コメディ・ライト小説(新)
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- 少女と海猫の少しだけ変わった日常
- 日時: 2019/04/10 17:41
- 名前: 空巫女 (ID: z.RkMVmt)
ある郷には、“獣人”という、人化ができる生き物がいる。
このお話は、人間界で暮らす猫の獣人、“海猫”と、海猫と共に暮らす独り暮らしの高校生の少女、“白鳥千影”。
そしてその仲間達が送る、普通の人間の日常とは少しだけ変わった日常。
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こんにちは。はじめましての方ははじめまして。空巫女です
当作の略名は海日です。
各話サブタイトルリスト兼目次 >>24
4/8
あらすじ的な何かを変更しました
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>>6 の#EX1のキャラクター紹介の紅実の部分に、“ツンデレ”という記述がありますが、もう今ツンすらないですね。
設定を変更しようと思って、修正のパスワードを打ち込んでも、間違ってるになって、修正ができないです...
その為、紅実の性格は葵達と接していくうちに、ツンが消えたと脳内補充願います。
- #5 がっこう ( No.5 )
- 日時: 2019/02/22 14:55
- 名前: 空巫女 (ID: ZBBdYuyf)
<#5 がっこう>
私達は走って学校へ向かった。いつもは紅実と一緒に登校するが、今日は時間がギリギリになってしまったので、紅実には先に行ってもらっている。
学校についてからは、海猫は転校ということで、職員室に向かい、私は教室へ。そういえば、海猫って、編入試験どうしたんだろ....
「ま、間に合った...」
「おはよ、千影。ギリギリなんて珍しいな。何かあったのか?」
「色々あってね...」
教室の扉を開けると紅実が私に声をかける。紅実と私は同じクラスだ。更にいうと、小学校、中学校も同じだった。私は片付けをして、窓際の一番後ろにある、自身の席に座る。
この高校はひとクラス35人前後、男女共学であり、部活は絶対参加である。私は吹奏楽部、紅実は剣道部に所属している。
数分後、HRにて。担任の先生から海猫の紹介があった。海猫はチョークで黒板に名前を書く。そこに書かれたのは“白鳥海猫”という字。やはり姓は私と同じにしたか....
「白鳥海猫です。白鳥千影の従姉妹で、今日からこの学校に通うことになりました。」
海猫は緊張する事なく、お辞儀をする。海猫の名前を聞いたクラスメイトの視線が私に向けられたのは、言うまでもない。特に斜め前の席の紅実は“後で話を聞かせろ”と言わんばかりに視線を向けてきた。もしかしたら、海猫が昨日の猫だと勘づいているかもしれない。ずっと視線を向けられるのは嫌なので、“昼休みに話す”と言っておいた。
「白鳥さんの席は....廊下側の一番後ろの席の中野さんの隣です」
私の隣の席空白なのにベタ展開じゃない!?まぁ従姉妹 (本当は違うけど)を隣同士にするのは普通じゃないか。海猫は先生に言われて席に移動する。隣の席の中野さんこと、中野瑠姫に軽く挨拶していた。
瑠姫は、このクラスの学級委員であり、優秀で性格が良く、人望が厚い。普通、髪の毛の色は黒か茶が殆ど (私は黒、紅実は茶)だけど、彼女は紫である。染めてる訳ではない。あと、私と仲はいいし、信頼できる人物である。更に部活は楽器は違うものの、同じ吹奏楽部である。瑠姫なら海猫も大丈夫かな。
その後、海猫と私は、クラスメイトに質問攻めされるも無事に終わったので、瑠姫に「海猫を宜しくね」と、一言。その後授業が始まるも、海猫はしっかり理解しており (恐らく獣人の元から備わっている知識のお陰)、難なく終わった。
そして、紅実との約束がある昼休みになった。
- #EX1 キャラクター紹介 ( No.6 )
- 日時: 2019/02/22 16:54
- 名前: 空巫女 (ID: meVqUFl1)
<#EX1 キャラクター紹介>
・白鳥千影
本作の主人公。日本人とアメリカ人のハーフの少女。高校生1年生で、マンションで一人暮らし。所属部活は吹奏楽部(担当楽器はクラリネット)。
しっかりもの。だけど寂しがり。
・海猫
千影に拾われた、水色の猫の獣人。必要な事 (編入試験)等は、多少強引にできる力を持っている。
明るい。そして謎が多い。
・古波蔵紅実
千影の小学校からの友人であり、クラスメイトの一人。剣道部に所属している。ボーイッシュ。そしてツンデレ。
・中野瑠姫
千影の友人であり、クラスの学級委員。珍しい紫色の髪である。部活は千影同様吹奏楽部(担当楽器は打楽器)。真面目なお姉さんポジ
- お知らせ ( No.7 )
- 日時: 2019/02/22 17:58
- 名前: 空巫女 (ID: v2e9ZzsT)
<空巫女からお知らせ>
凄い個人的な事なんですけど、私が現在小説等を投稿するのに、スマホを使う場合もあれば、3DSを使っている場合もありました。3DSにはフィルタリングがあるので、今までは回避サイト経由していましたが、その回避サイト自体がフィルタリングの対象となり、3DSでの投稿ができなくなってしまいました。
3DSメインでやっていたので、3DSで投稿出来なくなった今、投稿ペースが落ちると思われます。
ここからが重要な事なんですが、3DSとスマホと、投稿時の編集用パスワードを別々のパスワードで投稿にしていて、3DS側のパスワードを忘れてしまいました。故に、3DSから投稿したものは、編集できません。なので、一部スレに可笑しな点があっても直せない場合があります。このような自体になってしまいごめんなさい。
- #6 おはなし ( No.8 )
- 日時: 2019/02/22 17:58
- 名前: 空巫女 (ID: v2e9ZzsT)
<#6 おはなし>
昼休み。私と紅実と海猫の3人は中庭にいる。
「海猫。単刀直入に聞くが、お前って昨日の猫か?」
紅実はむしゃむしゃと購買店で買った焼きそばパンを食べなから問う。
「話すのは食べてからにしなさい。」
注意は一応するが、聞こえたかな?
