コメディ・ライト小説(新)

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ぼっちの俺が、なぜか美少女様達にモテています。
日時: 2020/03/13 12:53
名前: 京都花漣澪 (ID: GsncfwNf)
参照: https://estar.jp/series/11771233

0 登場人物紹介

 どうも。京都花漣澪きょうとかれんれいです。今回コメディ・ライト小説(新)ので、新シリーズを書きます。ジャンルは恋愛です。出来るだけ投稿ペースを上げていきたいと思います!ぜひ、続きも読んで下さい!今回は、登場人物紹介をします!

坂木勇太さかきゆうた
高校二年生。主人公。ぼっち。
 

朝霞彩あさかあや
高校二年生。学園一の美少女。
 

水品理沙みずしなりさ
高校二年生。クール系美少女。

坂木朱莉さかきあかり
中学三年生。勇太の妹で、女優&モデル。

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Re: ぼっちの俺が、なぜか美少女様達にモテています。 ( No.30 )
日時: 2019/12/10 17:05
名前: 京都花漣澪 (ID: LmekyLqy)

30 衝突 



「勇太くん」
 彩は言った。騒がしさが、止まる。一瞬にして静かになった。彼女は、何を考えているのか。俺には分からない。暫く、沈黙が続く。誰も喋らない。静かだ。この教室で、こんなに静かになったのは、きっと初めてだ。見つめ合う。彩の目は真剣だった。
「久し振りだね」
 やがて彩が沈黙を破った。確かに、久し振りだ。こんな時、俺はなんて答えればいいのだろう。
「・・・そうだね」
 しっかりと彩の目を見て言った。これが正しい答えなのかは知らないが、間違ってはないだろう。これで、いいはずだ。
「なんなの、彩」
 異様に静かだ。俺の声が、クラス中に聞こえる。皆は、黙って俺達を見ていた。
「勇太くん、私のこと避けてた?」
「・・・別に、避けてないよ」
 関わろうとはしなかったけれど。
「避けてたじゃん」
「・・・避けてない」
 俺は彩に関わらなければ良かった。もう、この関係を終わりにしてしまいたい。
「酷いよ・・・避けてたよ・・・!」
 彩の声は震えていた。それくらい、傷ついていたのかもしれない。だけど。
「避けてはないよ。でも、関わろうとはしなかったけど」
 出来れば、いや、関わりたくなかった。でも、彩を俺の家に連れたことは確かだ。でも・・・その選択も間違っていたんだな。そうしなければ良かった。
「・・・なんで、関わんなかったの・・・」
 悲痛な声が聞こえた。もしも、嫌な思いをさせたのなら謝らなくてはならない。
「彩だって、俺と話すのは嫌だったでしょ」
「嫌じゃないよ。嫌じゃないから話しかけたのに。・・・勇太くん、私は嫌じゃない・・・!嫌じゃないの。だから・・・」
 気付いた。今気付いた。もっと早く気付くべきだったのに。
「・・・俺は、嫌だ」
 俺は、学園一の美少女様と話すのが苦手だったんだ。前はどうだったかは分からないけど。
「酷い・・・」
 本当に俺は酷いな。彩は善意で俺に声を掛けてくれたのに。
「そうだね。・・・俺は酷いよ。でも・・・なんで俺に声を掛けたの?」
 「坂木くんっ」って。彩の声が蘇る。そう言ってくれたのは、何故だったのか。
「・・・仲良く、なりたかったの!・・・気づいてよ」
 気付いている、といえば気付いていた。もしかしたら俺に好意を抱いているんじゃないか、と思ったことはあるが、学園一の美少女様に限ってそれはないと思っていた。でも・・・そうだったんだ。
「そうだったのなら、応えられない」
 断る必要は無かった。過去の俺なら喜んでいたかもしれない。
「最低――――っ!」
 バンッ!と彩が俺の机を叩いた。彩は、涙目で俺を睨んでいた。
 皆が、唖然としている。俺は、何をすればいいのだろう。
 キーーーッ。
 椅子の音がした。すると、水品さんが立っていた。そして、俺の方を見た。
 なんで、水品さん―――。
 そして、俺の方へ駆け寄ると、俺の腕を掴んだ。
「坂木くん」
 目が合った。綺麗だな、水品さんも。
「ゆ、勇太くんっ!み、水品さん何して―――」
 そして水品さんは、何も言わずに俺の腕を掴んだまま、走り出した。
「坂木くん、来て」
 そして、教室を出た。・・・俺は抵抗しなかった。
 

Re: ぼっちの俺が、なぜか美少女様達にモテています。 ( No.31 )
日時: 2020/03/09 11:52
名前: 京都花漣澪 (ID: wzVEqeM3)

30 水品さんに✖✖された

わーい、30話目です。これからも読んで下さいね!


