事になった。

この吹奏楽部は45人 (そのうち40人が女子)の部員がいる。大会には、大編成で出るという事で私達一年生も参加する。一年生だから下手って人は少なく、大半が中学から楽器を吹いてきた人だし、私に関しては、ね。獣人の力と関係なく才能があったそうだから、足を引っ張る事はないよ。

体育館にて。全ての楽器の運搬が終わり、合奏練習が始まる。
顧問の先生が指揮棒を振り、それに合わせて音が奏でられる。やがて、合奏が終わると、顧問の先生による指導が入り、調整されていった。
こうして吹きながら聞いていると、この学校の吹奏楽部ってレベルが高いって思う。千影に聞いた話だと、ここは過去に何回も全国大会に出た事があるそうで、今年も当然全国で金賞を取ることが目標だそう。あれ、私ってかなりハイレベルの部活に入っちゃた...?

合奏練習終了後の昼休み。各自弁当を持参して、仲の良い人同士で食べている。私が入部して数日は千影と一緒に食べていたが、1ヶ月以上経った今は、すっかり馴染んで、同じパートの人達と食べている。
「海、あんたホルン上手いわよね。アタシら経験者からしたら、本当に部活入るまで楽器経験無かったなんて、到底思えないわ」
そう言って、部活なのにうどんを啜っている、部活体験時に私を誉めてくれたホルン担任で2年の、たつみ樹李じゅり先輩が私の頭を軽く叩く。
「よくいいますよ。鳥先輩だってホルンを始めたの、高校入ってからですよね?」
「鳥先輩いうな!この猫め!」
「わー先輩が弄ってくるー」
私は棒読みで、冗談で髪を弄る先輩に答える。
この、巽先輩は、私がいった様に、後輩からの愛称は“鳥先輩”である。理由は、先輩が白鳥の獣人だから。
巽先輩は、冗談が多く、人懐っこい性格だか、本当は女子力が高くて、優しい人。巽先輩の居候先は、親を亡くして独り暮らしの、中学生の子の所で、その子の姉代わりの存在だそう。
「先輩。ずっと気になってますけど...先輩ってよくうどん食べてますよね...」
「うどんは女子力よ!」
「はぁ...つまりどういう事なんです...?」
「うどんって美味しいじゃない。麺類ではうどんが最強よね!」
まぁ、このとおり少し変な所もある先輩なんだけど...
どうでもいいけど、私はラーメン派なのだが、それを巽先輩に言った日は、うどん屋で夜までうどんの良さを言われたんだっけ...
まぁ、なんだかんだいい先輩なんだけど。

そんなこんなで、大会に向けて頑張りつつ、部活の雰囲気にもすっかり馴染めている。
あと半月程で、大会。頑張らないと...

#19 たいかいにむけて 剣道編 ( No.21 )
日時: 2019/03/12 12:33
名前: 空巫女 (ID: pNKCfY7m)

<#19 たいかいにむけて 剣道編>

<<紅実side>>

武道場。
「はぁ!」
私が持つ竹刀が試合相手の先輩の胴に当たる。
「そこまで!勝者、古波蔵紅実!」
葵が旗を挙げて勝敗の宣言をする。
私はその声を聞くと、竹刀を下ろした。
「凄い...古波蔵さん1年なのに...」
「海世先輩が負けた!まさか、手加減!?」
観戦していた部員からは、そういった声が出る。
中には失礼なものもあるが、仕方ない事だ。なんせ、相手は2年にして全国レベルの“宮城みやぎ海世かいせ”先輩なのだから。宮城先輩はおまけに性格がいいし、イケメン男子だし。
「「ありがとうございました」」
相手と挨拶をして礼をし、面を外しながら試合場から出ると、葵が駆け寄ってきた。
「お見事でしたよ、我が主!まさか宮城殿に勝つなんて!」
葵は子供みたいにはしゃぎながら、私に抱きついてくる。
「そんな、まぐれだし...あと」
苦しい。苦しいよ、葵。葵は気にしてなくても、獣人って力強いのだから加減してほしい。
そんな会話をしていると、宮城先輩が私達のもとへ。
「古波蔵、先程の試合は見事だった。あれはまぐれじゃなく、お前の実力だ」
「あっ、ありがとうございます!」
格好いい。それが宮城先輩を見た、私の素直な感想だ。
「おい、古波蔵、大丈夫か?顔赤いぞ、熱があるのか?」
「だ、大丈夫です!」
私は顔が赤いのを指摘され、顔を反らす。
「まさか、主...宮城殿が好きなのですか...?」
「うっさい!」
耳元で囁く葵に怒鳴り付けてしまう。
だって、図星だし。
私は中学から剣道部だったのだけど、入った理由は単純で、見学の時に先輩が試合をしている姿に惚れたから。
この高校に進学したのだって、宮城先輩と試合がしたかったから。私にとって先輩は好きな人であり、憧れの存在で、先輩に実力で勝つことを目標にしてきた。そんな先輩に“お前の実力だ”って言われたら、顔が赤くなるのも当然だろ!?
「大声出すくらい、元気があるなら良かった。今年の大会は決勝まで古波蔵と当たりたくないな...中学の頃なら俺が勝てただろうが、今じゃお前もかなり強くなったからな」
そんな私の気は知らず、先輩がそんな事を。
私だって、先輩と試合するなら決勝がいいに決まってる。出来るのなら、全国大会での決勝がいいな。
「おい、古波蔵、天竺、宮城!いつまで話しているんだ!」
「「は、はいっ!」」
顧問の先生に怒られてしまった。
私と葵は走って移動する。その後ろから宮城先輩がついてくる。
そして、最後にボソッと私の耳で囁いた。
「今日はお前が勝ったが、大会は負けないぞ」
と。
「私だって、負けませんからね!」
私は気合いを込めて、返事をする。大会まで半月。絶対、優勝してみせる!