「で、どうなんだ?」
紅実にはやはり私の声は聞こえてないようで、海猫を睨み付けていた。
「そうだよ。私は獣人っていう、人に化ける事の出来る動物だから。」
同じくパンを食べていた海猫は、パンをしっかり飲み込み、答える。
「なんで昨日あんなところに居たんだ?」
「難しいから簡単に説明するね。獣人はね、15歳になると人間の町で人間と生活する必要があるの。でも住む宛ないし、頼もうにしても悪い人だったら当然困る。だから優しい人が来るのを待ってたの。それが千影って訳。紅実の質問の答えは千影達が来たから、気づいてほしくて、目立つとこに居た。これでいいかな?」
待って。そんなの私聞いてないんだけど。まぁ、朝は時間がなかったし、仕方ないかな?
「人間と生活するって..千影はいいのか?」
「その事については初耳だけど良いわよ。放っておくのは可哀想だし。」
「やった!ありがとう、千影!」
海猫は喜んで、私に抱きついてきた。ちょ、力強い!このままじゃ死んじゃうわよ!
「ねぇ、海猫。苦しい。でもって、獣人って人間より身体能力高いの?」
言われてようやく海猫は離してくれた。
「ご、ごめん千影!
う、うん。身体能力は全体的に高いかな。」
じゃあこれから抱きつかれる時気を付けないと。下手すれば命が危うい。
そこから暫くクラスメイトの事とか部活の事とかを海猫に教えている。かなり時間が経った頃、“キーンコーン”とチャイムが鳴ってしまい、3人揃って先生に怒られてしまったのだった。
- #7 ぶかつけんがく ( No.9 )
- 日時: 2019/02/23 16:09
- 名前: 空巫女 (ID: 7z32XAKr)
<#7 ぶかつけんがく>
授業を終えて放課後、16時の音楽室。今は部活動の時間だ。
「あの、桐谷先輩。今日の16時半頃に私の従姉妹が見学に来ますので、宜しくお願いします」
私はクラリネットの準備をしている3年の先輩に、海猫が来る事を伝える。
「解った。千影ちゃんの従姉妹なら、千影ちゃん同様にいい子だろうから、大歓迎だよ」
私が今話しかけているクラリネットのパートリーダーである桐谷先輩は、快く了解してくれた。
でも、海猫はいい子ではあるけど、従姉妹ではないのよね...獣人っていっても、信じてもらえないだろうけど。
何故海猫が、部活動見学をする事になったのかというと、この高校では部活参加は絶対なので、転校生扱いの海猫も、部活に入らなければいけない。海猫は私と同じ吹奏楽でいいと言ったが、私が一応何ヵ所か見学するようにと、言っておいたからだ。
あれから個人練習をしていると、廊下から足音が聞こえた。
「す、すいません...部活見学に来ました白鳥海猫です...」
扉を開けると同時に、疲れきった海猫が入ってきた。私は指を止め、慌てて海猫の前へ。
「海猫!?どうしたの!?」
「剣道部に言ったら...紅実に叩きのめされた..」
紅実...知り合いだからといって、見学に来た子を叩きのめすなんて...今度説教しなくちゃ。
「ね、千影。疲れて耳とか消しておくの辛い....出したら駄目?」
「駄目。私と紅実以外の人が居るとこでなんか、絶対駄目よ」
「むぅ...」
海猫は駄目と言われて頬を膨らませる。可愛いけど、人前で耳とか出したら面倒になるから、何しようと駄目だけどね。
そして、タイミングを見計らって、桐谷先輩が来る。
「貴方が海猫ちゃんね。千影ちゃんから話は聞いてるよ。私はクラリネットのパートリーダーの、桐谷だよ。ようこそ、吹奏楽部へ!」
先輩はいい笑顔で海猫に話しかけている。この笑顔...営業スマイルみたい。
「あれが白鳥さんの従姉妹!」や「待って可愛い...」と声が聞こえたのは気のせいだろう。
「見学って事だけど、今日は個人練習なんだよね...折角だから体験していく?」
「いいんですか!?」
桐谷先輩の提案に食いつく海猫。
「うん、いい..「ちょっと待ってください。」
桐谷先輩が何か言おうとすると、打楽器パートである筈の瑠姫が割り込んできた。
「あくまで白鳥さんは“吹奏楽部の見学”に来たんですよ?それをクラリネットパートで独占するのはどうかと。見学に来たのだったら、一通りの楽器を見ておくべきでは?
それと、白鳥さんが他の楽器経験者の可能性だってありますし」
瑠姫が先輩、しかもパートリーダーに向かって堂々と話す。流石学級委員だけあって、度胸もある。
「楽器経験は無いです...あと、海猫で結構です」
これが堂々とした瑠姫に対して海猫から出た言葉だった。さて....今日の部活見学は修羅場になりそう..