 俺と水品さんは、屋上へ続く階段へ来た。すると、水品さんに見つめられていることに気が付いた。
「あ、ありがとうございます・・・」
 礼を言うと、水品さんは微笑みを見せた。
「いいのよ。・・・それより、さっきの朝霞さんとの会話、どういうこと?」
「え・・・」
 水品さんは表情こそ柔らかいが、目が笑っていない。ちょっと怖い。うん、親にエロ本持っているのがばれた時みたいだ。俺はないけど。・・・いや、ないですよ。
「えっとですね・・・」
 なんて言えばいいんだろうか。困るな。
「もしかして、朝霞さんが坂木くんの家に行ったとか?」
「はい・・・」
「ええ、そうよね」
 き、気まずい。浮気がばれた時みたいだ。俺はそもそも彼女がいたこともないけど。(悲しい)
「坂木くん・・・私大体分かったわ」
「そ、そうですか・・・」
 気まずすぎる。
「ねぇ、これからどうするの?」
「これから・・・は、考えてないですね」
 指摘されたが、そうだった。これから俺はどうするのだ。彩とは、どう接していくのか。
「なら、坂木くん・・・」
 水品さんは、さっきの怖い顔とは違い、妖しげな笑みを浮かべている。色気が漂う男を誘惑する表情。
「なん、ですか・・・」
 思い切って聞いてみることにするが、嫌な予感しかしない。

「私と・・・恋人になってみる・・・?」

 俺は告白された。人生初の。

「恋人ですか・・・?」
「ええ、恋人よ」
 俺は冷静にそう返すことができた。水品さんは、にやにやしている。

「俺のこと、好きなんですか・・・?」

「ええ、好きよ。私は坂木くんが好き」

 はっきりと、そう言ったんだ、水品さんは。だから俺は。

「恋人のふりでもいいなら、いいですよ」

 と言った。すると、水品さんは少し考えた後、こう言った。

「じゃあ、これから恋人のふり、よろしくね」

 刹那、俺の唇に水品さんの唇が重なった。
「・・・」
 人生初のキスは、水品さんに奪われた。


Re: ぼっちの俺が、なぜか美少女様達にモテています。 ( No.32 )
日時: 2020/03/09 11:50
名前: 京都花漣澪 (ID: wzVEqeM3)

32 恋人のふり

水品さんにキスをされた。人生初のキス。触れるだけの優しいキスだったが、感触ははっきり残っている。
「坂木くん、好きよ。」
 そう言う水品さんは凄い可愛かった。
「勇太くんって呼んでもいい?」
「いいですよ。俺も理沙さん…理沙って呼びますけど?」
「ええ、勇太くん。あと、敬語も無しね。恋人のふりなんだから」
「ん、分かった」
 恋人のふり。なんだか楽しそう。そう思えた。
「理沙」
「何?」
 一つだけ、聞きたいことがあった。大事なこと。
「俺のどこが好きなの?」
 俺はぼっちだ。悲しいけど。当然、モテない。でも、理沙は俺のことを好きと言っている。理由は知りたい。
「秘密」
「そっか。分かった」
 秘密、か。言いたくないなら別にいい。
 ま、俺と理沙は、今日から恋人のふりをすることになったのである。

Re: ぼっちの俺が、なぜか美少女様達にモテています。 ( No.33 )
日時: 2020/03/11 17:21
名前: 京都花漣澪 (ID: nqmFaenw)

33 恋のライバル

「教室に戻りましょう」
「そうだね…分かった」
 彩がまだ教室に居るかも知れない。今は、あまり会いたくない。だけど、戻るしかない。
「朝霞さんと何かあったの?」
「別に喧嘩とかじゃないけど、あまり会いたくないんだよ。何か気まずいって言うか…彩は俺のことが好きっぽいから…」
「確かにそうかも知れないわね。見た感じそうだもの。勇太くんは朝霞さんが好き?」
「今は何とも言えないな。分からないんだ。でも、恋愛的に好きってことはない」
 本当に分からない。でも、彩の気持ちが分かってしまっているから、心が痛い。
「朝霞さんには私達が付き合っているように伝える?」 
「そうする」
 俺は逃げる。でも、それしかない。
 理沙が教室の扉を開ける。どうやら彩は居るらしい。あぁ、嫌だな…。
 ガラーーーッ
 そんな音を立てて、理沙は堂々と教室に入る。
「ゆ、勇太くん!…み、水品さんっ…!」
 俺は答えない。答えたくない。
「何かしら?」
 理沙は冷たい目で理沙を睨む。彩は萎縮するが、睨み返す。
「水品さん。何で勇太くんを連れてったの?」
「あなたには関係ないでしょう?教える義務なんて無いわ」
 理沙は少しも押されない。彩は俯いて言う。
「二人は付き合ってるの…………?」
「ええ、付き合っているわ」
 次の瞬間、世界が止まったような気がした。
「え…?つ、付き合っている…………………………?」
 クラス中がざわめき、騒がしい。
「う、嘘……」
「嘘じゃないわ。私と勇太くんは付き合ってるの。それは現実。嘘なんかじゃないわ。認めたくない気持ちは分かるけれどね」
「な、なんでよっ……!!なんで水品さんなの!?」
 彩の叫びは教室に響く。
「それは負け惜しみかしら?哀れね」
「わ、わ、私は…きだったのに、どうしてっ!」
「朝霞さんは勇太くんのことが好き何でしょう?」
「ええっ。好きだわよ。私は勇太くんが好き!!」
 その言葉を聞き、俺は教室から逃げた。

Re: ぼっちの俺が、なぜか美少女様達にモテています。 ( No.34 )
日時: 2020/03/13 12:52
名前: 京都花漣澪 (ID: GsncfwNf)
参照: https://estar.jp/series/11771233

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