#EX2 キャラクター紹介2 ( No.22 )
日時: 2019/03/20 00:29
名前: 空巫女 (ID: atRzAmQi)

<#EX2 キャラクター紹介2>

天竺葵てんじくあおい

古波蔵家で居候している黒狐の獣人。
堅苦しい性格で、海猫とは幼なじみ。
今は剣道部に所属している。

樹李じゅり

吹奏楽部ホルンパートの2年生。
後輩からの愛称は“鳥先輩”で、本当は白鳥の獣人である。居候先はある中学生のところで、その人の姉代わりの存在。人懐っこく、うどんが好き。

桐谷きりたに奈々なな

吹奏楽部クラリネットパートリーダーの3年。
瑠姫同様、獣人が絡むと駄目になる人。

宮城みやぎ海世かいせ

剣道部2年生。
紅実の憧れの人であり、剣道の腕は全国レベル。
この作品では初の名前有りの男子キャラだったり。

#20 ほうもん ( No.23 )
日時: 2019/03/14 17:51
名前: 空巫女 (ID: 8Uc4pCMr)

<#20 ほうもん>

<<千影side>>

部活動の毎日が過ぎ、お盆休み。
いつもなら実家に帰るのだが、両親は今、アメリカに行っている。父親がアメリカ人だしね。私も行こうと考えたが、今年は海猫がいるのでやめておいた。

そして今、私は机に広げられた夏休みの英語の応用問題集を前に唸っていた。
「千影...英語進んでる?」
唸っている私を心配したのか、海猫はいつの間にか私の隣で聞いてくる。
「全然って事でもないけど、あまり...」
私は5教科の中で、英語が一番苦手だ。父親はアメリカ人なのに、英語だけは平均点まで取れない。他の教科は平均点なんて余裕で越しているのに。
まぁ、日本で生まれ育ってきたから仕方ないよね。父親が英語話している事見たことないし。
「千影あまり進んでないなんて以外...あ、そこはbじゃなくてdね」
「むぅ、何で海猫が解るのよ。助かるけど...」
私は頬を膨らませながら、シャープペンシルを動かす。
いくら海猫には獣人補正があっても、こんなミスを指摘されるなんて...
私が不機嫌になっていると、“ピンポーン”と、インターホンが鳴る。
「誰かしら...紅実は両親といる筈だから多分違うだろうけど」
私は立ち上がると、玄関へ向かう。
玄関の扉を開けると、そこには瑠姫と見知らぬ獣人が居た。
私は面倒事の予感がして、扉を閉める。
「何で閉めたの?」
部屋から出てきた海猫が不思議そうに問う。
『ちょっと!何で閉めたの!?』
扉の向こうからは瑠姫の声が。
「ああ、成る程」
私が閉めた理由を理解した海猫がため息を吐く。
さて、面倒な1日になりそうだ。

#EX3 各話サブタイトルリスト ( No.24 )
日時: 2019/04/20 18:21
名前: 空巫女 (ID: 7I10YEue)

<#EX3 各話サブタイトルリスト>

#20達成という事で、
各話のサブタイトルリストを作りました

#1.であい >>1
#2.ねこ >>2
#3.うみねこ >>3
#4.じゅうじん >>4
#5.がっこう >>5


#EX1.キャラクター紹介 >>6
(千影、海猫、紅実、瑠姫編)
#.お知らせ >>7

#6.おはなし >>8
#7.ぶかつけんがく >>9
#8.がっきたいけん >>10
#9.きつね >>11
#10.くるみ >>12
#11.てんじくあおい >>13
#12.くちょう >>14
#13.あおいとうみねこ >>15
#14.ふくえらび >>16
#15.るき >>17
#16.やすみのまえ >>18
#17.なつのけいかく >>19
#18.たいかいにむけて 吹奏楽編 >>20
#19.たいかいにむけて 剣道編 >>21

#EX2.キャラクター紹介 >>22
(天竺葵、奈々、樹李、海世編)

#20.ほうもん >>23

#EX3.各話サブタイトルリスト >>ここ

#21.おおかみ >>25
#22.じゅり >>26
#23.るみ >>27

#EX4.キャラクター紹介 >>28
(瑠未、樹編)

#24.たいかいとうじつ >>29
#25.ほんばん >>30
#26.けっかはっぴょう >>31
#27.めっせっーじ >>34
#28.おとまりかい・その1 >>35
#29.おとまりかい・その2 >>36
#30.おとまりかい・その3 >>37
#31.わかれのぜんじつ >>38
#32.ぷーる >>39


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